著者
河田 隆 永田 治樹
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.15-31, 2014-11-26 (Released:2014-11-26)
参考文献数
12

多くの家庭に録画機器が普及し,テレビ番組を録画して自分の好きな時間に視聴する,いわゆるタイムシフト視聴が容易になった.その上,近年動画共有サイトを通じてテレビ放送の関連動画を視聴できるようになり,テレビ番組の視聴形態が多様化している.本研究では,動画共有サイトの利用者が増えている環境下において,これまで多く利用されてきた家庭用録画機器が人々にどのように捉えられているかを確認する調査票調査を実施した. その結果,動画共有サイトを利用しているグループはそうでないグループと比べ,録画機器を用いて番組録画を行う頻度が高く,また録画した番組をダビング保存しようとするなど家庭用録画機器をより積極的に利用する傾向にあった.さらに,先行論文で明らかにした五つのテレビ視聴の態度と家庭用録画機器の利用状況との関わりについて,テレビ番組に対して高関与な人々は放送番組の録画や再生の頻度が高いことが確認された.
著者
永田 治樹 NAGATA Haruki
出版者
名古屋大学附属図書館研究開発室
雑誌
名古屋大学附属図書館研究年報 (ISSN:1348687X)
巻号頁・発行日
no.7, pp.3-14, 2008

Information Commons or Learning Commons are now recognized as a newly developed service model in academic libraries. However, these are a 'formative concept' that is still evolving in practice at libraries. First, this paper describes the characteristics and levels of so-called commons concept, which are different from those of traditional services. Then, the conceptualization of the Information Commons / Learning Commons is discussed in terms of the library's strategic fit with the outside world. The changes in the development of learning theory and net generation traits, aspects of the outside world, are discussed. The author argues that the two Commons should have the important position of 'Ba' for nurturing knowledge and learning.
著者
溝上 智惠子 清水 一彦 歳森 敦 池内 淳 石井 啓豊 逸村 裕 植松 貞夫 宇陀 則彦 永田 治樹 長谷川 秀彦 石井 夏生利 呑海 沙織 孫 誌衒 松林 麻実子 原 淳之 井上 拓 佐藤 翔
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、大学教育の実質化を進展させるための学習支援サービスの1つとして、大学生の主体的学習を促進させる実空間「ラーニング・コモンズ」 (Learning Commons)に着目し、その現状と課題を明らかにした。1990 年代に、北米地域から導入・整備が始まったラーニング・コモンズは、現在各国の高等教育改革や大学図書館の状況を反映して、多様な形態で展開しつつあること、学習成果の視点からの評価はいずれの国でもまだ不十分な段階にあることが明らかになった。
著者
永田 治樹
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.370-380, 2010 (Released:2010-10-01)
参考文献数
31

情報社会における図書館の運営方針は,必ずしも明確になってはいない。本稿は,大学図書館の領域で多く展開されているインフォメーション・コモンズを公共図書館に焦点をあて論じようとする。そのためにまず,「共有資源」に関するコモンズの理論において,情報共有のための社会的装置としての図書館がどのように位置づけられるかを確認した。またデジタル化の進展が「デジタル・ジレンマ」といった現象をもたらした状況を把握し,その上で,デジタル資源にも対応できるインフォメーション・コモンズの整備について,公共図書館における現状と今後について言及した。
著者
永田 治樹
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.54-59, 2016-02-01 (Released:2016-04-01)
被引用文献数
1

社会発展や,情報技術の急速な進展によって,図書館の価値がこれまでのように自明とはみなされず,その果たす役割が問われるようになった。本論は最初に,図書館のインパクトを紹介した国際規格ISO 16439:2014(図書館インパクト評価のための方法と手順)を取り上げる。次いで,学生の学習成果に関する分析事例を検討し,図書館の意義を実証するためのインパクト評価に,これまでのメトリクスだけでなく,種々の外部データを取り込んでデータにおける意味のあるパターンを発見・提示するというアナリティクスの適用を示唆する。
著者
古田 勝経 溝神 文博 宮川 哲也 森川 拓 永田 治 永田 実 福澤 悦子 油座 マミ 櫻井 淳二 庄司 理恵 藤井 聡
出版者
一般社団法人 日本医療・病院管理学会
雑誌
日本医療・病院管理学会誌 (ISSN:1882594X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.199-207, 2013 (Released:2013-09-10)
参考文献数
15

褥瘡は寝たきり高齢者に多い慢性創傷であり,難治であり医療費や患者の生活の質に影響を与える。チーム医療で治療を行うことが治癒促進につながるが薬剤師の積極的な関与が少なく本来のチーム医療の有用性は示されていない。そこで,本研究では,薬剤師の積極的関与のある褥瘡チーム医療治療群と褥瘡ハイリスクケア加算群とで,褥瘡治癒に関する費用対効果を検討した。患者数は(褥瘡チーム医療治療群 / ハイリスクケア加算群) 295名/80名,DESIGN点数の減少を用いた費用対効果の比較では総費用(円/点) 6,709 / 24,549で,褥瘡チーム医療治療群はハイリスクケア加算群に比べ約4分の1におさえられていた(p<0.001)。
著者
河田 隆 永田 治樹
出版者
Japan Society for Information and Media Studies
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.15-31, 2014

多くの家庭に録画機器が普及し,テレビ番組を録画して自分の好きな時間に視聴する,いわゆるタイムシフト視聴が容易になった.その上,近年動画共有サイトを通じてテレビ放送の関連動画を視聴できるようになり,テレビ番組の視聴形態が多様化している.本研究では,動画共有サイトの利用者が増えている環境下において,これまで多く利用されてきた家庭用録画機器が人々にどのように捉えられているかを確認する調査票調査を実施した.<br> その結果,動画共有サイトを利用しているグループはそうでないグループと比べ,録画機器を用いて番組録画を行う頻度が高く,また録画した番組をダビング保存しようとするなど家庭用録画機器をより積極的に利用する傾向にあった.さらに,先行論文で明らかにした五つのテレビ視聴の態度と家庭用録画機器の利用状況との関わりについて,テレビ番組に対して高関与な人々は放送番組の録画や再生の頻度が高いことが確認された.
著者
永田 治樹 増田 元 大西 直樹
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.175-184, 1987-05-01

データのアップロード及びダウンロードの技法は,情報ネットワークにおけるデータベース形成にとって重要な手段である。東京大学図書館では、学術情報センターに存在する全国総合目録データベースと東京大学ローカルのデータベースをこの技法によって結びつけ,ローカルな作業が全国データベース形成に転化するようにするとともに,全国データベースを円滑にローカル側に取り込むことを可能にした。目録情報ネットワークにおける「分散データベース」を展望するものである。また,図書館システムとしては,受入作業から目録作成作業,そして目録情報提供サービスまでが一貫した流れとなり,外部システム・外部データベースを使っているにもかかわらず,使いやすいシステムの実現をみた。この技法の意味合い,技術的側面,運用について述べる。
著者
加藤 日出男 永田 治 山崎 昌弘 鈴木 利広 仲野 善久
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.122, no.1, pp.57-69, 2002-01-01 (Released:2003-02-13)
参考文献数
15
被引用文献数
18 17

β2-Adrenergic agonists have been widely used to treat patients with asthma. Usually, oral dosage forms of β2-agonists have been used, but side effects such as palpitation and tremor have been reported because of excessive serum levels around Tmax. It is said that circadian variations exist in the manifestation of asthma with maximum incidence of asthma attacks in early morning at around 4 a.m., the so-called morning dip. Chronotherapy for asthma based on circadian rhythm should be more efficient and have a lower frequency of side effects. Accordingly we developed a transdermal delivery system of the β2-agonist tulobuterol adapted to the circadian rhythm. The system is designed to administer the appropriate dose of the drug at an optimal time using the so-called Crystal Reservoir System. The superiority of the transdermal formulation of tulobuterol over the current therapy using oral formulations of β2-stimulants was indicated by its excellent pharmacokinetic profile, and confirmed by the results of clinical trials. This formulation is the first transdermal chrono-delivery system reported anywhere in the world, and is expected to provide more effective and safe treatment of asthma and related diseases not only in adults, but also especially in children.
著者
永田 治樹
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.54-59, 2016

社会発展や,情報技術の急速な進展によって,図書館の価値がこれまでのように自明とはみなされず,その果たす役割が問われるようになった。本論は最初に,図書館のインパクトを紹介した国際規格ISO 16439:2014(図書館インパクト評価のための方法と手順)を取り上げる。次いで,学生の学習成果に関する分析事例を検討し,図書館の意義を実証するためのインパクト評価に,これまでのメトリクスだけでなく,種々の外部データを取り込んでデータにおける意味のあるパターンを発見・提示するというアナリティクスの適用を示唆する。
著者
永田 治樹 藤井 美咲 北村 明久
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.1-15, 2000

<p>図書館活動の成果を顧客の側から考察するサービス品質は,図書館経営にとって不可欠な指標である。本論は,図書館サービスの品質をSERVQUAL(サービスの本質的な五つの局面について,顧客のサービスへの期待とサービス・パフォーマンスの認知との差を数量的に把握する)によって測定するケース・スタディである。この研究では顧客(教員・学生)だけでなく,サービス供給者である図書館職員をも調査対象とし,またSERVQUALで設定されていない設問を混ぜて調査した。収集されたデータから,調査実施館である千葉大学附属図書館の特性値が把握され,また図書館サービスに対する品質測定方法として,SERVQUAL再検討の必要性が示唆された。</p>
著者
永田 治樹
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.44, no.7, pp.352-361, 1994-07-01
参考文献数
40
被引用文献数
1

学術情報は急激に増大している。しかし大学図書館などの財政がそれに合わせて拡大するわけではないから,外部情報を入手するサービスの必要性が高まっている。他方,技術革新により情報システムは大きく進展しつつあり,最近雑誌目次情報データベース(TOC)や画像伝送システムの充実により,エレクトロニック・ドキュメント・デリバリーの展望も開けてきた。そこでILLを含むドキュメント・デリバリー・サービスの実態(用語の吟味や調査結果による把握,TOCの動向,及び大学図書館でのILL実績)を確認し,大学図書館における今後のエレクトロニック・ドキュメント・デリバリー・システムについて考えた。新たな情報ネットワーク環境において展開されるドキュメント・テリバリー・システムは,大学図書館にとって,情報の収集並びに提供の両面で不可欠な役割を果たすものとなるだろう。また,今や多様化する情報を迅速,簡便,かつ統合的に提供できるサービスが求められている。
著者
永田 治樹
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.424-429, 2008
参考文献数
14

情報のディジタル化が進展するなかで,利用者の多くはサーチエンジンを選好して,図書館目録は発見ツールとしての中心的な位置を失ってしまった。そこで,ディジタルメディアの進展の状況とその影響を考慮し,かつ米国議会図書館の『書誌コントロールの将来に関するワーキング・グループ報告書』を踏まえて,情報発見システムを支える資源記述(目録)のあり方について検討した。新たな資源記述は,フルテキスト検索に対抗しうる「利用者の関心」を取り込んだ構成で,またその編成においては高い投資収益率を確保するべく,他のコミュニティとの連携が不可欠となっている。
著者
河田 隆 永田 治樹
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.15-31, 2012-09-25 (Released:2012-09-25)
参考文献数
18

[抄録]最近,インターネットを利用した動画コンテンツの配信が盛んになっている.また,ブログやSNS(Social Networking Service)のように,情報の送り手と受け手が相互に入れ替わるCGM(Consumer Generated Media)の利用者が急増している.このような新しいメディア環境において,本研究では,テレビ視聴が人々にどう捉えられているのかを示すため,ブログやSNSをはじめとしたCGMを利用する時間がテレビ視聴時間よりも長いと感じている人々(ネット指向グループ)とそうでない人々(テレビ指向グループ)を区別した調査票調査を実施し,その結果を用いた因子分析を行った.また,因子得点を利用したクラスター分析を用いて,特徴的な五つのテレビ視聴パターンと,上述の二つのグループとの関わりを分析した.
著者
戸田 あきら 永田 治樹
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会誌 (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.17-34, 2007-03-20
被引用文献数
3

アウトカム評価は,組織の使命・目標の達成状況を評価するものである。大学図書館の主要な役割の一つは,学生の学習支援である。したがって,大学図書館のアウトカム評価においては,図書館の資源やサービスによって学生の学習がどのように進展したかが問題となる。米国の大学図書館界では,近年,学生の情報リテラシー獲得に焦点を当てたアウトカム評価がおこなわれるようになった。しかし,学生の知識獲得や能力向上にどれほど図書館が貢献しているかについては,その測定方法や指標が十分に解明されているわけではない。本研究は,図書館利用と学習成果との関連を明らかにしようとするものである。大学卒業生に対して在学中の図書館利用と学習成果に関する質問紙調査をおこない,その関連を探った。調査結果の分析により,図書館利用と学生の学習成果との間に正の関連性があることを確認できた。
著者
松村 多美子 DORIBAL T. SIMMONS D. ZHAODONG L. RAHMAN M.D. KANAKAMANI T OPENA M. HUNG T.B. BUDIHARDJO U NETTAVONGS K MILNE L. DINH D.N. TORRIJOS D.E 竹内 比呂也 谷口 祥一 永田 治樹 常磐 繁 内藤 衛亮 原田 勝 小野 欽司 猪瀬 博 LAHIRI A. YEE J. NEES J.M. DORJBAL T NETTAVORGS K NEES T.M. DORJBAL T. KANAKAMARI T 根本 彰 緑川 信之 山田 尚勇 CHEVAPRAPANA O ISMAIL M.S. SHRESTHA K. WIJASURIYA D
出版者
図書館情報大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1994

本研究はアジア・太平洋地域諸国が参加し,ユネスコ総合情報計画/ASTINFOの枠組みにおいて実施する国際共同研究である。これらの諸国は情報インフラストラクチャはもとより経済的発展段階,分化・歴史・社会制度などきわめて多様性にとんでいることから,本研究を効果的に進めて行くために研究分担者が集まり全体的な実施計画並びに方法について討議を行う必要があった。そこで平成6年10月11-14日に図書館情報大学において第1回国際ワークショップを開催した。これには海外から,インドネシア,タイ,フィリピン,ベトナム,オーストラリア,ユネスコ地域アドバイザーが参加し,調査研究の全体計画と方法論を討議し,さらに平成6年度の具体的実施計画を策定した。この結果研究方法としては,1)質問紙による調査を各国の研究分担者を中心とするナショナルチームが実施する。2)質問紙調査データ集計処理は日本チームが行う。3)現地調査は日本からの派遣研究者と当該国の研究分担者及びナショナルチームが共同で実施する。4)このため各国に研究分担者を中心とし,関連情報機関を網羅する組織(ナショナルチーム)を設置する。この研究方法はその後の実施を通じてきわめて有効であることが立証され、成果報告の場においても高く評価された。また,質問紙調査の調査項目についても討議を行い本研究を通じて使用する質問紙(英語)を作成した。平成6年度にはベトナム,インドネシア、フィリピン,タイにおいてそれぞれ研究分担者と共同で主要な情報センター,国立図書館,大学・研究所図書館など中心的な役割をもつ情報機関を対象に訪問調査を実施した。また,情報政策に関連する政府機関で関係者と意見交換を行うことができた。ベトナムでは研究分担者を中心にベトナム研究班を設置し,Information Infrastructure and Servies in Vietnam:Stuational Reportを作成し,わが国の派遣研究者を加えてハノイ市で全国セミナーを開催し,国立情報センター,国立図書館,文書館,通信関係者など情報関係者が集まり活発な討議を行った。平成7年度には8月21-25日に図書館情報大学において,第2回国際ワークショップを開催した。これには海外からバングラデシュ,ニュジーランド,フィジ-,フィリピン,ベトナムが参加した。ここでは1年間の研究実績をレビューし,平成7年度の研究計画について最終討論を行った。また,既にを完了したフィリピンからナショナル シチューション リポートの報告があり,フィジ-,バングラデシュ、ニュージランドからはカントリーレポートの発表が行われた。現地調査はバングラデシュ,フィジ-,ニュージーランド,モンゴルについて実施した。バングラデシュではベトナムと同様にナショナル シチュエ-ショナルレポートがほぼ完成しており,全国セミナーを開催して討議を行った。また,アジア・太平洋地域で情報基盤整備が進んでいるシンガポールについて特にInformation2000の情報政策を中心に調査を行った。平成8年度には,10月8-11日に第3回国際ワークショップを開催し,これまでの各国における調査結果の分析に基づく,クロスカントリー アセスメントリポートの発表と討議を行った。また,3年間の研究実績の評価を行い,本研究の成果を広くアジア・太平洋地域に伝えるために平成9年度に国際シンポジウムを開催することが決議された。本研究の成果の主な点は,-新しい調査研究方法の確立-情報インフラストラクチャの実態と今後の対応をまとめたナショナル リポートの刊行(ベトナク,バングラデシュ,フィリピン,フィジ-などユネスコから出版)-各国の調査結果の分析に基づき地域レベルで考察を加えたクロスカントリー アセスメントリポートの刊行-各国における調査研究能力の開発に貢献-主な出版物・Proceedings of International workshop,11-14 Octoer 1994.ULIS,1994 (SISNAP Report 1)・学術情報ネットワークの基盤構造に関する調査研究-アジア・太平洋地域における- 平成6年度 研究報告 ULIS,1995 (SISNAP Report 2)・Proceedings of the 2rd International workshop,21-25 August 1995.ULIS,1995 (SISNAP Report 3)・Proceedings of the 3rd International workshop,8-11 Octoer 1996.ULIS,1996 (SISNAP Report 4)
著者
永田 治樹
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.541-545, 2005-12-01

大学図書館の評価は, 大学という枠組みにおいて実施されねばならない。これまでこの自明な枠組みの設定に難渋してきたが, 近年の大学評価の展開が, それを解消する契機となる可能性が高い。本論では, 先行する米国の地域認証機関の基準や, ARLとACRLの図書館評価のあり方を概観し, 大学コミュニティに結びついた図書館評価について論述する。また, 成果評価の現状を紹介するとともに, その際に実践と研究とをつなぐ必要性を示唆する。
著者
戸田 あきら 永田 治樹
出版者
Japan Society for Information and Media Studies
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.19-35, 2007
被引用文献数
1

全ての学生が同じように図書館を利用しているわけではない.それぞれ自分のよく利用するサービスがある.どのサービスをどの程度利用するかは,学生によって異なっており,それは,その学生の動機,図書館スキルなどにより構成される利用のコンテクストによっている.本研究は,キャンパスにどのような利用上の特徴をもった学生がいるか,それらの学生はどのような学習成果を得ているかを探索したものである.慶應義塾大学湘南藤沢メディアセンターを利用する学生に対する質問紙およびフォーカス・グループ・インタビューによる調査が実施され,その結果,学生は利用の特徴により四つのグループに分かれること,学生の図書館利用成果にそれぞれ特徴があることが示された.