著者
湧井 宣行 大久保 哲生 岩崎 雄介 伊藤 里恵 小林 岳 早川 和宏 三井 みゆき 矢野 裕一 斉藤 貢一 中澤 裕之
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.7, pp.425-430, 2011 (Released:2012-08-30)
参考文献数
9
被引用文献数
6 4

The pulverization of tablets for the preparation of pediatric medicines causes problems with respect to content uniformity and amount of the main ingredient. We compared these 2 factors in a pediatric medicine prepared by 2 methods: tablet grinding and tablet dilution. We also investigated causes of drug loss by means of high-performance liquid chromatography (HPLC).Three pharmacists prepared cortril powder by each method. When the main ingredient content was calculated by quantitative analysis by means of HPLC, there was no significant difference between the 2 methods, and adhesion to the mortar and the package were considered to be major reasons for drug loss.We also examined the effect of the amount of diluent on the loss of the main ingredient in the grinding process, finding that increasing the amount of diluent minimized the loss of the main ingredient content. When the amount of diluent per package was 1.5g, the main ingredient content was 90.8% (n=3).These results suggest that when dispensing small amounts of ground tablets, more attention should be paid to the amount of diluting agents than to the grinding technique.
著者
中村 優理菜 梶原 健吾 矢野 裕子 松下 昂樹 吉井 隆一 中村 朋文 富田 正郎 木下 博之 向山 政志
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.177-181, 2023 (Released:2023-05-28)
参考文献数
8

症例は,90歳女性.1年間でCre 1.97 mg/dLから3.86 mg/dLまで増悪する腎機能障害を認め,呼吸苦や胸水貯留も認めたため,透析導入も含め精査加療目的に当院救急搬送となった.入院後精査の結果,粘液水腫昏睡が診断され,持続緩徐式血液濾過透析(CHDF)とともに甲状腺ホルモン補充を行った.全身状態および腎機能は改善を認め,通常の血液透析(HD)に移行,その後HDも離脱した.甲状腺機能低下症は腎機能障害の原因としては頻度が低いが,速やかな介入によって腎機能は改善するとされている.今回のように腎機能障害の原因検索の際には,甲状腺機能低下症を鑑別にあげて,ホルモン値の測定などの精査を行うべきであると考えられた.
著者
長野 隆男 矢野 裕子 西成 勝好
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.344-349, 2003-08-15
被引用文献数
3 2 1

市販の絹ごし豆腐について,圧縮試験による力学物性測定と共焦点顕微鏡によるミクロ構造の観察をおこない,以下の結果を得た.<br>1) 豆腐の圧縮試験から得られた応力-歪み曲線をBST式でよくあらわすことができ,破断応力,破断歪み,ヤング率,弾性パラメーターnの4つのパラメーター値を抽出することができた.<br>2) 共焦点顕微鏡を使用することで,豆腐を固定せずにタンパク質と油滴を特異的に観察できること,1mm程度の厚さのある試料を用いてもタンパク質のネットワーク構造と油滴の状態が画像として得られることが明らかとなった.<br>3) 共焦点顕微鏡による観察結果から,市販の絹ごし豆腐は2つのグループに分けられた.すなわち,タンパク質の凝集が詰まって密にみえる「密構造タイプ」と,凝集が疎で粗い構造を示す「疎構造タイプ」である.<br>4) 「密構造タイプ」と「疎構造タイプ」の違いは,破断歪みの平均値の結果によく表されており,前者は50%より高く後者は50%より小さい値を示した.<br>5) 豆腐の力学物性測定結果は,タンパク質のネットワーク構造とよく相関し,油滴の状態との相関は低いと考えられた.弾性率,破断応力への寄与は,主にタンパク質のネットワーク構造によるためであろう.
著者
矢野 裕子
出版者
日本女性学研究会
雑誌
女性学年報 (ISSN:03895203)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.40-56, 2018 (Released:2019-01-22)
参考文献数
34

本稿では、マクロ社会の権力構造とミクロ組織の権力構造との比較を通して、同じ権力構造が発生していないかを検討する。ミクロ組織の中でも、自主的に組織する集団の組織構造に目を向け、マクロ社会の作るヒエラルキー構造とは違う組織構造になっていると自認してきたフェミニズム組織の一つである日本女性学研究会を題材として取り上げる。 分析方法は、目に見える権力は①組織構造に、目に見えない権力は②人間関係に現れるであろうことを仮定し、①組織構造と②人間関係の大きく二つに分けて該当する部分について、日本女性学研究会のニューズレター40年分と、運営のルールから抽出し、マクロ社会の権力構造と比較検討する。 その結果、第1に、代表がいなくとも、組織業務は明細化しているなど、マクロ社会の組織と同じ方法で組織を運営していること、第2に、組織選択をする運営会の会話の仕方において、ディシプリンの権力といえる「割り込み」や「沈黙」「支持作業の欠如」などに対しての議論がないこと、第3に、組織の意思決定の方法についての議論がないこと、個人の意志決定前提を操作できる「権威」に対してルール作りで対処しているが明らかになった。マクロ社会の権力構造がミクロ社会の権力構造の土壌になっているという見方に対して、ミクロ社会を作っている個々人がマクロ社会の権力構造をつくっているという見方もできると考察した。フェミニズムにおいて、組織を作る女性たち個々人が、協調して秩序を作り上げてしまうことに気づき、秩序を作る土台になる自己の権威主義や権力に迎合するイデオロギーに気付くことが、実践面で限界を乗り越えるための第1歩になるかもしれない。
著者
矢野 裕介
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第68回(2017) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.70_2, 2017 (Released:2018-02-15)

1937年の日中戦争突入により国家総動員法が公布され、国内体制が戦時体制に移行していく中で、武道は1939年に設置された武道振興委員会の答申にみられるように、その戦技化を要求された。それがために、剣道においては斬撃姿勢による基本的な技が採用され、竹刀についても長さを3尺6寸とする真刀に近いものが使用されたように、より実戦的(軍事的)な内容へと改変された。また剣道の訓練で培った技術を氷上戦にも即すべく、剣道とスケートを融合させた「氷上剣道」なるものも考案、実施されるようになった。とはいえ、従前の武道史研究では氷上剣道に焦点をあてた研究は見受けられず、その存在について語られることはこれまで全くといっていいほどなかった。そこで本研究では、前廣節夫・岡部直己(1940)の『氷上剣道教育指導法』(筆者蔵)を中心に採り上げ、分析を行うことを通して、氷上剣道の実際について明らかにしていくことを目的としている。本書は、氷上剣道を統括していたとみられる日本氷上剣道会が発行したもので、その「使術ノ要領」、「教育一般ノ要領」(基本動作、応用動作、試合教習、試合)、「審判」法等が詳説されているからである。
著者
矢野 裕介
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
pp.13094, (Released:2014-10-13)
参考文献数
37

This study examines the transformation of the do-waza (techniques for striking the opponent's torso) in kenjutsu motivated by a philosophy of physical education rooted in medical rationalism. This transformation was initiated with the goal of fostering balanced physical development. The study materials were do-waza-related descriptions in representative kenjutsu manuals published around 1900, and handed down from person to person. Through examination of do-waza in modern Japan, it was concluded that bujutsu-taisoho (martial art exercises) were introduced and endorsed by Unosuke Ozawa, Kenzo Nakajima, Tokuichiro Nakano, and others in their attempt to incorporate kenjutsu teaching materials into regular physical education in schools. This was the point when standard kenjutsu instruction techniques shifted from one-to-one to group-exercise instructions.   Results obtained in this study can be summarized as follows:   1.  The core contents of do-waza in representative kenjutsu textbooks published between 1884 and 1897 only describe methods for striking the migi-do (right do or right torso) but not the hidari-do (left do). Shingoro Negishi (1884) states that it is better to strike the migi-do in preference to the hidari-do, while Daijo Kameyama (1895) and Minoru Yoneoka (1897) state that only migi-do strikes are rationally acceptable from a technical perspective, whereas hidari-do strikes are strictly unacceptable.   2.  Between the late 1890s and 1900s, Unosuke Ozawa, Kenzo Nakajima, and Tokuichiro Nakano developed the bujutsu-taisoho with the aim of implementing bujutsu (martial arts, i.e., kenjutsu) as part of the regular school curriculum. This became a key opportunity to shift kenjutsu instruction from one-on-one to group instruction. Simultaneously, the training came to present do-waza methods for striking both the migi-do and the hidari-do (Ozawa, 1897; Shizuoka Prefecture Teacher's School, 1902; Nakayama/Nakano, 1906).   3.  The do-waza in the bujutsu-taisoho as proposed by Ozawa, Nakajima, and Nakano effectively gave hidari-do strikes, which had been previously rejected in the field of kenjutsu, equal standing with migi-do strikes, with the aim of achieving balanced physical development on both sides of the body. The motivation for this revised do-waza was a physical education philosophy founded upon principles of medical rationalism.
著者
矢野 裕俊
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.80, no.2, pp.197-209, 2013-06-30 (Released:2018-04-04)
被引用文献数
1

2012年、大阪市の教育行政は新たな局面を迎えた。教育行政には積極的に関与しないとする、それまでの市長の方針から一変して、教育行政に対する首長の役割を前面に掲げる市長が登場したことにより、首長の主導による教育改革が始まった。それにより、教育行政の相対的な独立性を支える教育委員会と首長の関係はどうあるべきなのかが、現実のさまざまな問題で問われることとなった。本稿は教育関連条例の制定、教育振興基本計画の見直し、学校選択制の導入という、市長の主導で展開された大阪市の3つの教育改革施策に注目して、2012年の大阪市における教育行政の展開を事例として検証し、教育行政をめぐる先行研究に依りつつ、教育委員会と首長との関係を、連携と協働へと至る過程における教育委員会の経験として概括する。
著者
矢野 裕俊
出版者
一般社団法人日本教育学会
雑誌
教育學研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.80, no.2, pp.197-209, 2013-06-30

2012年、大阪市の教育行政は新たな局面を迎えた。教育行政には積極的に関与しないとする、それまでの市長の方針から一変して、教育行政に対する首長の役割を前面に掲げる市長が登場したことにより、首長の主導による教育改革が始まった。それにより、教育行政の相対的な独立性を支える教育委員会と首長の関係はどうあるべきなのかが、現実のさまざまな問題で問われることとなった。本稿は教育関連条例の制定、教育振興基本計画の見直し、学校選択制の導入という、市長の主導で展開された大阪市の3つの教育改革施策に注目して、2012年の大阪市における教育行政の展開を事例として検証し、教育行政をめぐる先行研究に依りつつ、教育委員会と首長との関係を、連携と協働へと至る過程における教育委員会の経験として概括する。
著者
田中 駿 矢野 裕一郎 二宮 崇 高村 大也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本研究はBBS(電子掲示板)要約の問題を整数線形計画問題として解く手法を提案する。BBS要約は文章要約の一種であり、BBSの記事から重要な投稿だけを抽出することにより要約が生成される。一般の文章要約では字数制限を整数線形計画問題の制約とすることができるが、BBS要約には字数制限がないため、一般の文章要約の手法はそのままでは適用できない。本研究では記事に応じて投稿数の制限を与える手法を提案する。
著者
長野 隆男 矢野 裕子 西成 勝好
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.344-349, 2003-08-15 (Released:2009-02-19)
参考文献数
27
被引用文献数
3 2

市販の絹ごし豆腐について,圧縮試験による力学物性測定と共焦点顕微鏡によるミクロ構造の観察をおこない,以下の結果を得た.1) 豆腐の圧縮試験から得られた応力-歪み曲線をBST式でよくあらわすことができ,破断応力,破断歪み,ヤング率,弾性パラメーターnの4つのパラメーター値を抽出することができた.2) 共焦点顕微鏡を使用することで,豆腐を固定せずにタンパク質と油滴を特異的に観察できること,1mm程度の厚さのある試料を用いてもタンパク質のネットワーク構造と油滴の状態が画像として得られることが明らかとなった.3) 共焦点顕微鏡による観察結果から,市販の絹ごし豆腐は2つのグループに分けられた.すなわち,タンパク質の凝集が詰まって密にみえる「密構造タイプ」と,凝集が疎で粗い構造を示す「疎構造タイプ」である.4) 「密構造タイプ」と「疎構造タイプ」の違いは,破断歪みの平均値の結果によく表されており,前者は50%より高く後者は50%より小さい値を示した.5) 豆腐の力学物性測定結果は,タンパク質のネットワーク構造とよく相関し,油滴の状態との相関は低いと考えられた.弾性率,破断応力への寄与は,主にタンパク質のネットワーク構造によるためであろう.
著者
矢野 裕俊
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.47, no.9, pp.637-653, 1995
著者
矢野 裕俊 岡本 洋之 田中 圭治郎 石附 実 添田 晴雄 碓井 知鶴子
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

本研究では、日本の教育において常識とされる問題や事象を諸外国との比較によって、あらためて常識-非常識の対抗軸の中でとらえ直し、そうした常識が世界では必ずしも常識ではないという例が少なくないことを明らかにした。1)異文化理解と国家へのアイデンティティ形成を両立させるという課題は世界各国の教育において重要な関心事とされてきたが、日本では一方において国家を介在させない異文化理解教育の推進と、他方において教育のナショナリズムに対する相反するとらえ方がそれぞれ別個の問題として議論されてきた。2)入学式に代表される学校行事は、集団への帰属意識の形成と結びついて日本の学校では行事の文化が格別に発達した。日本の学校のもつ集団性をこの点から解明する試みが重要である。3)教員研修の文化においても、アメリカでは個々の教員の教育的力量形成、キャリア向上が研修の目的であるが、日本では、教員の集団による学校全体の改善に重きが置かれ、研修は学校単位で行われる。4)歴史教育は、その国の歴史の「影の部分」にどのように触れるのかという問題を避けて通れない。イギリスと日本を比較すると、前者では異なる歴史認識が交錯する中で、共通認識形成と妥協の努力が見られるのに対して、日本では異なる歴史認識に基づいて体系的に記述された異なる教科書が出され、共通認識形成の努力が必ずしも教科書に反映していない。5)戦後日本の大学における「大学の自治」の問題も大学の非軍事化、非ナチ化が不徹底に終わったドイツの大学の例と関連づけて考えてみることによって新たな視点が得られる。
著者
矢野 裕介
出版者
神戸医療福祉大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究では、大日本帝国剣道形増補加註(1933年)の制定に向けた討議の様相が克明に記された近藤知善筆の討議記録の解読を通して、その内容を把握するとともに、討議の対象となった大日本帝国剣道形加註(1917年)の構成項目ごとに分析を加え、関係各氏21名のうちの誰が、どの箇所に、どのような意見を述べているのかを明らかにするものであった。分析対象とした範囲では合計131の意見が出されていた。加えて、解読した131の意見の内容と1933年の大日本帝国剣道形増補加註を比較した結果、合計40の意見がそれに反映、継承されていることが解明された。
著者
矢野 裕俊
出版者
大阪市立大学
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.47, no.9, pp.637-653, 1995
著者
矢野 裕介
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
pp.11088, (Released:2012-07-14)
参考文献数
47

This study focused on the introduction of hidari-kote (left kote), one of the datotsu-bui in chudan-no-kamae of kendo, in shinai-kyogi, and its restriction in gakko-kendo after 1953, in order to elucidate the process of transition of the striking zone and the reasons for it. The results obtained were as follows: 1.  Datotsu-bui (particularly kote-bu) in chudan-no-kamae of shinai-kyogi were treated equally, regardless of whether the strike was directed at the opponent's left or right kote-bu in shinai-kyogi, as was decided from the perspective of sport. However, hidari-kote in gakko-kendo after 1953, which was practiced alongside shinai-kyogi as “sport kendo,” was restricted. This difference in the treatment of hidari-kote confirmed a discontinuity between shinai-kyogi and gakko-kendo. 2.  In 1957, shinai-kyogi and gakko-kendo were amalgamated. A gakko-kendo instruction guide called “gakko-kendo-no shido” (1958) states two reasons why hidari-kote in chudan-no-kamae was prohibited in gakko-kendo. The first reason was that when fighting against an opponent using chudan-no-kamae, “attacking the opponent's dominant right hand increases the chance to win.” The second reason was that in chudan-no-kamae, “striking the opponent's left hand, a supporting hand in kendo, is dangerous because the point of the shinai (bamboo sword) tends to be thrust at the opponent's body and hard striking to the left hand from jodan (upper-guard position) in particular can cause injury.” In chudan-no-kamae, when striking hidari-kote, which is closer to the body than migi-kote (right kote), the point of the shinai tends to be thrust at the opponent's upper left arm area, which is not protected by bogu (protective equipment). In gakko-kendo, the striking instrument in question is a heavier and harder 4-slat bamboo shinai, instead of the 16-slat bamboo fukuro-shinai that is used in shinai-kyogi. In addition to the risk of the specific area being injured with the heavier and harder shinai, a fist of left hand, which is not the striking zone, is also struck because the tsuba (sword guard) does not protect it. Hence, striking the hidari-kote in chudan-no-kamae is prohibited in gakko-kendo.