著者
福田 充
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.117, pp.2108, 2021-03-31 (Released:2021-03-25)

自然災害や感染症パンデミックなどの危機事態において,大学には速やかな復旧・復興と業務継続が求められる。そうした災害時に大学にはどのような業務継続計画(BCP)が必要か,そしてその大学BCPが現在の日本でどの程度普及し,そこにどのような問題が存在するのか,実際の社会調査のデータから検討すると同時に,図書館業務に必要な業務継続について考察する。
著者
上野 雅巳 福田 充宏 山根 一和 熊田 恵介 小濱 啓次
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.6, pp.384-388, 2001-06-20 (Released:2017-06-02)
参考文献数
32
被引用文献数
4 6

頭蓋内解離性動脈瘤の報告は増加しているが, 前大脳動脈領域は稀である.今回クモ膜下出血で発症した右前大脳動脈水平部の解離性動脈瘤を経験したので報告する.術中所見ではA1部は紡錘状に拡張して暗赤色を呈しており, 同部をtrappingした.報告されている前大脳動脈解離性動脈瘤32例のうち22例は男性であった.incidentalにみつかった1例を除くとA1部に発生した11例は全例クモ膜下出血にて発症し, 末梢部に発生した20例中16例は脳梗塞で発症した.女性10例中8例はA1部に発生した.本稿では前大脳動脈解離性動脈瘤の特徴について考察する.
著者
熊田 恵介 村上 啓雄 吉田 実 豊田 泉 小倉 真治 福田 充宏
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.18-22, 2017-02-28 (Released:2017-02-28)
参考文献数
18

対象と方法:平成22年1月から平成26年12月末まで5年間の下呂市消防署管轄における入浴関連救急搬送事例と基幹病院へ搬送となった重症事例を対象に,重症度別,月別,時間帯別,要請元・発生場所別ならびに画像を含めた所見を回顧的に検討した。結果:全死亡例のうち入浴関連の割合は35.2%であったこと,月別では冬季に,時間帯別では夜間帯に重症例の発生件数が多かったこと,ホテル・旅館等と自宅等からの要請が多いこと,浴槽内での死亡例が多かったことが明らかとなった。また,重症例では血管系の内因性疾患が多く予後不良で,死後画像診断の実施率は80%で確定診断に至ったものは25.7%であった。考察:地方では温泉地など地域特性を明確化したうえで,関連諸機関が一体となった有効かつ効果的な救急医療支援策を講じておく必要がある。
著者
福田 充男
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学論集 社会科学系列 (ISSN:02879719)
巻号頁・発行日
no.27, pp.127-143, 2010-03

第三者割当増資では発行価格が市場価格よりもかなり低い水準に、つまりディスカウントされて設定されるのが通常ある。一見すると、このことによって割当を受けない既存株主は不利益を被るように見える。この研究で得られた実証結果によると、発行価格のディスカウントは割当を受ける投資家が負担する情報生産コストやリスクを反映して決まる。そして、大幅なディスカウントにもかかわらず、第三者割当増資のアナウンスメントに対して株式市場はプラスの超過リターンを示す。そして超過リターンは企業価値に関する好ましい情報を反映している。つまり、第三者割当増資によって既存株主が不利益を被るという証拠はない。
著者
福田 充宏 林 佑樹 竹内 柊之 本澤 政明 山田 竜介 山村 聡史
出版者
公益社団法人 日本冷凍空調学会
雑誌
日本冷凍空調学会論文集 (ISSN:13444905)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.296, 2017-09-30 (Released:2018-09-30)
参考文献数
10

ベーン型圧縮機はカーエアコン用圧縮機として幅広く使われており,電磁クラッチを介してエンジンにより駆動されるタイプの圧縮機では,起動時に大きなトルクピークを生じ,この現象はドライブフィーリングの悪化や騒音の発生につながっている.そのため,起動時のトルクピークの発生原因や,駆動側に伝達されるトルク挙動を明らかにする必要がある.本研究では,ベーン型圧縮機の起動トルク解析モデルを構築し,起動時のトルク発生およびその伝達特性について検討した.その結果,起動時の軸トルクのピーク発生原因は,圧縮機の急激な加速による圧縮機内の過圧縮およびクラッチのトルク伝達特性によるものであり,起動トルクによって発生するねじり振動によりエンジン側のトルク変動が発生することが明らかになった.
著者
鈴木 慎太郎 松浦 崇行 福田 充 武井 雅俊 久保 定徳 吉本 多一郎
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.100, no.12, pp.3629-3633, 2011 (Released:2013-04-11)
参考文献数
5

Erdheim-Chester病(ECD)は異常に増殖した組織球系細胞が多臓器に浸潤する稀な疾患である.症例は67歳,男性.初診時から既に多臓器の障害があった.副腎皮質ステロイドの漸減中に痰の喀出困難や不整脈を生じ死亡した.剖検所見では,CD68陽性の組織球やリンパ球の浸潤および線維性結合織の増生を心臓,肺,腎臓等に認めた.特に右房における心筋の破壊は著しく,ECD病変による刺激伝導系の傷害が生命予後に影響を及ぼしたものと考えた.
著者
福田 充男
出版者
経営哲学学会
雑誌
経営哲学 (ISSN:18843476)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.2-16, 2021-04-30 (Released:2021-07-22)
参考文献数
15

本研究では、Peter M. Senge (2006) 著「The Fifth Discipline」で提示されたディシプリンの1つであるシステム思考のうちの「問題のすり替わり構造」を主たる分析ツールとして援用し、沖縄県宮古市所在の自然塩製造・販売業者の経営理念浸透メカニズムの解明を試みた。この事例分析を通して、理念浸透を促進する「掲揚」と「実践」と「会話」という3つの行為が、相互に双方向に作用しあうという統合的学習モデルを、経営トップと経営チームと一般社員が共通して保有し、重層的なフラクタル構造を維持するときに、より深く組織に理念が浸透するという理念浸透メカニズムのモデルが導出された。
著者
髙橋 怜子 福田 充 山﨑 周一郎 駒場 麻有佳
出版者
関東東山病害虫研究会
雑誌
関東東山病害虫研究会報 (ISSN:13471899)
巻号頁・発行日
vol.2018, no.65, pp.26-28, 2018-12-01 (Released:2019-12-30)
参考文献数
4

トマトかいよう病は管理作業等による二次伝染でほ場内に蔓延すると考えられる。本病原菌汚染ハサミを用いた連続切り付け処理により伝染能力を検証したところ,連続して切断作業をする場合,50回以上の作業の間,本病菌を伝搬させる可能性が示唆された。すなわち,ほ場においては汚染ハサミ1本で50株以上に本病が伝搬される可能性がある。そこで,地上部からの二次伝染防止対策として,各種消毒資材を用いたハサミ消毒による防除効果を検討した。その結果,熱ハサミで最も防除効果が高く,次いで,70%エタノール,塩素系殺菌剤であるケミクロン®Gで防除効果が認められた。ベンチアゾール系殺菌剤であるイチバン,食酢,重曹では防除効果は認められなかった。
著者
梅澤 耕学 作田 翔平 奈良 唯唯子 中澤 美和子 山上 浩 大淵 尚 福田 充宏
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.19, no.5, pp.639-644, 2016-10-31 (Released:2016-10-31)
参考文献数
8

目的:救急外来トリアージの質の評価は統一した方法がないのが現状である。当院の救急外来トリアージを従来の報告と比較検討し,トリアージの質の評価を行った。方法:2013年4月からの1年間の当院救急外来の受診患者を対象とし,トリアージまでの時間,アンダー・オーバートリアージ率,診察応答時間充足率,救急外来滞在時間,緊急度別入院率を求めた。結果:対象患者は36,475名であった。トリアージまでの時間は中央値5分(IQR 0-11)で,アンダートリアージ率は1.1%,オーバートリアージ率は2.0%であった。診察応答時間充足率はLevel 1が84.6%,Level 2が91.1%,Level 3が84.8%,Level 4が88.2%,Level 5が99.8%であった。救急外来滞在時間は全体で中央値1時間39分であった。緊急度別入院率はLevel 1が97.6%,Level 2が73.1%,Level 3が30.8%,Level 4が5.0%,Level 5が0.1%であった。結語:診察応答時間充足率がより緊急度の高い群で悪く,患者動線の改善が必要と考えられた。今後は統一した質の評価方法が必要である。
著者
福田 充
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
マス・コミュニケーション研究 (ISSN:13411306)
巻号頁・発行日
vol.89, pp.45-60, 2016-07-31 (Released:2017-10-06)
参考文献数
47

Along with the evolution of the media, risk society and globalization have made progress. Media technology manages the risks that result as these functions become means of control. With the progress of risk society and globalization,“ crisis management” has become an important theme in the world. The problem with the National Security Agency (NSA) monitoring global communication has become apparent in the Snowden incident. Changes in media have also caused evolutions in intelligence activities: state power to monitor the world, social structure to preserve state secrets in the name of security, and risk management. Computers and the internet are supporting the social infrastructure. Under the pretext of security (e.g., counterterrorism), monitoring technology has evolved and been introduced to society. As with intelligence activity, this technology is a technique for preventing potential risks that could create crises. Big data is used for economic marketing in corporate activities. It has been used as a tool for intelligence activities by political power. The Arab Spring was described as “Revolution 2.0.” Public Diplomacy 2.0 is using social media (e.g., Twitter and Facebook). While bonding with intelligence activities, this development has affected international relations. In this way, media evolution and risk management society have progressed in the world.
著者
福田 充宏 熊田 恵介 山根 一和 青木 光広 小濱 啓次 竹ノ内 陽子 市原 清志
出版者
日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.29-33, 2002-01-01 (Released:2009-03-27)
参考文献数
8

脳障害患者427例を対象に来院時の3種の病態パラメータ(バイタルサイン,緊急血液検査値,年齢・性別)から多変量解析で生死の判別(生命予後の予測)を行い,それにどのパラメータが関連しているか,その判別度がAPACHE IIスコアやGCSに比べてどうか,緊急血液検査値がどの程度有用かについて検討した。その結果,全脳障害患者を対象とした場合は,GCS,血中の尿素窒素(BUN),カリウム(K),白血球数(WBC),動脈血ガス分析によるPaCO2,BEが生死の判別に有意に関連していた。また,3種のパラメータによる生死判別度が最も鋭敏であったが,緊急血液検査値のみでもAPACHE IIスコアやGCSと同程度の判別精度が得られた。脳血管障害患者を対象にした場合には,緊急血液検査値のみによる判別度がGCSより良好であり,頭部外傷患者を対象にした場合には,GCSによる生死の判別度が最も優れていた。各患者群の同一患者においては,ICU収容時と比べて第7ICU病日のデータを用いたほうが生死の判別度が良かった。これらの統計学的手法によって,脳血管障害患者群と頭部外傷患者群において,生死の予測に対するGCSや緊急血液検査値の寄与度が異なることが明らかとなった。
著者
小林 宏行 河合 伸 押谷 浩 酒寄 享 小池 隆夫 大西 勝憲 斎藤 玲 中山 一朗 富沢 磨須美 大道 光秀 平賀 洋明 渡辺 彰 貫和 敏博 青木 信樹 関根 理 鈴木 康稔 荒川 正昭 和田 光一 岡 慎一 稲松 孝思 増田 義重 島田 馨 柴 孝也 吉田 雅樹 佐藤 哲夫 林 泉 宍戸 春美 赤川 志のぶ 永井 英明 渡辺 尚 馬場 基男 松本 文夫 桜井 磐 嶋田 甚五郎 堀 誠治 小田切 繁樹 鈴木 周雄 高橋 健一 平居 義裕 石丸 百合子 山本 俊幸 鈴木 幹三 山本 俊信 下方 薫 齋藤 英彦 成田 亘啓 三笠 桂一 三木 文雄 二木 芳人 副島 林造 澤江 義郎 仁保 喜之 大泉 耕太郎 市川 洋一郎 徳永 尚登 原 耕平 河野 茂 門田 淳一 朝野 和典 平潟 洋一 前崎 繁文 伊藤 直美 松本 慶蔵 永武 毅 宇都宮 嘉明 力富 直人 那須 勝 山崎 透 斎藤 厚 普久原 浩 広瀬 崇興 佐藤 嘉一 熊本 悦明 河村 信夫 岡田 敬司 稲土 博右 守殿 貞夫 荒川 創一 宮崎 茂典 大森 弘之 公文 裕巳 小野 憲昭 渡辺 豊彦 村田 匡 熊澤 淨一 松本 哲朗 尾形 信雄 高橋 康一 天野 拓哉 中村 元信 山本 松男 清水 武昭 岩井 重富 国松 正彦 大塚 一秀 中川 良英 渡辺 哲弥 松山 秀樹 杉山 勇治 中山 一誠 品川 長夫 真下 啓二 真辺 忠夫 木下 博明 森本 健 久保 正二 藤本 幹夫 上田 隆美 岩佐 隆太郎 横山 隆 児玉 節 津村 裕昭 松田 静治 保田 仁介 山元 貴雄 岡田 弘二 遠藤 重厚 山田 裕彦 高桑 徹也 斎藤 和好 相川 直樹 田熊 清継 藤井 千穂 福田 充宏
雑誌
日本化学療法学会雜誌 = Japanese journal of chemotherapy (ISSN:13407007)
巻号頁・発行日
vol.45, no.10, pp.846-871, 1997-10-25
被引用文献数
7