著者
納 敏 麻生 節子 柳尾 和広 一条 茂
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.45, no.12, pp.927-929, 1992
被引用文献数
1

分娩数日前の軽種馬に対してビタミンE1,000mgを1回または5日間隔で2ないし3回筋肉内に投与し, 分娩後の胎盤排泄時間に及ぼす効果を検討した.ビタミンE非投与例では, 血清トコフェロール値300μg/100m<I>l</I>以上例のうち胎盤排泄時間が60分以上を要した例が11.1%であったのに対し, 300μg/100ml以下例では33.3%と多数にみられた. ビタミンE投与例では, 血清トコフェロール値300μg/100m<I>l</I>以下例で全例が60分以内に胎盤が自然排泄し, ビタミンE非投与例に対して有意 (p<0.05) な効果がみられた. いっぽう, 供試馬の血清セレニウムと血液グルタチオンペルオキシダーゼ活性は正常値を示し, かっ胎盤排泄時間との関連がみられなかった.
著者
金子 紗梨 高瀬 亘 村上 晃一 佐々木 節
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.35-36, 2020-02-20

Armプロセッサは省電力の特徴を持ち、スマートフォンなどのモバイル機器に広く利用されている。近年はサーバ用途としても使われ、HPCの業界でも注目が集まっている。KEK計算科学センターでは、高エネルギー物理学実験で得られる大規模データの蓄積や処理、シミュレーションの用途で、大規模なLinuxクラスタを運用している。本システムは4年毎にシステム更新を行い、新しい世代のCPUへの移行を行っている。Armプロセッサは省電力で、その割に処理能力が高い。Armを採用することでシステムの運用コストを抑えることが期待される。大規模クラスタでのArmプロセッサの適応性評価として、計算性能や省電力の点からプロセッサの性能評価を行った。
著者
髙山 裕子 熊谷 昌則 大野 智子 山田 節子 三森 一司 高橋 徹 逸見 洋子 駒場 千佳子 長沼 誠子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.29, 2017

【目的】日本調理科学会特別研究平成24~25年度『次世代に伝え継ぐ 日本の家庭料理』の聞き書き調査を通して、秋田県における次世代に伝えるべき家庭料理を抽出し、前回平成28年度大会の特別企画において主食の特徴について報告した。今回は得られた料理の「おやつ」に着目し、その特徴と調理特性について明らかにすることを目的とした。<br />【方法】秋田県内8調査地域(鹿角・北秋田・山本・秋田・由利・仙北・平鹿・雄勝)において、昭和35~45年頃に調理を担当していた対象者19名(女性、74.2±7.8歳)に聞き書き調査を実施した。調査から得られた110の料理について、主食・主菜・副菜・汁物・おやつに分類した。そのうち、おやつに該当する料理を抽出し、その特徴および調理特性について調査した。<br />【結果】おやつに該当した料理は23品目で、多くは日常、食されているものであるが、祭り・行事にて食されるものも5つ挙げられた。調理操作では、「蒸す」が全地域で多かったが、「揚げる」「焼く」も見られた。主材料では、米・米粉を使用するものが多く、県内全域において、おやき、干し餅・あられが、各地域で、ゆみそ、ごま巻き餅、バター餅、ままづけ、厚焼き、あさづけ、なんばこ、松皮もち、ゆべしが挙げられた。また、米・米粉以外に、県央部の沿岸地域においては、魚を使った磯部揚げ、県南部の内陸地域において、豆腐を主材料にした、豆腐カステラ、豆腐巻きなどが地域固有のおやつとして継承されていた。
著者
酒井 勇一 斉藤 節雄 清水 幹博 山田 寿郎 湊 一郎
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.754-760, 1996-09-15 (Released:2008-02-29)
参考文献数
8
被引用文献数
6 8

The occurrence, chemical and crystallographic nature of the calculi, and their effects on the survivorship of larvae of Japanese flounder were investigated.Two types of calculi were distinguishied as to their colors and localities; most of calculi were a milk-white one found exclusively in the urinary bladder. Orange calculi, while comparatively few in number, were in both the kidney and the urinary bladder. Both types of calculi were mainly composed of calcium phosphate in amorphous forms, but the elements of each calculus was different. Calcium and phosphorus were detected in the milk-white calculi, while sulphur in addition to calciumand phosphorus were in orange calculi. The bladders containing milk-white calculi showed no histological changes in the kidney, but when orange calculi was observed in a proximal segment or a collecting tubule of the kidney, the lumen was abnormally expanded and the epithelium cells were flattened. But calculi-holding larvae did not show a specifically higher mortality compared to normal larvae.
著者
佐藤 節子
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.290_1, 2017

<p> 埼玉県秩父郡小鹿野町の三田川地区では、毎年行われる鉄砲祭りの始まりに代々伝承されている「三番叟」が上演される。本研究では小鹿野町に伝承されている「三番叟」の特徴をとらえるために現地取材やインタビューをし、収録動画をもとに動作分析を行った。その結果を報告する。また、小鹿野歌舞伎保存会では子供歌舞伎において「三番叟」を上演している。子供歌舞伎の復活とともに繰り広げられた地域活性についても言及する。</p>
著者
上田 英雄 奥村 英正 堀口 正晴 浪久 利彦 斧田 大公望 岩村 健一郎 上野 幸久 奥田 邦雄 大森 亮雅 小林 節雄 酒井 和夫 滝野 辰郎 土屋 雅春 橋本 修治 広重 嘉一郎 矢野 幹夫 山本 繁
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.162-171, 1974-03-25 (Released:2009-05-26)
参考文献数
7
被引用文献数
2 2

冷蔵人胎盤の加水分解によるCE14(ラエンネック(L))は各種アミノ酸を含んでおり,その作用として,抗脂肝作用,組織呼吸の促進効果,肝再生の促進などが,実験的研究から知られている.今回の研究は,本剤が慢性肝疾患の治療に有効な薬剤かどうかを知ることであった.患者を二重盲検により,2群にランダムに分けた.Placeboとしては生理的食塩水を用いた.第I群は,L注射を2週間受けた後,Placeboを2週間受け,この方法をもう一度くり返した.第II群は,始めPlacebo注射を2週間受け,つぎの2週はLの注射を毎日受けた.その後は第I群と同様にもう一度くり返した.肝機能検査を2週毎に行なって,その前と2週後の値を比較した.両群とも,GOT, GPTはL投与期間で下降し,それは統計的に有意であった.これに比して,両群のPlacebo期間におけるGOT, GPTの下降は有意ではなかった.以上より,Lは慢性肝疾患患者に効果があるといえよう.
著者
倉橋 節也
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.7, pp.1C33, 2007

<p>中国明清時代の名門一族の系譜を、社会ネットワークと逆シミュレーション手法を用いたエージェントモデルで再現し、最高難易度の官僚登用試験である科挙合格者を多数輩出した一族の秘密に迫る。</p>
著者
田邊 史 小宮 節郎 瀬戸口 啓夫
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

細胞はヒトiPS細胞から樹立された神経幹細胞AF22を使用した。1%O2下では20% O2下と比較してオートファジーのマーカーであるLC3-IIの発現が亢進した。またオートファジー活性剤であるLiClの投与で1% O2,20% O2ともにAF22の細胞増殖能が亢進することがWST assayで示された。さらに他のオートファジー亢進剤であるラパマイシンの投与でも同様に1% O2,20% O2ともにAF22の細胞増殖能が亢進することがWST assayで示された。低酸素で培養した際のヒトiPS細胞由来AF22の分化能を検討したが20% O2と比較して1% O2では分化能に影響がないことが示された。
著者
増田 周太 水谷 信夫 和田 節
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.215-218, 2001-11-25
被引用文献数
2 22

We investigated the attractiveness of the synthetic male aggregation pheromone of Riptortus clavatus for conspecific adults and its parasitic wasp, Ooencyrtus nezarae, using traps placed in fields. The number of R.clavatus adults caught in the pheromone traps increased with increasing amounts of the pheromone lure up to 100 mg. This amount of the synthetic aggregation pheromone seemed to have attractiveness equivalent to ten caged R.clavatus males in summer. However the pheromone traps caught many more adult bugs than the male trap in autumn, suggesting that the amounts of pheromone released from the male bugs change greatly depending on the temperature. Five miligram of (E)-2-hexenyl(Z)-3-hexenoate (E2HZ3H), a component of the synthetic aggregation pheromone, showed the highest attractiveness to O.nezarae. Ten to 50 mg of the synthetic aggregation pheromone which contained 1.4 to 7 mg of E2HZ3H exhibited a peak in O.nezarae catches. Thus, the attractiveness of the synthetic aggregation pheromone to O.nezarae may be simply attributed to the presence of E2HZ3H in the pheromone.