著者
成瀬 宇平 角田 文 加藤 真理 秋田 正治 村松 啓義 Uhei NARUSE Aya TSUNODA Mari KATO Masaharu AKITA Takayoshi MURAMATSU
雑誌
鎌倉女子大学紀要 = The journal of Kamakura Women's University (ISSN:09199780)
巻号頁・発行日
no.10, pp.141-145, 2003-03-31

京料理の手法を参考に昆布だし汁のグルタミン酸量とだしの調製条件との関連について検討し,さらに昆布だしにかつお節を加えた「一番だし」の香気成分についてガスクロマトグラフィーマススペクトロメトリー(GC-MS)を用いて検討し,次の結果を得た。1)だし汁を調製する水の温度は60℃,昆布の浸漬時間が60分間のだし汁のグルタミン酸量は他の条件に比べて多かったため,京料理のだしを調製する方法は本実験と一致した。2)京料理では昆布に利尻昆布を使用するのは,濃度の薄いだしをとるためと考えられる。3)一番だしの主な香気成分はかつお節由来の成分であった。
著者
成瀬 宇平 角田 文 加藤 真理 秋田 正治 村松 啓義
出版者
鎌倉女子大学
雑誌
鎌倉女子大学紀要 (ISSN:09199780)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.141-145, 2003-03-31

京料理の手法を参考に昆布だし汁のグルタミン酸量とだしの調製条件との関連について検討し,さらに昆布だしにかつお節を加えた「一番だし」の香気成分についてガスクロマトグラフィーマススペクトロメトリー(GC-MS)を用いて検討し,次の結果を得た。1)だし汁を調製する水の温度は60℃,昆布の浸漬時間が60分間のだし汁のグルタミン酸量は他の条件に比べて多かったため,京料理のだしを調製する方法は本実験と一致した。2)京料理では昆布に利尻昆布を使用するのは,濃度の薄いだしをとるためと考えられる。3)一番だしの主な香気成分はかつお節由来の成分であった。
著者
角田文衛著
出版者
法蔵館
巻号頁・発行日
1984
著者
角田文衛 [著]
出版者
講談社
巻号頁・発行日
2000
著者
角田 文衞 角田 文衛 黒川 哲郎 辻村 純代 川西 宏幸 KUROKAWA Tetsurou
出版者
(財)古代学協会
雑誌
海外学術研究
巻号頁・発行日
1988

アコリス市の中枢的な機能を果していたと考えられるネロ神殿を中心に、アコリスの形成過程と、その後の展開を考古学的に解明することを目的として発掘調査を実施してきた。その結果、ネロ神殿はローマ皇帝ネロと同ディオクレティアヌスの治政下で大規模な修復と整備が行われていることが判明した。ところが神殿の創建時期については重要な研究課題であるにもかかわらず不明のままに残されてきた。そこで、岩窟を掘り込んで造られた神殿内部の床に開いた竪坑墓の年代をつかむために今回、本格的な調査を行うこととなった。調査の結果、深さ4メートルの竪坑は中程まで垂直に掘り込まれた後に、階段状に下降して小室を造る構造が明らかになった。ワニのミイラやソベク神のレリーフ、棺材、青銅製オシリス等が出土しており、これらの遺物には当墓がローマ時代を遡ることを証明するものはなかった。一方、ネロ神殿に隣接して同じ岩山を掘り込んで造られたハトホル神殿内の竪坑墓については既に調査を行っていたが、下部に造られた二つの部屋のうち南室の調査が完了していなかったため今回、再調査となったものである。先の調査ではピノジェム1世の銘を刻んだ石碑が出土したことから、当墓の造営年代を20ー21王朝と推定した。ところが今回、副葬品として納められた木製模型船や木製枕が発見され、墓の造営が一拠に4000年前の中王国時代に遡ることが明らかになった。模型船は長さ2メートルに及ぶ大型船で、櫂や櫓を漕ぐ40名ばかりの水夫とそれにかかわる装具一式、ミイラになった被葬者とその寝台が船本体に付属しており、規模や写実性において世界的な優品であることがエジプト考古庁やカイロ博物館でも認められ、学問的な価値が極めて高い。ただ、木質が脆弱で、保存処理のための用意がないことから、本年度は船体の一部を取り上げるにとどめて埋め戻した。そして次年度に化学的処理を施したのち全体を取り上げ、その下層を調査することとした。神殿域の南東隅は神殿を隔する大壁が錯綜しており、その築造時期は神殿創建の時期と極めて強い関連性を有する。神殿域の東を隔する大壁は約100メートルの長さで門柱に達する。これをディオクレティアヌス帝治政下に神殿整備が行われた際のものとすれば、神殿本体のみを廻るように築かれた大壁はそれより古く、その基層に含まれる土器の形態からほぼ1世紀、ネロ帝による整備の時期に相当する。更に、この下層からはプトレマイオス朝の時期に比定される土器が出土し、径1メートルたらずのドーム状の貧弱な煉瓦積遺構が検出された。同様の遺構は神殿域の各所で検出されているが、同時期に刻まれた磨崖碑に記されたアコリスが都市であったとすれば、それに相当するような遺構はこれまでのところ発見されていない。従って、神殿域の調査に関する限り、都市の造営はローマ時代帝政期の初期に行われた可能性が強い。神殿域では参道の両側の調査も行い、コプト時代の住居跡数棟を検出した。コインやランプ等の遺物も豊富に出土したが、なかでも重要なのは中門の西側で発見された100点を越すコプト語のパピルス文書である。これまでにもコプト語パピルスは出土しているが、いずれも小片であった。それらに比べ、今回、発見されたパピルスは完形で、封印がそのまま残っている例も含まれている。一部を解読したところによれば、修道士の書いた手紙で、宗教的内容の逸話である可能性が高く、初期キリスト教研究の史料として多大な寄与をすることは疑いない。また、新しい技術を導入して和凧を利用した空中撮影の結果、遺跡の中央部に建立されたローマ様式を持つセラピス神殿から北に延びて都市門に続く中央道路が判明した。この道路はネロ神殿から北に延びる道路とほぼ平行しており、アコリスの道路はローマ的な都市計画に基づいていたことが知られるのである。
著者
井上 克弘 張 一飛 板井 一好 角田 文男 趙 静
出版者
一般社団法人 日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料学雑誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.223-232, 1995-06-05 (Released:2017-06-28)
参考文献数
35
被引用文献数
7

Seasonal changes of water-insoluble, soluble and gaseous F concentrations of aerosols in day and night times from June, 1988 to April, 1989 in a non-industrial area, were investigated in Morioka, Northeast Japan. The water-insoluble and soluble F concentrations were higher from November to April than from June to October. On the contrary, the gaseous F concentration was high in summer, probably because of influences of the steel industrial area in the Pacific coast region and wind-blown sea salt from the Pacific Ocean. The water-soluble F concentration of aerosols from Changchun, Northeast China in March and July to December, 1991,which are mainly due to coal soot, was extremely high in the winter season and was 116 times higher than that from Morioka. In addition, Holocene, Malan and Lishi Loesses, loess-derived soils, and saline soils from Xinjian Uygur Zizhiqu, the Loess Plateau, and Northeast China, where there is a high incidence of endemic fluorosis, contained a considerable amount of water-soluble F. However, the amount of water-soluble F in loess-derived soils from Korea and Japan was very low, indicating that F was leached out by heavy rainfall. The aerosols collected at Morioka from winter to spring contained a significant amount of coal soot and eolian dust. The F concentration of aerosols in Japan, therefore, could be influenced by coal soot and eolian dust transported from the Asian continent. These airborne particles could affect the water-insoluble and soluble F concentrations of aerosols in Japan.
著者
塩川 晴寿 角田 文雄
出版者
農林省蠶絲試驗場
雑誌
蚕糸試験場彙報 (ISSN:03853594)
巻号頁・発行日
no.104, pp.p1-6, 1977-01
被引用文献数
1

数aから数haの紋羽病地の土壌消毒を安全かつ高能率に行うため,四輪トラクタ(23PS)に装着できる土壌消毒機を開発した.本機はトラクタ中央部右側に装備する噴射装置と三点リンクでけん引するサブソイラおよびちん圧装置の3部からなるもので,トラクタの後輪駆動で作動する噴霧装置から圧送されるクロールピクリンは,深さ40cmまで切開して進みサブソイラ背面から走行30cm毎に地中20cmと40cmの2段に噴射され,サブソイラで初期膨軟化された土壌は,ちん圧装置で圧密し,ガス飛散を防止する機構となっている.
著者
角田 文衛
出版者
一般社団法人 日本オリエント学会
雑誌
オリエント (ISSN:00305219)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3-4, pp.17-30,139, 1964 (Released:2010-03-12)

The Orient, here mentioned, means the Middle East. The history of the Orient from the 6th century B. C. to the 6th century A. D., has hitherto been studied and systematized from the standpoint too greco-roman or hellenistic. How much cultural intercourse may had been taken place with the greco-roman world, we can still recognize the existence of the independent classical culture of the Orient which stands apart from the greco-roman classical culture. This independent culture should be appreciated conformably as that of the Oriental cultural area, and only by this means the Oriental history from the ancient times to the modern times through middle ages will be understood adequately, and its fresh systematization will also be possible.
著者
角田 文男 板井 一好 三田 光男 中屋 重直 桜井 四郎 立身 政信
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1988

産業界は勿論、社会全般にフッ化物の使用量が著増し、職場や日常生活に由来するフッ素の生体負荷量が増加する環境にある。懸念されるフッ化物の慢性影響として、少年期以後(主に成人期)の暴露による骨フッ素症が注目されるが、本邦ではその研究が殆どなされていない。本研究は骨フッ素症についてX線検査および臨床諸検査の成績から診断基準を確立し、さらに現在または過去にフッ化物暴露を受けている集団を対象として量-反応関係を検討したものである。1.骨フッ素症の診断基準:国内外から得られた多数の骨フッ素症のX線写真を読影し、これら患者の臨床検査成績を参考として重症度診断基準を作成した。即ち、骨X線の撮影部位は骨盤正面、腰椎を主とする脊椎部の正面と側面、膝関節を含めた下腿骨の正面と側面、前腕部の正面と側面または手部の正面とする。読影は骨梁の粗さ、骨密度の増高、骨輪郭の不明瞭さ、骨皮質の肥厚、石灰化や骨化の出現、骨棘や外骨腫の形成等をフッ素による硬化像として留意する。有所見は骨盤と腰椎>四肢骨>手の順で現れ易かった。骨X線像は重症度別に軽・中等・重症の3段階に分類しえた。臨床生化学的諸検査成績は、血清や尿のフッ素濃度を含めて直接的に診断に寄与しえなかった。2.フッ素の量-反応関係に関する疫学的検討:(1)労働許容濃度レベルの気中フッ化物に暴露されている中国労働者集団について年令階級別に暴露年数の長短と骨フッ素症の有症率を検討した結果、軽症を疑う者の率が45〜54歳代で暴露群に有意に高かった。45歳未満では15年暴露群でも有意の差を認めなかった。(2)国内の高フッ素地帯の住民について、過去に2〜3ppmのフッ素を含む地下水を20年以上飲用していた集団では、骨フッ素症が疑われる者を発見できず、また他の数地方で斑状歯者の家族検診を進めてきたが、まだ明らかな骨フッ素症は発見できない。
著者
高山 哲治 五十嵐 正広 大住 省三 岡 志郎 角田 文彦 久保 宜明 熊谷 秀規 佐々木 美香 菅井 有 菅野 康吉 武田 祐子 土山 寿志 阪埜 浩司 深堀 優 古川 洋一 堀松 高博 六車 直樹 石川 秀樹 岩間 毅夫 岡﨑 康司 斎藤 豊 松浦 成昭 武藤 倫弘 冨田 尚裕 秋山 卓士 山本 敏樹 石田 秀行 中山 佳子
出版者
一般社団法人 日本遺伝性腫瘍学会
雑誌
遺伝性腫瘍 (ISSN:24356808)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.93-114, 2020 (Released:2020-09-25)
参考文献数
62

Cowden症候群/PTEN過誤腫症候群は,PTEN遺伝子の生殖細胞系列の病的バリアントを原因とする常染色体優性遺伝性の希少疾患である.消化管,皮膚,粘膜,乳房,甲状腺,子宮内膜,脳などに過誤腫性病変の多発を特徴とする.巨頭症および20歳代後半までに多発性皮膚粘膜病変を発症することが多い.ときに小児期に多発する消化管病変,自閉スペクトラム症,知的障害が診断の契機となる.また,がん遺伝子パネル検査によって診断される可能性がある.乳癌,甲状腺癌,子宮内膜癌,大腸癌,腎細胞癌などの悪性腫瘍を合併するリスクが高く,適切なサーベイランスが必要である. 本診療ガイドラインでは,小児から成人にかけてシームレスに,正確な診断と適切な治療・サーベイランスが行われるよう,基本的事項を解説し,4個のクリニカルクエスチョンと推奨を作成した.
著者
塩川 晴寿 角田 文雄
出版者
農林省蠶絲試驗場
雑誌
蚕糸試験場彙報 (ISSN:03853594)
巻号頁・発行日
no.104, pp.p1-6, 1977-01
被引用文献数
1

数aから数haの紋羽病地の土壌消毒を安全かつ高能率に行うため,四輪トラクタ(23PS)に装着できる土壌消毒機を開発した.本機はトラクタ中央部右側に装備する噴射装置と三点リンクでけん引するサブソイラおよびちん圧装置の3部からなるもので,トラクタの後輪駆動で作動する噴霧装置から圧送されるクロールピクリンは,深さ40cmまで切開して進みサブソイラ背面から走行30cm毎に地中20cmと40cmの2段に噴射され,サブソイラで初期膨軟化された土壌は,ちん圧装置で圧密し,ガス飛散を防止する機構となっている.
著者
山岡 明子 阿部 弘 渡邊 庸平 角田 文彦 梅林 宏明 稲垣 徹史 虻川 大樹 柳田 紀之 箕浦 貴則 森川 みき 近藤 直実 三浦 克志
出版者
日本小児アレルギー学会
雑誌
日本小児アレルギー学会誌
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.801-809, 2011
被引用文献数
10

【目的】アレルギー疾患を有する小児が東日本大震災によってどのような影響を受けたかを調査し,今後の対応を検討する.<br> 【対象と方法】対象は,宮城県立こども病院総合診療科,仙台医療センター小児科,森川小児科アレルギー科を定期受診した402名のアレルギー疾患の小児の保護者.口頭で同意を得た後,外来の待ち時間にアンケート記入を行い,診察時に回収した.<br> 【結果】困った事で最も多かった回答は,それぞれ,気管支喘息では「停電のため電動式吸入器が使用できなかった」,アトピー性皮膚炎では「入浴できず湿疹が悪化した」,食物アレルギーでは「アレルギー用ミルクやアレルギー対応食品を手に入れるのが大変だった」であった.<br> 【まとめ】大震災に対する今後の対応として,気管支喘息では停電の時でも吸入できるような吸入薬や吸入器の備え,アトピー性皮膚炎では入浴できない時のスキンケアの指導,食物アレルギーではアレルギー用ミルクを含めたアレルギー対応食品の備蓄や避難所などの公的機関で食物アレルギーへの理解を深める啓蒙活動が必要と考えた.<br>
著者
角田文衞著
出版者
国書刊行会
巻号頁・発行日
2006
著者
稲葉 佳代子 政二 千鶴 角田 文 中老 知子 元田 由佳 内山 麻子 原田 愛子
出版者
小田原短期大学
雑誌
小田原女子短期大学研究紀要 (ISSN:03860892)
巻号頁・発行日
no.37, pp.23-40, 2007

前報に引き続き、粉末状大豆たん白を小麦粉に添加し、大豆たん白添加による影響を官能検査を用いて評価した。サンプル料理は「チュロス」及び「ニョッキ」であり、「チュロス」では小麦粉の半量を大豆たん白で置換した「大豆たん白添加」、大豆たん白を用いない「コントロール」の2種の比較を行った。また「ニョッキ」では小麦粉の1/6を置換した「大豆たん白1/6添加」、1/3を置換した「大豆たん白1/3添加」、「コントロール」の3種について比較した。「噛んだときの匂い」、「味」、「食感」、「好き嫌い」の4項目全てで、大豆たん白を用いていないサンプルが、また、大豆たん白添加量の少ないサンプルが好まれていた。しかし「チュロス」では「大豆たん白添加」が一番好きという者が5人に1人、「ニョッキ」では「大豆たん白1/6添加」が一番好きという者が4人に1人居り、個人差があることも分かった。大豆たん白や大豆加工品の利用等に関するアンケートでは、大豆たん白について全く知らない者が4割もあり認知度が低いこと、使いたい理由では「健康に良さそう」使いたくない理由としては「使い方が分からない」が多いことが分かった。「チュロス」及び「ニョッキ」の評点平均と大豆たん白や大豆たん白加工品の摂取状況との関連を見たところ、大豆たん白喫食経験のある者、高野豆腐を「好き」な者、豆乳を「好き」な者で、大豆たん白を添加したものに良い評価をする傾向が見られたが、有意差はなかった。なお、本研究の一部を第53回日本栄養改善学会学術総会にて発表した。