著者
鎌谷 宇明 池田 幸 朽名 智彦 飯島 毅彦 吉濱 泰斗 近藤 誠二 代田 達夫 新谷 悟
出版者
日本歯科薬物療法学会
雑誌
歯科薬物療法 (ISSN:02881012)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.96-100, 2012-12-01 (Released:2013-02-25)
参考文献数
9

Distigmine bromide is an anticholinesterase used to treat urinary retention. We describe a case of decreased serum cholinesterase caused by a usual oral dose of distigmine bromide for urinary retention. An 84-year-old man, who had been received chemotherapy for carcinoma of the lower gingiva, suddenly decreased serum cholinesterase to 21 IU/L in 7 days of administration of distigmine bromide 5mg without clinical symptoms. Serum cholinesterase improved after stopping the administration of distigmine bromide. This case shows that oral surgeons should be aware of the possibility of decreased serum cholinesterase in patients taking distigmine bromide.
著者
中谷 宇吉郎 孫野 長冶
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.9, no.12, pp.549-555, 1940 (Released:2009-02-09)
参考文献数
2
被引用文献数
1
著者
伊藤 千洋 鎌谷 宇明 秋月 文子 糸瀬 昌克 近藤 誠二 代田 達夫
出版者
社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.62, no.12, pp.608-611, 2016-12-20 (Released:2017-02-20)
参考文献数
19
被引用文献数
1

We report a case of pyostomatitis vegetans associated with ulcerative colitis. The patient was a 25-year-old woman referred to our hospital because of irritative pain of the right side of the buccal mucosa. She had been receiving mesalazine for ulcerative colitis for 4 years. An erosion with a cobblestone appearance and a small ulcer were observed on the right side of the buccal mucosa. Histopathological examination showed subepithelial microabscesses containing lymphocytes and eosinophils in the subepithelial connective tissue. We finally diagnosed pyostomatitis vegetans associated with ulcerative colitis. The oral lesion completely disappeared 1 month after the administration of prednisolone.
著者
渡辺 浩司 伊達 立晶 田之頭 一知 森谷 宇一 戸高 和弘 菊池 あずさ 石黒 義昭 萩原 康一郎 吉田 俊一郎
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

キケロ、クインティリアヌスといった古代ローマの弁論家は、弁論術の学的な根拠を追求するわけではなく、学的な根拠は古代ギリシアのアリストテレスによって作られた弁論術を継承している。18世紀になると弁論術の学的な根拠はバウムガルテンによって書きかえられた。現代におけるレトリック復興は、古代の弁論術を継承するものではなく、古代の弁論術への誤解と「認識がレトリカルだ」とする現代の考え方とによる。
著者
福永 俊晴 永野 啓 金谷 利治 水谷 宇一郎
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.53, no.10, pp.665-669, 1996
被引用文献数
1

機械的に試料を叩くというメカニカルミリング法を用いて, これまで完全な非晶質にならなかったポリビニルアルコール (PVA) を非晶質化させた, その結晶相を表すブラッグピークはミリング時間とともにその強度が減少し, 完全な非晶質相を表すハローパターンとなった. 密度の減少ならびに非弾性散乱データにおける「低エネルギー励起」の増大も観察された. この結果によりメカニカルミリングによりPVAも非晶質単相となることが分かった. さらに, 構造因子<I>S</I> (<I>Q</I>) をフーリエ変換し求めた相関関数を種々の相関距離で逆フーリエ変換することにより, 実空間上の乱れの距離を明らかにした. ミリングの練り込み効果により, <I>S</I> (<I>Q</I>) を再現できる相関距離は短くなり, 乱れが増大することが明確となった.
著者
栗原 祐史 勝田 秀行 山口 徹太郎 安田 有沙 塩竃 素直 佐藤 仁 斉藤 芳郎 鴨志田 慎之助 鎌谷 宇明 代田 達夫
出版者
特定非営利活動法人 日本顎変形症学会
雑誌
日本顎変形症学会雑誌 (ISSN:09167048)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.17-23, 2017-04-15 (Released:2017-05-02)
参考文献数
9

We report two cases of genioplasty performed using a navigation system. In recent years, virtual orthognathic surgeries have been performed using simulation software with data from preoperative computed tomography (CT), and the osteotomy design, direction and distance of bony segment movement have been established. Despite the accuracy of simulations using three-dimensional CT data, results obtained from simulations cannot be effectively applied to clinical practice unless comparisons can be made to actual surgery. We report our experience of performing genioplasty using simulation software with preoperative CT data, and established the osteotomy design as well as the direction and distance of bony segment movement. Simulation-guided navigation osteotomy was performed with reference to simulation results transferred to the navigation system. A reference antenna was attached to the head of the patient using a headband. Next, interfacing laser registration was performed. Osteotomy was then performed along the osteotomy line drawn on the chin bone surface using piezosurgery and a tracker, and the bone segment was mobilized by down-fracture using a bone saw. Using the image of the simulated repositioned bone segment shown on the navigation system screen, the bone segment was moved to the determined position and fixed. Our results suggest that use of a navigation system allows safer, more precise genioplasty.
著者
中谷 宇吉郎 小口 八郎
出版者
北海道大學低温科學研究所
雑誌
低温科學
巻号頁・発行日
vol.2, pp.85-96, 1949-10-20
著者
神林 恒道 渡辺 裕 上倉 庸敬 大橋 良介 三浦 信一郎 森谷 宇一 木村 和実 高梨 友宏
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1995

この「三つの世紀末」という基盤研究のタイトルから連想されるのは、十九世紀末の、いわゆる「世紀末」と呼ばれた時代の暗く停滞したム-ドかもしれない。われわれはいままさに「二十世紀末」を生きている。そこからややもすれば「世紀末」という言葉に引きずられて、われわれの時代をこれと同調させてしまうところがあるのではなかろうか。しかしまた実際に、六十年代頃から現在に及ぶ芸術の動きを見やるとき、そこには芸術それ自体としてもはや新たなものは生み出しえない一種の先詰まりの状況が指摘されもする。といってかつての「世紀末」のような暗さはあまり感じられない。ダント-の「プル-ラリズム」、つまり「何でもあり」という言葉が端的に示すように、その気分は案外あっけらかんとしたものだと言えなくもない。今日の「何でもあり」の情況の反対の極に位置づけられるものが、かつて「ポスト・モダン」という視点から反省的に眺められた「芸術のモダニズム」の展開であろう。ところで「ポスト・モダン」という言い方は、いってみれば形容矛盾である。なぜならばmodernの本来の語義であるmodoとは、「現在、ただ今」を意味するものだからである。形容矛盾でないとすれば、この言葉のよって立つ視点は、「モダン(近代)」を過ぎ去ったひとつの歴史的時代として捉えているということになる。それでは過去にさかのぼって、いったいどこに「芸術における近代」の始まりなり起点を求めたらよいのだろうか。そこから浮かび上がってくるのが、「十八世紀末」のロマン主義と呼ばれた芸術の動向である。ロマン主義者たちが掲げた理念として、「新しい神話」の創造というものがある。そこにはエポックメイキングな時代として自覚された「近代」に相応しい芸術の創造へ向けての期待が込められている。この時代の気分は、「世紀末」の暗さとは対照的であるとも言える。つまりこの「三つの世紀末」という比較研究を貫く全体的テーマは、「芸術における近代」」の意味の問い直しにあったのである。
著者
丸山 哲夫 梶谷 宇 長島 隆
出版者
慶應義塾大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2007

昨年度に引き続き本年度は、哺乳類胚発生のメカニズムならびに胚の個体発生能を含めた質的ポテンシャルを、非侵襲的に解明し評価することを目的とした。そのために、マウス胚発生過程において培養液中に分泌されるタンパク質のプロファイル(secretome)を明らかにし、そのデータベース構築を目指すとともに、agingや機械的受精操作などがsecretomeにどのような影響を及ぼすかについて検討するための実験システムの整備を行った。まず、secretomeと胚発生・発育の関連を検討する際に、十分な胚盤胞到達率が得られなければならない。一方、プロテインチップ解析に供するためには、出来るだけ少量の培養液で行う必要があり、これは胚発生・発育にとって厳しい環境となる。このように、両者は相反するため、至適条件の確立が極めて重要である。そこで、培養液の変更など種々の検討を行った結果、60μ1の培養液量で約90%の胚盤胞到達率を再現性良く得られる培養システムを確立し、引き続いてその実験システムにより得られた各時期の培養液をプロテインチップ解析に供した。その結果、コントロール培養液に比較して、胚存在下の培養液では、複数の特異的蛋白ピークが検出され、また時期に応じてそのプロファイルは変化した。これらの一連のsecretomeのプロファイリングと胚盤胞到達率との関連を検討するとともに、今回検出された複数の特異的蛋白の同定を目指し、MALDI/TOF-MS質量分析計への解析に供するに必要な実験システムの更なる構築を行った。昨年度より引き続いて本年度得られた上記の成果は、マウスのみならずヒト胚のqualityの非侵襲的評価システムを確立するうえで、重要な基盤データになると考えられる。