著者
山本 裕也 大川 博永 西川 博幸 森尾 誠人 大川 弘美 増田 尚毅 住友 敬子 赤木 有希 髙本 かおり 辻 純子
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.243-247, 2022 (Released:2022-04-28)
参考文献数
11

【背景・目的】エコーによるシャント狭窄の評価は狭窄径による評価が一般的だが,欧米では収縮期最高血流速度(PSV)による評価が用いられている.今回,シャント狭窄に対するPSVの定量評価の有用性を検討した.【方法】自己血管内シャントを有する患者179名を対象とした.長軸断面にて狭窄径およびPSV,短軸断面にて断面積を計測した.各測定項目の脱血不良に対する診断能力をROC分析にて比較し,PSVの相関分析を行った.【結果】ROC分析において,狭窄径と断面積は脱血不良に対する診断能力は高く,両者に差はなかったが,PSVの診断能力は有意に低かった.また,PSVは断面積や狭窄径との相関は弱かった.【結語】エコーによるシャント狭窄の定量評価においてPSVの有用性は見出せなかった.
著者
赤木攻著
出版者
国際語学社 (発売)
巻号頁・発行日
1994
著者
赤木 完爾
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.p28-62, 1984-09

序説 : 問題の所在第一章 政策目的としての「静謐保持」 一 日・仏印関係の枠組 二 「静謐保持」の政策 三 仏印内部の情況第二章 戦争目的の再定義と仏印処理 一 「大東亜新政策」と仏印 二 独立運動と日本第三章 武力処理の決定と統治問題 一 戦局の悪化と武力処理の決定 二 「印度支那政務処理要領」第四章 結論註記論説
著者
赤木 昭夫
出版者
中央公論社
雑誌
自然 (ISSN:03870014)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.p69-71, 1980-09
著者
國枝 千嘉子 金澤 丈治 駒澤 大吾 李 庸学 印藤 加奈子 赤木 祐介 中村 一博 松島 康二 鈴木 猛司 渡邊 雄介
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.118, no.10, pp.1212-1219, 2015
被引用文献数
6

声帯ポリープや声帯結節の診断・治療方針の決定には大きさなどの形態的特徴が関与することが多い. 初診時から音声治療を行った声帯ポリープ36例, 声帯結節35例について, 手術の効果および手術の際に測定した病変の大きさと術前音声検査値との相関, 病変の大きさとその術後改善率との相関を検討した. 手術後の音声機能は, 声帯ポリープ・声帯結節の両群で最長発声持続時間・声域・平均呼気流率・Jitter%値 (基本周期の変動性の相対的評価)・Shimmer%値 (ピーク振幅の変動性の相対的評価) のすべての項目で術前に比べ有意な改善を認めた. 病変の大きさとの相関では, ポリープ症例は術前の声域・Jitter%で相関を認め, 術後改善率では, 声域・平均呼気流率・Jitter%・Shimmer%で相関を認めた. 一方, 結節症例では術前の声域のみ相関を認めた. Elite vocal performer(EVP) (職業歌手や舞台俳優など自身の「声」が芸術的, 商業的価値を持ち, わずかな声の障害が職業に影響を与える) 群と EVP 以外群で検討を行い, 声帯ポリープ症例の EVP 群では EVP 以外群と比較して病変の大きさと音声検査値との相関は低かった. 結節では両群とも病変の大きさと音声検査値との相関は低かった. 両疾患において手術治療は有効で, 形態的評価は治療方針決定のために必要であり, 音声治療も両疾患の治療に不可欠であると思われた.
著者
安藤 昭代 赤木 啓子
出版者
東海学園女子短期大学
雑誌
東海学園女子短期大学紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
no.21, pp.p1-12, 1986-07

学校の調理実習で学習した計量器を, 家庭の主婦がどのように活用しているか, 計量器の所持と使用の実態およびその実態の背景にある要因について, アンケー卜調査を行ない検討した。計量器は「はかり・計量カップ・計量スプーン・温度計」の4種類とし, 名古屋市内に居住する主婦を対象として調査した。結果を要約すると次のようである。1.計量器の所持率は「はかり・カップ・スプーン」が比較的高く, 使用率はいずれの計量器においても所持率よりも低い。2.職業別にみると, いずれの計量器においても所持率・使用率ともに主婦専業が比較的高い。3.最終学歴別では, 4種類の計量器において所持率・使用率ともに短大が比較的高く, 中学一が比較的低い。4.好む家事の順位別では, 料理を第1位とした者に「はかり・スプーン」の使用率が高い。5.家庭調理における食生活観では, 手作りの食事を家族に食べさせたいと言う者の使用率がいずれの計量器においても比較的高い。6.学校時代に計量器の使用経験の有る者は, 無い者よりも4種類の計量器の所持率・使用率ともに極めて高い。7.家族と外食する者は, しない者よりもいずれの計量器においても使用率は比較的高い。8.家族構成および1日の総調理時間などの家庭における食生活形態においては, 4種類の計量器の所持率・使用率ともに有意差は認められない。
著者
安藤 昭代 赤木 啓子
出版者
東海学園女子短期大学
雑誌
東海学園女子短期大学紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
no.22, pp.p1-15, 1987-07

家庭の主婦の調理用計量器の使用実態と彼女たちの学校時代における計量器学習経験との間にどのような関連があるかを, アンケート調査を行なって検討した。調査した計量器は, 「はかり・計量カップ・計量スプーン・温度計」の4種類である。1)学校時代に多く使用された計量器は, 「はかり・カップ・スプーン」であり, 「温度計」は少ない。2)学校時代に使用経験の有る者は, 無い者よりも各計量器の所持率・使用率ともに高い。[table]3)学校時代に使用経験の有る者は, 使用のきっかけとして「学校で習った」ことを挙げる者がかなりある。4)学校時代に使用経験の有る者は, 無い者よりも計量器の使い方を学んだことは「役に立っている」と評価する者が多い。5)学校時代に使用経験の有る者および無い者の半数以上が, 家庭科で計量器の使い方を教える方がよいと思っている。6)学校時代の計量器の使用経験が比較的長い者ほど, 計量器の所持率・使用率ともに高く, 計量器使用のきっかけとして「学校で習った」ことを挙げ, また計量器の使い方を学んだことは「役に立っている」と評価する傾向にある。
著者
児玉 基一朗 赤木 靖典 髙尾 和実 難波 栄二 山本 幹博 秋光 和也 柘植 尚志
出版者
日本植物病理學會
雑誌
日本植物病理学会報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.80, no.4, pp.207-216, 2014

地球上に存在する糸状菌の大多数は,分解者として腐生的生活を送っている。その一方で,特定の糸状菌が生物学的に大きなコストをかけて植物寄生能力を進化させてきた要因は,宿主植物というニッチを占有することの利点にある。病原糸状菌の感染様式は,栄養関係の樹立に生細胞との相互作用を必要とする活物寄生菌(biotroph)から,感染成立過程において植物細胞を激しく加害し死に至らしめる殺生菌(necrotroph)まで多岐にわたる。その他,共生菌,あるいは感染過程の少なくとも一部において生細胞との相互作用が重要であるとされる中間型の寄生菌(hemibiotroph)なども存在する。このように多種多様な寄生様式のいずれも,相互作用における進化のほぼ最終的な形態として具象化されているのか,それとも単に理想的な最終型に収斂する過程の途上に現れた一つにすぎないのか,議論の分かれるところである。
著者
赤木 泰文 数乗 有 藤田 英明 小笠原 悟司
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1997

平成6年3月,名古屋市科学館と近くの高層ビルの地下電気室で相次いで発生したリアクトルの爆発事故は,「6.6kV配電系統から流入した高調波電流が原因」との調査結果が報告されている。このような高調波障害は,電力用半導体素子を使用したパワーエレクトロニクス機器の増加に伴って発生件数も年々増加し,現代社会の新たな"公害"として早期対応が迫られている。資源エネルギー庁は,平成6年9月30日付けで「高調波抑制ガイドライン」を電力・家電業界に通達し,高調波障害の解決に向けて大きく前進した。欧米においてもIEC555-1000(欧州)やIEEE519-1992(米国)などの高調波規制が施行されている。交流モータの可変速ドライブシステムや無停電電源(UPS)は,AC/DC電力変換器を必要とする。しかし,電源高調波規制に対応した従来の大容量AC/DC電力変換システムでは,1)スイッチング損失が増加する,2)高調波対策機器の価格が高い,3)良好な高調波抑制効果が得られない,などの問題点がある。本研究は,電源高調波規制に対応した大容量・高効率AC/DC電力変換システムの開発を目的とし,三相ダイオード整流回路と直列形アクティブフィルタを一体化した主回路構成と制御法に特長がある。本研究の成果は,以下のように要約することができる。1.直列形アクティブフィルタの制御法を開発し,その有効性をディジタルシミュレーションにより確認した。特に,制御系の遅延がアクティブフィルタの安定性に及ぼす影響について検討し,遅延の影響の少ない新しい制御法を提案した。2.直列形アクティブフィルタ(2kVA)を設計・製作し,ダイオード整流回路(20kVA)と一体化して,新しい制御法の有効性と高調波抑制効果を実験により確認した。3.スイッチングリプルを抑制するフィルタを設計・製作し,その有効性を実験によって確認した。2000年6月に,これらの研究成果をまとめた論文をIEEE/PESCで発表する予定である。
著者
小笠原 悟司 山岸 直行 戸塚 弘之 赤木 泰文
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.111, no.11, pp.937-944, 1991-11-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
6
被引用文献数
8 6

In general, diode rectifiers with electrolytic capacitors on the DC side have been used as DC power supplies for voltage source inverters. This type of rectifiers, however, causes many problems such as poor power factor and harmonics. Recently, voltage source PWM rectifier-inverters have been studied to provide the following advantages; (1) harmonic-free on both AC sides; ( 2) unity power factor on the input AC side; (3) power flow of either direction or power regeneration; (4) reduction of the DC capacitor. It is, however, difficult for a conventional one to regulate the capacitor voltage on transient states because of having only a voltage feed-back loop.This paper describes a voltage source PWM rectifier-inverter with feed-forward control of instantaneous power. Based on the pq theory, the instantaneous power which is calculated in the control circuit of the inverter is fed forward to the control circuit of the rectifier. The feed-forward control of instantaneous power makes a great contribution to sufficiently suppress voltage fluctuation of the DC capacitor on transient states. Transient characteristics are discussed and some interesting experimental results of a laboratory model are shown.
著者
玉井 伸三 赤木 泰文
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.125, no.3, pp.221-228, 2005 (Released:2005-06-01)
参考文献数
12
被引用文献数
1

The so-called three level inverters have been widely used for industry applications because of high-voltage output ability and low harmonic contents. These applications are mainly suitable for ac motor drives. Nowadays, attention has been paid to larger-capacity inverters applicable to power system control. This paper describes their applications to power systems. First, harmonic analysis of a three-level inverter is achieved under the condition that its two dc capacitor voltages are unbalanced. Second, a control method for balancing the two dc capacitor voltages is described. Finally, applications of single-phase three-level inverters to STATCOM and BTB are introduced. Their control performance is confirmed by computer simulation.
著者
中村 一文 赤木 達 岩野 貴之 江尻 健太郎 杜 徳尚 伊藤 浩 清水 一好 岩崎 達雄
出版者
一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会
雑誌
Cardiovascular Anesthesia (ISSN:13429132)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.7-12, 2021-08-01 (Released:2021-10-15)
参考文献数
26

肺動脈性肺高血圧症は血管収縮,血管リモデリングなどにより肺動脈内腔の狭窄・閉塞を来たし,肺動脈圧の上昇と右心不全を引き起こす疾患である。本稿では肺循環の生理と肺動脈性肺高血圧症の病態生理をふまえて治療法を述べてみたい。まず肺循環の生理には三つの特徴がある。1) 体循環系に比べて低圧系・低抵抗系かつコンプライアンスが大きい。2) 低酸素性肺血管攣縮がある。3) 三つの生理活性物質(プロスタサイクリン・一酸化窒素・エンドセリン)により調節されていることである。これらは早期発見・治療の重要性,酸素投与,三系統の特異的肺血管拡張薬についての理解にそれぞれ結びつく。次に肺動脈性肺高血圧症の病態生理として肺血管の収縮とリモデリングがある。これらは三系統の薬剤の初期からの多剤併用療法の必要性につながる。
著者
岡崎 佑平 萩原 誠 赤木 泰文
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.133, no.12, pp.1157-1164, 2013
被引用文献数
2

A modular multilevel cascade inverter based on double-star chopper cells (MMCI-DSCC) is expected as one of the next-generation multilevel PWM inverters for medium-voltage motor drives. This paper presents theoretical and experimental discussions on a practical speed-sensorless start-up method for an induction motor driven by the MMCI-DSCC from a standstill to a middle speed. This motor drive is suitable, especially for a large-capacity fan- or blower-like load, the torque of which is proportional to a square of the motor mechanical speed. Unlike the so-called &ldquo;volts-per-hertz&rdquo; control, three-phase stator currents are based on &ldquo;feedback&rdquo; control, whereas their amplitude and frequency are based on &ldquo;feedforward&rdquo; control. Although the motor drive has no speed sensor attached to the motor shaft, this method makes a slow start-up stable with the help of a stator current-feedback loop. Experimental results obtained from a 400-V, 15-kW downscaled system verify the stable operating performance from a standstill to a middle speed of 590min<sup>-1</sup> with a 40% load torque.
著者
加藤 内藏進 加藤 晴子 赤木 里香子
出版者
岡山大学教師教育開発センター
雑誌
岡山大学教師教育開発センター紀要 (ISSN:21861323)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.9-27, 2011-03-10

教育学部生を対象とする教科横断的な科目『くらしと環境』の集中講義を,「多彩な季節感を育む日本の気象・気候系の特徴を理解し,それに関連した音楽や絵画等の内容との学際的繋がりを考える」というテーマで行った。日本の気象・気候系に関して,モンスーンの影響を受けた梅雨や秋雨の降水環境を含む六季のサイクルを具体的に強調するとともに,秋から真冬,真冬から春への遷移期である11月頃や2月後半〜3月前半に,独特な特徴を示して現れる『中間の季節』の存在にも注目させた。それらを踏まえて,唱歌に歌われている内容と季節やその移り変わりに関する事象や気象・気候の特徴との関わりを考える活動を行った。特に,『おぼろ月夜』で歌われている春の情景を踏まえて,「オリジナルストーリー」を作成する活動も行った。また近世・近代の日本画に表された季節感を鑑賞する活動と,抽象画のような色彩の組み合わせによって微妙な季節感を表現する活動も行った。更に本稿では,講義や簡単なデータ分析作業,創作活動の結果について,学生のレポート課題の記載内容や作品に基づく分析も行った。A trial of a class on the climate system and its relation to the variety of "seasonal feeling" around Japan was performed in the Faculty of Education of Okayama University, as the joint activity of meteorology with music and art. Firstly, the characteristics of the climate system around Japan with the variety of the seasonal cycle under the great influence of the Asian monsoon were presented in this class. Not only the rainy seasons called the Baiu and the Aki-Same (autumn rainfall), but also the transition stages from autumn to midwinter (around November) and that from midwinter to spring (late February to early March) were studied in detail. Next the expressions on the seasons in the Japanese school songs and pictures were examined, with attention to the variety of the seasonal cycle. The results of the class were also reported in the present paper.