著者
清水 重人 徳丸 吉彦 金子 敦子
出版者
日本シルク学会
雑誌
日本シルク学会誌 (ISSN:18808204)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.47-52, 2012 (Released:2013-03-30)
参考文献数
6

Polyester and nylon strings for the koto, a traditional Japanese string instrument, are popular in Japan because of their strength and affordability. However, many players prefer silk strings because of their elongation and tone. We have been attempting to develop highly durable silk strings by using original Japanese silkworm races. Here, we studied the physical properties and durability of silk strings made from the various cocoons. We found significant differences in the physical properties and durability of the strings from different races, including ‘Koishimaru’ and ‘Platinum Boy.’ (E-mail: shimizu@silk.or.jp)
著者
大橋金造 編
出版者
滋賀県神崎郡教育会
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1928
著者
近藤 匡慶 菅谷 量俊 長野 槙彦 磐井 佑輔 金子 純也 諸江 雄太 工藤 小織 久野 将宗 畝本 恭子 村田 和也
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.571-577, 2016-08-31 (Released:2016-08-31)
参考文献数
18

目的:バンコマイシン(以下,VCM)負荷投与は,抗菌薬TDMガイドラインに記載されているが,有用性を示す報告は少なく,今回,救命救急センターでの有用性を検討した。方法:トラフ値,治療効果,投与日数等を負荷投与群,通常投与群(以下,対照群)で比較検討した。負荷投与は初日1〜2g投与し,維持投与はトラフ値10〜20μg/mLを目標に薬剤師が投与設計した。結果:負荷投与群7例,対照群21例を認め,トラフ値は,対照群9.4±5.4μg/mLと比較して負荷投与群15.8±6.8μg/mLと有意な増加を認め(p<0.05),トラフ値10μg/mL以下の症例が対照群62%から負荷投与群29%と減少傾向を示した。治療効果は有意差を認めなかったが,投与日数では,負荷投与群で有意な短縮を認めた(p<0.05)。結論:VCM負荷投与は,早期に血中濃度を上昇させ,治療効果に寄与する可能性が示唆された。
著者
金武 良仁
出版者
コロムビア(戦前)
巻号頁・発行日
1935-02
著者
鍛治谷 静 北村 瑞穂 金津 春江 榊原 和子 四條畷学園短期大学保育学科 四條畷学園短期大学ライフデザイン総合学科 四條畷学園短期大学ライフデザイン総合学科総合福祉コース 四條畷学園短期大学ライフデザイン総合学科総合福祉コース
出版者
四條畷学園短期大学
雑誌
四條畷学園短期大学紀要 (ISSN:18811043)
巻号頁・発行日
no.49, pp.47-57, 2016

四條畷学園短期大学がFD活動の一環として実施した「教員相互による公開授業参観」(2010年度後期~2014年度後期:合計9回実施)について、授業を公開した教員と参観した教員が作成した報告書247枚をテキストマイニングにより分析した結果、その成果と課題は以下の通りであった。報告書には授業担当者・参観者間の対話があり、授業改善に向けての協働が見られたことが成果といえる。一方、授業改善を実現するための具体的な方法や工夫、戦略等をどうすれば得られるかということと、公開授業参観によってそれぞれの授業がどの程度、どのように改善したかを評価するシステムの構築が課題とされた。その評価システム構築のためには「授業改善」の具体的内容についての議論の必要性も示された。
著者
金 恩子 宇野 英隆
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.19-24, 1999-03-31

スチュワーデスは航空機という限られた空間と時間の中で多種多様な仕事をこなさなければならない現状にある。最近, スチュワーデスの腰痛の問題が労働災害として表面化し, 作業空間の改善が求められているところである。そこで本研究ではスチュワーデスの主な作業空間であり, 航空機内の台所と言われるギャレー空間の再構築を目的に, スチュワーデスの作業内容やギャレー空間の特徴を調べた。さらに住宅用の台所との比較を通して, 人間工学的な考察を行った。その結果, ギャレー空間は調理や洗浄をしないこと, 一度に何十人もの食事を準備すること, 狭い空間の中に膨大な量の搭載品を収納していることなどから, 台所というよりはむしろ収納室に近い空間であることがわかった。また, ギャレー空間は十分な作業領域と十分な通路領域が確保できないほどの狭い空間であった。さらにギャレー空間はその構成要素の一つであるカートの出し入れによって, 空間的大きさが刻々と変化することが分かった。最後に本研究によって得られた知見をもとに, 今後の研究課題を示した。
著者
奥 恒行 金 順姫 細谷 憲政
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.145-151, 1981 (Released:2009-11-16)
参考文献数
21
被引用文献数
2 2

The activity and localization of hydrolysis enzyme of maltitol and the effect of maltose on maltitol hydrolysis were studied using the rat intestinal mucosa. The utilization of maltitol was, further, observed in the fasted and in the fed rats. The results obtained were as follows:1. The hydrolysis activity to maltitol was highest in the jejunum and was about one-twentieth of that to maltose.2. The maltitol hydrolysis by jejunal enzyme was strongly inhibited in the presence of maltose.3. It was suggested that maltitol was slowly hydrolyzed by maltase.4. When the animal was simultaneously given with maltitol and diet, the utilization of maltitol was significantly reduced as compared with that of the dose of maltitol alone.5. A portion of maltitol administered was absorbed without hydrolysis from intestine, and the native form, maltitol, was excreted in the urine.
著者
植竹 勝治 山田 佐代子 金子 一幸 藤森 亘 佐藤 礼一郎 田中 智夫
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 (ISSN:18802133)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.1-5, 2014

都市部住宅地に生息するノラネコの健康状態および繁殖状況を確かめるため、我が国の代表的な大都市のひとつである横浜市の住宅地において疫学調査を実施した。調査では、繁殖データ(雌306匹)の収集と生化学および感染症に関する血液検査(雄雌計31匹)を行った。調査対象のネコは全て捕獲-不妊去勢-復帰プログラムの対象個体であった。不妊手術時に妊娠していた雌ネコの割合は4月に最高値(58.6%)を示し、3月から7月にかけて比較的高値を示した。平均一腹産子数(±標準偏差)は3.8±0.5匹であった。血液検査において対象個体の何頭かは基準値外の値を示したが、猫白血病および猫免疫不全の両ウイルス感染症は全頭陰性であった。これらの結果から、横浜市の住宅地におけるノラネコの血液性状および繁殖状況は、健康な家庭ネコに比較して、概ね良好であった。このことは、不妊去勢手術に基づくいわゆる「地域猫」活動を推進する上で参考になる。
著者
東 孝文 金井 秀明
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014-GN-91, no.43, pp.1-8, 2014-03-06

本稿では,切り絵の初心者を対象に,タブレット端末とタッチペンからなる切り絵練習帳による実験とその評価について述べる.切り絵練習帳とは,切り絵の熟練者の知識を提供するための物である.切り絵練習帳には,(1) なぞる順番に枠を表示する機能,(2) 適切な筆圧でのみ筆跡を表示する機能,(3) なぞり始め,なぞり終わりを強調する機能の 3 つの機能がある.切り絵練習帳の各機能やシステム全体の評価を行った.その結果,各機能及びシステム全体ともに,初心者を熟練者の切り絵の仕方を身につけるのに効果があった. : In this paper, we propose a supporting system for practicing paper cutout using tablet computer stylus for novices. The system provides users with export's knowledge how to make paper cutout. The system has three functions: (1) The function displaying the order to cut. (2) The function displaying the handwriting by changed color depending on pressure. (3) The function displaying points at the start and end. We conducted user tests to investigate the effects of individual function and the whole system. The results show that the users can acquire manner of paper cutout like exports using the system.
著者
渡邊 純一郎 藤田 真理奈 矢野 和男 金坂 秀雄 長谷川 智之
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.1470-1479, 2013-04-15

組織の生産性をいかにして向上させるかということは,リーダやマネージャにとって大きな関心事である.しかしながら,生産性向上に向けたこれまでの施策は,マネージャの経験や勘など定性的な評価に基づくものが主であった.我々は,ウェアラブルセンサを用いて物理的な人間行動を長期的に計測し,身体的な動きの度合いである活発度や対面コミュニケーションと生産性との関係を定量的に評価した.アウトバウンド型コールセンタにおいて受注率に影響を与える要因を調べた結果,休憩中の職場の活発度と受注率が相関することが分かった.両者の因果関係を明らかにするために少人数のチームごとに休憩時間を合わせる施策を行った結果,休憩中の対面コミュニケーションに起因するチームの活発度が生産性に影響することが分かった.本研究の結果は,センサにより職場の活発度を定量的に計測しマネジメントすることにより,生産性を向上させられる可能性を示唆する.
著者
金子 太郎
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.145-160, 2010-03-31 (Released:2010-10-03)
参考文献数
12

N人チキンゲームの設定において,プレイヤーの選好のタイプ,利得構造の違いを導入したとき,従来には指摘されていなかった均衡,ベイジアン・ナッシュ均衡が存在することを示す.本稿の理論は,N人チキンゲームの設定において,集団がチキンタイプ,熱意過剰-1タイプ,熱意過剰-2タイプによって構成されているとき,どのような均衡に到達するかを説明する.この理論は,N人チキンゲームの設定において,「k人だけが協力する」,k/Nという協力率以外の協力率を説明する.そして,この理論はColemanの「フリーライダーと熱意過剰行為者」の議論にベイジアン・ナッシュ均衡によって1つのフィニッシュ与えるものである.
著者
金菱 清 植田 今日子
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.386-401, 2013 (Released:2014-12-31)
参考文献数
15
被引用文献数
1 3

本稿の目的は, 宮城県の各被災地の人びとの営みから, 排除することのできない災害リスクを抱えながら生活を再構築していく技法に学ぶことで, 災害リスクへの適応実践のあり方を示すことにある.今回の東日本大震災でとりわけ津波の被害が甚大であった現場で見えてきた災害との向き合い方の方向性は, 大きくは2つある. 1つは, 被害の大きかった場所から撤退したり, 津波による物理的損失を未然に防ぐことで日常生活に支障をきたさない状況を目指す方向性である. もう1つは, 生活をともにするコミュニティの維持・継続を目指した先に, 物理的なダメージの緩衝のみならず被災後も派生してくる生活困難や孤立, 精神的ダメージといった複合的な災害リスクを包括的に低減することを目指す方向性である. 後者の方向性のあり方を, 本稿では「災害リスクの包括的制御」と呼んでおきたい.災害リスクと向き合うとき, 災害パターナリズムによる災害リスクへの対処法は, 結果としてリスクの締め出しと引き換えに生活弱者を生み出すのも致し方なしという社会的排除の性格を強く帯びる. それに対し, 本稿が提示するコミュニティに備わる災害リスクの包括的制御は, もっとも不利な人が生きていくための社会的セイフティネットの役割をもつ. 事後的にしか対処できない派生的な被災の実態に対して, 包括的制御アプローチは, 災害発生時のみならず災害後も居座り続ける複合的な災害リスクを縮減することに寄与していることを実証する.