著者
徳本 晋 上原 忠弘 宗像 一樹 菊地 英幸 江口 亨 石田 晴幸 馬場 匡史
雑誌
組込みシステムシンポジウム2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.23-1-23-8, 2011-10-12

KLEE は LLVM 中間コードを対象としてシンボリック実行をすることができるツールである.C/C++ で書かれたプログラムは llvm-gcc や clang などのコンパイラで LLVM ビットコードにコンパイルできるため,C/C++ プログラムの検証ツールとして KLEE は期待されている.今回,2 つのプログラムについて KLEE を適用し,それにより検出したバグとその特徴を紹介するとともに,KLEE のバグ検出能力について考察する.また,他の商用 C/C++ 検証ツールで対象プログラムを解析したときの結果と,KLEE を使った場合との比較について報告する.さらに KLEE 適用時の課題を解決すべく,KLEE で生成したテストケースを CPPUNIT のテストコードへ変換するツールについても報告する.
著者
馬場 彩子 Bertin Mathieu 谷田 泰郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

顧客の嗜好が多様化する中、企業は顧客のニーズを的確に理解することが求められている。本稿では消費行動の共通要因として顧客がもつ価値観に注目し、特定企業に依らない価値観構造モデルの構築 と社会的類型Societasの規定を試みた。価値観構造モデルでは、定性的知見を取り入れ定量データの解析を行えるグラフィカルモデルを採用した。またマーケティング施策に利用しやすい類型としてSocietasを提案する。
著者
竹本 拓真 馬場 隆 片寄 晴弘
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.73-74, 2014-09-12

歌唱合成ソフト“初音ミク”は,バーチャルアイドルとして人気を確立しており,初音ミク主演のライブが催されるようになっている.しかし現状では,静的な動画を流しているだけであり,歌手と観客とのインタラクティブなライブを実現するには,歌手の歌唱と,身体的動作を実時間生成する必要がある.本稿では,リアルタイム歌唱生成システム“HANAUTAU”と立体顔形状ディスプレイの組み合わせによって歌唱と歌手の動作の実時間生成を行うインタフェース“Miku Miku Face”を提案する.
著者
辰巳 直也 馬場 隆 森勢 将雅 片寄 晴弘
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2012-SLP-90, no.12, pp.1-6, 2012-01-27

Vocaloid 「初音ミク」 の発売以来,歌唱合成に対する注目が高まりつつある.Vocaloid では,メロディと歌詞を入力することにより,サンプリングされた人の声を元にした歌声を合成することができる.また,表情パラメタを調整することにより,様々な表情を付与することができる.しかし,より人間らしい表情豊かな歌声にするには,表情パラメタの調整を細かく設定することが必要なため,非常に煩雑で時間がかかる.本研究では,Vocaloid 歌唱をロック歌手風の歌い方に変換し,Vocaloid 歌唱における作り込みを支援する 「ロックボーカルレゾネータ」 の提案をする.
著者
馬場 正剛 鳥海 不二夫 榊 剛史 篠田 孝祐 栗原 聡 風間 一洋 野田 五十樹 大橋 弘忠
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

災害時においては、避難場所等の情報を素早く得ることが重要である。ソーシャルメディアは新聞やテレビよりも素早く情報を得ることができ、その一つとしてTwitterがある。災害時では飛び交っている様々な情報の分類が必要がある。本研究においては、東日本大震災時にTwitterで共有された情報をネットワーク構造によって分類し、そのクラスタリングの評価を行った。
著者
馬場 多聞
出版者
日本中東学会
雑誌
日本中東学会年報 (ISSN:09137858)
巻号頁・発行日
no.27, pp.1-28, 2011-07-15

Yemen, which was ruled by the Rasulids (A.H. 626-858 [1228-1454]), is located in a key position for Indian Ocean trade, and was famous for its agricultural productivity. However, we don't know details about Yemen under the Rasulidss during the 13th century, except for the port of Aden. In this paper, I analyzed the feature of regions in Yemen based on a new historical source, which was entitled Nur al-Ma'arif Nuzum wa Qawanin wa A'raf al-Yaman fi al-'Ahd al-Muzaffari al-Warif and included records of a supply of cooking ingredients in the Rasulid Court. Through this examination, I demonstrated the details of economic activities, such as special products of various regions and their distribution in Yemen. At first, I extracted cooking ingredients that contained information relating to the supply origin, and I analyzed the frequency of the products supply origin and destination by using numerical data. Hence, I discovered that the ports of Aden and Zabid acted as trade centers for various products. In addition, I classified these supply origins into four regions, Tihama, the Southern Mountain Region, Aden and its periphery, and the Northern Mountain Region, and discovered their specialties. Tihama and the Southern Mountain Region had special products according to their climatic conditions. Aden acted as the center for various types of merchandise from the Indian Ocean. On the other hand, the Northern Mountain Region was rarely mentioned in this source due to geographical and political reasons.
著者
馬場 金太郎
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, 1956-08-05
著者
馬場口 登 栄藤 稔 佐藤 真一 安達 淳 阿久津 明人 有木 康雄 越後 富夫 柴田 正啓 全 柄東 中村 裕一 美濃 導彦 松山 隆司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.155, pp.69-74, 2002-06-20
被引用文献数
35

電子情報通信学会パターン認識・メディア理解研究会の下で検討,作成した映像処理評価用映像データベース(VDB:Video Data Base)について述べる.このデータベースは編集効果(シーン切替),カメラワーク,テロップの出現,音声品質という点においてテレビ放送に匹敵する品質の素材映像をもち,ニュース,ドラマ,ドキュメンタリー,情報番組(料理,観光)などのジャンルの映像からなる.また,ショット境界やシナリオ情報をMPEG7形式のメタデータとして付与している.各種の映像処理アルゴリズムを比較評価するためのベンチマークデータとして利用されることが期待される.
著者
松村 多美恵 菅井 勝雄 (1984) 本田 敏明 菅井 勝雄 新妻 陸利 馬場 道夫
出版者
茨城大学
雑誌
試験研究
巻号頁・発行日
1984

今回の研究は、IRE-【I】(Ibaraki Daigaku Response Environment-【I】)、IRE-【II】に続くIRE-【III】の開発に関するものである。最終年度である昭和61年度は、昭和59年度および昭和60年度に開発されたタッチスクリーン式コンピュータディスプレイ装置を用いて、実用化に向け、本格的な実験を行うとともに、本システムによる学習効果を実証するため、教材とされた生活単元学習としての「宿泊学習」での実際の宿泊場面や授業場面における児童の行動をビデオに記録し、分析した。具体的には、(1)F養護学校小学部における「宿泊学習」の事前と事後にプログラム学習(ことばと動画の対応、および次の行動の予測の動画選択)を実施した結果、学習成積の改善が見られるとともに、反応時間に関しても、反応時間が短かくなり、標準偏差も小さくなった。(2)児童の宿泊場面における行動を17項目の児童に対する質問調査、25項目のVTR反復視聴分析、および担任教師による21項目の行動評価によって検討した結果、多くの場面で自律性の向上が見られた。(3)実験群と統制群を設定し、実験群にみるプログラム学習を実施したところ、実験群において、生活単元学習としての「宿泊学習」の第1回の授業場面の行動がすぐれていた。すなわち、発語や指さしをしながら積極的に授業に参加している行動が、統制群より統計的に有意に多かった。以上の結果により、本システムの有効性が認められた。従来の視聴覚的方法であれば、宿泊学習のビデオを事前に視聴して、その効果を調査するという方法をとったであろうが、本システムは、場面を分解整理した上、児童自らが、タッチスクリーンに反応し、選択視聴するという方法をとり、児童の大きな興味を引いたように思われる。本結果の一部は、日本教育工学会(1986)において発表された。
著者
新田 直子 馬場口 登 北橋 忠宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.8, pp.1838-1847, 2001-08-01
被引用文献数
24

我々は放送型スポーツ映像に対して映像・試合の構成に従い,ストーリー上重要と考えられる部分への意味的なアノテーションの自動生成を試みる.まずクローズドキャプションと呼ばれる言語ストリームから,キーワード列探索によりスポーツ映像において重要な意味をもつ実際に試合が進行している部分を抽出した上で,各部分でのプレイ・プレイを行った選手に関する情報を抽出しアノテーションを生成する.次に生成したアノテーションを付ける映像位置を決定するため,画像ストリームに対するマッチングにより同様に試合進行部分を抽出することで映像分割を行う.最後に両ストリームの時間的同期をとることによって,生成したアノテーションを映像に対して与える.本手法をスポーツ映像の例として実際のアメリカンフットボールの試合映像に適用し実,験を行った結果,再現率75%,適合率90%で映像の正確な試合進行部分に対して自動的にアノテーションを付けることが可能となった.