著者
小林 孝資 浅川 陽一 高橋 泰樹 齊藤 進
出版者
一般社団法人 日本液晶学会
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集 (ISSN:18803490)
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.153, 2008

私たちの以前の論文において、液晶材料としてZLI-2293とUV硬化型モノマーとしてRMM-34が使われたベンド配向セルの立ち上がり、立ち下り共に過渡応答特性が高分子安定化によって低速化することを報告した。しかしながら、この報告書では高分子安定化によって液晶とUV硬化型モノマーであるZLI-4792とRMM-34をそれぞれ用いることで、立ち下がりの過渡応答時間が改善することができた。
著者
山内 忠平 高橋 弘 安藤 昭弘 今石 延子 野村 達次
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
実験動物 (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.31-38, 1967-04-30 (Released:2010-12-09)
参考文献数
20
被引用文献数
3 3

低温 (10℃) , 常温 (25℃) , および高温 (35℃) 環境に暴露したICR-JCLマウスを用いて, Pentobar-bital, Adrenalin, Acetylcholineの致死作用に対する環境温度の影響について検索した。また, 各温度下で上述の薬物を投与したときの心電図, 心拍数, 呼吸数, 血圧, および体温の経時的変化を観察した。1.Pentobarbita1の作用は低温下でもっとも強く現われ, 常温, 高温の順で弱くなった。Pentobarbital50mg/kg以上の投与により, 心拍数と呼吸数が減少し, 血圧と体温は下降した。これらの変化は低温下で強く, 投与後約45分で死亡した。高温下の変化は軽度であった。2.Adrenalineの作用は低温下で強く, 高温, 常温の順に弱くなった。Adrenalin6mg/kgの投与により心拍数の減少, 呼吸数と血圧の―過性の増加, 体温の下降が認められた。この変化は高温下では急激に起こり, 投与後10~15分で死亡した。3.Acetylcholineの作用は高温下で強く, 低温, 常温の順に弱くなった。Acetylcholine140mg/kgの投与により不整脈が発現し, 心拍数と血圧は一過性に減少した。呼吸数と体温は漸減した。この変化は高温下で強く現われ, そのまゝ死亡した。低温下では一時減少してから, 少しく回復し, 以後徐々に減少した。4.以上の結果は, 低温もしくは高温に暴露された動物の生理機能の変化と, 薬物投与による生体の反応とが同時に作用していると考えられ, 実験に当って, 一定の環境温度に設定することの重要性を示唆した。
著者
宮本 琢也 高橋 宏幸
出版者
一般社団法人 グローバルビジネス学会
雑誌
グローバルビジネスジャーナル (ISSN:24340111)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.18-25, 2015 (Released:2019-08-07)
参考文献数
17

本研究は、ここ数年、南アジア地域で注目を集めるようになったスリランカの経済状況と日系企業の現 状と課題について議論する。 スリランカは、古くから親日国として知られているが、日系企業も数多く進出している。 同国は、現 地での人材マネジメントの取り組みやすさなど経営面でのメリット、インドやパキスタンへの近接性とい う立地面でのメリットなどが数多くあるものの、電気代などエネルギーコストが高さや、現地の裾野産業 が未成熟なためにサプライチェーンにおいて課題がある。このようなメリットと課題を総合的に検討しな がら、スリランカにおける日系企業の優位点について検討する。
著者
宮本 琢也 高橋 宏幸
出版者
一般社団法人 グローバルビジネス学会
雑誌
グローバルビジネスジャーナル
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.18-25, 2015

本研究は、ここ数年、南アジア地域で注目を集めるようになったスリランカの経済状況と日系企業の現 状と課題について議論する。 スリランカは、古くから親日国として知られているが、日系企業も数多く進出している。 同国は、現 地での人材マネジメントの取り組みやすさなど経営面でのメリット、インドやパキスタンへの近接性とい う立地面でのメリットなどが数多くあるものの、電気代などエネルギーコストが高さや、現地の裾野産業 が未成熟なためにサプライチェーンにおいて課題がある。このようなメリットと課題を総合的に検討しな がら、スリランカにおける日系企業の優位点について検討する。
著者
礪波 健一 田村 友寛 高橋 英和 荒木 孝二
出版者
特定非営利活動法人日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.320-327, 2012-10-31

目的:近年,審美歯科へのニーズの高まりから,歯の漂白が歯科臨床で行われる機会が増えている.一方,漂白作用の本質を担う活性酸素の作用は非特異的であるため,象牙質の機械的特性にも影響を与えることがわかっている.本研究では,漂白処理後の歯の象牙質の引張強さについてワイブル分析を行い,処理面や処理回数といった条件の違いが象牙質の破壊原因の違いに及ぼす影響について検討した.材料と方法:牛切歯の歯冠唇面を薄切し,象牙質に漂白処理面を形成した.同面に漂白処理として,ハロゲンランプ照射下で30%過酸化水素水を15分作用させた.漂白処理回数は1回もしくは3回とした.漂白処理した牛切歯の歯冠唇側表面からの深さ2.5〜3.5mmの象牙質よりダンベル型の象牙質引張試験片を作成し,象牙質引張試験を行った.各条件ともn=10とし,引張強さの平均をその条件の引張強さとした.上記象牙質処理の2条件に加え,既報(J Med Dent Sci 2008; 55: 175-180)で得られたエナメル質処理2条件および,コントロールの引張強さを用いて,統計処理とワイブル分析を行った.ワイブル分析では,各条件のワイブルプロットについて,回帰直線の傾きとして得られるワイブル係数を求め比較した.成績:象牙質引張強さは,漂白処理回数が増えるほど低下する傾向を示したが,エナメル質処理,象牙質処理で象牙質引張強さに違いは認められなかった.一方,ワイブル分析ではエナメル質処理,象牙質処理でワイブルプロットに違いを認めた.すなわち,象牙質処理群では処理回数の増加に従い,ワイブルプロットが全体的に低強度側に移動したのに対し,エナメル質処理群では,漂白処理により強度の順位が高い試片の強度が下がる傾向を示した.象牙質処理では活性酸素の影響がほかの欠陥を凌駕して単一の破壊原因となる一方,エナメル質処理では活性酸素の影響が既存の欠陥と競合する形で破壊原因の一つに加わったことが,ワイブルプロットの違いとなったことが考えられる.ワイブル係数はエナメル処理群において処理回数とともに増加したことから,信頼性の点からはエナメル質処理のほうが象牙質強度に与える漂白処理のリスクが少ないことが考えられた.結論:以上の結果より,漂白歯の象牙質引張強さは漂白処理回数や,処理面に影響を受けるため,臨床において象牙質強度に配慮した漂白処置が必要であることが示唆された.
著者
北野 寛 高橋 千晴 稲松 照子
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.23, no.12, pp.1246-1253, 1987-12-30 (Released:2009-03-27)
参考文献数
9
被引用文献数
3 6

Water vapor pressure of a saturated salt solution is inherently constant at a given temperature and utilized for calibration of hygrometers as a humidity fixed point. In this paper, the humidity fixed points were realized respectively in a glass desiccator and in a box with an air stirrer and examined experimentally.The state of saturated solution and the change of ambient temperature are important and effective for realizing the humidity fixed point. It is suitable for a rapid attainment of humidity equilibrium that the saturated solution is in a state of slushy mixture with water and salt. Although the equilibrium relative humidity of the saturated solution does not change much with temperature, a transient change of the relative humidity is observed following a sudden change of ambient temperature. The transient change amounted to -1.5%RH/°C at the maximum.The equilibrium relative humidities by respective saturated solutions of magnesium chloride, sodium bromide, sodium chloride and potassium chloride were accurately measured in a glass desiccator with use of a humidity sensor calibrated against the humidity standard of the National Research Laboratory of Metrology. The humidity values measured agree with those of the salt-humidity table in the literature and accordingly the reliability of the table was confirmed. The humidity fixed point by saturated salt solutions can be realized in a desiccator with the precision of 1%RH, if temperature is well controlled.To improve utility for practical use, the humidity characteristics of the fixed point realized in a cubic box were also studied under various conditions, such as stirring in the box and changing surface area of saturated solutions. It becomes clear that the stirring is important for uniform distribution and for quick attainment of equilibrium of the humidity, and the time required for the humidity equilibration is decreased to about 30min under stirring condition.
著者
東 和幸 高橋 仁 中川 博之 土屋 達弘
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.4_25-4_31, 2019-10-25 (Released:2019-12-25)

近年では,開発環境の変化に伴って開発者が大量の自然言語文書を扱う機会が増えており,文書をトピック分類するためのトピックモデルであるLDAが注目されている.文書のトピック分類を行う際,分類の精度をあげるために前処理として,分類の妨げとなる単語をストップワードとして除去することが重要であるが,通常のストップワードリストでは対象文書にのみ頻出する単語に対応できないという問題があった.また,1トピックに集約されるべき文書が複数トピックに分散してしまう問題があった.本稿では,これらの問題を解消するため,LDA適用の前後に対象文書からのストップワード抽出と類似トピック統合の2種類の処理を追加する.前処理では,Document Frequencyと単語の類似度を用いて,対象文書からストップワードリストを作成する.また,後処理では分類されたトピックについて構成する単語の類似度からそれぞれのトピック間距離を算出し類似トピックを統合する.LDAを用いたメーリングリストの分類に本手法を適用し,既存手法と比較することで,トピック分類の精度が向上することを確認した.
著者
日髙 昇平 高橋 康介
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.25-38, 2021

<p>Visual perception, receiving a two-dimensional (2D) visual input, often constructs the three-dimensional (3D) perceptual image. Although there are generally multiple structures in the external world that give an equivalent two-dimensional retinal image, the perceptual process naturally and easily infers only one 3D structure as the solution. However, the following problems are not obvious at all: what kind of structure can be obtained as a 3D perceptual image from certain 2D information, and why do we get a three-dimensional perceptual image instead of a two-dimensional one. In the present study, we investigate this problem by untangling the Necker Cube phenomenon, and propose a novel theory of three-dimensional visual perception from the viewpoint of the efficiency of information coding. Among the possible structures that can yield the 2D retinal image of the Necker Cube, the structure of the typical three-dimensional perceptual image of the Necker Cube maximizes the symmetry (in group theory). This maximization of symmetry is characterized by the pairs of adjoint functors (in category theory). Therefore, according to this proposed theory, "the Necker Cube" in the three-dimensional space is perceived as the most efficient encoding of the two-dimensional retinal image.</p>
著者
西郷 甲矢人 日髙 昇平 高橋 康介 布山 美慕
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.70-83, 2021

<p>The aim of this article is to provide references to cognitive scientists, who are interested in learning category theory and using it in their research. This article consists of the three sections, question-and-answers on category theory, utility of category theory on cognitive science, and tutorial materials. In the question-and-answers on category theory, we answered to questions, with which beginners of category theory may come up. In the utility of category theory on cognitive science, we raised the three items of utility of category theory in building cognitive models. The learning materials share the books, slides, and videos on the web, recommended to start with.</p>
著者
矢田 充男 高橋 香 三木 祐 鵜飼 克明 小林 英嗣 小松 由佳 石田 さやか 平間 麻衣子 一戸 集平 渡辺 真衣 水吉 勝彦 澤田 真樹
出版者
一般社団法人 日本臨床薬理学会
雑誌
日本臨床薬理学会学術総会抄録集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.2-P-O-6, 2021

<p>【はじめに】新型コロナウイルス感染症は、2019年12月以降、中国湖北省武漢市を中心に発生し、短期間で全世界に広がった。本邦において2021年2月14日に新型コロナウイルスワクチンとして販売名コミナティ筋注(以下「本剤」という)が特例承認となった。国立病院機構においては、投与初期における安全性確認を主たる目的としたコホート調査(以下「調査」という)を兼ね先行接種を行った。当院において、本剤先行接種に際し、医師、薬剤師、看護師、事務職員により構成された新型コロナウイルスワクチン検討チーム(以下「検討チーム」という)を立ち上げ、当院職員に対し本剤接種を安心・安全を第一に接種行うこととした。【目的】当院において2021年1月26日に検討チームの第1回目の打ち合わせを開始し、その後も随時打ち合わせを行いながらの対応となった。2月5日に本剤保管用のディープフリーザーの設置、2月12日より院内において本剤接種および調査の説明会を実施した。当院には2月18日に本剤が搬入となり、翌2月19日より接種を開始した。その後3月26日までの先行接種終了までの流れについて紹介する。【方法】当院職員を対象とした先行接種に1207名を対象に接種希望調査を実施し、1062名の職員が先行接種の希望をされ、うち2021年2月25日までに接種を受けた378名に調査にご協力いただくこととなった。ワクチン接種は院内大講堂を会場に行い、予診票等の事前確認、問診、接種、予診票等の回収という流れで行い、被接種者は接種後に大講堂若しくは職場等で観察を行い、一人で過ごすことがないような環境を整えた。【結果】本剤の接種にあたり、問診等は医師、本剤の管理・調製は薬剤師、接種は看護師、職員の接種スケジュール管理は事務、調査関係は治験管理室とそれぞれの役割を分担したことにより、接種を希望する全職員への接種は大きな問題はなく終えることができた。また調査における日誌の回収、データ入力についても関係各所に協力をいただきながら期限までに入力を終えることができた。しかしながら、各部署の担当者への負担が増加したところは否定できない状況であった。【考察】本剤先行接種に際し、各種情報が日々更新される中で、円滑に接種を終えることができたのは、医師、薬剤師、看護師、事務職員をはじめとした病院の全ての職員が一丸となり、一つのチームとして対応したことが一番の要因であると考える。</p>
著者
常岡 寛 柴 琢也 高橋 洋子
雑誌
日本眼科學会雜誌 (ISSN:00290203)
巻号頁・発行日
vol.105, no.4, pp.237-243, 2001-04-10
参考文献数
11
被引用文献数
11
著者
高橋正雄著
出版者
読売新聞社
巻号頁・発行日
1970
著者
依田 和夫 浅野 光行 高橋 賢一
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.451-456, 1983-10-25 (Released:2020-09-01)
参考文献数
1
被引用文献数
1 2

The growth and rivalry of commercial centres situated around a railway station could be explained by the stock of such regional wide transportation facilities as railway and trunk road which connect commercial domain with C.B.D. (“external stock”) and the stock of urban roads and parking facilities in the C.B.D. which contribute to the increase of space supply for commercial activities (“internal stock”). This paper is the outcome of preliminary study which was conducted as to 12 commercial centres located in Kanagawa Prefecture to verify the above mentioned tentative theory.