著者
小川 紹文 山元 剛 KHUSH Gurdev S. 苗 東花
出版者
日本育種学会
雑誌
育種学雑誌 (ISSN:05363683)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.523-529, 1991-09-01
被引用文献数
5

イネ白葉枯病抵抗性に関する研究は主に日本と国際稲研究所(IRRI),フィリピンで行われてきたが,植物防疫上病菌の相互交換が行えなかったため,両国のみならず各国のイネ白菜枯病抵抗性に関する研究結果は相互に比較検討出来なかった.このため,日本農林水産省とIRRIはイネ白菜枯病抵抗性に関する研究の相互比較を行うと共にその共通基盤を作成するため,1982年に共同研究を開始した.すなわち,日本とIRRIの判別品種をフィリピン産及び日本産白菜枯病菌レースを用いて分析し,抵抗性遺伝子を一つずつもつ準同質遺伝子系統の育成をして,イネ白菜枯病菌レースの国際判別品種を確立することとした.その結果,1987年に準同質遺伝子系統の一組が育成され(OGAWA et al.1988),最近その準同質遺伝子系統を供試した研究結果も公表され始めた.このため,その準同質遺伝子系統の育成経過とその育成主体を明らかにするため本報告を行った.
著者
Claudine A Feio Maria C Izar Silvia S Ihara Soraia H Kasmas Celma M Martins Max N Feio Luís A Maués Ney C Borges Ronilson A Moreno Rui M Póvoa Francisco A Fonseca
出版者
一般社団法人 日本動脈硬化学会
雑誌
Journal of Atherosclerosis and Thrombosis (ISSN:13403478)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.237-245, 2012 (Released:2012-03-26)
参考文献数
29
被引用文献数
10 32

Aim: Euterpe Oleracea (açai) is a fruit from the Amazon region whose chemical composition may be beneficial for individuals with atherosclerosis. We hypothesized that consumption of Euterpe Oleracea would reduce atherosclerosis development by decreasing cholesterol absorption and synthesis.Methods: Male New Zealand rabbits were fed a cholesterol-enriched diet (0.5%) for 12 weeks, when they were randomized to receive Euterpe Oleracea extract (n = 15) or water (n = 12) plus a 0.05% cholesterol-enriched diet for an additional 12 weeks. Plasma phytosterols and desmosterol were determined by ultra-performance liquid chromatography and mass spectrometry. Atherosclerotic lesions were estimated by computerized planimetry and histomorphometry.Results: At sacrifice, animals treated with Euterpe Oleracea had lower levels of total cholesterol (p =0.03), non-HDL-cholesterol (p = 0.03) and triglycerides (p = 0.02) than controls. These animals had smaller atherosclerotic plaque area in their aortas (p = 0.001) and a smaller intima/media ratio (p = 0.002) than controls, without differences in plaque composition. At the end of the study, campesterol, β-sitosterol, and desmosterol plasma levels did not differ between groups; however, animals treated with Euterpe Oleracea showed lower desmosterol/campesterol (p = 0.026) and desmosterol/ β-sitosterol (p =0.006) ratios than controls.Conclusions: Consumption of Euterpe Oleracea extract markedly improved the lipid profile and attenuated atherosclerosis. These effects were related in part to a better balance in the synthesis and absorption of sterols.
著者
Calhoun Karen S. 小鷹 久子
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 = The journal of Information Science and Technology Association (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.378-383, 2010-09-01

目録作成並びにメタデータサービスは岐路に直面している。電子時代は図書館のコレクション構築と,図書館がサービスする社会に興味あるものとして働きかけるコレクションとその仕様に根本的なチャレンジをもたらした。Webの進出が,図書館ならびに高等教育に必須であったもの,また専門知識や最高の実技を構成してきたものを新しい条件下ですべてくつがえし書き換えた。この稿は図書館運営の現実とメタデータ作成と管理を動かす新しい要因と傾向を明らかにすると共に,OCLC共同機構が計画している将来の目録作業,メタデータ操作,そしてWorldCatを取り巻くエキスパート目録作成共同体の支援と進展につながる次世代のメタデータ作成と管理用プラットホームの大要を示す。
著者
Rômulo D. NOVAES Reggiani V. GONÇALVES Maria do Carmo G. PELUZIO Antônio J. NATALI Izabel R. S. C. MALDONADO
出版者
(社)日本農芸化学会
雑誌
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry (ISSN:09168451)
巻号頁・発行日
vol.76, no.5, pp.1025-1027, 2012-05-23 (Released:2012-05-23)
参考文献数
20
被引用文献数
4 3

3,4-Dihydroxycinnamic acid (3,4-DA) is a natural compound with high antioxidant potential found in various foods. This study found that animals administered with 3,4-DA had higher exercise tolerance, reduced blood lactate, and markers of hepatic oxidation. Blood glucose and antioxidant enzymes were not affected by this treatment. 3,4-DA may have applicability in reducing the fatigue associated with exercise.
著者
渡辺 公綱 横川 隆志 河合 剛太 上田 卓也 西川 一八 SPREMULLI Li SPREMULLI Linda lucy LINDA Lucy S SPREMULL Lin
出版者
東京大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1991

本国際学術共同研究は、動物ミトコンドリアにおける暗号変化(UGA;普遍暗号では終止暗号がトリプトファンに、AUA;イソロイシンがメチオニンの暗号に、AGA/AGG;アルギニンが殆どの無脊椎動物ではセリン、原索動物ではグリシン、脊椎動物では終止暗号に変化、など)の分子機構をin vitro翻訳系を構築して、解明する目的で始められた。このような研究は、ミトコンドリア(mt)からその細胞内量から見ても、生化学的な研究に十分な試料を調製することが大変困難なこと、翻訳に関わるタンパク性諸因子がかなり不安定で単離が困難なことなどが主な障害となって世界的にも殆ど手がつけられていなかった。我々は特異構造を持つmt・tRNA(殆どのmt・tRNAではL型立体構造形成に関わっているDループとTループ間の塩基対を欠いていたり、DループやTループが欠落したものも見つかっている)と変則暗号解読の因果関係を探る目的で、mt・tRNAの大量調製法を確立し、その構造と性質を調べていたが、翻訳系の構築に必要な活性のある因子の調製ができなかった。国外共同研究者であるSpremulliのグループは、活性あるmtリボソームと翻訳系諸因子の調製に成功していたが、mt・tRNAの単離ができなかった。このような状況においてお互いのグループで開発したシステムと技術を合体させることにより、mtのinvitro翻訳系を構築し、暗号変化の分子機構を解明するという目的で平成3年度から本研究がスタートした。研究はかなり順調に進んできたが、本格的な展開はこれからであり、やっとその基礎が固まったという現状である。以下に年度を追ってその成果を述べる。[平成3年度]1)tRNAの特定配列に相補的な合成DNAプローブを用いたハイブリダイゼーション法を開発し、mt・tRNAの0.2-0.5mgオーダーの調製が可能になった。2)UCN(N=A,U,G,C)のコドンに対応するウシmt・セリンtRNAを単離、精製し、それが従来の遺伝子から推定されていた配列から、実際の構造がずれていること、アンチコドン・ステムは一塩基対長く、アミノ酸ステムとDステムの間が一塩基しかない、異常な2次構造をとること、この構造は哺乳動物mtに共通であることを明らかにした。3)ウシ肝臓から活性のあるリボソーム、開始因子(IF-2)、伸長因子(EF-Tu/Ts、EF-G)、アミノアシル-tRNA合成酵素(ARS)の調製方法を確立し、それらの性質を検討した。[平成4年度]1)AGY(Y=U,C)のコドンに対応する、Dアームを欠くセリンtRNAのセリルtRNA合成酵素(SerRS)による認識部位を決定する目的で、このtRNA遺伝子からT7RNAポリメラーゼによる転写物を調製し、種々の塩基置換を導入したtRNA変異体のSerRSによるセリン受容能を測定した結果、アンチコドンは認識に無関係だが、Tループが重要であり、中でもよく保存されたループ中央のA44の置換が決定的であることが分かった。2)ウシ・mtでポリ(U)依存ポリ(フェニルアラニン)合成系を初めて構築し、大腸菌の系との構成成分の互換性を検討したところ、mtのPhe-tRNA^<Phe>は大腸菌のEF-TuとGTPとで3者複合体を形成するが、そこからリボソームA部位への転移過程が働かないことを明らかにした。3)ウシ・mtのメチオニンtRNAの塩基配列を再検討し、アンチコドンの一字目に、5-ホルミルシチジンという新規修飾塩基が存在することを明らかにした。4)ウシ・mtフェニルアラニンtRNAの修飾塩基を含む塩基配列を決定し、RNaseや化学試薬への感受性からその立体構造を推定したところ、Dループ、Tループ相互作用はないが、Dアームとバリアブルループ間の3次元的な塩基対形成によってL型に近い構造をとっていることを見出した。[平成5年度]1)ポリ(U)依存ポリ(Phe)合成系の効率化の条件を検討し、1mMスペルミン存在下で大腸菌の系の約1/2のレベルまで合成効率を上昇させることに成功した。2)AUAがメチオニンの暗号であることを証明するために、AUAを含む人工mRNAを用いて、AUAに依存したメチオニル-tRNAのリボソームへの結合、ポリペプチドへのメチオニンの取り込みを調べたが、現在までのところまだ肯定的な結果は得られていない。3)ウシmtからホルミルトランスフェラーゼを精製し、fMet-tRNAを作成し、EF-TuとIF-2の結合をMet-tRNAと比較したところ、fMet-tRNAはIF-2と、Met-tRNAはEF-Tuとそれぞれより高い親和性を示した。これは単一tRNAがホルミル化によって開始と伸長の両反応に使い分けられる可能性を支持するものである。
著者
J. ラウレス S.J. 編
出版者
臨川書店
巻号頁・発行日
1985
著者
甲元 啓介 伊藤 靖夫 秋光 和也 柘植 尚志 児玉 基一朗 尾谷 浩 DUNKLE L.D. GILCHRIST D. SIEDOW J.N. WOLPERT T.J. JOHAL G. TURGEON B.G. MACKO V. 田平 弘基 YODER O.C. BRIGGS S.P. WALTON J.D. 宮川 恒 朴 杓允 荒瀬 栄 BRONSON C.R. 小林 裕和 中島 広光
出版者
鳥取大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1996

1) リンゴ斑点落葉病菌の宿主特異的AM毒素の生合成に関与する遺伝子: 環状ペプチド合成酵素(CPS)遺伝子のユニバーサルPCRプライマーを利用して得たPCR産物は他のCPS遺伝子と相同性が認められ、サザン解析の結果、AM毒素生産菌に特異的に存在する配列であることが判明した。本遺伝子断片を用いた相同的組込みによる遺伝子破壊により、毒素非生産形質転換体が得られ、さらに野生株ゲノムライブラリーをスクリーニングして、完全長のAM毒素生合成遺伝子(AMT)のクローニングに成功した。AMTは13KbのORFをもち、イントロンはなく、毒素構成アミノ酸に対応するアミノ酸活性化ドメインが認められた。2) ナシ黒斑病菌のAK毒素生合成遺伝子: REMIによる遺伝子タギング法を用いて毒素生産菌に特異的に存在する染色体断片から、AKT1(脂肪酸合成)、AKT2,AKT3(脂肪酸改変),AKTR(発現調節因子)、AKTS1(AK毒素生合成特異的)の5つの遺伝子を単離した。また、AK毒素と類似の化学構造を有するAF及びACT毒素の生産菌も、本遺伝子ホモログを保有することが明らかとなった。3) トウモロコシ北方斑点病菌の環状ペプチドHC毒素の生合成遺伝子TOX2の解析が進み、特異的CPS遺伝子HTS1のほかに、TOXA(毒素排出ポンプ)、TOXC(脂肪酸合成酵素b*)、TOXE(発現調節因子)、TOXF(分枝アミノ酸アミノ基転移酵素)、TOXG(アラニンラセミ化酵素)などが明らかとなった。4) トウモロコシごま葉枯病菌のポリケチドT毒素の生合成遺伝子TOX1は、伝統的遺伝学手法では単一のローカスと考えられていたが、今回の分子分析でTOX1AとTOX1Bの2つのローカスからなり、それぞれ異なった染色体上に存在することが明確となった。5) ACR毒素に対する特異的感受性因子を支配している遺伝子(ACRS)を、ラフレモンmtDNAからクローニングした。この遺伝子は大腸菌で発現した。6) リンゴ斑点落葉病感受性(AM毒素のレセプター)遺伝子を求めて、プロテオーム解析によりAM毒素感受性リンゴに特異的に発現しているタンパク質(SA60)を検出した。7) 宿主特異的毒素の生合成遺伝子は水平移動で特定の菌糸に導入されたと推論できた。
著者
金澤 雄一郎 S.J. Turnbull 明城 聡
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

差別化された製品の需要推定は、ブランド価値の評価や価格設定などマーケティングにとって重要な問題の研究に必要不可欠である。しかしながら製品の市場シェアとその特性のみが入手可能な場合も少なくない。このような場合に製品から得られる効用最大化を目指す個人の消費行動と利益最大化を目指す寡占企業の供給行動から市場価格と市場シェアを説明する頻度・ベイズ理論に基づくモデルを提案し、多期間への拡張の準備を行った。
著者
Heather D. Edginton Danny W. Scott William H. Miller Jr. Joya S. Griffin Hollis N. Erb
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.241-246, 2011 (Released:2012-01-19)
参考文献数
38
被引用文献数
2 3

表在性天疱瘡(落葉状天疱瘡,紅斑性天疱瘡)の犬34例をテトラサイクリンおよびニコチン酸アミド(TCN)併用療法により治療した。29例の犬について予後に関する情報が得られ,62%の犬ではTCN併用療法が奏功した。TCN併用療法の有効性と,性別,治療開始までの期間,過去におけるグルココルチコイド療法の有無,そう痒の有無,TCN併用療法による治療期間,TCNの投与間隔の延長の有無,または病変分布との間に関連は認められなかった。
著者
Yamazaki K. Teraishi M. Komatsu S. Sonoda Y. Kano Y.
出版者
European Geosciences Union
雑誌
Natural Hazards and Earth System Science (ISSN:15618633)
巻号頁・発行日
vol.11, no.9, pp.2655-2661, 2011-09
被引用文献数
6

The Shinmoe-dake volcano in southwest Japan, which produced its first major eruption in 52 yr on 26 January 2011 but had been quiescent since 1 March, re-erupted on 13 March. It was only two days after the occurrence of the M = 9.0 Tohoku-oki earthquake in eastern Japan. The coincidence of the two events raises the question of whether the earthquake triggered the volcanic activity. As a provisional but rapid assessment of this question, we examined high-resolution strain data at a site located 18 km from Shinmoe-dake. In terms of the Tohoku-oki earthquake, three points can be drawn from the strain data: (1) static strain changes were less than 0.05 × 10[−6], which is too small to trigger an eruption; (2) the amplitudes of dynamic strain changes are on the order of 10[−6], which may trigger seismicity or volcanic eruption; and (3) strain rates were not accelerated, which indicates no significant change in magma pressure. Comparing these results with reports of other eruptions coincident with seismic events, and considering a scenario in which a seismic event triggered an eruption, we tentatively conclude that the eruption on 13 March was not a triggered event. However, this conclusion may be revised after analyzing seismic data.
著者
Amante Maragtas S. V.
出版者
慶應義塾大学
雑誌
Keio business review (ISSN:04534557)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.13-32, 1996

Festschrift for Prof. Yoko SanoSeveral Japanese human resource practices have achieved popularity in the Philippines, even in non-Japanese-owned firms. These include: kaizen (continuous improvement), the 5-S rule in the workplace - seiso, seiton, seiri, seiketsu, shitsuke, roughly rend
著者
Keisuke Suzuki Katherine A Simpson James S Minnion Joyceline C Shillito Stephen R Bloom
出版者
The Japan Endocrine Society
雑誌
Endocrine Journal (ISSN:09188959)
巻号頁・発行日
pp.1003230405, (Released:2010-04-14)
被引用文献数
137 210

The World Health Organisation has estimated that by 2015 approximately 2.3 billion adults will be overweight and more than 700 million obese. Obesity is associated with an increased risk of diabetes, cardiovascular events, stroke and cancer. The hypothalamus is a crucial region for integrating signals from central and peripheral pathways and plays a major role in appetite regulation. In addition, there are reciprocal connections with the brainstem and higher cortical centres. In the arcuate nucleus of the hypothalamus, there are two major neuronal populations which stimulate or inhibit food intake and influence energy homeostasis. Within the brainstem, the dorsal vagal complex plays a role in the interpretation and relaying of peripheral signals. Gut hormones act peripherally to modulate digestion and absorption of nutrients. However, they also act as neurotransmitters within the central nervous system to control food intake. Peptide YY, pancreatic polypeptide, glucagon-like peptide-1 and oxyntomodulin suppress appetite, whilst ghrelin increases appetite through afferent vagal fibres to the caudal brainstem or directly to the hypothalamus. A better understanding of the role of these gut hormones may offer the opportunity to develop successful treatments for obesity. Here we review the current understanding of the role of gut hormones and the hypothalamus on food intake and body weight control.
著者
Amrith S. Gunasekara Tresca Truong Kean S. Goh Frank Spurlock Ronald S. Tjeerdema
出版者
Pesticide Science Society of Japan
雑誌
Journal of Pesticide Science (ISSN:1348589X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.189-199, 2007 (Released:2007-08-27)
参考文献数
47
被引用文献数
184 268

Fipronil is a relatively new insecticide that controls a broad spectrum of insects at low field application rates. It is a “new generation” insecticide because its mode of action, interference with the normal function of γ-aminobutyric acid (GABA)-gated channels, differs from the classical insecticides, such as organophosphates and carbamates, to which some insects have developed resistance. Fipronil is extensively used throughout the world and numerous studies have evaluated its toxicity and environmental fate. However, a concise review summarizing and combining the recent scientific findings available in the scientific literature is lacking even though the pesticide has been found to be highly toxic to some aquatic organisms. Thus, this document evaluates, summarizes, and combines important toxicological and environmental fate information from recent scientific articles and other literature to produce a detailed review of fipronil.