著者
西本 昌彦 北島 光 仁科 有貴 緒方 公一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OPE, 光エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.173, pp.59-63, 2007-07-26

地中レーダを用いた地雷探知器はプラスチック製地雷でも探知可能である反面,地表面反射波や地中の小石や砲弾片からのクラッタの影響を受けるため,地雷と地雷以外の物体の識別が非常に難しい.このため,地雷探査用地中レーダには,地雷と地雷以外の物体を高い精度で識別するための識別能力が要求される.この問題に対して,筆者らはレーダ応答波形から識別すべき地雷の特徴を直接抽出し,パターン識別の手法を用いたターゲットの識別を行っている.本報告では,識別のための3次元特徴ベクトルを提案し,パターン識別の有力な手法であるサポートベクターマシン(SVM)を識別器として適用している.粗い地表面下の浅い位置に埋設された地雷,及びそれと似た物体の応答をFDTD法によって求め,モンテカルロシミュレーションを行うことにより,この特徴およびサポートベクターマシンの有効性について検討する.
著者
永縄 浩 宮内 邦宏 大杉 啓治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSS, 安全性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.517, pp.37-42, 1999-12-17

交通事故統計によれば、近年交通事故による死者は1万人を下回っているものの、事故件数・負傷者は年々増加しており依然深刻な社会問題である。これに対し、エレクトロニクス技術を用いて車の知能化を図り安全性を高める取組みがなされている。現在までに車間距離警報装置やACCシステムが車に搭-載されている。この車間警報装置・ACCシステムを実現するためには、先行車を正確に検知するセンサか必要不可欠である。本論文では、車間距離警報・ACCシステムを成立させるために必要十分な性能を備えた2次元スキャン型レーザレーダを開発したのでその内容を紹介する。
著者
イスマイル オマル 衛藤 将史 門林 雄基 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.554, pp.7-13, 2005-01-12

Cross-Site Scripting (XSS) is caused by the failure of Web applications to properly validate user input before returning it to the client's Web browser. Although some approaches exist for defending against XSS attacks, XSS vulnerabilities continue to appear in Web applications. These weaknesses, which often resulted from poorly developed Web applications and data processing systems, allow attackers to embed maliciuos HTML-based contents, such as Java Scripts, within HTTP requests or response messages. Through embedding HTML code and scripting elements, it is possible to steal session ID information, thus resulting in the leakage of private information. The classic XSS attack involves social engineering to trick the victims to click on a link with embedded scripts created by attackers. The victims do not necessarily have to click on a link. XSS code can also be made to load automatically in an HTML e-mail with certain manipulations of the IMG or IFRAME HTML tags, etc., We call this the "one-way XSS attack". We propose a system that not only detects and collects XSS attack-related information but also identifies the potential XSS attack codes. This system detects and, more importantly identifies new types of XSS attacks by manipulating HTTP server response. The system also shares collected vulnerability information via a central repository.
著者
イスマイル オマル 衛藤 将史 門林 雄基 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.553, pp.7-13, 2005-01-12

Cross-Site Scripting (XSS) is caused by the failure of Web applications to properly validate user input before returning it to the client's Web browser. Although some approaches exist for defending against XSS attacks, XSS vulnerabilities continue to appear in Web applications. These weaknesses, which often resulted from poorly developed Web applications and data processing systems, allow attackers to embed maliciuos HTML-based contents, such as JavaScripts, within HTTP requests or response messages. Through embedding HTML code and scripting elements, it is possible to steal session ID information, thus resulting in the leakage of private information. The classic XSS attack involves social engineering to trick the victims to click on a link with embedded scripts created by attackers. The victims do not necessarily have to click on a link. XSS code can also be made to load automatically in an HTML e-mail with certain manipulations of the IMG or IFRAME HTML tags, etc, . We call this the "one-way XSS attack". We propose a system that not only detects and collects XSS attack-related information but also identifies the potential XSS attack codes. This system detects and, more importantly identifies new types of XSS attacks by manipulating HTTP server response. The system also shares collected vulnerability information via a central repository.
著者
鈴木 尚文 西谷 隆 土橋 寿昇 永井 靖浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.541, pp.33-38, 2001-01-05

複数枚の非接触ICカードを利用し、ネットワークを介して、特定の会員を対象に予約サービスを提供する会員サービスシステムについて述べる。本システムでは、カードを所有する会員が、パーソナルコンピュータのWEB画面上から各種予約や支払い等を行う事が出来る。また、一台のリーダライタで複数枚のカードを同時に検出できる非接触ICカードの特徴を活かした、複数会員による同時予約や、決済用カードとの組み合わせによる新しいサービスについても検討した。
著者
大野 健彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.138, pp.31-36, 2000-06-15
被引用文献数
6

本論文では人がWWWを利用して目的の情報を探すプロセスを明らかにするため, ユーザーの視線を測定して注目している領域の種類を調べた結果について報告する.実験はあらかじめWWWプラウザの画面をキャプチャして得られた画像を被験者に提示し, 被験者に目的の情報を選択させる形式でおこなわれた.実験の結果, 被験者は一般に各領域に対して極めて短い時間しか注目していないということがわかった.また, 被験者が特定領域に長く注目している回数は, 問題によって大きく異なるという結果が得られた.これらの結果はWWW画面のデザインによってユーザーが目標を探し出すプロセスが大きく異なることを示しており, ユーザーの視線を測定することでWWWの画面デザインを評価できる可能性があることを示している.
著者
河岸 洋暁 小磯 健吾 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.201, pp.121-126, 1999-07-21

本稿では, 地理情報の検索やブラウジングを目的とした空間グルー操作について述べる。空間グルー操作とはビデオデータベースの検索手法として提案された区間グルー操作を2次元に拡張した概念で, 空間中に点在する空間オブジェクトの領域を, 外周最小となる矩形で表わしたMBR(Minimum Bounding Rectangle)の集合から, その集合の要素全てを含むMBRをさらに求める演算である。ここで定義されるグルー演算は, 属性情報を与えることによって, その問い合わせの答えとして適するオブジェクトを含む領域を, 動的また領域可変に決定するものである, このとき, グルー演算の解集合の中には, その問い合わせに対して不適切な空領域が含まれる可能性があるが, そのような不適切な空間を解集合から除去するために, フィルタの概念を満たす関数演算を空間グルー操作に導入する。本稿ではまた, 多様なフィルタリング関数について, それの満たすべき必要十分条件を証明について述べる。
著者
野村 正英 高橋 剛夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.162, pp.75-80, 1999-07-02

厚生省が科学特別研究として行った「ポケモン事件」の際発生した光感受性発作についての調査研究報告は、ビデオ映像の視聴によって内容依存型VDT障害が広く生じ得ることを示している。我々は、光感受性者を対象に脳波測定の臨床検査を行い、ビデオ映像に含まれるフリッカーによって引き起こされる光感受性健康障害が、野村によって提案された適応型時間フィルターによって防止できることを見い出した。

1 0 0 0 ECOC2007報告

著者
忠隈 昌輝 高橋 正典 今村 勝徳 杉崎 隆一 八木 健 森本 政仁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFT, 光ファイバ応用技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.451, pp.1-4, 2008-01-17

2007年9月16日〜20日にドイツ・ベルリンにて開催されたECOC2007の概要を報告する。約450件の報告の中から光ファイバ技術関連のトピックスを概説する
著者
長谷川 康樹 上田 賀一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.725, pp.25-30, 2005-03-08
被引用文献数
1

オブジェクト指向開発において一般的な問題の解決策をまとめたデザインパターンが広く用いられている.デザインパターンを用いることにより, 再利用性の高いソフトウェア開発が可能になる.しかし, 設計の中でどのパターンを用いるか判断することは, 経験がない人にとっては難しいことである.本研究では, OCDJ要求記述から適用できそうなパターンを判断/提示するデザインパターン適用支援ツールを開発した.要求となるOCDJとは, 日本語ベースのオブジェクト指向記述言語であり, オブジェクト固有の情報の特定やオブジェクト間の関連情報なども記述することができる.そのため, デザインパターン判断の基礎となる適用ルールを定義するに当り, 日本語解析だけでなく, オブジェクト指向特有の情報も考慮することにした.本ツールでは, 結果がUML形式で与えられるため, ソフトウェア開発初心者でも, パターンの構造を一目で認識でき, デザインパターン利用促進のための教育につながると考える.
著者
中山 友之 山崎 俊彦 柴田 直
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.248, pp.109-114, 2004-08-12

スイッチトカレント技術を用いて、低消費電力かつ小面積なCDMAマッチトフィルタを開発した。またチップ外とのインタフェースを電圧表現にするため、実用的な線形性を有するV-I,I-V変換回路を開発し、同一チップ上に実装した。V-I変換回路をブロック分けして配置するアーキテクチャと、カレントメモリに流れる電流量を低減する手法により、低消費電力で高速な処理を実現した。また、PN符号を巡回させるための低消費電力クロックオンデマンドシフトレジスタも開発した。256相関長のマッチトフィルタを試作することにより、チップ面0.54mm^2という低面積ながら、サンプリングレート8MSample/sec,電源電圧2Vで消費電力1.95mWであることを実証した。
著者
中山 友之 山崎 俊彦 柴田 直
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.250, pp.109-114, 2004-08-12

スイッチトカレント技術を用いて、低消費電力かつ小面積なCDMAマッチトフィルタを開発した。またチップ外とのインタフェースを電圧表現にするため、実用的な線形性を有するV-I,I-V変換回路を開発し、同一チップ上に実装した。V-I変換回路をブロック分けして配置するアーキテクチャと、カレントメモリに流れる電流量を低減する手法により、低消費電力で高速な処理を実現した。また、PN符号を巡回させるための低消費電力クロックオンデマンドシフトレジスタも開発した。256相関長のマッチトフィルタを試作することにより、チップ面0.54mm^2という低面積ながら、サンプリングレート8MSample/sec,電源電圧2Vで消費電力1.95mWであることを実証した。
著者
山本 哲也 高橋 成子 花川 隆 浦山 慎一 福山 秀直 江島 義道
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.143, pp.23-28, 2006-06-29

立体運動効果とは、前額平行面内において視軸について回転する2次元の視覚刺激によって、あたかも3次元の物体が運動しているかのように知覚される現象である。これを刺激に用いることによって、奥行き、運動、形態の3つの情報処理を分離することが可能である。本研究では、運動と形態が奥行き知覚に対してどのように寄与するかを明らかにするために、fMRI実験を行った。その結果、MT+、LO、V3Bを含む後頭側頭領域は、奥行きの抽出に重要な役割を果たしていることが示唆された。DIPSM、DIPSAを含む背側頭頂間領域は知覚された3次元物体の運動軌道の計算、V3A、V7、VIPSを含む腹側頭頂間領域は高次領域で高度な処理を行うための情報抽出に関わっていると考えられた。
著者
納谷 太 野間 春生 大村 廉 小暮 潔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.224, pp.5-10, 2005-07-25
被引用文献数
2

Bluetoothのデバイス検出機構を用いた屋内での近接位置計測法を提案する.屋内での位置推定技術は, 作業者の業務分析やモニタリング, ユーザの行動分析など, 種々の位置情報を必要とするアプリケーションにおいて重要な技術である.本稿では, 具体的な対象領域として看護・医療現場における業務分析を題材としてとりあげ, 1)ユーザの部屋レベルの近接情報の検知, および2)移動しているユーザや物の相互の近接情報を検知するための要求事項について考察する.Bluetoothのデバイス検出時の問合せにおけるパラメータを効率的に選択することにより1Hz以上のID交換が可能であることおよび, 受信信号強度検出とデバイス間の相互距離計測実験結果について報告する.
著者
葛岡 英明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.130, pp.147-149, 2010-07-08

CSCWの研究では、実験・観察、分析・評価、そしてシステムの試作・開発を繰り返すことが重要であると言われている。しかし、システム開発を専門とする研究者が十分な分析・評価をおこなうことは難しい。筆者らは社会科学者と共同研究することによって、質的分析と量的分析を行いつつ、繰り返し手法を実践してきた。この経験から、両方の分析手法を複合的に利用することが有効であると考えている。
著者
秋山 いわき 瀧澤 直樹 大矢 晃久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.527, pp.9-16, 1999-12-21

著者らは狭開口のフェーズドアレイ(Narrow Aperture Phased Array: NAPA)を用いてパルスエコー方式により断層画像を映像化する新しい超音波イメージングを提案した。本研究では、計算機シミュレーションと実験によって本手法の有効性を検討する。シミュレーションでは従来のいわゆるBモード画像と比較して、分解能で3から4倍の改善が見られることを示す。また、実験では凹面音響レンズを用いて狭開口アレイを試作して、針先端の映像ならびにグラファイト粉末を寒天ゲルで固めた生体組織模擬ファントムの映像化を試みた。針先端の映像ではシミュレーションとほぼ同じ分解能の画像をえることができた。また、寒天ファントムの映像を示して本手法の有効性を確認した。
著者
Stokes Aaron J. Matsuda Hideo Hashimoto Akihiro
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.202, pp.111-116, 1999-07-22

In our previous work, we introduced a novel method for exchanging and querying complete genome data by representing them as structured documents. We defined an XML-based genome language called GXML, and a genome-oriented query language called GQL for making biologically meaningful queries on GXML genome documents. In this paper, we extend GQL with aggregate functions and sorting capability to further increase the usefulness of our method. We discuss the additional syntax and present several examples of biological queries that require aggregation. We are currently investigating algorithms for implementing the new constructs in a prototype system.
著者
Qiang Ma Kondo Hiroyuki Sumiya Kazutoshi TANAKA KATSUMI
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.202, pp.63-68, 1999-07-22

Broadcast-based information dissemination systems on the Internet are becoming increasingly popular due to advances in the area of web technology and information delivery. In this paper, we propose a concept and a way to construct a virtual TV channel, which is a user-defined (virtual) channel from existing push-based Internet channels. Our virtual TV channel is (1) to filter contents of multiple push-based Internet channels, (2) to merge selected articles from different channels, and (3) to present them by a TV-program-like GUI.
著者
栗山 直人 鈴木 基之 伊藤 彰則 牧野 正三
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.442, pp.55-60, 2006-12-15

PLSAは言語モデルの文脈適応に一般的に用いられる手法である.このPLSAの新しい利用方法を提案する.PLSA言語モデルの語彙を「話題語」「文型語」「汎用語」の3クラスに分割し,話題語PLSAモデルと文型語PLSAモデルを別々に学習・適応した後に3つのモデルを統合する.また新聞記事とCSJ間での品詞分類の出現パターン変化に基づいた,語彙分割基準の自動生成を提案する.評価実験では話題と文型の特徴が学習データで共起していないテキストについて,従来のPLSA言語モデルと比べ15.48%のperplexity削減が得られた.