著者
関 和広 上原 邦昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.42, pp.1-6, 2010-05-13

ブログやマイクロブログ(Twitterなど)といったソーシャルメディアの利用者の増加に従い,これら新しいメディアからの情報の抽出・利用についての研究が盛んに行われている.本研究では,ソーシャルメディアを実世界のオブジェクトのメタデータと捉え,これが従来の情報検索に及ぼす影響について議論する.特に本稿では,ソーシャルブックマークに注目し,熟練者による従来の統制語彙に基づく索引との比較を通して,情報検索におけるその有用性を検証する.より具体的には,生物医学分野の文献を題材とし,各論文に付与されたMeSH索引語(統制語彙に基づく索引)とソーシャルブックマークサービスの1つであるCiteULikeを利用して付与されたソーシャルタグを比較し,その特徴と有用性を様々な観点から実験的に調査する.実験の結果,情報検索においてソーシャルタグはMeSHと相補的に機能し,ソーシャルタグの網羅性が高まるほど検索精度が向上することが示された.
著者
加藤 隼也 川端 亮 伊藤 潔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.384, pp.19-24, 2009-01-12

ドメインと複数のドメインに共通なオントロジの構成法を,コンポーネントの観点とタスクの観点から考察し,オントロジの再利用可能な記述法と記述したオントロジの再利用方法を検討する.オントロジの記述の例として仕事の受託について記述した.タスクオントロジを格文法とコミットメントネットワークに沿って記述し,タスクオントロジからコンポーネントオントロジを抽出しコンポーネント同士の関係を記述する.この記述法と再利用法を,Excel VBAで実装した.
著者
上山 博也 前野 剛 平田 晃正 王 建青 藤原 修
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.371, pp.1-6, 2007-11-30
被引用文献数
21

車載電子機器のプリント回路基板(PCB)からワイヤハーネスへ流出する伝導雑音電流は,車載ラジオの妨害源となる.ワイヤハーネスへの伝導雑音電流を流出させにくいPCBグラウンド層のスリット効果の解明を目的として,スリットの入ったグラウンド層を共通とする直交配線パターンの簡易PCBを作成し,配線パターン間のクロストークのFDTD計算と測定を,FM周波数帯を含む300kHz〜1GHzの周波数範囲でスリット数との関係において行った.その結果,計算結果は測定結果を概ね表すこと,2スリットのクロメトークレベルは1スリットのそれに比して必ずしも大きいわけではなく,スリットの配置によってはクロストークレベルを低減し得ること,などが確認できた.
著者
野川 裕記 足立 史宜 辻野 泰充 守屋 誠司 齋藤 和典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.85, pp.7-12, 2009-06-11
被引用文献数
3

シェルコードは、遠隔からの攻撃に使用される小さな機械語のプログラムである。シェルコード分析およびシェルコード検知に関する研究は行われているが、十分な正確性とスループットを備えたシェルコード検知システムは報告されていない。本論文において、我々は、ネットワーク上を流れるシェルコードを分析し、検知する手法を提案する。まず最初に、シェルコードについて説明し、遠隔からの攻撃を判別するときのシェルコード検知の重要性について述べる。次に、従来研究について簡単に述べ、シェルコードの構造分析を用いた我々の手法を示す。最後に、本手法をC言語で実装し評価した結果について述べ、我々の手法で検知した興味深い例を報告する。
著者
早坂 昇 和田 直哉 宮永 喜一 畑岡 信夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.146, pp.31-36, 2003-06-19
被引用文献数
1

実環境で音声認識を使用する際,雑音が大きな問題となる.本報告では,ランニングスペクトルにフィルタリングを施し雑音の影響を低減する手法を提案する.ランニングスペクトルとは短時間スペクトルの時間軌跡のことで,音声認識において重要な特徴であることが知られている.提案手法は,パワースペクトルの時間軌跡にローパスフィルタを,対数パワースペクトルの時間軌跡にバンドパスフィルタをかけるというものである.4種類の雑音を人工的に付加した孤立単語認識実験の結果,特に低SNRにおいて現在広く用いられているRASTA法, CMS法に比べ高い認識率を得た.
著者
飯田 誠 荒川 忠一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSS, 安全性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.266, pp.17-20, 2003-08-19
被引用文献数
1

東京湾で本格的な風力発電事業がはじまった.東京は風が弱く,風力発電は今まで難しいとされてきた.しかし,詳細な風況解析を行うことで東京湾内に商業ベースの風力エネルギーが存在することが明らかになった.本稿では,東京湾の風特性と現在稼動中の東京湾臨海風力発電所の概要,建設経緯に関して述べるとともに,東京湾で風力発電を行うことの意義,影響について述べる.
著者
中村 康久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.541, pp.1-6, 2004-01-06

ユビキタス社会の到来により、通信に対するニーズは、「人対人」から「人対機械」、「機械対機械」と急速に進化し、転換期を迎えている。象徴的な「機械」である自動車の情報化も実現フェーズヘと移行している。本項では、まず、ユビキタス化の方向性を明らかにした上で、「テレマティクス」の概要、ドコモの考える戦略といった基本的な考え方について解説する。そして、具体例について、車情報活用サービス、車情報配信サービス、ドコモの出資提携するサービスについて事例を交えて解説する。更に、標準化に向けた取り組みについて解説する。最後に、NTTドコモが取り組む「テレマティクスの取り組み」について総括を行う。
著者
丸山 珠美 長 敬三
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.144, pp.101-106, 2007-07-12

近年、山岳部のエリアを確保し、また都市部の容量を増大するためドコモの3Gシステムでは800MHz,1.7GHz,2.0GHzの三つの周波数帯が用いられている。さらに、ダイバーシチ、MIMOに対応するためにはアンテナを端末に複数搭載するマルチアンテナが必須となる。携帯端末用のアンテナはデザイン性重視の観点から端末に内蔵されるのが望ましが、端末におけるアンテナ用の容積は限られており、マルチバンドアンテナを複数搭載するのは極めて困難となる。これに対し本稿では、小型マルチバンドアンテナとして提案してきたスクロール形状モノポールアンテナを、従来のアンテナ一つ分の容積に二つ搭載し、所望の三周波数帯で共振が得られ、かつ放射効率向上および相関係数低減を評価関数とする自動設計を遺伝的アルゴリズムを用いて行った。
著者
中村 康久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.543, pp.1-6, 2004-01-06
被引用文献数
2

ユビキタス社会の到来により、通信に対するニーズは、「人対人」から「人対機械」、「機械対機械」と急速に進化し、転換期を迎えている。象徴的な「機械」である自動車の情報化も実現フェーズヘと移行している。本項では、まず、ユビキタス化の方向性を明らかにした上で、「テレマティクス」の概要、ドコモの考える戦略といった基本的な考え方について解説する。そして、具体例について、車情報活用サービス、車情報配信サービス、ドコモの出資提携するサービスについて事例を交えて解説する。更に、標準化に向けた取り組みについて解説する。最後に、NTTドコモが取り組む「テレマティクスの取り組み」について総括を行う。
著者
舞草 伯秀 八木 有毅 深見 忠典 柳田 裕隆 赤塚 孝雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.579, pp.67-72, 2005-01-14

高品質の超音波画像を得る手法として、第2高調波を用いたハーモニックイメージングや、マイクロバブルの崩壊現象とそれにともなう高調波成分を利用したイメージング法などが考えられている。一方、散乱波に含まれるサブハーモニックは、生体組識からの発生がほとんどないことから、第2高調波によるイメージング法よりもさらによい生体組識-血流間のコントラストが得られるものとして注目されている。しかしながら、サブハーモニック生成のメカニズムはマイクロバブルの共振や崩壊現象となんらかの関連があると考えられているものの、充分に解明されていない。ここでは、この解明のために、超音波パルス照射毎のマイクロバブルの振る舞いと、超音波エコーの各周波数成分の経時変化について光学的・音響的同時計測を行った。得られた動画像からバブル径を求め、そのときのバブルからの音圧スペクトルをRPNNPモデルにより算出し, 各周波数成分の経時変化に着目して, 実験値との比較検討を行なった。結果、理論値と実験値には類似性がみられ、サブハーモニック発生とバブル径の変化について考察する。
著者
安田 知未 小野 智司 中山 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.470, pp.91-96, 2010-03-08

通信販売で衣服を購入する場合,試着が困難であるため,計算機上で試着を仮想的に実現する技術やシステムの研究が行われている.3次元空間上で人物の動きに応じた衣服の変形が研究されているが,試着者の体型データの取得に高価な装置が必要となるなどの問題がある.本研究では,試着者の画像から衣服の変形を近似的に取得することで,高価な装置を用いずに簡便に体型を考慮した仮想試着を実現するシステムを開発する.
著者
山口 純平 嶋田 和孝 榎田 修一 江島 俊朗 遠藤 勉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.470, pp.25-30, 2010-03-08

本稿では,隠れに頑健な人物識別手法として,顔特徴とコンテキスト情報を用いた手法について報告する.本手法では,顔特徴として正面顔と目,鼻などの顔部品を用い,CLAFIC法により類似度を求める.またコンテキスト情報には衣服の情報を使用し,衣服特徴として4つの特徴を用い,それぞれ類似度を求める.これらの特徴から得られた類似度を統合し,人物識別を行う.顔の一部が隠れた画像に対して,顔特徴のみで識別を行った場合の結果と本手法で識別を行った場合の結果を比べることで,コンテキスト情報として衣服特徴を用いることの有効性を確認した.
著者
加井 謙二郎 土居 清之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.456, pp.37-44, 2001-11-15

テレビ画面上で時間の経過とともに位置を変える人や物などの対象物に関連する情報を対話的に提供するデータ放送サービスの実現方法を検討した。対象物を選択するためのヒューマンインターフェイスとして矩形のフォーカス表示を使い、フォーカス位置などの動的リンク情報伝送にデータ放送ARIB規格のイベントメッセージを利用する。動的な提示処理にはあらかじめ受信機に伝送したBMLのスクリプトを用いる。位置情報データ制作から伝送、受信までの実験システムを構築し、本方式の有効性を確認したので報告する。
著者
磯谷 泰知 村谷 博文 古田 憲一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.235, pp.9-14, 2006-09-06
被引用文献数
4

予めデジタルコンテンツに対してIDを埋め込んでおき,コンテンツが不正に流出した際に,IDから不正者を追跡するフィンガープリンティングという技術がある.フィンガープリンティングにおいては異なるIDの埋め込まれた複数のコンテンツを用いてIDを改ざんする結託攻撃への対策が必要であるが,結託攻撃に対して耐性を持つ結託耐性符号は符号長が長く,実用化に向けてはできるだけ短い符号長での構成法が求められる.結託耐性符号の一つとしてTardosが符号の構成法と符号長を与えているが,しかし,この構成法はパラメータをアドホックに決めている部分があり,符号長の観点からは最適なものとはなっていない.そこで,これらのパラメータを変数とみなし,符号長を決定付ける評価式を一般化することとTardosの与えた符号が結託攻撃耐性を有するであることの証明過程において用いられている不等式を厳密に評価することで符号長の短縮を図ることを試みる.またこれらの解析に加え,数式の評価が困難な部分に関しては数値解析を用いることにより,結託者数が多い場面においてはTardosの構成法の1/4以下の符号長で符号が構成できることを確認した.
著者
近藤 彰則 鎌田 紗由美 藤川 真樹 古澤 健治 西垣 正勝 吉沢 昌純
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.466, pp.37-40, 2009-02-27

近年,盗難や持ち出しなどにより公務員や企業の制服が流出している.このような流出した制服や,偽造された制服を利用して警察官や宅配業者などを装うなりすまし犯罪が増加している.そこで,不正に制服を用いた犯罪を防止することを目的として,制服にコンピュータを組み込むことにより制服自身が着用状態を識別し,周囲に着用者の正当性を示すシステムを開発している。今回は,同一の人間が継続して制服を着用していることを識別するために,人体通信を利用した脱衣検知システムについて述べる.
著者
大塚 卓哉 小野澤 晃
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.162, pp.13-16, 2006-07-07

介護施設や病院施設において、認知・理解力、及び、運動能力の低下が見られる高齢者が単独で寝具から離床を試み寝具から転落事故が問題となっている。本稿では、重量計を寝具の各脚下に配置する事で、寝具上の被介護者の重心位置を計測し、重心位置の時系列データから、離床につながる動作を認識する手法について述べる。本手法により、被介護者が単独で離床しようとする動作を検出し、被介護者を離床前に介助する事で転落事故を未然に防ぐことが可能となる。
著者
兼子 佑樹 桧垣 博章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.191, pp.73-78, 2010-08-26

中継センサノード列による無線マルチホップ通信によってセンサデータをシンクノードへと配送するセンサネットワークでは、バースト的に発生するセンサデータを紛失することなく低遅延で配送することが求められる。しかし、シンクノードに近い中継センサノードでは、多数のセンサノードから配送されるセンサデータが集中するため、次ホップセンサノードへの転送を待つセンサデータが増加し、中継センサノードの通信バッファがオーバフローする。また、シンクノードから遠い中継センサノードにおいても、前ホップセンサノードが自身の晒し端末、自身が次ホップセンサノードの晒し端末になることに加え、自身と前々ホップセンサノードおよび次々ホップセンサノードが互いに隠れ端末になることから、無線LANプロトコルの衝突回避機能によって送信機会が減少し、バースト的に発生するセンサデータ配送が中継センサノードの通信バッファバッファオーバフローの原因となる。これらの問題を解決するために、本論文では、前ホップセンサノードからのセンサデータ転送要求に対して空き通信バッファが無いことを通知する機構と、次ホップセンサノードから空き通信バッファが無いことを通知されたセンサノードが無線マルチホップ配送経路に含まれないシンクノードにより近い隣接センサノードへとセンサデータを転送する機構を備えることで、センサデータの紛失と配送遅延の拡大を防止する手法を提案する。
著者
松下 哲也 西垣 正勝 曽我 正和 田窪 昭夫 中村 逸一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.211, pp.53-60, 2002-07-11

アルゴリズム公開型の電子透かしを利用して,一般ユーザが誰でも違法コンテンツを含むホームページを摘発することができる社会的機構を構築することを提案する.全てのユーザが不正者を摘発する賞金稼ぎとなり得る本方式によれば,不正者は誰に自分の犯罪を発見されるか分からず,不正者にとって大きな脅威になると思われる。また,世界中に無限のコンテンツが散在するインターネットにおいては,ホームページ上のディジタル著作物を一元管理することは事実上,不可能である.提案方式は全ての一般ユーザによる究極の分散チェック機構と位置付けることができ,インターネットにおけるディジタル著作物の管理方式に適していると言える.本稿では,本方式と関連方式を比較し,本方式の有効性を検討する.
著者
安部 美緒子 大村 和典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.582, pp.65-70, 2000-01-21
被引用文献数
4

握力インターフェースによる、遠隔地間での親しい人同士のインフォーマルコミュニケーションの研究 インフォーマルコミュニケーションにおいては、気持ちを伝えあうことによって対話を創り上げる過程を、対話の参加者は楽しんでいる。我々は、この対話を創るためのコミュニケーションシステムとして、握力インターフェースHearty Eggを試作し、ユーザ間のインタラクションを検討した。ユーザは独自のリズムの生成とその壊しのサイクルによって対話を創り上げる。このコミュニケーションモデルの紹介と、更にそのモデルのインターフェースへの応用として、コミュニケーションの痕跡の概念について考察する。