著者
細川 大瑛 平山 和美
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.168-177, 2020-12-25 (Released:2021-01-09)
参考文献数
24

記号,人物,風景,物品に関する意味記憶障害について解説した.意味記憶障害は,感覚の種類を超えた問題として起こる.記号の意味記憶障害では,記号とそれが指し示す事柄との対応ができなくなる.責任病巣としては左の側頭葉先端部が重視されている.人物の意味記憶障害では,人の顔,声,職業など種々の知識が失われる.風景の意味記憶障害では,ある場所の景観,聞こえる音,所在地など種々の知識が失われる.いずれも,右の側頭葉先端部が重視されている.物品の意味記憶障害では,物の形,出す音,用途など種々の知識が失われる.両側の側頭葉先端部病変が重視されている.
著者
井上 貴博 上野 将紀
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.30-39, 2023-03-25 (Released:2023-04-25)
参考文献数
41

皮質脊髄路は随意運動の制御に重要な役割を果たしており,脳卒中や脊髄損傷などで損傷を受けると重篤な運動障害が引き起こされる.一方で,脳や脊髄には可塑性があり,失われた機能は時間を経て回復あるいは増悪するなどしばしば変容することが知られる.近年の研究成果から,こうした機能の変容は,障害をのがれた回路網の代償的なはたらきや再編に起因することが明らかとなりつつある.本総説では,げっ歯類の基礎研究から明らかになってきた皮質脊髄路の構造や機能,障害パターンに応じた再編様式について概説し,中枢神経障害後の回路再編と機能回復を促進しうる有望な治療アプローチと今後の課題について述べていく.

2 0 0 0 OA 情動と行動

著者
上田 敬太
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.266-273, 2018-12-25 (Released:2019-01-09)
参考文献数
11

行動,特に目的志向型の行動においては,目的の設定の段階で情動が大きく影響する.一方で情動そのものの処理過程は,少なくとも情動の知覚,認知,内的反応,表出の段階に分けることが可能で,それぞれの段階で生じる障害が,結果として行動に影響を及ぼすことが想定される.主なものとして,内的反応の障害であるapathy,表出の段階の障害であるpathological crying and laughingなどが挙げられ,本稿ではそのような障害について定義,想定される機序などを解説した.
著者
船山 道隆
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.98-105, 2021-06-25 (Released:2021-07-17)
参考文献数
23

前頭葉損傷によるコミュニケーション障害の背景には,非流暢性失語,作話,遂行機能障害,脱抑制,社会的認知の障害などさまざまな要因が挙げられる.本論では「言っていることとやっていることが違う」といった,前頭葉損傷にて時に認められる言葉と行動の乖離という症候に焦点を当てた.家族が同伴した脳卒中後の高次脳機能障害の61例の患者を対象とし,各種認知機能を含む要因を検討したところ,言葉と行動の乖離は脱抑制と関連することが明らかになった.病巣としては右前頭葉腹内側部の損傷がこの症状に関連する可能性が考えられた.さらにこの言葉と行動の乖離は介護負担度に大きく影響する結果となった.
著者
水田秀子
雑誌
神経心理学
巻号頁・発行日
vol.21, pp.207-217, 2005
被引用文献数
6
著者
鈴木 匡子
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.70-76, 2019-06-25 (Released:2019-07-04)
参考文献数
14
被引用文献数
1

注意機能は,覚醒状態を維持し,状況に応じて脳の機能をどこに優先的に振り分けて,効率的に処理を進めるかを調整するはたらきである.周囲の外的な環境や自己の内的な環境は時々刻々と変わるため,注意はダイナミックに変化する.脳損傷によって注意機能が障害されると,精神運動速度遅延,せん妄,半側空間無視,視覚性注意障害などの症状が出現する.臨床例の観察から,視覚性注意障害においては,視覚対象の動きや内容,課題などにより,視覚性注意の向けられる広がりや個数が大きく変動することが示された.注意機能は多くの認知機能の基盤となるものであり,その性質を理解しておくことは重要と考えられる.
著者
吉澤 浩志
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.142-154, 2018-06-25 (Released:2018-08-29)
参考文献数
47

正常加齢においては様々な認知機能の低下が観察される.しかしその低下は一様ではなく,語彙能力のように高齢になっても相対的に保たれる機能と,記憶や情報処理速度のように加齢により急速に低下する機能がある.初期認知症の診断にあたり,正常加齢の特徴を押さえておく必要がある.また,病前に高い認知機能を持つ者は,一定の脳損傷や変性を受けても認知機能が保持されることが報告されており,「認知予備能」と考えられている.本稿では,これまで報告されてきた認知予備能の疫学研究,認知予備能の脳内基盤に対する神経画像研究を概観し,認知予備能から考えられる認知症の予防や非薬物治療の可能性についても考えたい.
著者
川人 光男
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.264-275, 2016-12-25 (Released:2017-01-18)
参考文献数
41
被引用文献数
1

脳を自律的な力学系と見なす動的脳観は理論家には古くから人気のある概念である.近年の神経科学動物実験による自発脳活動研究とヒトでの安静時脳活動計測からこのような考えが強く支持されるようになった.fMRIで5から10分間安静時脳活動計測を行ったデータから,脳内の領野間の機能的結合が求まる.このデータから独立検証コホートにも汎化する発達障害の分類器が構築できる.また脳のダイナミクスを変更する実時間ニューロフィードバック手法も開発され,治療に応用する可能性が検討されている.
著者
安達 侑夏 橋本 由美 川口 源水 佐藤 卓也 今村 徹
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.126-134, 2017-06-25 (Released:2017-07-04)
参考文献数
20

アルツハイマー病(AD)患者のRey複雑図形(ROCF)模写の順序を質的に分析し,不適切な方略と反応抑制障害との関係を検討した.対象はADAS,Frontal Assessment Battery(FAB),ROCF模写課題を施行し,ADAS構成課題で減点のないAD患者40例.ROCFに計20のまとまり(要素)を定義し,患者を以下の4群に分類した.A群:ROCFの輪郭の長方形(骨格要素A)から模写を開始してそれを完成させた26例.B群:骨格要素Aの一部から模写を開始したが,その完成前に他の要素の模写を開始して完成させた3例.C群:骨格要素A以外の要素から模写を開始して完成させた10例.D群:どの要素も完成させないまま模写を続けた1例.B+C群を方略として不適切なまとまりに引きずられた患者とみなし,A群との間で患者属性,疾患属性,認知機能属性を比較検討すると,B+C群ではA群よりもFABのGo-no go課題の成績が有意に低かった.構成障害の要因を統制したAD群において,計画的で合理的な順序でROCFを模写しなかった患者のほとんどは,不適切なまとまりに引きずられて模写を開始したC群と,適切なまとまりから模写を開始しても,それが完成しないうちに別のまとまりに引きずられたB群であり,反応抑制課題の成績が低下していた.反応抑制障害によって方略として不適切なまとまりが抑制されず,効率的な模写のための方略が低下するという仮説を支持された.
著者
東山 雄一 田中 章景
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.272-290, 2021-12-25 (Released:2022-01-12)
参考文献数
108

Broca野,Wernicke野,角回そして弓状束で構成されるWernicke-Geschwindのモデルは,脳の言語モデルとして広く知られている.しかし,詳細な画像検査に裏打ちされた症例の蓄積と,脳機能画像研究を中心とした脳神経科学の進歩を背景に,Broca野やWernicke野以外の様々な脳領域がヒトの言語活動に関与していることが明らかになっている.さらに近年では拡散MRIを用いた数々の物理モデルの登場により,ヒトの白質線維の走行を詳細に評価することが可能となり,多数の機能領域とそれらを橋渡しする複雑な白質線維から構成されるネットワークとして脳を捉える考え方が主流になりつつある.本章では,こうした古典モデルに代わる新たな言語モデルと,その展望について概説を行う.
著者
吉澤 浩志
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.301-310, 2016-12-25 (Released:2017-01-18)
参考文献数
27

左側頭葉にはWernicke領野とその周囲皮質,弓状束の一部,側頭葉前方部など,言語に重要な領域を数多く含む.それぞれの部位の損傷により特徴的な失語型をとり,失語症に伴って独特の読み書き障害を呈する.また局所脳損傷による純粋な読み書き障害の責任病巣として,従来から左角回を中心とする神経回路が重視されてきた.しかし本邦において,左側頭葉後下部損傷に伴う漢字に特異的な失読失書が数多く報告され,欧米圏からも語彙性失読失書の部位と想定された側頭葉下部がvisual word form areaとして数々の臨床報告と機能画像解析が示されてきた.以上から漢字と仮名は処理経路が異なることが明らかとなり,日本語における読み書きの二重回路説が提唱された.
著者
坂井 麻里子 鈴木 則夫 西川 隆
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.144-154, 2022-06-25 (Released:2022-07-12)
参考文献数
14

左側頭葉前部の脳膿瘍の患者にみられた軽度の言語性意味記憶障害に対し,障害の質的検討を行った.本例の理解障害の特徴は,語の派生的意味の理解障害と語の範疇的使用の障害であった.また,語の理解が困難な場合,語の一部の意味や,その語を含む慣用表現の音韻的脈絡を手掛かりとして意味を探索する代償的方略もみられた.Pattersonら(2007)のDistributed-plus-hub仮説を援用すれば,これらの所見は,損傷が及ばない脳領域のtrans-modal pathwayにより各様式の表象間の局部的連結に基づく具体的な意味記憶は喚起されるが,semantic hubである側頭葉前部の損傷によって,より広範な表象の統合を要する抽象的な語の意味記憶が解体されたものと解釈できる.
著者
小川 七世 菅野 重範 成田 渉 鈴木 匡子
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.152-163, 2021-09-25 (Released:2021-10-13)
参考文献数
64
被引用文献数
1

LPAの臨床診断基準が2011年に発表されてから約10年が経った.この間,LPAに関する英語論文は400本を越える.しかし中核症状に喚語困難と復唱障害という失語症ならば多くに認められる症状が挙げられていることもあり,臨床の現場においてLPAは,特徴的な言語症状を見出しづらく,いまだにわかりにくい概念であるといえよう.よって本論では,まず日本語話者の既報告からLPAの言語症状の特徴を整理して示す.また経過とともに出現してくる,言語症状および言語以外の症状についても言及する.最後に,最近の話題であるLPAとDLBの関係や,新たな診断基準に向けた動きについても紹介する.
著者
浦野 雅世 石榑 なつみ 谷 永穂子 中尾 真理 三村 將
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.188-197, 2017-09-25 (Released:2017-10-11)
参考文献数
29

右半球病変で錯文法を呈した矯正右手利きの症例を報告した.呼称障害はごく軽微でありながら,自由発話/説明発話の別を問わず助詞の誤用が著明であり,脱落は皆無であった.逸脱語順や統語構造の単純化は明らかでなかった.理解面では語義理解は良好に保持されながらも,平易な会話の理解からしばしば困難を呈した.側性化の異なる失文法症例では統語的側面と形態論的側面の障害が共起しているのに対し,本例は形態論的側面のみに障害を呈しており,側性化の異なる失文法とは発現機序が異なると考えられた.本例の錯文法の発現は異常側性化に起因するものとであると推察された.
著者
大槻 美佳
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.262-271, 2021-12-25 (Released:2022-01-12)
参考文献数
32

書字よりも,PC(personal computer)におけるキーボード打ちや,携帯/スマートフォンのテキスト入力のほうが一般的になった昨今の日常生活の変化は,臨床症候にも影響を与えている.それは,従来,書字障害を出現させる部位の損傷で,キーボード打ちの障害(タイピング障害)がみられるようになったことである.これは失語・失書・失行その他の視空間処理障害によるものでない,タイピングに特異的な障害と考えられ,dystypia(失タイプ)と命名された.病巣は,既報告では前頭葉または頭頂葉が多い.さらに,携帯/スマートフォンでテキストメッセージを作成・送信できない症候がdystextiaと称されて報告された.dystextiaはまだ十分症候として確立していないが,今後の検討が必要である.本稿では,これらの新しい症候の今日までの報告を整理する.
著者
船山 道隆
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.215-224, 2019-12-25 (Released:2020-01-08)
参考文献数
39
被引用文献数
1

前頭側頭葉変性症ほど頻繁に観察されるものではないものの,脳血管障害や外傷性脳損傷などの後天性脳損傷後に繰り返しの行為や行動である常同行為/行動,あるいは過剰なこだわりが出現することがある.本稿では最初にこれらの症状と強迫性障害との症候学的な違いを明らかにする.次に,後天性脳損傷後にこれらの症状が出現した自験例と過去の例を挙げ,その病巣と特徴を検討した.常同行為/行動は前頭葉を中心としたかなり広範な損傷後にまれに出現し,保続との関係が考えられた.こだわりは外傷性脳損傷にときどき認められ,その背景には言語理解の低下やワーキングメモリの低下などの認知面の低下があるかもしれない.
著者
中川 良尚
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.251-261, 2021-12-25 (Released:2022-01-12)
参考文献数
57

言語機能(失語症)の改善は損傷部位や発症年齢によって経過は大きく異なるが,少なくとも6カ月以上の長期にわたって改善を認める症例が多いことや,言語訓練後に改善を示した機能は脆弱である可能性が高いことが明らかとなっている.しかし,どのような訓練が,どのような言語機能の改善に適しているのかという点については,まだ結論は出ていない.近年,rTMSやCI療法が失語症の治療にも応用されるようになった.一方,言語訓練では直接的言語刺激の付与が重要なことは普遍的であると思われる.今後,言語刺激の質や量の充実を考慮した上で,さらにrTMSやCI療法などとの併用が可能となれば,言語機能の改善がより期待できるのではないかと考える.

1 0 0 0 OA 情動と記憶

著者
數井 裕光 須賀 楓介 掛田 恭子 上村 直人 樫林 哲雄
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.258-265, 2018-12-25 (Released:2019-01-09)
参考文献数
22

情動によって増強された記憶を情動性記憶と呼ぶ.本稿では,アルツハイマー病(AD)患者を対象とした2つの研究,すなわち実生活における阪神淡路大震災に対する記憶を評価した研究と統制された情動性記憶課題を用いた研究の結果を通して,AD患者でも情動によってエピソード記憶が増強されることを示した.さらに情動性記憶の成立には扁桃体が関与すること,情動によるエピソード記憶の増強作用には視覚性記憶が関与することを示唆する研究結果を紹介した.最後に心的外傷体験の記憶が視覚的イメージを伴って繰り返し想起される心的外傷後ストレス障害の症候を情動性記憶の観点から考えてみた.
著者
長濱 康弘
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.77-84, 2020-06-25 (Released:2020-07-09)
参考文献数
18

レビー小体型認知症(DLB)では初期でも約20%で誤認(人物誤認症状,場所誤認,“いない身内が居る”,TV徴候)がみられる.アルツハイマー病(AD)では病状が進行してから誤認がみられることが多く,DLBと同様の人物誤認症状の他,「相手が誰かわからない」など曖昧な誤認が多い.ADでは40%程度に被害妄想がみられ,物盗られ妄想が最も多く,見捨てられ妄想,嫉妬妄想などが続く.DLBでは約25%で妄想がみられ,ADと同様に物盗られ妄想,見捨てられ妄想,嫉妬妄想などが多い.ADでは物盗られ妄想の対象として生活環境の影響が伺える場合が多いが,DLBでは幻視や誤認で現れる相手が被害妄想の対象になることがある.DLBではADに比べて嫉妬妄想の頻度が高いが,幻視や誤認が誘因になって二次的に嫉妬妄想を形成しやすいと考えられる.
著者
佐藤 睦子
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.2-9, 2021-03-25 (Released:2021-04-23)
参考文献数
19

日本神経心理学会誕生の経緯を紹介しつつ「書く」ことの神経心理学的変遷について述べた.かつて書字障害は手書きの症状を示したが,その後,「書く」という行為形態はタイプライターキーボード入力やスマートフォン入力などへと変遷し,それらの症状も散見されるようになった.本邦のタイピングではローマ字変換が用いられる一方,スマートフォンではローマ字変換不要のフリック入力が用いられることが多い.これらは別々に障害されうる機能であり,自験例を紹介して発現機序について論じた.本学会は神経心理学懇話会として1978年に誕生した.今後も日々「ふしぎ」を感じ「なるほど!」と納得する神経心理学の醍醐味を会員と共に分かち合いたい.