著者
河田 恭郎 Santosa Andrew E. 前川 守
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. PRO, [プログラミング]
巻号頁・発行日
vol.97, no.45, pp.37-42, 1997-05-21

我々が進めてきていたEuniceプロジェクトのEunice97言語を概観する。Eunice97はプロトタイプによるオブジェクト指向言語であり、リレーションをファーストクラス・オブジェクトとして扱えるのが最大の特徴である。通常のオブジェクト指向言語では組み込み機能となっている類型化/個別化リレーションもリレーションの一つであり、それによってメタプログラミング機能が提供される。リレーションは階層的に定義できる。リレーションを利用することで、概念モデリングが容易になり、また、用途に応じたリレーションを用意することで、記述がより正確になる、などの利点が得られ、ソフトウェア開発の上流工程からの支援をめざすEuniceプロジェクトの目的も合致する。
著者
尾田 政臣
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.35, no.7, pp.1449-1456, 1994-07-15
被引用文献数
22

従来の言語キーを用いる画像検索システムでは、検索者が検索のための適当な言語キーを思い付けない場合や、そもそも検索しようとする対象のイメージがはっきりしていないため、言語化できない場合がある等の点から検索が難しい欠点があった。そこで、これらの困難さを取り除こうとする研究が行われている。ところが、それらの方法に共通な欠点は、検索イメージが検索前にしっかり固まっていることを前提としていたことである。そのため、手元に検索すぺきイメージがすでに存在する場合など、その応用範囲は限られていた。本研究は、検索前には漠然としたイメージしかない場合についての画像検索方法を提案する。筆者は、画像概念の形成過程が、それまでの刺激の系列の処理過程に影響されることを心理実験により明らかにした。衣服のカタログデータベースから好みの服を選ぴだすような検索を想定してみると、検索しながら理想のイメージを形成していることになる。このような過程は、図形概念の形成過程と捉えることができる。そこで、心理実験結果を応用し、検索者がそれまでに好みの画像として選んだデータから類似性を計算し、データベースの中から類似性の高い画像を検索者に提示することにより、効率的な検索システムを構成できることを提案する。本稿では、顔画像検索を例題としてシステムの構成法を述べると共に、提案の妥当性を実験結果に基づき検証し、その有効性を明らかにする。
著者
近藤 恵子 佐藤理史 奥村 学
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.11, pp.119-126, 2000-01-27
被引用文献数
3

本稿では,格変換による単文の言い換えを機械的に実現する方法を提案する.我々は,そのために必要な42の格変換規則と,言い換えに必要な情報を得るために使用する「動詞辞書」「自動詞?他動詞対応辞書」「有情/非情名詞辞書」の3つの辞書を作成した.格変換規則は,格のマッピング,述語のマッピング,名詞句の制約条件,動詞の制約条件から成る.名詞句の制約条件は,入力文の名詞句が有情か非情かで規則の適用を制限する.動詞の制約条件は,入力文の動詞の種類,使役形のタイプ,受動の可否,格から規則の適用を制限する.辞書は,変換する動詞を得るためと,制約条件を確認するために使用される.我々は,この規則と辞書を実装した言い換えシステムを作成した.言い換えシステムは,格変換規則を繰り返し適用することで言い換えを実現する.我々はこのシステムの実験を行い,有効性を確認した.This paper proposes a method of automatical paraphrasing of a simple sentence by case alternation. We make 42 case-alternation rules and three dictionaries: the verb dictionary, the dictionary that records intransitive verbs and their corresponding transitive verbs, and the dictionary that records animateness/inanimateness of nouns. A case-alternation rule consists of a cases mapping, a predicate mapping, a condition for a noun phrase, and a condition for a verb. The condition for a noun phrase restricts to applying the rule to an input sentence by whether the noun phrase in the sentence is animate ness or inanimateness. The condition for a verb restricts to applying the rule to an input sentence by the verb's type, the causative voice, the passive voice, and cases. We have constructed the paraphrase system implemented these alternation rules. This system generates all possible paraphrasing. We have conducted an experiment with this system, and show the effectiveness of the method.
著者
相原 玲二 藤田 貴大 前田 香織 野村 嘉洋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.43, no.12, pp.3889-3897, 2002-12-15
被引用文献数
36

本論文では,ノードがネットワークを越えて移動しても同一アドレスを使用して通信を開始・継続することができる,インターネット上の新たなアーキテクチャとして,Mobile IP with Address Translation(MAT)を提案する.移動透過性実現のため,MATではノードを識別するIPアドレスを,ノード識別子と位置指示子に区別して扱い,両者をIP Address Mapping Server(IMS)により対応づける.通信相手がMAT対応ノードか否か(アドレス変換の要/不要)の判断およびIMSの探索にはDNSを用いる.MATはIPv4,IPv6いずれにも対応でき,きわめて多数のノードが移動ノードとなる場合にも対応できる.本論文ではMATアーキテクチャについて述べ,プロトタイプ実装および評価などにより,MATは許容できるオーバヘッドで移動透過性を実現可能であることを示す.In this paper,we propose a new architecture providing mobility support in the Internet,called Mobile IP with Address Translation (MAT).Mobility support means that communications to/from a mobile node can be started and continued without changing its IP address whenever the node moves through networks.To realize mobility support,a node supporting MAT has two IP addresses corresponding to a node identifier and a locator of the node.These two addresses are mapped by an IP Address Mapping Server (IMS).We use the Internet DNS to distinguish whether a node is supporting MAT or not,and to search IMSs.MAT can be applied to both IPv4 and IPv6,and has an advantage in the case that there are many mobile nodes.We describe MAT architecture and show mobility support of MAT by implementation of a prototype system and its evaluations.
著者
渡辺 裕明 金田 康正
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.40, no.7, pp.2843-2850, 1999-07-15
参考文献数
19
被引用文献数
5

カオスを持つ数列から良い乱数性を持ち周期の長い数列を生成するための手法として テント写像に基づく擬似一様乱数生成法を提案する.テント写像は カオスを持つ系列を生成するロジスティック写像と同様のでたらめさを持つ数列を生成することが可能であり かつ写像の多重度を大きくすることで近隣の数列同士の相関を少なくすることができる.さらにテント写像はロジスティック写像よりも長周期の数列を生成することが可能であり ロジスティック写像で必須であった一様分布列への変換が不要になる利点がある.この生成法と既存の各種擬似乱数生成法について統計的検定を実施し 検定結果を比較することで 生成された擬似乱数列の乱数性を評価した.その結果 写像の多重度が13以上の場合は 既存の生成法と比較しても遜色のない乱数列を生成できることが分った.This paper proposes a pseudorandom numbers (PRN) generator based on "tent map" toobtain a PRN sequence which has good randomness feature and long periodness from the chaotic sequence. Tent map can generate the chaotic sequence whose randomness is similar to the sequence generated by logistic map which can also produce chaotic sequence. Correlations among successive numbers generated by tent map can be reduced by the growth of multifold degree. Moreover, if mapping iterations are done by computer, tent map can produce more longer sequence than logistic map. We investigated both proposed generator and current generators with some statistical tests. We compare the results of these tests to evaluate the randomness of proposed generator. According to the investigation, if the multifold degree of mapping iteration is not less than 13, proposed generator can stand comparison with present generators.
著者
倉島 研 金地美知彦 畑山 俊輝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.111, pp.125-130, 2004-11-06

被験者は同一の楽曲を様々なテンポで聴取した。被験者はそれぞれについて印象評定を行い、同時にテンポの好みの程度を判断した。印象評定に用いた44形容語について因子分析を行ったところ、「明るさ」「速さ」「くつろぎ」の3因子が抽出された。これらの因子は80bpmから240bpmのすべてのテンポ条件で抽出された。また被験者に最も好まれたテンポは160bpmから180bpmであった。これらのテンポの時、3つの因子の平均評定値は高い順に「明るさ」、「くつろぎ」、「速さ」となった。各因子の平均評定値がこのような順番となる時に好みのテンポという印象が生じると考えられる。Subjects listened to a musical piece with different conditions of tempos. They rated musical impression and preference every condition. We analyzed the data by factor analysis: we extracted three factors named as "Brightness", "Speed", and "Relaxation". These factors were extracted from all tempo conditions. The most favorite tempos were 160bpm and 180bpm. In these tempos, the three factors of "Brightness", "Relaxation", and "Speed" were plotted in decreasing order of the averages of rated scores. We suggested that the order of these factors would play an important role in producing feelings of favorite tempos.
著者
高橋 秀俊
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.6-10, 1960-07-30
著者
正田備也 濱田 剛 柴田 裕一郎 小栗 清
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.88, pp.67-72, 2008-09-14

本論文では,latent Dirichlet allocation (LDA) のための collapsed 変分ベイズ推定を Graphics Processing Unit (GPU) を用いて高速化する方法を提案する. LDA は,ベイズ理論に基づくマルチトピック文書モデルとして知られているが, Expectation-Maximization (EM) アルゴリズムが利用可能な probabilistic latent semantic indexing (PLSI) など他の文書モデルに比べ,パラメータ推定が複雑で膨大な計算を要する.そこで, LDA のための deterministic なパラメータ推定方法として優れている collapsed 変分ベイズ推定を, GPU を用いて高速化した.実験では約 500 万組の文書と単語のユニークなペアについて, 1 つの Nvidia GeForce 8800 GT 上で collapsed 変分ベイズ推定を実行, 20 Gflops の計算速度を得た.In this paper, we propose a method for executing collapsed variational Bayesian inference for latent Dirichlet allocation (LDA) on Graphics Processing Unit (GPU). While LDA is a well-known multi-topic document model based on Bayesian methods, it requires complicated inference, which leads to enormous computations in comparison with other document models, e.g. probabilistic latent semantic indexing (PLSI), to which Expectation-Maximization (EM) algorithm is applicable. Therefore, we accelerate collapsed variational Bayesian inference, known as an efficient deterministic inference method for LDA, by using GPU. In the experiments, we used about 5 million unique pairs of documents and words. We achieved 20 Gflops on a single Nvidia GeForce 8800 GT.
著者
村松 佳奈 中山 雅哉 斎藤 馨
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンシューマ・デバイス&システム(CDS)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.5, pp.1-8, 2015-01-19

本研究では近年普及している iPad を始めとするモバイル端末において、森林等の自然環境を視聴した際に視聴者に与える効果について考察した.具体的には,都市近郊の森林を対象として,全方位のパノラマ景観を視聴できるアプリケーションを用いる.このアプリケーションを通した場合に,視聴者が抱く森林への印象と,森林現地における直接的な体験に及ぼす影響の双方を,主観評価によって調査した.In mobile terminals including the iPad, which have become popular in recent years. This study discussed effect on viewers when they watch the natural environment such as forest though mobile terminal. In this study, we use an application that can watch the panoramic views in all directions of forest lanndscape. We investigated the effect on the impression of forest landscape and forest local experience the effect on the impression of forest landscape and forest local experience though this application by a subjective evaluation .
著者
齋藤豪 井元 崇之 中嶋 正之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.89, pp.47-52, 2001-09-13

仮想世界内で自律的に行動できるキャラクタのアニメーションを生成するために、一連の動作すべてを事前に決定しておくことはできない。そこで、キャラクタの様々な状態をノードとし、動作の断片をリンクとするモーショングラフを定義し、任意の次の状態が指示された場合に、自動的にパスを決定して一連の動作を生成する手法を提案する。 さらに重み付きパス探索の手法を用いることにより柔軟なアニメーション生成を可能にする。In the case of generating animation of autonomous characters in virtual world, We can not prepare every action sequence. Therefore, we designed a graph style data structure, called Motiongraph. Each node has a posture of a character and links which have action segments. When a new target posture is ordered, a path is selected automatically from the graph and a sequential motion is generated. In addition, by defining ``hastiness'' values to links and by using a weighted path search algorithm, more suitable motion could be selected in situations.
著者
牧戸 知史 鈴木 徳祥 原田 知育 村松 潤哉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.2257-2266, 2007-07-15
参考文献数
11
被引用文献数
28

本論文では,安全アプリケーションを想定したリアルタイム車車間通信のためのMAC プロトコルについて提案する.提案プロトコルは,低遅延なアクセスを保証するために時分割されたスロット単位でのアクセスを行う.スロットの使用可否に関する情報,パケットの損失の原因に関する情報を送信するデータパケットに付加してブロードキャストすることで互いに交換し,効率的なスロット予約を実現するとともに,隠れ端末問題を解決している.Recently the safety application using wireless communication has taken a great attention in automotive field. The vehicle-to-vehicle communication is categorized as one of the high-mobile adhoc networks and has many difficulties. For safety applications without an infrastructure-terminal, each mobile terminal should have an autonomous operation function. Furthermore, communication latency is strictly restricted. To meet these requirements we propose a new TDMA-based MAC protocol for real-time vehicle-to-vehicle communications. We discuss some simulation models to evaluate transient characteristics, resource reuse, and hidden terminal problem of the adhoc networks.
著者
宗森 純 大野純佳 吉野 孝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.47, no.7, pp.2071-2080, 2006-07-15
被引用文献数
11

絵文字はテキスト文章にニュアンスを付加するために携帯電話などで 急速に普及し,中国など外国でも使用されている. そこで絵文字のみで文章を作成し,会話を行っても通じ合えるのではないかと考え,絵文字のみでチャットを行うためのシステムを開発した. 絵文字は550個用意した. このシステムを実際に"日本人学生の仲良しの友達同士","日本人学生の普段喋らない者同士","日本人学生と留学生(中国人4人,マレーシア人1人,ベトナム人1人)"で 適用実験を各6回ずつ,合計18回行い,その結果を考察し,絵文字のみを使ったコミュニケーションが可能か検討した. その結果,以下のことが分かった. <(1)ごく単純な会話のやりとりなら絵文字を 組み合わせるだけの文章でも70%以上は通じ合える. (2)絵文字を組み合わせることで会話する際の 日本人学生と留学生の間における文章構成の違い,また,アンケートにおける評価の違いは見いだせない. 日本人学生が留学生と同じ順序で絵文字を書く傾向がある. (3)友達同士などで深い会話をするときには,固有名詞を使うため,さらに多くの絵文字を用意することや,固有名詞を入力できるようにするなどの対応が必要である.Pictographs have widely spread to add nuance to mails of mobile phones in Japan and foreign countries, e.g. China. We have developed a pictograph chat system, which can communicate each other using nothing but pictographs. We prepared 550 pictograph symbols. We applied the system for communication to 3 groups, which consist of the intimate friends group, the strangers group, and the Japanese students and foreign students group. The foreign students consist of Chinese (four persons), a Malaysian, and a Vietnamese. We have carried out experiences 18 times (six times in each experiment). We report the results of the experiments as below. (1) The subjects understood over 70% of the content of the very simple chat. (2) There seemed to be no difference between foreign students and Japanese students about the context of the chat and about the evaluation of the system. Japanese students tended to make the same context as foreign students. (3) Proper nouns should be prepared sufficiently. Proper nouns were used very well between intimate friends.
著者
宗森 純 大野純佳 吉野 孝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.47, no.7, pp.2071-2080, 2006-07-15
参考文献数
16
被引用文献数
11

絵文字はテキスト文章にニュアンスを付加するために携帯電話などで 急速に普及し,中国など外国でも使用されている. そこで絵文字のみで文章を作成し,会話を行っても通じ合えるのではないかと考え,絵文字のみでチャットを行うためのシステムを開発した. 絵文字は550個用意した. このシステムを実際に"日本人学生の仲良しの友達同士","日本人学生の普段喋らない者同士","日本人学生と留学生(中国人4人,マレーシア人1人,ベトナム人1人)"で 適用実験を各6回ずつ,合計18回行い,その結果を考察し,絵文字のみを使ったコミュニケーションが可能か検討した. その結果,以下のことが分かった. <(1)ごく単純な会話のやりとりなら絵文字を 組み合わせるだけの文章でも70%以上は通じ合える. (2)絵文字を組み合わせることで会話する際の 日本人学生と留学生の間における文章構成の違い,また,アンケートにおける評価の違いは見いだせない. 日本人学生が留学生と同じ順序で絵文字を書く傾向がある. (3)友達同士などで深い会話をするときには,固有名詞を使うため,さらに多くの絵文字を用意することや,固有名詞を入力できるようにするなどの対応が必要である.Pictographs have widely spread to add nuance to mails of mobile phones in Japan and foreign countries, e.g. China. We have developed a pictograph chat system, which can communicate each other using nothing but pictographs. We prepared 550 pictograph symbols. We applied the system for communication to 3 groups, which consist of the intimate friends group, the strangers group, and the Japanese students and foreign students group. The foreign students consist of Chinese (four persons), a Malaysian, and a Vietnamese. We have carried out experiences 18 times (six times in each experiment). We report the results of the experiments as below. (1) The subjects understood over 70% of the content of the very simple chat. (2) There seemed to be no difference between foreign students and Japanese students about the context of the chat and about the evaluation of the system. Japanese students tended to make the same context as foreign students. (3) Proper nouns should be prepared sufficiently. Proper nouns were used very well between intimate friends.
著者
岡田 謙一 松下 温
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.775-783, 1995-03-15
被引用文献数
48

本論文は、遠隔地の参加者が丸テーブルを囲んで一堂に介しているような臨場感を与える、多地点会議システム"MAJIC"のデザインとそのプロトタイプの実装について述べている。MAJICは、曲面状スクリーンに投影される複数の等身大画像との多視線一致、誰が誰を見ているかという視線認識、臨場感を出すための連続した背景、参加者の中央に配置された作業空間を実現しており、対面環境に非常に良く似た雰囲気を提供することができる。我々は、東京で開催された日経コラボレーションフェアにMAJICのプロトタイプを展示し、このフェアを訪れた一般の人々に3地点会議を実際に体験して頂いた。この論文では、その時の被験者の印象や指摘についてもまとめている。
著者
加藤 宏和 村田 佳洋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.1-6, 2012-10-25

近年,パーソナルナビゲーションシステムに関する研究が数多くなされており,観光スケジュール立案のためのナピゲーションシステムも研究されている観光スケジュールは天候の影響を受けるしかし、天候を完壁に予測することは不可能であるそのため,天候に応じたスケジュール群立案手法が必要となるそこで我々は,この手法のための天候変化パターンを生成するアルゴリズムを提案したこのアルゴリズムは,時間帯に応じた降水確率を与えることで,その時間に起こりうる天候をシミュレートするものであるシミュレートして得られた天候変化パターンから確率通りの降水の割合が得られているかを調査するため,与えた降水確率と比較した.その結果,最大 14% の誤差があるものの,ほぼ元の降水確率通りの割合が得られることがわかった.Recently, personal navigation systems and tour scheduling systems are studied. Tour schedule is af fected by weather conditions. But, it is impossible to predict accurate weather. Therefore, schedules are required for according to the weather conditions. So, we have proposed weather change pattern generation algorithm. This algorithm is given probability of precipitation according to the time zone, it simulates possible weather conditions at that time. To evaluate proposed algorithm, we compared the probability of precipitation with the rate of rainfall of weather change patterns generated by simulating. As a result, there is an error of no more than 1.4%, it was found that the obtained rate is similar to the original probability of precipitation.
著者
吉田 信明 田中 正之 和田 晴太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.8, pp.1-8, 2014-12-01

動物園では,その業務における中心的な情報システムとして,日々の飼育活動や診療経過を記録・蓄積する飼育日誌システムが用いられている.このシステムには,飼育員や獣医師によって日々観察される出来事や飼育状況が記録され,そのデータを飼育管理や治療,繁殖などに活用している.著者らは,動物園の活動における情報通信技術の活用に向け,飼育日誌システムに,動物舎に設置したセンサーのデータをネットワーク経由で統合した "飼育管理システム" を構築し,京都市動物園で運用を開始している.本稿では,このシステムについて,その概要を述べた上で,このシステムを踏まえ,動物園での情報通信技術の活用手法について検討する.In a zoo, an "animal husbandry management system" is used for keeping records of animal individuals and incidents in husbandry activities. Veterinaries and keepers record incidents and medical treatment in this system every day. These recorded informations are used on breeding and treatment of animals. In this paper, we describe the zoo animal husbandry management system we developed and are operating in the Kyoto City Zoo. This system can store and display measurement data of sensors installed in a zoo, in addition to incident and medical records. Measurement data are gathered to the system through the wireless mesh network, which covers almost the whole area of Kyoto City Zoo. Based on this system, we also discuss about directions and problems for utilization of information and communication technologies in a zoo.
著者
柘植 覚 獅々堀正幹 北 研二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.20, pp.1-6, 2001-03-05
被引用文献数
4

ベクトル空間モデル(Vector Space Model; VSM)は情報検索における代表的な検索モデルであり,検索対象文書および検索質問を多次元ベクトルで表現するという特徴を持っている.しかし,これらのベクトルは一般にスパースかつ高次元であるため,計算機のメモリによる制限や検索時間の増大などの問題が生じる.また,次元が増加するに連れ,文書中に含まれる不必要な単語がノイズ的な影響を及ぼし検索精度を低下させてしまうという現象も起こってくる.本稿では,Non-negative Matrix Factorization(NMF)を用いたベクトル空間モデルの次元圧縮手法を提案する.NMFは非負行列を2つの非負行列の積に分解する手法であり,分解された非負の2行列は基底行列とその基底のもとでの座標値から成る行列とみなすことができる.基底行列のランクを元の行列のランクより小さくすることにより,次元圧縮が可能となる.NMFは,主成分分析や特異値分解などと異なり,非負制約条件で行列分解を行うため,元の行列を減算を伴わない加算のみの線形結合で表現することができる.これは部分から全体を構成するという我々の直観を反映している.また,NMFは単純な繰り返し演算のみで実行可能であるため,大規模な行列に対して,計算コストや記憶容量の点で他の次元削減手法よりも優れている.MEDLINEコレクションを用いた検索実験を行い,NMFは通常のベクトル空間モデルよりも高い検索性能を示すことができた.The Vector Space Model(VSM) is a conventional information retrieval model, which represents a document collection by a term-by-document matrix. Since term-by-document matrices are usually high-dimensional and sparse, they are susceptible to noise and are also difficult to capture the underlying semantic structure. Additionally, the storage and processing of such matrices places great demands on computing resources. Dimensionality reduction is a way to overcome these problems. Principal Component Analysis(PCA) and Singular Value Decomposition(SVD) are popular techniques for dimensionality reduction based on matrix decomposition, but they contain both positive and negative values in the decomposed matrices. In the work described here, we use non-negative matrix factorization(NMF) for dimensionality reduction of the vector space model. Since decomposed matrices by NMF only contain non-negative values, the original data is represented by only additive, not subtractive, combinations of the basis vectors. This characteristic of parts-based representation is appealing because it reflects the intuitive notion of combining parts to form a whole. Also NMF computation is based on the simple iterative algorithm, it is therefore advantageous for applications involving large matrices. Using MEDLINE collection, we experimentally showed that NMF offers great improvement over the vector space model.