著者
米澤 朋子 鈴木 紀子 安部 伸治 間瀬 健二 小暮 潔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.50, pp.25-30, 2008-05-21

擬人的媒体等とのインタラクションに伴う音声表現に,連続的な声色表情付与を狙いとし,STRAIGHT を用いた音声モーフィングを同一歌唱者の表情無し歌声-表情付き間歌声間に適用した.合成音の声色の表情強度に関して一対比較を行った結果,第一刺激に比べて第二刺激の表情強度が増す場合と減る場合で,刺激間の差分の知覚が異なることがわかった.これに基づき声色の表情付け手法を議論する.This paper proposes and evaluate a method for synthesizing continuous expressions in vocal timbre by gradually changing spectral parameters based on STRAIGHT speech morphing algorithm among differently expressed singing voices. In order to synthesize natural change of various and continuous strengths of singing voice expressions, a singing voice without expression, "normal," is used as the base of morphing, and singing voices of the particular singer with three different expressions, "dark," "whispery" and "wet," are used as targets. The results of the paired comparison between different strengths of vocal timbre suggested that the decrease of the expression in vocal timbre is more perceived than the increase in some expressions.
著者
戸田 光彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.88, pp.1-8, 2004-08-26

情報システムの機能進化とネットワーク社会への変容の関係について論じる.情報システムが社会環境と相互作用して引き起こされる社会変化をマクロに捉えて分析する.近年の知識情報技術の進歩により,情報システムの機能が自動処理からオートポイエーシスに進化する可能性が高いと考えられる.オートポイエティックな情報システムが機能分化して普及する社会を情報社会と定義する「オートポイエティック情報社会論」を考察枠組みとし,知識情報システムのオートポイエーシス機能への高度化を具体例により検討すると共に,ネットワーク組織等の社会的構造・機能と相互作用して実現するネットワーク社会のメカニズムを考察する.Functional evolutions of information systems are studied in connection with the rise of network societies. A macroscopic point of view is applied to analyze interactions of information systems and social environments which will result in social transformations. Recent progresses in knowledge information technology inspire us to foresee probable functional evolution of automatic information systems into autopoiesis. An autopoietic framework for information society analysis is adopted, which defines information society as a society where autopoietic information systems are widely utilized. Examples of knowledge information systems to realize autopoiesis are discussed, and mechanisms of the rise of network societies are analyzed.
著者
寺田 実
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.34, no.7, pp.1610-1617, 1993-07-15
被引用文献数
2

ユーザとの対話を直接担当するプログラムのように多様な処理を長時間にわたり行う場合、利用されなくなった情報(関数定義など)を捨てることが重要になってくる。しかし通常のごみ集め(gC)では、到達可能なデータ(すなわち、少しでも再利用の可能性のあるもの)は回収できない。ここで注目したのが、いくつかのLispにあるWeak Pointer(wp)というデータ型である。wpは単独では参照先をgcから保護しないという特徴を特つ。この機能を拡張し記憶管理のために利用しようというのが本研究である。拡張点は3点ある:捨てた後のポインタの値の個別指定、段階的なデータ保持能カ、減衰によるデータ解放である。この拡張により、データの重要性や利用頻度に対応した保持期間などを設定できる、また、捨てた後での再ロードも容易に実現できるようになる。本論文では、拡張Wpの実現方式について、gCアルゴリズムの変更も含めて考察する。さらに拡張wpをUnix上でのLisp処理系に実装し、アプリケーションを作成して効果やオーバヘッドについて評価を行い、実用性を立証する。
著者
市吉 伸行
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.35, no.11, pp.1027-1032, 1994-11-15
被引用文献数
1
著者
小野寺 民也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.35, no.11, pp.1020-1026, 1994-11-15
被引用文献数
2
著者
寺田 実
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.35, no.11, pp.1000-1005, 1994-11-15
被引用文献数
3
著者
山田 浩史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, 2009-07-15
著者
中江 政行 細見 格 市山 俊治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.11, pp.79-86, 1999-01-30
被引用文献数
8

本稿では,ユーザの利用時要求に合わせた様々なサービスの提供を可能とするための,カプセル化コンテンツの利用制御技術(チケット方式)について述べる.本方式では,一般的な超流通モデルと同様にコンテンツの構成要素データを暗号化しているが,その復号鍵から各種サービスに依存したデータ(チケット鍵)を生成し,各チケット鍵の配布条件や課金条件を個別に設定することで,各サービスの利用を限定的に許可し課金を行うことができる.このように安全で柔軟な利用制御により,カプセル化コンテンツの流通を促進することができる.This paper describes a billing and utilizing control system of a capsulated content in order to provide various services adaptable for its users' request. each element of a content is as well encrypted as so-called super-distribution systems. However, in this system, "Ticket-Keys" are generated from their each decryption key. Since each Ticket-Key depends on services provided by a capsule and its conditions in trading can be independently specified, if its users by a "Ticket" for a particular service, then it can permit providing the service exclusively. With such a flexibility and security, its distribution is much promoted.
著者
江口 浩二 塩崎 仁博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.56, pp.73-80, 2008-06-12

最近,確率的トピックモデルに基づく情報検索手法が提案され,言語モデルの枠組みにおいて潜在的ディリクレ配分法(LDA)またはその変形を用いた実験で良好な結果が報告されている.しかしながら,アノテーション付き文書を検索するタスクに対しては,LDA に基づく手法ではアノテーションによって特定された属性型を直接利用することができない.本稿では,アノテーション付き文書コレクションのための新たなアドホック検索手法を提案する.提案手法は多重多型トピックモデルに基づく.これは,Wikipedia におけるエンティティ,カテゴリラベル,その他の語を典型とする,複数種の単語型を直接扱うことができる.この多重多型トピックモデルをアドホック検索に適用する方法を新たに提案し,Wikipedia を用いたエンティティ検索に関する実験によって提案手法の有効性を示す.Very recently, topic model-based retrieval methods have produced good results using Latent Dirichlet Allocation (LDA) model or its variants in language modeling framework. However, for the task of retrieving annotated documents, LDA-based methods cannot directly make use of multiple attribute types that are specified by the annotations. In this paper, we explore new retrieval methods using a 'multitype topic model' that can directly handle multiple word types, such as annotated entities, category labels and other words that are typically used in Wikipedia. We investigate how to effectively apply the multitype topic model to retrieve documents from an annotated collection, and show the effectiveness of our methods through experiments on entity ranking using a Wikipedia collection.
著者
中山 浩太郎 原 隆浩 西尾 章治郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.56, 2008-06-12

Wikipedia は知識抽出のための有用なコーパスとして,人工知能や情報検索,Web マイニングなどの研究分野で最近急速に注目を集めている.筆者らの研究グループでは,Wikipedia から高精度な大規模連想シソーラスを構築できることを証明してきたが,is-a 関係などのような,より明確な意味関係の抽出が技術的課題であった.本研究では,リンク構造解析による重要文抽出と,自然言語処理を利用した解析手法を提案し,意味関係を抽出することで,Wikipedia から機械可読な概念辞書を自動的に構築することを目指す.The fact that Wikipedia is an invaluable corpus for knowledge extraction has been confirmed in various research areas such as AI, IR and Web Mining. In our previous researches, we have proved that we can extract a huge scale and accurate association thesaurus from Wikipedia. However, to construct a Web ontology from Wikipedia, extracting explicit relation types is a remaining technical issue. In this paper, we propose a method to construct a Web ontology from Wikipedia based on parsing and link structure analysis.
著者
山名 早人 近藤 秀和
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.775-780, 2001-08-15
被引用文献数
11

Googleは,世界最大の情報を持つサーチエンジンとして有名である.Googleは,スタンフォード大学コンピュータサイエンス学科の研究プロジェクトとしてスタートした後,シリコンバレーの2大ベンチャーキャピタルから総額2 500万ドルの投資を受け,博士課程の学生であった当時25歳のLarry(Lawrence)Pageと Sergey Brinの2人が1998年9月に会社として起業した.
著者
水島 宏太 前田 敦司 山口 喜教
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.117-126, 2008-01-15

Packrat parsingは,バックトラック付き再帰下降構文解析にメモ化を組み合わせた構文解析法であり,parsing expression grammar(以下PEG)で記述できる広範囲の文法を入力サイズの線形時間で解析することができるという特徴を持っている.しかし,packrat parsingには,メモ化を行うために入力サイズに比例する記憶領域を要するという欠点がある.本論文では,カット演算子をPEGに加えることにより,不要な記憶領域を削除する機能を持つpackratパーザ生成系を提案する.カットはPrologから借用した概念であり,構文規則中でカットより後ろでバックトラックが不要な場合にそのことを処理系に指示し,不必要なバックトラックが起こらないようにするための機能である.カットの評価によって,ある入力位置より前にバックトラックしないということが判明した場合,その入力位置より前にバックトラックしたときのために使用されているメモ化領域を動的に削除し,再利用することができる.我々は,構文規則中にカットを適切に挿入することで,多くの実用的文法について有界なメモリ量で解析できるパーザを生成可能と考えている.一方,カットによるメモリ効率の改善は,パーザ生成系のユーザが手動でカットを挿入しなければならないという問題点があるが,本論文ではこの問題点を解決するために,解析する言語の構文の意味を変えない範囲でカットを自動的に挿入する手法と,不要なメモ化が行われている箇所を検出して必要な記憶領域を静的に削減するための手法についても提案する.Packrat parsing is a parsing technique that combines memoization with backtracking recursive descent parser. It can handle any grammars that can be expressed in powerful grammar notation called parsing expression grammar (PEG). Generated parsers can analyze its input in linear time. However, to memoize intermediate result, packrat parsing requires storage area proportional to the input size. In this paper, we propose the packrat parser generator system that disposes unnecessary storage area by adding the notion of a cut operator to PEG. Cut operators is the notion we borrowed from Prolog that can be used by programmers to 'cut off' an alternative execution branch of a choice point in a syntax rule when the alternative should not be tried for suppressing unnecessary backtracking. When an alternative is removed by execution of a cut operator (and thus the parser can make sure that no backtracking can occur before a particular input positon), the memoization storage kept against backtracking can be deallocated and reclaimed dynamically. We believe that, for most pratical grammars,parsers which only use bounded memory size can be generated by appropriate insertion of cut operators in syntax rules. Although memory efficiency that can be achieved by hand-insertion of cut operators would be valuable, it is awesome and error-prone. In this paper, we also propose a technique to reduce required storage area by statically detecting syntax rules which memoization is unnecessary and another technique for automatically inserting cut operators without changing meanings of syntax rules.
著者
山田 奨治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.32, pp.1-8, 2005-03-19

文化が変容を遂げながら時間と空間を越えて拡散してきたことの価値と,現在の知財保護で主流となっている価値観には,相容れない部分がある.この論文では,主として文化学の観点から知財保護のあり方を見直す.まず,シャノンの情報理論にあてはめた「文化伝達の一般モデル」を示す.このモデルでは,文化の伝達においては,情報の符号化と復号化に使われる「コードブック」が情報の送り手と受け手で異なることと,情報伝達行為を通して「コードブック」がダイナミックに上書きされることを重視する.つぎに,「日本からみた文明モデル」を示す.このモデルは,日本と西洋・アジアとの関係を規定するもので,西洋に対する憧憬と超克あるいは追従,アジアに対する蔑視と抑圧あるいは支配という重層化された構造を持っている.明治以後の日本は,現在もなおこのモデルに示されるような文明観を維持している.そして,国際知財保護をめぐる日本側の言説は,「日本からみた文明モデル」を忠実に踏襲したものであることを示す.これらの実例として,海賊版によって日本のテレビドラマがアジアの若者に影響を与えていることなどを示す.海賊版が日本文化の流通のための,強力な社会基盤となっている現状を分析するとともに,文化拡散の運動を阻害しない知財保護のあり方を検討する必要性を指摘する.Some discrepancies exist between the values that human culture has been diffused over time and space with transfigurations and the sense of values of recent intellectual properties (IP) protection. In this article, I propose some new view points for IP protection, on the basis of the cultural studies. First, I describe "the generalized model of cultural transmission," applying Shannon's information theory. This model emphasizes the following two points: the sender's encoding "code book" and the receiver's decoding "code book" are incompatible in cultural transmission; the "code books" are dynamically overwritten through the cultural transmission. Next, I describe "the civilization model around Japan." This model defines a relationship among Japan, the West, and Asia. It has a multi-layered structure: longing, overcoming, or servility to the West ; despisement, coercion, or domination to Asia. Japanese people and goverment after the Meiji period, thus far, keep the view of civilization presented in the model.Japanese discourses of international IP protection are revealed to successing "the civilization model around Japan." I introduce some recent examples of this point: e.g., Japanese TV dramas affect Asian young people through pirated VCDs. Finally, after the analysis of the fact that the pirated contents have been playing an important role as a powerful infrastructure for the distribution of Japanese culture, I point out the necessity of reconsidering the principles of IP protection, avoiding the inhibition of cultural diffusion.
著者
中島 秀之 上田 和紀 戸村 哲
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.745-753, 1983-11-15

Prologに代表される述語論理型言語は プログラムを その仕様に近い形で記述できることを大きな特徴とする.しかし入出力に関しては 命令型言語と同様 副作用を通じて行うことが多かった.本論文では 述語ではなく変数を通じた 副作用によらないPrologの入出力を論じる.また従来の多くの言語の入出力は データの転送と 内外部表現間の変換を まとまった機能として提供していた.本論文では 入出力はたんなる文字列の転送ととらえ 変換操作は 言語に文字列操作機能を用意し それを用いて記述するようにした.これらの工夫により 入出力の概念が単純でわかりやすいものになり しかもその扱いが柔軟になったと考える.順アクセス媒体との入出力は たんなる文字列変数を通じて行えばよいが データ構造の工夫により 窓構造をもったディスプレイヘの出力も扱える.文字列操作は Prologのパターンマッチング機能を用いて簡潔に記述できる.実行可能パターンの考え方をとりいれてパターンと述語とを統一的に扱うので 文字列に導入した基本操作が連結のみであるにもかかわらず パターンの記述能力は強力である.提案する機能はProIog/KR上に作成中であるが さらに効率のよい作成技法にもふれる.残された課題には 複雑なパターンマッチングにおけるバックトラックの制御などがある.
著者
藤木 健士 竹生政資
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.51, pp.29-35, 1993-06-18

この研究では,ポインタを用いたリスト構造とGauss消去法を組み合わせることにより,大規模な非対称疎行列を係数にもつ連立一次方程式を比較的短い簡潔なプログラムにより効率よく解くことができることを示した.Fortranで記述した非ゼロ要素の行と列のインデクスとその値を順に配列に格納する従来の方法に比べ,Cのようなポインタを持つ言語でメモリの動的確保機能を利用しながらリスト構造で行列を格納することにより,比較的簡単に効率よく処理できるプログラムを実現できることがわかった.本稿では,この具体的な実現方法や性能評価について紹介する.We report a method solving a system of linear equations having a large unsymmetric sparse matrix in C language which simplifies the implimentation of the Gauss elimination algorism by introducing the list structures with pointers, not arrays in Fortran, and the dynamic memory allocation. The result is that the programs developed are more simple and straightforward, even efficient on workstations, resulting smaller size of source codes, than the conventional ones written in Fortran.
著者
西村 恕彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.104-107, 1970-02-15
著者
大澤幸生 須川 敦史 谷内田 正彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.45, pp.7-12, 1998-05-27
被引用文献数
5

コンピュータ上で作業を行なっている時に,以前に使用あるいは参照したファイルの数々を再度使用,参照する必要は頻繁に発生する.しかし,ファイルの名前が分からなかったり,複雑な構造のディレクトリに保存されていたりすると,多数のファイルをいちいち開いて中身を確認するという面倒な作業を課せられてしまう.本研究では,ファイル整理を自動的に行なうシステムの実現を目的とする.その手法として,過去に使用・参照した各ファイルの用いられた履歴をユーザの行動に関する文章のように見立て,文章における単語の関係・重要さを自動表示する手法KeyGraphを(単語⇔ファイル)という対応からそのまま転用してファイルの関係・重要さを二次元ディスプレイに表示する.It is a frequent and daily desire to search files previously used by the same user. If one cannot find the wanted file easily, one may use file-searchers or may open some directories. However, it is troublesome if the file name is forgotten or if the file is hidden in some deep directory in a complex srtuctrure. This paper aims at visualizing important files for the current user. Here we employ KeyGraph, a indexing and visualizing tool of document contents. That is, here the history of a user is regarded as something like a document, and files are something like words. The presented system shows graphically which files and clusters of files are important for the moment, for the current user, by exactly the same manner as KeyGraph.
著者
芦田 尚美 高田 雅美 木目沢 司 城 和貴
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.19, pp.205-208, 2009-02-26

国立国会図書館は,所蔵する明治から大正期にかけての近代書籍を近代デジタルライブラリーとしてWeb上で一般に公開している.公開されている書籍は全て画像としてデータ化されており,全文検索を用いて書籍内容の検索を行うことができないため,早急なテキストデータ化が求められている.しかし,旧字体を多く含み活字の種類が特定できない近代書籍はOCRソフトウェアによるテキスト化を適用できない.そこで,本研究では近代書籍に特化した活字認識の手法を提案する.National Diet Library has a public web site as Early-Modern Digital Library for books in Meiji and Taisho periods. Since the archive is digitalized as images, text search for the books is not applicable and, therefore, required. Conventional OCR systems are not a good tool for such modern books because they have various font sets and most of them are very noizy. In this paper, we propose a character recognition method for early-modern printed books.
著者
宮本 博 五藤 知恵
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.24, pp.41-48, 2001-03-09

世界・日本・地域等々幾重もあると思われている境界・障壁を、ITは透明人間の様にいとも容易く通り抜け、今やグローカルの世界が現出している。米国等情報先進国のビジネス界では、以前にITを戦略の経営企画部門の柱としCIOを設け、更に最近ではITをフィルターとした経営幹部の淘汰が行われるまでに至っている。みたか市民プラン21会議のメンバー公募を機に、「夜間市民」から地域貢献のために「市民デビュー」を果たし、三鷹市の基本構想見直しと基本計画の策定に関する提言作り、特に「情報政策」に関する提言作りに参加し、昨年10月それを提出した。まもなく三鷹市の素案が出来上がる。「地方分権」「電子政府」等々三鷹市にも重要課題が山積している。ローカルなインフラ・人材等を如何にしてグローカルな世界に適応させるか、素案へのITの取り込み方・取り組み姿勢が重要なファクターとなる。