著者
荒木 シゲル
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.14, pp.37-42, 2008-02-18

講演者がCGキャラクターアニメーション製作のスキルアップのために10年来実施してきた、パントマイム(フィジカルシアター)ワークショップについて紹介する。参加者は実際に体を動かして演技を習得することで、生き生きとしたキャラクターを生み出すスキルを習得する。The seminar introduces the Physical Theatre workshop which the speaker has been giving to Game/CG creators in last 10 years. On the workshop, participants are requested to use their body to learn acting and mime technique, for the purpose of improving the skills for creating attractive characters.
著者
松尾 和弥 佐藤未来子 並木 美太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.36, pp.39-46, 2007-04-05
被引用文献数
1

OS をはじめとするシステム構築において、実際の計算機の動作データ、資源利用データは有用な情報となる。そこで本研究では各種アーキテクチャ対応の高速な命令、メモリアクセストレーサを構築した。構築したトレーサによって x86、ARM アーキテクチャでの実行命令列、アクセスされた物理アドレス、物理アドレスに対応する仮想アドレス、アクセス時・命令実行時の CPU 特権レベル、実行中プロセスの PID といった情報がトレースできる。構築はフリー、オープンソースの CPU エミュレータ QEMU に300行程度のコードを追加することで実現した。また、有用性を確認するために、構築したトレーサの性能評価を行い、さらに実際に構築したトレーサを省電力手法の考察に応用した例を示す。In development of computer systems such as OS, actual data about behaviour and resource usage of a computer is important. So we developed high speed tracer of executed instruction and main RAM access for various architecture. By our tracer, we can trace data about executed instructions, accessed physical and virtual memory address, CPU mode and PID on x86 and ARM. To develop our tracer, we remodeled QEMU, free and open source CPU emulator. In addition, to show the usefulness of our tracer, we evaluated the performance of our tracer and applied our tracer to the research of low power computer system.
著者
武田 晴登 西本 卓也 嵯峨山 茂樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.90, pp.109-116, 2006-08-08
被引用文献数
8

本研究は,楽譜をもとに電子楽器を演奏する演奏者に合わせて伴奏を再生させる自動伴奏の実現を目的としている.本報告では,自動伴奏の重要な構成要素である,演奏者の演奏位置を実時間で推定する楽譜追跡,及び,楽譜追跡の結果に基づいた適切なテンポで伴奏を再生させて実現される自動伴奏について議論する人間の実際の演奏では,演奏誤りや弾き直し,和音構成音の発音時刻のずれ等が含まれるので,時間順序通りに楽譜の音と演奏されたMIDI情報を対応させるだけでは楽譜追跡は実現できない.本稿では,楽譜追跡を演奏に対して最も確からしい拍位置を推定する確率的逆問題として扱い 演奏者の演奏の振舞をモデル化したHMM(Hidden Markov Model 隠れマルコフモデル)を用いた楽譜追跡を議論する更に,推定した演奏者の演奏位置の情報を用いて演奏者のテンポ曲線を推定し,演奏者に追従しながら音楽的に自然な伴奏の再生方法についても議論する.楽譜追跡手法の有効性を評価実験で確認し,また,自動伴奏システムを実装し動作を確認した.This research aims at automatic accompaniment that synchronizes the accompanying parts with the music being performed by human. This paper discusses both a method of score following that estimates performers beat position in music score, and automatic accompaniment system which plays accompaniment parts in the tempo determined by the results of the score following. Since real human performance may include performance error or repetition of the same phrases, score cannot be followed by simple matching performed notes with note in score in time order. To estimate the most probable score position for a given MIDI performance, we formulate the score following as a probabilistic inverse problem using HMM (Hidden Markov Models). This paper also discusses estimation of tempo curve from results of score following and accompaniment system that plays accompaniment parts with the tempo which is musically natural and follows the human performance. Expermental evaluation on score following and implementation of automatic accompaniment system are also reported.
著者
山田 尚勇
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.p559-564, 1982-06-15
被引用文献数
4
著者
森本 泰貴 藤本 典幸 萩原 兼一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.126, pp.177-180, 2008-12-10
被引用文献数
1

インターネットを介した買い物や情報収集の際に有用なサービスとして,ユーザの行動履歴から推測したユーザの興味に合う情報等を推薦するリコメンドサービスがある.リコメンドサービスは行動履歴を得られる日常的な反復行為にも応用できると考えられる.我々はその一例として,衣服コーディネイトリコメンドシステムを開発した.本システムはベイジアンネットにより衣服コーディネイトをモデル化することで衣服コーディネイトの推薦を実現している.またシステムが推薦した衣服コーディネイトに対してユーザが評価を行い,その結果を反映してモデルを修正することで,各ユーザの嗜好に合わせた衣服コーディネイトの推薦が可能となっている.Recommendation services are useful for shopping or acquiring information on the internet. Such services provide appropriate contents from past actions. We think that recommendation can be applied to routine work, so we developed a system that recommends coordination of clothes. The system recommends coordination of clothes using bayesian network model. The system can recommend coordination subject to user preference with modification of the model reflecting user's evaluation of the coordination recommended by the system.
著者
一松 信
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.39-40, 1965-01-15

「プログラムのページ」の目的は,プログラム : 特に科学技術計算・経営数学計算などの各種計算方式について,会員相互間で情報を交換し,相携えて情報処理の各分野の発展に貢献しようというところにあります.なお,プログラミング言語としては,従来のALGOLに加えて今後はFORTRANも採用することとします.
著者
二村 良彦 二村 夏彦 遠藤貢一 平井 利治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.32, pp.5-12, 1995-03-17
被引用文献数
4

数列が整列されている度合を表す事前整列性測度Leaves(葉数),および事前整列性のよい数列については高速にソートをする適応整列法LOASとその実現法について報告する.LOASはまず与えられた数列を葉数個の区間にO()時間で分割し,次にそれをO( log葉数)時間でマージする整列法である.本稿ではまず葉数とLOASを定義し,次にLOASがLeavesに関して最適であることの証明を与える.最後にLOASの実現法およびその他の適応ソートや実用的なQUICKソート,MERGEソート等との性能比較結果を示す.We propose a new presortedness measure leaves and a new sorting algorithm LOAS (Leaves Optimal Adaptive Sort) which is optimal with respect to the measure. LOAS divides a given sequence X into Leaves (X) sorted subsequences in O(n) time. Then it merges the sequences in O(n log Leaves(X)) time. Implementation techniques and proof of the Leaves-Optimality of the algorithm are described. In order to prove that LOAS is an efficient sorting algorithm, we have conducted systematic evaluation of several sorting algorithms including Quicksort, merge sort, Skip sort and MEL sort.
著者
上山 真生 水頭一壽 山崎 信行
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムLSI設計技術(SLDM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.32, pp.203-208, 2008-03-28
被引用文献数
1

本論文では,ロボット制御に必要なリアルタイム性をOSが保証するための時間管理機構を提案する.まず,周期タスクのデッドラインがデッドラインをミスしないことを保証するために,周期タスク生成時にアドミッションコントロールを行う.従来のリアルタイムOSでは,実行タイミングの予測性が高い静的優先度アルゴリズムが採用されてきたが,理論的に任意のタスクセットについてデッドラインを保証可能な資源利用率が低く,アドミッションコントロールとは相性が悪かった.しかしながら,本リアルタイムOSでは,モータ制御のように実行タイミングジッタを許容しないタスクの実行を,タイマ割込みサービスルーチンに任せる.ジッタを許容しないタスクを周期タスクのスケジューリングから分離したことにより,周期タスクのスケジューリングの際にジッタを考慮しなくてすむため,実行タイミングの予測性は低いが,理論的に保証可能な資源利用率の高い動的優先度アルゴリズムを採用することが可能となる.この時間管理機構により,リアルタイム性を保証しつつ,計算資源を有効に使うことが可能となる.This paper describes the time management functions of a real-time operating system (RTOS) for sophisticated robot control. A robot motion control consists of hard deadline tasks. Therefore, our RTOS has an admission control function which is called at task creation to ensure meeting these deadlines of all periodic tasks. Our RTOS supports Earliest Deadline First (EDF) scheduling algorithm, due to segregate timing critical tasks from periodic task scheduling by using timer interrupt service routine.
著者
西村 祐貴 江木 啓訓 折田 明子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.48, pp.77-82, 2001-05-24
被引用文献数
2

本研究では、グループレビューでの効果的な匿名性の利用を模索する。現状のグループレビューには、他者の評価を懸念し意見を言えないという問題点がある。匿名を用いることでこの問題を軽減することができる。しかし一方で匿名を用いると、議論が散漫になったり、非抑制的な発言が発生すると考えられる。これらの問題点を解決する匿名システムをチャット上に設計・実装し、評価実験を行った。The goal of this research is to examine efficient ways of using anonymity in review meetings on computer network. We propose to use anonymity in review meetings to avoid evaluation appreciation. Anonymity, however, often causes flaming and excessive criticism. To avoid these problems, we designed and implemented an anonymity control system on a chat system, using which we conducted experiments with actual review meetings.
著者
小島 悠子 山本 匠 西垣 正勝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. マルチメディア通信と分散処理研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.16, pp.375-380, 2007-03-01
参考文献数
6

我々は,人間の有する「経験を活用する能力の高さ」をユーザ認証に応用する試みとして,「ウオーリーを探せ」をコンセプトとした画像認証方式を提案している.しかし本方式は,毎回の認証時に正解キャラクタを直接クリックすることにより認証を行う方式となっているため,認証行為を覗き見られると,認証システムそのものの安全性が消失してしまうという問題を残していた.そこで本稿では,本方式に「間違い探し」のコンセプトを融合させることによって,認証方式のワンタイム化を図る.本稿では,本方式の有効性を基礎実験により評価する.
著者
岸野 泰恵 櫻井 保志 亀井 剛次 柳沢 豊 前川 卓也 岡留 剛
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.18, pp.127-134, 2008-02-27
被引用文献数
1

本研究では, 数多くのセンサノードからなる大規模センサネットワークのための効率的なデータ収集機構を提案する.収集したデータは,実世界の情報のリアルタイムなコンテンツ化に用いることを想定している.提案する機構では,データが発生してから基地局に到着するまでの遅延を抑制することを目的に,階層的にクラスタを作成してデータを収集する.クラスタリングは,クラスタ内の通信が他のクラスタと重複する度合いを指標として行い,クラスタ内のノードの個数や階層数は,データの発生量から遅延を見積もって決定する.本稿では,通信方式と,提案するクラスタリング手法について述べる.また,各階層ごとにデータを集めることで基地局にデータが到達するまでの時間を短縮できることを示す.The data aggregation method for a large-scale sensor network proposed here aims to reduce the communication delay from the generation of a sensor event to the arrival of the data to a base station. The method adopts hierarchical clustering whose criterion is the degree of duplication of wireless communication area among clusters. The clustering parameters such as the number of hierarchies and those of nodes in a cluster are determined by estimating the amount of data. Analyses of a tree-structural communication model show the method using the hierarchical clustering enables to reduce the communication delay.
著者
菅谷史昭 竹澤 寿幸 隅田 英一郎 匂坂 芳典 山本 誠一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.43, no.7, pp.2230-2241, 2002-07-15
被引用文献数
12

ATR音声翻訳通信研究所(ITL)が研究開発した音声翻訳システムATR-MATRIXのシステム概要,コーパス収集,評価結果などについて,研究開始当初の目標や研究経緯に則して述べる.コーパスベースの技術を全面的に取り入れたATR-MATRIXの要素技術の詳細については文献を参照し,システムに特徴的な技術について本論で述べる.対話実験による総合評価を実施し,利用分野は限定されるものの,タスク達成率が90%となることを確認した.また,対話実験において実験を重ねるに従って,同一タスクに対する性能が向上するなど,ATR-MATRIXを介した対話実験結果について述べる.ATR-MATRIX speech translation system was developed at ATR Interpreting Telecommunications Research Laboratories (ATR-ITL).In this paper we explain the system's outline and its development process including the initial objective, corpus collection and its overall evaluation.Each of three major components of the system: speech recognition, language translation, and speech synthesis, introduced an innovative corpus-based technology.In the paper, however the explanation is focused to major topics in the overall system, while rendering appropriate references to detail explanations of specific technology.We also explain some experimental results: additional sessions improve the performance of the same task.
著者
伊藤京子 久保田 テツ
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.99, pp.71-76, 2007-09-28
被引用文献数
1

情報通信技術の発展により,人々の表現の場とその可能性が拡大したが,それゆえに顕在化した問題として,私たちの表現を読み解く力の未成熟さが挙げられる.本論文では,表現を読み解く力の衰退を問題意識とした.まず,「表現に接する」と「イメージリテラシー」と,そして,メディアとの関係を検討した.そして,表現の中でも「みる」ことに着目し,さらに,新しい撮影機器の利用として,携帯電話の写真を利用した枠組みを検討することとした.次いで,大学教育での試みを対象とし,イメージリテラシーについて検討した.そして,私たちの「イメージリテラシー」を守り,育てるために,現在のインターネット上の表現の場に加え,新しい場が創出を検討する.Though the place and the possibility of the people's expression have been expanding by the development of the information-communication technology, the immaturity of power to read our expression is actualized as a problem. In this paper, the promotion of power to read the expression is considered. First of all, the relation between "touch the expression", "Image literacy", and media is examined. And, it is paid attention to "see" some expression, and a frame using the photograph of the cellular phone is examined as use of a new movie camera machine. Next, the image literacy is considered for the attempt by an academic education. And, in order to defend and raise our "Image literacy", a new place in the present Internet is considered.
著者
杉本 正勝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.53, pp.72-76, 1998-05-28
被引用文献数
1

モーバイルコンピューティングの将来ビジョンの一つである「財布サイズコンピュータ」をめざして、高速テキスト入力可能なポケッタブル・デバイスを試作した。テキスト入力にパソコン上で実績のあるSHK片手操作キー方式(Single Hand Keys)を採用した。英語・日本語に対応している。試作したシステム概要、機能・使い方、入力速度、今後の課題等を述べる。We will discuss an application of SHK: Single Hand Keys input scheme to a pocketable computer. We will first explain the background of the research. Then we will discuss a pocketable device named Pocketable SHK which we have prototyped, its functions and usage, and input speed. High speed input of both English and Japanese text can be attained through the SHK input scheme on the pocketable computer. We will discuss the further themes for us to pursue.
著者
増田 萌 脇田 建
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.41, pp.27-34, 2007-05-11

本研究は彩色を施された文書が生ずる色覚障害の問題に取り組む。本手法は、筆者が意図した色彩効果を目的関数として定式化し、それを最大化することにより、文書の筆者が意図した色彩効果が色覚障害者にとって最も認知し易い文書になるように再配色を与える。一般に非線形多変量となる目的関数は、マルコフ連鎖モンテカルロ法のレプリカ交換法を用いて最適化した。また、計算時間を高速化するために、探索空間の近似を行った。本手法の評価のために、文書に意図的に色覚障害者が文字を読み取れない彩色を施したものを本手法を用いて再配色し、十分な可読性が得られることを確認した。Color-blindness is caused because color effects intended by the author are sometimes difficult for the color-blind to observe. SmartColor takes author's expectation about color effects found in the document in terms of mathematical formula (energy function). Minimization of the energy function gives the best repainting for the color-blind. Replica exchange method (a variant of MCMC) for minimization nonlinear multivariate target functions energy function. SmartColor incorporates some approximation technique to reduce computational cost. Effectiveness of the system is tested by using specially arranged diagrams and color-blind simulation.
著者
清水 宏一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.18, pp.109-114, 2003-02-27

京都市が「京都デジタルアーカイブ構想」を策定したのは、1997 年4 月のことである。その後1998 年8 月に京都デジタルアーカイブ推進機構を立ち上げ、さらに2000年8 月には京都デジタルアーカイブ研究センターを設立して今に至っている。京都が何をめざし、何をどのようにアーカイブし、また今後にどういかしていくのか。また、京都デジタルアーカイブ研究センターなどが中心となり全国に呼びかけた地域デジタルアーカイブ全国協議会は急激にメンバーを増やしつつあり、政府のデジタルアーカイブ研究会、自民党のデジタルアーカイブ小委員会などの動きも目が離せなくなってきている。こうした状況につき、実践に基づく解説と見解、さらに将来見通しを述べる。Kyoto City Government developed the "Kyoto Digital Archives Concept" in April, 1997. In the promotion of the Kyoto Digital Archives Project, the Kyoto Digital Archives Promotion Organization was established in 1998, then as a succeeding body of this organization, we started the Kyoto Digital Archives Research Center in August, 2000.Then, what does Kyoto City Government aim at, and how do we proceed for archiving, and by what method do we do? The members of the National Council for Regional Digital Archives Promotion, for which Kyoto Digital Archives Research Center took the lead and appealed all over the country, are increasing in number rapidly. At the same time, we can not look aside a move of study group of digital archives in central government, digital archives subcommittee of Liberal Democratic Party and so on. With these circumstances above, I would like to describe my comment and view based on our practices, and a future prospect of my own.
著者
中挾 知延子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. DD, [デジタル・ドキュメント] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.7-12, 2004-07-30

本稿ではプロジェクトマネジメントにおいて種々のプロセスが並行して行われるときに、各プロセスを担う組織間での情報交換の手段としてOWLを用いたSemantic Web Servicesを提案する。OWL-SとSWRLおよびWSDLを連携させたWebサービスにより、今までプロジェクトマネジメントにおいて失敗した場合の一因として考えられる、組織間での情報交換不足の解決に向けての1つの試みとしたい。
著者
河合 克哉 山口 喜久 中川 隆志 小中 裕喜
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.61, pp.1-7, 2007-06-15
被引用文献数
2

カーナビは自車の現在位置を表示し,設定された目的地へユーザを誘導する。そのためには,走行中の自車位置を正確に推定し続ける必要がある。しかしながら,既存の手法では特定の状況で推定位置の誤差が大きくなる。そこで筆者らは,カーナビに接続したカメラの画像を用いて自車位置を補正する方式を開発している。この方式は,自車が通過する交差点をカメラ画像によって認識し,その交差点の地図上での位置を特定して自車位置を補正するものである。また認識した交差点と地図上の位置を対応付ける際に,その対応付けの確度を考慮して誤対応を回避し,推定誤差の拡大を防ぐ。本稿ではこの補正方式について,全体の概要と誤対応回避の詳細を述べる。さらに,評価実験の結果を通じて,この方式の実用性を示す。Car navigation systems need accurate position estimationfunction to indicate position-dependent information and to guide user to his or her destination. We are developing a position correction method that utilizes car-mounted camera.Our method extracts an intersection from camera images to specify its position in the map. This paper describes two filters that avoid matching error taking matching probability into consideration. We simulated our method to confirm that these filters make our method practical.