著者
吉田 淳
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.88-89, 2014-04-20

疾患の概要 逆行性射精とは,外尿道口から射精される精子が,逆に膀胱に射精される疾患である.オーガズムと射精感はあるが,精液量はゼロかごく少量で,すべての精液が膀胱に射精される完全逆行性射精と一部の精液が膀胱に射精される部分逆行性射精がある.射精時の内尿道口の閉鎖不全により発生し,糖尿病などで神経が障害された場合,経尿道的前立腺切除術(TURP)などで内尿道口の閉鎖機能が障害された場合や前立腺肥大症の治療薬であるα1受容体遮断薬の副作用として発現する場合がある. 勃起障害(ED)は,性交時に有効な勃起が得られないために満足な性交が行えない状態で,通常,性交のチャンスの75%以上で性交が行えない状態と定義されている.わが国のEDの有病率は,40歳台で約20%,50歳台で約40%,60歳台で約60%と報告されている.EDは,機能性(心因性)ED,血管性ED,神経性ED,内分泌性ED,陰茎性EDに分類される.
著者
石橋 みどり
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.778-782, 2010-09-15

はじめに 非特異反応とは,測定対象以外の何らかの生体成分が測定試薬や採血管の添加物などの成分と異常反応を引き起こし,病態とかけ離れた測定値を示す現象を指す. 免疫学的測定で対象とする成分は生体内での存在様式が多様であり,基本的に生理活性に依存している抗原・抗体反応を原理とするため,その反応は複雑である.非特異反応の要因を解析するためには病態や治療,生体の個別環境などによる血清成分の量的,質的変化を把握するとともに,試薬の組成を十分に理解する必要がある.また,近年は試薬組成にとどまらず,採血管の素材や添加物,分離剤などが間接的に抗原・抗体反応に影響を及ぼすことも知られている1).
著者
高木 健太郎
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.474, 1968-06-20

広沢虎造の浪花節,特に石松の渡船の中での「神田の生れさ」というくだりは何回聞いても飽きぬようだつた。神田明神下の生れ,そこで育つたからだろうか。下町の気風が身に泌みこんでおつて,年をとつても上京して按摩をとらせながら,あんまに「旦那は江戸つ子でやすね」といわれるととても嬉しそうだつた。祖父は下山順一郎であつたが,私も想像しか出来ぬが,母方の姓を名乗つて高木となり,自分の父を知りつつ,名乗れぬような家庭事情に育つたので,何だか暗い影があつたような気もする。一高に入つて実父下山順一郎から植物学の講議を受けたが,出欠をとるとき,父の名だけは"高木"と呼び捨てにするので友人が妙だと思つていたという。 生母も他家に嫁し,父もなく,母方の祖父高木昇三郎に育てられたとか。この人の写真はいつも大切にしていた。負けてたまるかという気概はこの幼少の頃の悲しみに萠しているのかも知れない。環境による江戸つ子の勇み肌と家庭の事情による悲哀,孤独と生来の負けん気が一生を貫いたように今の私には見える。江戸は芯から性に会つていたらしく一高を出て,九大に入学するために,関門を船で渡るときは遠く島流しに遇つたようで涙を流したとか。
著者
酒井 明夫
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.725, 2010-07-15

著者ラアリーはアナール学派の俊英ジャック・ル=ゴフに学んだ歴史家である。まずは順序通りル=ゴフの序文から目を通すと,いきなりこの書の重要な位置づけが目に飛び込んでくる。ル=ゴフによれば,『中世の狂気』はジャッキー・ピジョーの一連の著作とミシェル・フーコーの『狂気の歴史』の間を埋めるものなのである。 周知のようにフーコーの前掲書は17,18世紀古典主義時代の狂気の諸相を提示し,その意味を考察した名著である。精神医学史を超えてこれが思想界全体に与えた影響は計り知れない。一方のピジョーは古代の狂気を独自の手法で読み解き,そこに詩的ともいえる深い洞察を加えた碩学である。ピジョーの視野には医書ばかりでなくおよそ古代世界の名だたる文献類がとらえられている。ピジョーとフーコーを両脇にした本書には,したがってきわめて高い評価が与えられていることになる。
著者
三浦 淳 湯浅 友典 相津 佳永
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.935-942, 2019-08-15

抄録 高照度光療法は約40年の歴史がある代表的な非薬物療法である。季節性感情障害,非季節性うつ病,概日リズム睡眠・覚醒障害などに有効である。治療方法は,角膜の位置で2,500ルクスとなる光を2時間,または10,000ルクスとなる光を30分間照射する。光源には以前は蛍光灯が使われていたが,最近では高輝度の発光ダイオード(LED)が使われている。LEDに多く含まれる短波長の光は,長波長の光に比べ,メラトニン抑制作用や生体リズム位相変位作用が強い。高照度光療法器は,以前は大型のボックス型しかなかったが,最近,サンバイザー型や眼鏡型というウェアラブルな機器が国内外で開発された。このため光療法中に他の活動もできるようになり,利便性が向上した。また旅行先への携行も容易となった。しかしウェアラブル光療法器の効果や安全性に関する研究報告は少なく,今後さらなる検討が望まれる。
著者
田上 豊資
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.967-970, 1994-11-25

はじめに 混迷を極める国会情勢の中,平成6年3月22日に国会に提出されていた「地域保健対策強化のための関係法律の整備に関する法律案」が,3か月後の6月22日に成立した。法成立とともに,地域保健の見直し検討の舞台は本格的に地方に移ったことになるわけだが,高知県では,法を先取りした形で,平成6年4月に保健環境部内に地域保健推進室を設置し,「地域保健先進県」づくりに向けた検討を開始しているので,これまでの経過と本県の課題などについて紹介する。
著者
西園 昌久 牛島 定信 松口 良徳 野入 敏彦
出版者
医学書院
雑誌
精神医学 (ISSN:04881281)
巻号頁・発行日
vol.13, no.11, pp.1091-1096, 1971-11-15

Ⅰ.緒言 向精神薬,なかでもneurolepticsを使用するさいにはいろいろの随伴症状や副作用があらわれるのをつねとするといえるほどである。したがってneurolepticsの随伴症状としてのパーキンソン症状群やその他さまざまの副作用を軽減する目的で,Artane, Akineton, promethazine (Pyrethia, Hiberna)が一般に使われる。ことにpromethazineは必須のように併用されている。それは,neurolepticaによってひきおこされる可能性のあるアレルギー反応ことに発疹,皮膚炎さらにパーキンソン症状群やアカシジアを予防し,抑制することを期待してからのことである。また,向精神薬療法のはじまりに人工冬眠療法といわれていたころ,chlorpromazineとともに併用することでカクテル療法とよび,phenothiazine誘導体を使用するさいに欠かすことのできないものとされていた当時のなごりがそのままひきつがれているともいえよう。 ところが,neuroleptics,抗パーキンソン剤とともにpromethazineを併用している症例において,しばしば,鼻閉,口渇,目のちらつき,排尿困難などの自律神経性障害,ねむけ,あるいは全身倦怠感などの中枢神経性障害を訴えるものがある。これらは,そのような副作用がもともとneurolepticsによってひきおこされるところに,promethazineの併用によってさらに,増強されたものとみられるのである。向精神薬の導入のころは,そのような副作用よりも,それら向精神薬の治療効果の方が重視されて,副作用は患者に耐えしのぶことを求めてきた。しかし,そのような副作用がつよくあらわれてきた時に,患者の苦痛ははなはだしい場合もある。また,このごろのように,長期にわたり,向精神薬を連用するようになると,社会復帰をしてなお向精神薬は継続して服用する症例がふえてきた。社会復帰したような患者にとって,上記したような副作用をもっていることは,日常生活に支障をきたすことになりかねない。自然,多少の副作用にも耐えて治療した時代から,副作用をできるだけ少なくして治療する時代へと移行してきている。
著者
高橋 道宏 多喜田 保志 市川 宏伸 榎本 哲郎 岡田 俊 齊藤 万比古 澤田 将幸 丹羽 真一 根來 秀樹 松本 英夫 田中 康雄
出版者
医学書院
雑誌
精神医学 (ISSN:04881281)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.23-34, 2011-01-15

抄録 海外で広く使用され,30項目の質問から構成されるConners成人期ADHD評価尺度screening version(CAARS®-SV)の日本語版を作成し,成人期ADHD患者18名および健康被験者21名を対象に信頼性・妥当性を検討した。各要約スコアの級内相関係数の点推定値はいずれも0.90以上であり,また因子分析の結果,ADHDの主症状である不注意と多動性-衝動性を表す因子構造が特定された。内部一貫性,健康成人との判別能力ともに良好であり,他のADHD評価尺度CGI-ADHD-SおよびADHD RS-Ⅳ-Jとの高い相関が認められた。以上により,CAARS-SV日本語版の信頼性および妥当性が確認された。
著者
江部 康二
出版者
医学書院
雑誌
公衆衛生 (ISSN:03685187)
巻号頁・発行日
vol.80, no.10, pp.743-748, 2016-10-15

従来の糖尿病食(エネルギー制限・高糖質食)は糖尿病を増加させる—久山町研究 久山町は,福岡市の東に隣接する,人口8,000人足らずの町である.1961年から九州大学医学部が,ずっと継続して40歳以上の全住民を対象に研究を続けている.5年に一度の健康診断の受診率は約80%で,他の市町村に比し高率である.また,死後の剖検率も82%の住民において実施されていて,精度の高い研究の支えとなっている. 1961年当時,日本の脳卒中死亡率は非常に高く問題となっていたが,久山町の研究により,高血圧が脳出血の最大の原因であることが判明した.それを受けて,食事の減塩指導や降圧剤の服用で血圧のコントロールを行ったところ,久山町の脳卒中は1970年代には3分の1に激減した.
著者
松崎 利也 苛原 稔
出版者
医学書院
雑誌
臨床婦人科産科 (ISSN:03869865)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.490-493, 2009-04-10

[1]多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome:PCOS)の不妊治療とメトホルミン メトホルミンは,ビグアナイド系の経口血糖降下薬であり,その作用機序は肝臓における糖新生の抑制,末梢での糖利用の促進,腸管での糖吸収抑制など多彩である.PCOSで病態が改善するのは,インスリン抵抗性の改善により血中インスリン値が低下し,その結果,インスリンで促進されている卵巣のアンドロゲン産生が低下することが主な作用機序である1).
著者
大谷 明希
出版者
医学書院
雑誌
助産雑誌 (ISSN:13478168)
巻号頁・発行日
vol.68, no.11, pp.1034-1035, 2014-11-25

縁あって,カナダ東部ケベック州の移民権を得て17年になる。そのうちの丸3年は日本に戻り,実家である大阪府寝屋川市の大谷助産院で再修行もしたが,5年前に再びケベックに戻って来てからは,こちらで助産師として働く準備をしている。はじめはケベック助産師会に日本の助産師免許と経験をもって資格を認めてもらえるように働きかけたが,助産師会の査定によると,私の日本の教育課程(専門学校卒)ではここで働くには十分な教育を受けてないということで,今ケベック大学の4年間の助産師プログラムに在籍している。大学レベルの助産師教育を終了し働いた経験のある移民の助産師には,3,4か月のコースも用意されているのだが,このコースを修了するのも安易ではない。というのも彼女たちの実習を担当できる助産師が足りないため,実習待ちで何年も働けずにいる助産師たちがいるのだ。 ケベック大学の4年プログラムに入るのはかなり躊躇した。4年は長いと思った。また子どもも3人おり,大学は自宅から車で2時間以上も離れている。しかし,私は助産師の仕事が心から好きで,自分のためにも子どもたちのためにも,いきいき生きていくためには,やはり助産師を目指すしかないと思った。大学ではお産や助産師に関する最新の情報を得たり,今までの助産師の経験のなかでの疑問点をもっと深く調べてみたりできるだろうと期待して進学を決めた。幸い皆健康に恵まれ,子どもたちの父親も協力的だったので何とか現在も学業を続けられている。
著者
内原 俊記 融 衆太
出版者
医学書院
雑誌
総合診療 (ISSN:21888051)
巻号頁・発行日
vol.29, no.12, pp.1507-1509, 2019-12-15

認知障害やParkinson病の背景となる疾患は多様で、臨床診断が病理と異なる割合は、Parkinson病で25%1)、認知症では15〜70%に及ぶとの報告がある2)。髄液や画像所見を用いて診断精度を向上させようとする研究は盛んで、病態の一端を反映していることは確かだが3)、最終病理診断を参照して、これらの臨床検査の精度を評価した研究はほとんどない。臨床診断との相関を見ているこれらの検査は、たとえ理論的背景があっても、臨床診断の精度を超えることはないことを念頭に置く必要があり、診断の確定には病理解剖が不可欠である現状に変わりはない。 各疾患についての臨床像は本特集の別稿に譲り、本稿では、臨床診断と病理診断がどのように乖離するかについて解説する。
著者
原 正彦
出版者
医学書院
雑誌
理学療法ジャーナル (ISSN:09150552)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.90, 2020-01-15

理学療法士の未来が変わる.そんなことを感じさせる医療機器が登場した.仮想現実(virtual reality:VR)技術を応用して歩行に必要な姿勢バランスと二重課題型の認知処理能力を定量的に可視化し,セラピストがより適切に治療介入を行えるようにしたリハビリテーション用医療機器「mediVRカグラ」の導入施設が増えている. mediVRカグラは,座位で行うトレーニングで歩行機能が改善することが最大の特徴で,一見するとごく一般的なVRゲームのようにしか見えないが,その開発に神経内科医や理学療法士,作業療法士が深く関与している点が既存のVR製品とは明確に異なる.その結果はまさに目を見張る効果であり,姿勢バランス制御系の脳内モデルの再構築だけでなく,これまで改善が難しかった注意障害を中心とした認知機能をも劇的に改善させるという報告が相次いでいる.
著者
森 茂郎
出版者
医学書院
雑誌
medicina (ISSN:00257699)
巻号頁・発行日
vol.25, no.10, pp.2052-2053, 1988-09-30

■診断基準 1)免疫芽球性リンパ節症(IBL)ないし血管免疫芽球性リンパ節症(AILD)の確定は病理組織学的診断による.すなわち,T・B両系統のリンパ球および非リンパ系細胞である好酸球,好中球,類上皮細胞を含む組織球など多種類の細胞により構成された病変があり,かつ間質を構成する要素である血管や濾胞の樹状突起細胞などの顕著な関与があり,これによってきわめて特徴的組織像を呈するものをこう呼ぶ.他方,胚中心の消失ないし極端な萎縮は本病変のnegative側の重要な組織学的特徴である1). 2)臨床的には全身の系統的リンパ節腫大,発熱,皮疹,肝・脾腫,多クローン性高ガンマグロブリン血症などの症状をみることが多いが,これらの有無は本症の確定診断のための必要条件とはならない.
著者
品川 信良
出版者
医学書院
雑誌
助産婦雑誌 (ISSN:00471836)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.419-421, 1982-05-25

日本では前々から,「生理休暇」の「是非」や「存続」をめぐっての論議が,世論や労働界や医学界などをにぎわしてきたが,最近イギリスでは,「月経前症候群」(Premellstrual syndrome,以下PMS)または「月経前緊張症」(Premenstrualtension)に関しての社会的関心が急に高まっている。 そもそも事の起こりは,殺人容疑の婦人が,彼女の犯行はPMSのためであるとの理由で「傷害致死」に減刑されるという判例が,最近あいついで2件もあったからである1)。
著者
本間 正教 加藤 秀明
出版者
医学書院
雑誌
精神医学 (ISSN:04881281)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.79-83, 2017-01-15

抄録 1990年にHoehn-Saricらは,fluvoxamineやfluoxetineといったセロトニン再取り込み阻害薬(以下,SSRI)投与中の患者5例にapathyが出現したことを報告した。今回,20歳台後半の男性の大うつ病患者に対し,escitalopramを投与したところ順調に改善し一旦寛解したものの,誘因なく急速に意欲低下を主とするapathyが出現したため,同剤を減量し,セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬であるduloxetineを上乗せしたところapathyが速やかに改善した症例を経験した。SSRIの有害事象としてのSSRI-induced apathy syndromeは海外で複数例報告されているが,本邦では少なく,escitalopramによる報告はない。SSRIにて治療中で,apathyを主とする病状悪化をみた場合は,本症の可能性を考慮する必要があることを指摘した。
著者
作田 晴香
出版者
医学書院
雑誌
理学療法ジャーナル (ISSN:09150552)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.952, 2019-09-15

2019年2月9日に日本理学療法哲学・倫理学研究会(以下,本会)主催の第1回フォーラムが「なぜ,理学療法と哲学・倫理学なのか?」をテーマにして神戸大学で開催された.私は理学療法士になって6年目になるが,主に心疾患者の理学療法に関与してきた.卒業後も専門分野に関する知識と技能を修得するために,種々の研修会や学術大会に参加してきた.その間,対象者に対する職場の基本方針をはじめ,他部門を含む職員の姿勢と連携,人間関係の有り様などは,何らかのかたちで対象者への医療サービスに反映されると感じてきた.つまり,「医療は技術である」ことを認識していても,医療現場における対象者と職員間の関係性には,ハードウェアとしての技術だけではなく,ソフトウェアとしての人間学的考え方によって,対象者に及ぼす影響は多大であると感じてきた. プログラムは,本会世話人代表の奈良 勲氏による「なぜ,理学療法と哲学・倫理学なのか?」との課題提起で始まり,奈良氏の長年にわたる臨床・教育・研究に基づき,対象者もセラピストも人間であることを前提にして,人間自体の本質を追究し続けることの意義を提起された.日本理学療法士協会長の半田一登氏は長年の臨床家としての経験と協会長の立場から,「臨床理学療法をより効果的に」という視点で講演され,臨床の知を究めることが理学療法の真髄であることを提唱された.シンポジウムでは,臨床(岩田健太郎氏:神戸市立医療センター)・教育(内山 靖氏:名古屋大学)・研究(淺井 仁氏:金沢大学)らが,それぞれの観点からテーマに沿って発言された.一般演題では2人の報告があり,いずれのセッションにおいても活発な質疑応答を交わす時間が設けられ臨場感に溢れていた.
著者
山田 あすか
出版者
医学書院
雑誌
病院 (ISSN:03852377)
巻号頁・発行日
vol.77, no.11, pp.838-843, 2018-11-01

葉山ハートセンターは,重度の心臓疾患の外科手術による治療を目的として,循環器外科とその後方病床に特化した心臓病の最先端治療センターとして開設された.開設当時は,それまでの病院建築の典型を払拭した敷地選定や建物形状,質の高いインテリアデザインや眺望との一体感など「病院らしくない病院」は話題を集め(図1),心臓手術を受ける患者に配慮した環境が高く評価され,グッドデザイン賞金賞(2000年),日本医療福祉建築賞(2001年)を受賞している1).
著者
渡辺 恒彦
出版者
医学書院
雑誌
臨床検査 (ISSN:04851420)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.p17-22, 1975-01
被引用文献数
3
著者
渡辺 恒彦
出版者
医学書院
雑誌
臨床検査 (ISSN:04851420)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.210-214, 1968-03