著者
陳 徳超
出版者
山口大学
巻号頁・発行日
2019

博士(学術)
著者
吉村 誠
出版者
山口大学
雑誌
研究論叢. 人文科学・社会科学 (ISSN:02860589)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.46-36, 2007-01-31
著者
兵藤 隆
出版者
山口大学
雑誌
山口經濟學雜誌 (ISSN:05131758)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.643-663, 2003-07-31

The IS-LM model has been a central tool of macroeconomics teaching and practice for over half century. And economists pointed out some shortage of this model. But countless teachers, students, and policymakers have found the powerful framework for understanding macroeconomic fluctuations. The purpose of this paper is introduction of "IS-MP-IA" model, which is called by D.Romer [2002]. We will exhibit helpfulness of the Romer-model.
著者
河中 正彦
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

カフカ研究に欲動論と第二局所論を導入するという最初の意図は、完成稿として発表した3編の論文において実現できた。『判決』論での理論的成果は以下の3点に纏められる。(1)『判決』研究を自伝的、精神分析的、宗教的な解釈に分けると、自伝的方法は主人公ゲオルクを市民としてのカフカ、ロシアの友人を作家としてのカフカ、ゲオルクの父をヘルマン・カフカと解釈する。精神分析方法は、自我、エス、超自我と読み解く。宗教的解釈は西方ユダヤ人、東方ユダヤ人、神と解釈する。しかし市民としてのカフカと「自我」という規定は同じことだし、西方ユダヤ人というのも近代化された自我と解すれば、別物ではない。またフロイトによれば、超自我とは父をモデルにしているから、超自我という規定と矛盾しない。また超自我こそ神のモデルだというのがフロイト理論であってみれば、そこには矛盾はない。また作家としてのカフカとエス当規定は矛盾しない。なぜなら沈黙したエスは、語る声として超自我を通じて自らを語るからである。それはまた近代化されない自我、自我の「東方ユダヤ人」的な部分だからである。(2)『判決』において、ゲオルクの父がほとんど理由もなくゲオルクに残酷になりうるのは、メランコリーに特有の「欲動の解離」(フロイト「自我とエス」)によって、エスにおいて不可分に融合していたエロス(生への欲動)と死の欲動が分離し、死の欲動がエスから超自我(ゲオルクの父)に流入する結果、罪もない息子に死刑を宣告する。しかしゲオルクを自我、父を超自我と読み替えれば、これはそのまま、メランコリーに特有の「自虐」に他ならず、カフカおいてはそれはパラノイア(迫害妄想)からの自己防衛でもあった。ここまで深層におよぶ分析はかつてなかったし、カフカ研究に新しい次元を開拓できたと総括できる。(3)またその副産物として、1912年から14年にかけての作品群に登場する人物類型を、フロイトの第二局所論を援用して、整理することに成功した。それは『判決』、『火夫』、『変身』、『流刑地にて』の主要人物たちを、「エス、自我、保護者的(優しい)超自我、審判者的(厳しい)超自我」の4類型に分けて、共時的に構造化できたことである。その他論文として公刊するには至らなかったが、3回の独文学会の発表を通じて、『兄弟殺し』の分析で中期のカフカを、『巣穴』の分析で後期のカフカを考察した。
著者
山本 光英
出版者
山口大学
雑誌
山口經濟學雜誌 (ISSN:05131758)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.207-226, 2000-01-31
著者
加納 聖
出版者
山口大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

哺乳類において多倍体胚は着床後致死となることから、多倍体化により胚発生が停止する哺乳類独自の発生システムの存在が予想される。そこでゲノムの倍数性の変動が哺乳類の胚発生への影響について調べるため、マウス四倍体胚性幹細胞の樹立を試み、その性質を解析した。マウス四倍体胚性幹細胞における幹細胞マーカーの特徴は、マウス二倍体胚性幹細胞とほぼ同等であった。さらに、胚様体およびテラトーマの形成実験より、マウス四倍体胚性幹細胞から三胚葉へ分化誘導がなされ、マウス二倍体胚性幹細胞と同等の分化能を有することが示された。以上、倍数性の変動によりマウス胚性幹細胞の多能性は失われないことが明らかとなった。
著者
河村 誠治
出版者
山口大学
雑誌
東亞経濟研究 (ISSN:09116303)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.27-36, 2005-07-31

The opening of Hong Kong Disneyland in 12 Sep. 2005 is not only a starting business in one tourism company, but also a beginning of public practice by Hong Kong Government driveninto a corner as a result of development of East Asian economy especially Chinese economy. It means that the economic development in East Asia included Hong Kong needs the development of a market economy as well as a planned economy. We are not yet clear whether Hong Kong Disneyland will become a last resort for the regeneration of Hong Kong's economy or not, but it is not too much to say that the position of Hong Kong will decline relatively with the development of globalization and international division of labor, further development of Chinese economy, and the east coastal cities in China's mainland becoming megalopolis. But this also means that absolutely, as a whole, more and more visitors, merchandises, and money capital will move through Hong Kong.
著者
入不二 基義
出版者
山口大学
雑誌
山口大学哲学研究 (ISSN:0919357X)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.41_a-58_a, 1994

"It rains."の"It"は、非人称表現である。無主体論は、"I think."(=cogito)を、同様に、非人称表現として捉えようとする,つまり、コギトにおける「私」は、二人称・三人称と対比される一個の人格的「自己」ではなく、非人称的なものだから、"I think."ではなく"It thinks."あるいは"There is some thinking."と表現するのが相応しい、と無主体論は主張する。 このような無主体論の主張は、例えば、ウィトゲンシュタイン、シュリック、ストローソン等の著作の中に見ることができる。以下、本論のIとIIIでは、それぞれシュリックとストローソンによる無主体論の定式化をまとめ,IIとIVではウィトゲンシュタインの無主体論について、それがシュリックやストローソンのものといかに異なるかを明らかにする。つまり、無主体論は、表面的には上述のような「一つの」主張のように見えても、実は、全く異質な二つの方向性を内包しているのである。その方向性の違いは、「独我論と無主体論の関係」の捉え方における差異である。その観点から見るならば、シュリックとストローソンの議論は根本的に同型であり、その同型性に回収されないウィトゲンシニタインの議論の中にこそ、良質の独我論の問題を読み取ることができる。「良質の独我論の問題」とは、「一人称⇔三人称の非対称性」と「隣接項のない私性」という独我論の二面性・二重性の問題である。 この「二面性・二重性」の問題を、どのように扱うかということが、本稿の最重要課題となる。ある時期のウィトゲンシュタインは、この問題を「二つの異なるルル・表現様式」として解釈する方向性をとっていたが、本稿は、その方向性をとらないことをVで述べる。 「類比」という考え方を、独我論の語り方の問題に導入するならば、「二面性・二重売」の問題は、ポジティブな形で生かすことができるというのが、本稿の立場である。その類比とは、「私の所有物」:「私の感覚」=「私の感覚」:「私の固有性」=「私の固有性」:「隣接項のない絶対的な私の唯一性」という類比関係である。この類比をたどり「私」という主体の強度を上げていくことは、逆に「主体」としての意味を「私」から消し去っていくことに他ならないのであり、その消去された地点を指し示すことが、「無主体論」の一つの可能性であることを、本稿はVIにおいて主張する。
著者
中田 充 葛 崎偉 吉村 誠
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

古典文学作品に書かれた手書き文字を対象とした文字認識手法を提案し,それに基づいた認識プログラムを試作した.本手法では,特徴グラフを用いて文字の構造を表現する.認識対象文字と認識用辞書に含まれる既知文字(辞書文字)の類似性を計算し,認識対象文字を最も類似性の高い辞書文字として認識する.次に,源氏物語中に書かれた文字を対象として評価実験を行った.その結果,一文字毎に切り出された文字を対象とした場合の認識率は76.6%であり,続け字を含む縦一行を対象とした場合の認識率は54%であった
著者
添田 建治郎
出版者
山口大学
雑誌
山口国文 (ISSN:03867447)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.53-68, 1997-03
著者
増田 正勝
出版者
山口大学
雑誌
山口經濟學雜誌 (ISSN:05131758)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.39-72, 1978-11-30
著者
牧角 俊郎
出版者
山口大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1997

1. これまでの研究から、ラットに覚醒剤に対する逆耐性現象を形成する実験プロトコール及び、興奮性アミノ酸系NMDAレセプターアンタゴニストであるMK-801が逆耐性現象の発現を抑制することも明らかにしたので、今回は、これまでの研究に従い、ラットに覚醒剤(塩酸メタンフェタミン)5mg/kgを2、3日おきに5回腹腔内投与する際に、MK-801を前投与した群と非投与群とに分けた。最終の覚醒剤投与より24時間後にラットを深麻酔下に灌流固定後脳を摘出し、摘出脳を凍結後ミクロトームにて薄切し、切片に対して、一次抗体にanti-GAP(Growth-associated protein)43及びanti-MAP2(Microtuble-associated protein 2)を用い、二次抗体にはanti-mouse monoclonal IgGを用いて、ABC法に則り免疫染色を行った。2. MK-801非投与群(逆耐性群)では、線条体及び前頭皮質部においてMAP2の染色性の低下が見られ、カテコールアミン神経終末の変性が示唆され、一方でGAP43の染色性は亢進していた。MK-801投与群(非逆耐性群)では逆耐性群と同様に、線条体及び前頭皮質部においてMAP2の染色性の低下が見られ、カテコールアミン神経終末の変性が示唆されたが、一方でGAP43の染色性は低下していた。3. 以上の結果より、覚醒剤に対する逆耐性現象形成時にはカテコールアミン神経の可塑性が亢進していることが示唆され、覚醒剤に対する逆耐性現象の形成と、記憶形成のメカニズムの類似性が明らかとなった。
著者
志磨 裕彦 中内 伸光 井上 透 内藤 博夫
出版者
山口大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1993

甘利は確率分布族の空間が不変な幾何学構造として双対接続を持つことを発見し、情報幾何学の必要性を提唱した。これは双対接続を持った多様体上での情報理論の研究である。一方、この双対接続の概念はBlaschke流のアフィン微分幾何学においても見出されていた。また、志磨は、Kahlerian多様体との関連においてHessiann多様体の概念を得ていたが、これはまさに平担な双対接続を持った多様体のことである。このように双対接続は純粋数学上、また応用上も重要な概念であり、これを共通のキーワードにして、微分幾何学と情報幾何学の境界領域を総合的に研究することを目的とした「幾何学シンポジウム」を開催した。会期は4日間で、18件の招待講演の他、参加者全員による自由な討論と情報交換が行われた。その結果は「幾何学シンポジウム講演記録」として印刷され冊子にまとめられた。甘利は情報幾何学の統計学、システム理論、ニューラルネットワーク、統計物理学、量子観測、可積分力学系等への応用の可能性を示唆し、江口はコントラスト関数を定義し、それから双対接続が得られることを示したが、松本は逆に双対接続からコントラスト関数を構成した。黒瀬は双対接続が定曲率のとき自然なコントラスト関数(ダイバージェンス)を定め、Pythagoras型の定理を証明した。志磨はHessian曲率が一定のHessian多様体を構成し、これらが、確率分布族として実現されることを示した。野口は双対接続とLevi-Civita接続が一致するための条件を考察し、長岡は古典・量子Cramer-Rao不等式の微分幾何学を展開し、江口は相対エントロピーと数理進化について論じた。その他、長野、金行等による対称空間論や、いくつかの興味あるトピックスに関して研究発表が行われた。
著者
三浦 房紀 鈴木 素之 村上 ひとみ 中村 秀明 多田村 克己 瀧本 浩一 朝位 孝二 大島 直樹 久長 穣 榊原 弘之 三石 真也 中田 幸男
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、行政と住民が協力して災害時の情報を収集、処理、提供するとともに、災害時要援護者の安否確認を迅速に行い、救助活動を支援するシステムの開発を行った。入力情報には、気象庁の情報のほか、地震計と3次元雨量計を設置して、独自でも入力できるシステムとした。広く住民に情報を提供するためには、デジタルサイネージを用いて、安否確認システムの要援護者が持つ端末はスマートフォンを用いて、サーバはクラウドシステムを用いてシステム構築を行った。宇部市をモデル地域として、市の防災や福祉に関連する部署、高齢者、聴覚障碍者の協力を得て、プロトタイプシステムを構築、その機能検証を行った。
著者
山根 啓輔
出版者
山口大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

ハイドライド気相成長法を用いて、高効率発光素子材料として期待される非極性{10-11}面、{11-22}および{20-21}面 GaN 基板の作製を行った。基板の作製には我々の独自技術であるサファイア加工基板上結晶成長技術を用いた。{10-11}面 GaNでは厚膜化に伴い、欠陥密度が急激に減少することが明らかになった。サファイア加工基板上と従来サファイア基板上において、厚膜成長した際の自発分離機構を明らかにした。最終的には発光ダイオードを試作し、我々が作製した GaN 基板がデバイスレベルで利用可能であることを示した。
著者
南浦 涼介
出版者
山口大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、子どもたちが社会科の学習についての信念・信条といったビリーフが、どのように形成されているのか、その構造を把握することと、そのビリーフがどのように作られていくのか、その変容を明らかにすることを目的としている。本研究は主として3つの研究からなっている。1つは,評価法の作成2つめに,小中学校で行った,学習ビリーフの構造の事例研究3つめに,中学校で行った学習ビリーフの変容の事例研究である。