著者
竹之内 修 鳥原 亮 林 則行
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2019年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第72回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.461, 2019-09-19 (Released:2020-01-20)

長期間運用されたPVストリングは複数の劣化要因が絡んで,そのI-V特性が複雑な様相を呈することがある。本報告では出力が著しく低下し,かなり劣化が進行していることが考えられる太陽光発電所において実測で得られた太陽電池ストリングのI-V特性を、遺伝的アルゴリズム、機械学習および回路シミュレータLTspiceを組み合わせて利用することで、実測したI-V特性と細部までよく一致する劣化状態を推定した。計算ではモジュールの等価回路で光誘起電流、直列抵抗、並列抵抗を変化させた。その結果、構成するモジュールをいくつかの劣化が進行したグループに分けて計算することでI-V特性の比較的良い一致を得ることができた。
著者
髙橋 宏輔 千住 智信
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成30年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第71回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.296-297, 2018-09-19 (Released:2020-01-20)

近年, 環境への配慮から風力発電などの再生可能エネルギー発電の導入が増加している.従来の風力発電機は,風速25m/s以上になると発電を停止している.また運転時には,風車ブレードと発電機の慣性の違いにより,軸にねじれが生じる.この軸ねじれは,軸の共振周波数において増幅され,軸に過度なねじれ応力を加え,軸系が破損する原因となる. 本論文では,H∞ 制御器を用いて軸の共振周波数におけるの応答を抑制し, 風力発電機をタービントルクにねじれトルクを追従させることで軸のねじれを抑え, 35m/sまでの強風時でも発電を続ける出力平滑化された制御を提案する.
著者
梶原 拓史 白石 和博 市坪 信一
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.412, 2011

本研究室では無線通信の研究を行っている。実験は主に屋外で行われているが、研究に使用する機材の一つである標準信号発生器(SG)は大きくて重いため、持ち運びが不便である。そこで、研究室が電波免許を収得している902.85MHzの電波を出力する、小型軽量の発振器を製作する。高周波の発振器は主にPLL周波数シンセサイザが使われている。実験で使用するために、出力パワー10dBm、出力周波数902.85MHz、周波数安定度1ppmのPLL周波数シンセサイザを設計した。
著者
樅木 麻奈 西村 勇也
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成27年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第68回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.211, 2015-09-10 (Released:2018-02-16)

ティンパニは,太鼓のようにヘッドを持つ楽器でありながら半球状の胴(ケトル)を持ち,音高感のある音を出すことができる有音打楽器である.ティンパニ奏者は叩く位置を微妙に変化させることでその曲に適した音色を表現している.しかし,一般的なティンパニの指書者には,その打撃位置は「外側から中心に向かってヘッドの半径3分の1から4分の1の点」という曖昧な記載がされている.よって,本研究ではティンパニの周波数特性を調べ,打撃位置における音色の違いを固有モードの観点から解明を行う.またこの結果を基に,プロのティンパニ奏者を交え打撃位置における音色の指標を作り,教則本への記載や初等教育での部活動指導に貢献する.
著者
武藤 乗仁 Örger Necmi Cihan 豊田 和弘 趙 孟佑
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2019年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第72回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.247-248, 2019-09-19 (Released:2020-01-20)

従来、推進剤を軌道上で補給可能な電気推進機が研究されてきた。このような方式の電気推進機には地球低軌道や、深宇宙探査への使用を目指したものがあるが、近年のUZUME計画に見る人類の月に対する関心や、小型衛星の需要の増加を考慮した推進機の研究例は未だ無い。そこで本研究では、小隕石の月面への衝突による巻き上げや、クーロン力による月面からの離脱によって月上空に浮上したレゴリス粒子を軌道上で取り込み、噴射することで推力を得る新しい電気推進機の研究開発に取り組んでいる。本発表では加速原理、レゴリス粒子径に対して得られる推力、推進機の形状等について述べる。
著者
牧野 友洋 高塚 佳代子 関口 敏 上村 涼子 久保田 真一郎 山場 久昭 岡崎 直宣
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.353-354, 2014

地域経済に甚大な影響を及ぼす家畜伝染病が流行した場合、適切な感染抑止策が何かを判断し与えることが重要であり、そのためには、対象の振舞い(伝染過程)を的確に表現できるモデルの存在が重要である。この種のモデルは部分的には開発されており、中でも防疫対策上特に有用と考えられるものとして「各農場が各時点でどの程度感染の危険にさらされているかを定量的に評価できる数理モデル」がある。しかし、このモデルの活用方法は、感染事例の解析を行うに留まっている。本研究では、当該モデルを防疫対策に活かすことを目的とし、数理モデルよりも表現力の高い"形式モデル"により伝染過程の振る舞いをモデル化する方法を考案する。
著者
櫻木 敦 渕田 孝康 KATHY THI AUNG
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成21年度電気関係学会九州支部連合大会(第62回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.396, 2009 (Released:2011-01-20)

強化学習の一つであるQ学習は目標達成時の報酬をもとに学習を行うが,未知の環境にはエージェントの行動を阻害する状態があることも考えられ,正の報酬だけでは対応できない.それは正の報酬の伝播が行われる前にエージェントの行動を阻害する状態に着いた場合には行動の手がかりがなく、障害を避けることができないからである.障害を避けるために負の報酬を与えることは可能であるが,従来のQ学習の更新式では次の状態の最大Q値の選択において,負のQ値は選ばれず伝播しない.そこで更新式に負の報酬の伝播を考慮させることでエージェントの行動を阻害する状態に対応する.
著者
福留 麻理恵 玉利 陽三 湯ノ口 万友
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成22年度電気関係学会九州支部連合大会(第63回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.243-244, 2010 (Released:2012-02-24)

生体磁気刺激は神経細胞を刺激する方法の一つであるが、局在刺激が困難であった。そこで円形コイルを二つ組み合わせて8の字コイルにすることで局在性がある程度向上した。しかし、これらのコイルでは刺激電流分布を変更することができず、コイルを動かすことなく刺激部位を自由に変更することができない。本研究室では大小2つの8の字コイルを組み合わせたeyeコイルを用い、コイル電流を制御することで刺激部位を0.5cm程度移動できることを報告済みである。そこで本研究ではeyeコイルを構成する小コイルのコイル径を左右で異なる大きさにし、コイル電流によって刺激電流分布を制御し、刺激部位の範囲をさらに広げる手法を提案する。
著者
蔡 帥 菅 亮太 徐 海燕
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.100, 2011

Wikipedia is a multilingual encyclopedias and provides a semantic network for computing semantic relatedness. In this work, by path based measures (lch and wup),we compute the semantic relatedness for Japanese and English edition respectively. Mediawiki database, SQL and PHP are used. We show the comparison between lch and wup measures, we also compare the Japanese results with the corresponding English results and show their differences.
著者
後藤 孝文 奥村 大 田村 宏樹 淡野 公一 田中 寿 外山 貴子 石塚 興彦
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.28, 2008

近年,生体信号を用いたヒューマンインターフェイスの開発・研究が行われている.著者らは,下半身不随の障がい者のためのヒューマンインターフェイスの開発を行っている.本研究では表情筋のパターン識別を行うのに適した表面筋電位の特徴量の検証を行う.本実験ではフーリエ変換による特徴量,積分筋電量(iEMG)などを用いて動作識別を行い,それらの識別率を比較する.動作識別の方法にはニューラルネットワークを用いた.
著者
河津 宗蒔 丸田 英徳
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.86-87, 2020

<p>本稿では、複数の太陽電池に接続された昇圧形DC-DCコンバータ同士の出力電流に対して制限を設けた場合の電力制御手法について検討を行ったので報告する。提案手法では、出力電流の合計値が制限値を超えた場合は、電流シェアリング制御を行い、各太陽電池から出力される電流値を同じ割合になるように制御する。それぞれの太陽電池の日照量に対して、変化を加えた場合の提案手法のシミュレーションによる検討を行ったので報告する。</p>
著者
松木田 啓嗣 藤岡 寛之
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成25年度電気関係学会九州支部連合大会(第66回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.337, 2013-09-13 (Released:2016-01-17)

本研究では,手書き文字フォントの書体を整形および再設計する枠組みを開発する.まず,ペンタブレットを用いて書字運動を計測し,いわゆるダイナミックフォントと平滑化スプラインの理論を用いて文字フォントモデルを生成する.次に,そのような文字フォントの美的品質を向上させるために,文字書体を整形する方法を安本らにより提案されている非線形変換法を基礎に開発する.この変換法はBスプライン関数の制御点に対するオペレータとして定義され,書体整形に要す計算量が軽減できる.さらに,書体整形後の文字を書道で見られるような草書体文字へと再設計する方法を示す.その有用性は実験およびアンケートによる調査結果により示す.
著者
木藤 洋輔 森 邦彦 小田 謙太郎
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.98-99, 2016

本研究では,特定のメディアが提供した情報が,ブログ,SNS,掲示板等ネット上の言論が展開されるサービスを介して流通し,ネット言論を形成すると仮定し,その形成過程をモデル化した.本研究の目的はそのモデルを基に,特定メディアのネット上での影響力の監視などを定量的分析を元にすることである.手法として,従来のような言語処理的に言論の内容そのものを分析せず,特定メディアが配信した記事のTwitterのリツイート数や検索エンジンでのヒット数などを影響力の指標とした.実際に,API等を利用して解析した結果,一部のメディアに異常な偏りがあり,ネット言論の多様性が失われている可能性が示唆された.
著者
水間 健仁 武居 周
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.9, 2016

本研究の目的は,反復型領域分割法に基づく電磁場解析におけるインターフェース問題の収束性を改善することである。有限要素電磁場解析のために,電場を未知関数としてベクトル波動方程式は定式化される。しかし数値モデルの規模が大きくなると,インターフェース問題における収束性が悪くなる。本問題の改善のため,共役勾配法に基づく部分領域問題の反復解法に対して擬似4倍精度を適用することを考える。擬似4倍精度は,2つの倍精度を用いることで1つの実数を表現する手法である。本発表では,擬似4倍精度を,反復型領域分割法に基づく有限要素電磁場解析の部分領域問題に対して適用することによる影響について報告する。
著者
Sope Devi Fujio Mitsuhiko
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.256, 2018

<p>Fuzzy C-Means (FCM) is a popular method used in clustering. FCM is enhanced with an evolutionary algorithm called Particle Swarm Optimization (PSO) to avoid local optimal problem. On the other hand, Xie Beni Index (XBI) is used for evaluating the quality of clustering by measuring both of cluster compactness by intra-cluster deviation and separateness by inter-cluster pairwise distance of centers. In this paper we propose a new method in FCMPSO by minimizing XBI to evaluate the temporary solution. The result shows that our new method can improve the quality of clustering.</p>
著者
Sope Devi Rahmah 藤尾 光彦
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.79-80, 2017

<p>Electricity Prepaid is a new customer service of Indonesian national electric company PLN. In CRM, it is said that analyzing the customer's behavior is the most efficient way to enhance their satisfaction. In this research, we apply Fuzzy c-Means (FCM) algorithm to the house hold customer data of PLN to cluster the customer behavior. We employ XB index to validate the clustering result. As a result, we conclude that attributes of household customer are more accurate if they are clustered into 4 clusters, while in number of family member attribute is more accurate if clustered into 5 clusters.</p>
著者
今給黎 明大 徳永 英明 田邊 隼翔 小迫 雅裕 匹田 政幸
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.111, 2016

自動車運搬船は,自動車が積み込まれている収納区間は危険区域とよばれコンセントを設けることができない。また,船内の居住区や船外の電気使用のためのコンセントについても設置スペース確保の問題と潮風による腐食の問題がある。非接触給電は,電力を伝送する際に接点がないため安全であり,金属部が外気に触れない構造を取れるため,腐食の問題も解決できる可能性がある。 本稿では,使用したい場合に自由にコンセントを取り外しできる非接触給電構造を提案し,システムの回路構成と各部動作についてシミュレーションにより検討した。また,船内の高調波規格を満たすため高調波低減方法についても検討したので報告する。