著者
三谷 友倫 堂園 大雅 後藤 弘輝 迫田 達也
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.149, 2016

現在、日本の下水道普及率は77.6 %となっており、他の先進国と比べると低い水準となっている。排出される生活排水、産業排水には難分解性有機物が含まれており、一般的な処理では分解が困難である。著者等は、より高効率な処理を目的とした水中プラズマ装置を提案している。本装置は、高い酸化電位をもつオゾン、OHラジカル等を利用することで難分解性有機物の分解を可能とする。 本報では、水中プラズマによって生成される紫外線に処理能力が伴うか検討した結果について述べる。結果として、OHラジカル由来の発光スペクトルは観測されたが、石本装置による紫外線に殺菌効果は殆ど無いことが確認された。
著者
田中 貴章 杉田 裕次郎 白沢 竜馬 亀沢 健太 東 剛秀 松下 翔太 小田 健太郎 下園 幸一 山之上 卓
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成23年度電気関係学会九州支部連合大会(第64回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.513, 2011-09-26 (Released:2013-03-05)

本研究では,スマートフォンが持つ加速度センサを利用し端末の移動距離を算出することで,スマートフォンを3次元モデリングツールとして利用可能にする事を目的とする.移動距離の算出は加速度センサの値を積分することで行う.しかし加速度センサの値には重力加速度の値も含まれるため重力加速度の影響を取り除かねばならない為,本研究ではまず,重力加速度が移動距離の算出にどの程度影響するかを調べる為の実験を行なった.実験の結果,重力加速度の盈虚を取り除くことで移動距離の相対誤差を30%まで抑えることが可能だと分かった.今度の課題は,センサキャリブレーション,重力加速度を性格に取り除くシステムの構築をすることである.
著者
佐々木 俊介 陳 奎廷 馬場 孝明
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成27年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第68回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.348, 2015-09-10 (Released:2018-02-16)

近年、機械学習の手法として、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)が文字・画像認識や音声認識などの分野で注目されている。CNNは有効な特徴量を自動的に抽出できることから、一般物体認識で高い認識精度を達成し、その有効性が認められている。日本語の手書き文字認識は、書き手による字体の問題だけでなく、ひらがなやカタカナといった認識対象の数や類似文字の多さなども挙げられる。これらは誤認識の要因となり、手書き文字の識別において課題となる。本研究では、複雑な識別問題である日本語の手書き文字認識システムをCNNにより試作を行う。
著者
佐藤 誠 中村 貞吾
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.360-360, 2014

モンテカルロ木探索は、探索空間が膨大な囲碁などのゲームをプレイするAIにおいて有効性が示されている。本研究では、ターン制ストラテジーゲームにおいてモンテカルロ木探索を活用してAIの強化を行う。対象とするゲームはCEDEC 2013 AI CHALLENGE で使用された「Terraforming」 とする。ターン制ストラテジーゲームでは、1回の手番で複数の駒を動かせるため、探索空間は膨大なものとなり、単純な探索は難しい。そこで、着手を限定したモンテカルロ木探索を用いて Terraforming をプレイするAIの勝率を高める。
著者
平湯 宗人 中原 大輝
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成26年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第67回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.303, 2014-09-11 (Released:2016-02-10)

水を沸かし何らかの飲み物を飲む場合,沸騰させるのか少し冷やすのかにより二分される.電気ポットは緑茶を好む日本において開発された湯沸かし器であり,電気ケトルは欧米においてコーヒーを飲む文化圏で考えられた湯沸かし器である.両方ともに目的に応じた使い勝手を考えてある.そこで両者の違いを知り使い方による違いや,消費電力量と電気料金などの比較をした.
著者
江口 翔太 坂口 裕一 小野 智司
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成26年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第67回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.541-542, 2014-09-11 (Released:2016-02-10)

差分進化(Differential Evolution: DE)はシンプルかつ頑健なアルゴリズムであることから,様々な分野で利用されている.しかし,問題の特徴が未知の問題に対して最適な制御パラメータを設定することは困難であり,ユーザにとって大きな負担となっている.近年,制御パラメータを探索中に調整する自己適応型差分進化(self-adaptive DE: jDE)が優秀な探索性能を持つことから注目されている.さらに,適応型DEとしてJADE,SHADEが良好な性能を示している.本研究では,これらのDEをベンチマーク関数によって評価実験を行い,各アルゴリズムの性能比較を行う.
著者
福島 健太郎 乘越 勇美 庄山 正仁 二宮 保 原田 陽介 塚越 健太
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.469-469, 2009

燃料電池用DC-ACコンバータにおいて,入力電流リプルリプルの低減が求められる。提案するパルスリンクDC-ACコンバータにおいて,あるパラメータにおいて,1スイッチング周期内に,入力電流の傾きが零になり,電流値が一定になる期間が存在する動作モードが存在することが確認された。その電流保持モードでコンバータを動作させると,低周波の入力電流リプルが低減されることが明らかになった。本稿では,この電流保持動作モードの動作解析を行い,その動作モードの条件を明らかにする。そして,本動作モードにおける電流リプル低減メカニズムを考察する。
著者
庄司 文啓 藤井 尚之
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成20年度電気関係学会九州支部連合大会(第61回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.640, 2008 (Released:2010-04-01)

部分的モデルマッチング法において、制御対象の分母系列表現を行うことが必要である。制御対象の分母系列表が不安定となる場合は、適用できない。 モデル低次元化法を用いて、安定な分母系列表現を求める。 4つの型(I型~IV型)の参照モデルについて検討する。
著者
庄司 文啓 藤井 尚之
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.640-640, 2008

部分的モデルマッチング法において、制御対象の分母系列表現を行うことが必要である。制御対象の分母系列表が不安定となる場合は、適用できない。 モデル低次元化法を用いて、安定な分母系列表現を求める。 4つの型(I型~IV型)の参照モデルについて検討する。
著者
宮ヶ迫 渉 森 邦彦 古屋 保
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成25年度電気関係学会九州支部連合大会(第66回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.543, 2013-09-13 (Released:2016-01-17)

サーバーを利用する画像処理ではクライアント環境に依存しない画像処理を提供できる.近年ではサーバーサイドで画像処理を行うサイトが存在しているが,ある程度クライアント環境に依存する,機能に制限があるなどの問題がある.そこで本研究では,すべての処理をサーバーサイドで行う,クライアント環境に依存しないサーバーサイドスクリプトによる画像処理アプリケーションライブラリを提案する.このシステムではユーザがC言語・PHPで作成した画像処理プログラムをサーバーに登録し、任意で実行することが出来る.また,セキュリティに暗号化を用いた独自のセッション管理を用いる.
著者
掛下 哲郎 大月 美佳 嘉藤 直子 村田 美友紀
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成25年度電気関係学会九州支部連合大会(第66回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.608-609, 2013-09-13 (Released:2016-01-17)

プログラミング教育は理工系の大学や高専において重要性が高いが,学生の学力低下に関する懸念や,プログラミング実習時の支援体制が十分には確保できない等の課題がある.本研究では,学生のプログラミング学習を支援するソフトウェアツールをMoodle上で開発する.本ツールはプログラムやトレース表に対する穴埋め問題を用いて様々な難易度の問題を学生に出題でき,学生の解答過程のログデータを収集して理解度を把握することもできる.本稿では,プログラミング教育支援ツールの目的や全体構想を紹介する.
著者
林 浩之 池上 昂平 赤峰 修一 市來 龍大 金澤 誠司
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成25年度電気関係学会九州支部連合大会(第66回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.217, 2013-09-13 (Released:2016-01-17)

水中放電で生成されるOHラジカルは高い酸化力を有し、従来の水処理では対応することができなかった難分解性の有機化合物を分解することができる。本研究では水中放電で生成されたOHラジカルと過酸化水素の計測を試みた。水中放電は針対球電極を使用し,パルス高電圧を印加して発生させた。OHラジカルの定量にはテレフタル酸二ナトリウムを使用する化学プローブ法を用いた。過酸化水素の定量には硫酸チタン比色法を用いた。過酸化水素はおもに水中放電によって生成したOHラジカルの再結合により生成すると考えられている。化学プローブ法によるOHラジカルの推定量を過酸化水素の濃度から算出した量と比較して検討も行った。
著者
安住 祐輝 永井 秀利 中村 貞吾
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2021年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第74回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.223, 2021-09-17 (Released:2022-04-27)

ポーカーは手札がランダムに配られ,相手の手札はゲームの最後に公開されるまでわからない不完全情報ゲームである.本研究では,フィックスリミットテキサスホールデムにおいて相手の特徴を知るための情報の一つであるブラフ率を推定して,プレイヤの行動選択に役立てることを目指す.相手のブラフ率を推定するモデルを作成するにあたって線形回帰分析を用いる. 作成したモデルを用いて対戦相手のブラフ率を推定し,推定したブラフ率に応じて最適な行動選択をするプレイヤ作成する.コンピュータプレイヤと対戦実験を行ったところ,作成したプレイヤがブラフ率を推定しないプレイヤに比べて多くのチップを稼ぐという結果が得られた.
著者
山口 建太 升屋 正人
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成20年度電気関係学会九州支部連合大会(第61回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.598, 2008 (Released:2010-04-01)

ブロードバンド情報基盤としての有効性を検証するため、鹿児島県十島村の悪石島-諏訪之瀬島間19.0km、諏訪之瀬島-平島間17.9kmの二区間に、IEEE802.11g規格に準拠した無線LAN機器およびパラボラアンテナを設置し、長期にわたり通信安定性の評価を行った。 具体的にはすべての機器について、受信電解強度の1分おきに計測し、潮位、風力などの環境要因が、無線LAN通信にどのような影響を与えるのかについて調べた。その結果、海面反射によるフェージングが影響していると考えられる顕著な受信電解強度の低下が見られた。
著者
樅木 麻奈 西村 勇也
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成26年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第67回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.212, 2014-09-11 (Released:2016-02-10)

振動している膜や薄い板の上に砂や塩などの細かい粒子を撒くと,振動の節の部分にその粒子が集まり幾何学的な模様を描く.この模様をクラドニパターンと呼び,手軽に固有振動を目で見ることができる音響現象の多くは目で見ることが出来ず,音波伝搬の可視化技術は音響工学の基礎教育において音の性質の理解を助ける有効な手法である. そこで本研究では,まず音響解析によく利用される Bessel 関数を用いて円形膜の振動解析を行い,クラドニパターン発生時の音波伝搬状態をグラフ化することで音場全体を把握する.続いて,実際に粉末図形実験装置を製作し,膜の音波伝搬の可視化を行う.得られた粉末図形と理論値を比較することでその音響メカニズムを検証する.
著者
森江 崇正 宇都宮 光拓 Rumagit Arthur M. Akbar Izzat A. 伊賀崎 伴彦
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成29年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第70回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.485, 2017-09-19 (Released:2019-06-29)

生体信号から客観的に眠気を推定する研究が行われているが,その妥当性の確認には主観的な眠気の評価との対比が不可欠である.主観的な眠気の評価方法として,運転者が自己の感覚から評価するカロリンスカ眠気尺度(KSS)と,運転者以外の他者が運転者の顔表情から評価する顔表情評定(FEE)がある.本研究では両者にどの程度の差異があるのかを,脳波α波相対パワーとKSS,FEEとの対比により検討した.
著者
玉木 貴裕 三谷 康範
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2019年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第72回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.22-23, 2019-09-19 (Released:2020-01-20)

近年、慣性を持たない再生可能エネルギーの導入量増加により電源脱落量から推定される以上に周波数が変動してしまうといった擾乱に対する耐性の低下が懸念されている。こうした系統の剛性を把握するために位相計測装置から得られる位相情報と系統間の潮流情報から広域動揺モードを観測し、注目する地域が持つ慣性の推定を試みている。しかし、系統間動揺の観測が困難な系統も存在しているため、別の手法を用いることで検討のための指標を示すことを目指している。具体的に本稿では系統事故に着目し、事故発生時に生じる周波数変動と電力の変化量を用いて慣性の推定を行っており、また、様々な観点から手法の有効性について検討を行っている。
著者
山本 和志 白 石 田邉 一博 吉田 敬 笹山 瑛由 松尾 政晃 円福 敬二
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成27年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第68回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.215, 2015-09-10 (Released:2018-02-16)

磁気ナノ粒子の表面に検査試薬や薬剤等を結合したものは磁気マーカーと呼ばれている。磁気マーカーを体内に注入し、その磁気信号を検出することで癌等の疾病領域を高感度・高空間分解能に画像化する磁気ナノ粒子イメージング技術が医療診断において注目されている。本研究では、センチネルリンパ節生検への応用を想定した磁気ナノ粒子イメージングシステムの開発を目指し、傾斜磁界(場所によって磁界強度が変化する磁界)を用いてFFP (Field Free Point) を作りだすことで、空間分解能の改善を図った。また、シフトコイルを用いて電気的にFFPを走査することで、高速かつ高空間分解能に磁気ナノ粒子イメージングを行う電気的走査法を開発した。