著者
寺西 慶 石川 敦之 中井 浩巳
出版者
日本コンピュータ化学会
雑誌
Journal of Computer Chemistry, Japan (ISSN:13471767)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.A15-A29, 2016 (Released:2016-08-10)
参考文献数
115
被引用文献数
3 4

アルカノールアミンによるCO2の化学吸収法は,発電所などの大規模CO2排出源における排出削減措置として現在最も有効な手段の1つと考えられている.現在,主にCO2回収過程におけるエネルギーコストの削減を目的として様々な吸収液が開発されており,CO2吸収液に用いられるアミンの分子設計が実験・理論の両面から精力的に進められている.本稿では,CO2とアミンの化学反応の理解・分析において理論計算,特に量子化学計算および第一原理分子動力学計算がどのように用いられてきたかを解説する.
著者
横山 貴史
出版者
地域漁業学会
雑誌
地域漁業研究 (ISSN:13427857)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.1-7, 2022-05-20 (Released:2022-06-01)
参考文献数
16

This paper examines the geographical viewpoint in the study of fishery region revitalization, mainly based on the research results of human geography. There are two directions for revitalizing fishery region: the promotion of fishing itself, such as resource management and distribution and sales, and the promotion of tourism in fishery region, such as marine leisure. The geographical point of view is effective because the scales of the subject and its activities is variously developed depending on the direction.
著者
三田 長義
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.67, no.9, pp.915-920,a1, 1999-09-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
9
被引用文献数
1

わが国の土地改良に関する法制は, 明治維新から始まり明治・大正・昭和十年代にかけて土地に関する法規と水利に関する法規とが制定され, 主として土地の所有者が農地の改良, 水田の開発, 道水路等の施設維持を行う仕組みとなっていた。戦後における占領制度と農業事情等を背景として, これらの農業関係法制が廃止され新たな土地改良法制が誕生することとなったもので, 本稿は, 土地改良法制定30周年を記念して作成された「土地改良制度資料集成」から要約して土地改良法制定の背景と経緯を紹介する。この法律が占領政策の中にあって, 新たな耕地行政の柱となるべく法案づくりにご苦労された方々を取り巻く背景の一部でも知っていただきたい。
著者
田口 善弘
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.212, 2017-03-05 (Released:2018-03-05)

会員の声その人事公募,公平ですか?
著者
立川焉馬 著
出版者
丁子屋忠七[ほか5名]
巻号頁・発行日
1841

談洲楼(立川)焉馬著、松高斎(勝川)春亭画。文化8年(1811)から12年にかけて刊行された全5巻15冊本(およびそれに続く全5巻19冊本)を、全9巻20冊本とした天保12年(1841)版が本書。版元は、河内屋太助・河内屋茂兵衛(大坂)、鶴屋喜右衛門・丁子屋平兵衛・岡田屋嘉七・丁子屋忠七(江戸)。内容は、寛文元年(1661)から文化元年までの、江戸歌舞伎の興行について詳述する。史料としては検討を要するところもあるが、当時の版本や一枚刷から多くの資料・情報を収集網羅している。各興行の役割や、せりふ正本、台帳、評判記に基づいた記述のほか、『古今四場居色競百人一首』から写した元禄期の役者図像や、江戸三座の家狂言の図など、多彩な資料を収めている。(児玉竜一)(2017.2)

1 0 0 0 OA 産総研today

著者
産業技術総合研究所広報部出版室
出版者
産業技術総合研究所
巻号頁・発行日
vol.9, no.(97), 2009-02-01
著者
岡田 裕之
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.1289-1301, 2017 (Released:2017-05-20)
参考文献数
52

2cm以下の胃粘膜下腫瘍(submucosal tumor:SMT)の取り扱い方について既報をreviewし考察した.消化管間葉系細胞腫瘍(gastrointestinal mesenchymal tumor:GIMT)のうち消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor:GIST)であれば,2cm以下でも稀ながら急速に増大して悪性の経過をたどる例があるので腹腔鏡・内視鏡合同手術(laparoscopic and endoscopy cooperative surgery:LECS)などの方法での切除が必要である.通常内視鏡検査において鉗子等で触ってみて硬いSMTはGIMTの可能性大であり,ガイドライン通りに年に1-2回の経過観察が必要と考える.GIMTの診断はEUSで可能であり一度は施行しておくことが勧められるが,EUS下吸引細胞診(EUS-fine needle aspiration:EUS-FNA)に関しては,経過観察中にEUS上GISTを疑う不均一な内部エコー,辺縁不整,嚢胞変性,高エコースポット等の所見が描出された場合,あるいは経過中にサイズが2cmを超えてくるような症例で,手術適応の判断を要する場合に必要と考える.

1 0 0 0 電気の世界

著者
満田清剛 著
出版者
講談社
巻号頁・発行日
1953
著者
山下 大輔 松本 祐直 清水 良幸 山下 豊 岡田 裕之 中山 禎司 梅村 和夫
出版者
特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
雑誌
日本レーザー医学会誌 (ISSN:02886200)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.103-107, 2011-08-31 (Released:2011-11-25)
参考文献数
11

急性期脳塞栓症の新しい治療法として,半導体励起の固体Nd:YAGレーザーの第二高調波である波長532nmのパルスレーザーを用いた選択的血栓治療法の研究を行っている.我々は,ラット血栓モデルにパルスレーザーを照射し,血栓除去効果の検討を行った.結果,非照射群(N=6)に対して照射群(N=6)では有意に血栓除去効果が認められた.また, in vitroファントム実験にて超高速撮像カメラによる動的解析を行ったが,血栓除去効果がパルスレーザーで発生する気泡によって機械的に破砕されている可能性が示唆された.