出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1370, pp.62-66, 2006-12-11

「3000億円割れが見えてきてしまった」——。11月中旬、大手レコード会社の首脳はCD生産高の統計を見ながらため息をついた。1998年に6000億円近かった市場規模は2005年に3600億円まで減り、今年も10月まで前年同月比で4%の落ち込み。8年連続の市場縮小が確実な情勢だ。 「日本は1990年代に音楽資源を使い切ってしまった。
著者
大野 治代
出版者
一般社団法人 日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3+, pp.68-69, 2017-05-01 (Released:2017-10-07)

視覚表示として,液晶画面による動的表示が多いけれども,選挙ポスターは静的な表示として今なお使用されている.筆者は選挙ポスターの色彩調査を20余年前から実施し,今回第22回参議員選挙立候補者の選挙ポスターを調査した結果を報告する.ポスターの回収は,全立候補者222名(比例区除く)の88%(掲示のみ)である.回収したポスターの6割は色彩計で実測し,残りは現場で撮影した画像と実測したポスターと同時撮影した画像とを対照させて,色彩を検討した.色彩調査は,ポスターの色彩を13分類(N1, N5, N10, R, YR, Y, GY, G, BG, B, PB, P, RP)した結果に基づき,使用色数と色相についてまとめている.また,選挙ポスター掲示板前の視環境は,照度と色温度の測定値で示している.さらに,今回の選挙ポスターの色彩は,以前の結果と比較して使用色数が減少していること,使用頻度の高い色が赤から白色へ変化していることも述べている.
著者
吉田 博久 畠山 立子 中村 邦雄 畠山 兵衛
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.46, no.10, pp.597-602, 1989
被引用文献数
16

ヒアルロン酸ハイドロゲルのガラス転移挙動をDSCを用いて検討した. ハイドロゲルは水分率 (<I>W</I><SUB>c</SUB>=水/絶乾試料, g/g) が2以下では10K/minの速度で冷却しても容易にガラス状態を形成し, ガラス転移現象が観察された. ガラス転移温度 (<I>T</I><SUB>g</SUB>) と<I>T</I><SUB>g</SUB>における熱容量の差 (Δ<I>C</I><SUB>p</SUB>) の<I>W</I><SUB>c</SUB>依存性を検討した結果, <I>W</I><SUB>c</SUB><0.5の領域ではガラス転移は不凍水が吸着したヒアルロン酸によって起こり, <I>W</I><SUB>c</SUB>>0.5の領域ではガラス化した水とヒアルロン酸との協同的な運動によって起こることが判明した. ガラス化した水のΔ<I>C</I><SUB>p</SUB>は<I>W</I><SUB>c</SUB>の増加に伴って減少し純水の値に近づき, ヒアルロン酸との相互作用の程度によってハイドロゲル中の水の構造が影響を受けることが分かった.

1 0 0 0 OA 明治之細君

著者
大矢森之助 著
出版者
盛春堂
巻号頁・発行日
vol.上編, 1888
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.610, pp.46-53, 2005-07

床のほぼ全面に白大理石と黒御影石を敷き,革張りの調度品をセンス良く配置する。高級ホテルさながらのラウンジで客を出迎えるのは,2005年8月にオープンするレクサス高輪店(東京)。客の目当てはもちろん,トヨタ自動車がこの夏,満を持して投入する最高級車「レクサス」である(図1)。
著者
斉藤 成也
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
地學雜誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.111, no.6, pp.832-839, 2002-12-25
参考文献数
12
被引用文献数
1 1
著者
高畑 尚之
出版者
裳華房
雑誌
遺伝 (ISSN:03870022)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.p57-61, 1986-03
著者
Mahmoudisaber Morteza
出版者
University of Tokyo(東京大学)
巻号頁・発行日
2017

審査委員会委員 : (主査)東京大学教授 角谷 徹仁, 東京大学教授 植田 信太郎, 東京大学准教授 平良 眞規, 東京大学教授 斎藤 成也, 国立大学法人総合研究大学院大学教授 颯田 葉子
著者
岩切 宏友
出版者
社団法人 プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 = Journal of plasma and fusion research (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.19-24, 2005-01-25
参考文献数
25
被引用文献数
1

To investigate the fundamental effects of the helium irradiation on metallic materials, transmission electron microscope (TEM) observation, surface observation using scanning probe microscope (SPM), and hardness measurements of the damaged region were carried out. Effects of pre-irradiation of helium ions on trapping of injected deuterium have also been examined. Several important experiment findings are briefly explained. These results emphasized that the formation of helium bubbles is a critical factor in understanding the plasma-surface interaction in fusion reactors.
著者
和栗 雄太郎 藤井 勝 網谷 竜夫 恒屋 礼二郎
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集 (ISSN:00290270)
巻号頁・発行日
vol.25, no.156, pp.820-826, 1959-08-25 (Released:2008-03-28)
参考文献数
3
被引用文献数
25 54

Regarding the penetrating distance of fuel spray of Diesel engine, the old theory dealing with the motion of a fuel droplet in still air is recognized not to coincide with the actual phenomenon because of extremely small size of atomized fuel droplets and very high density of gas in cylinder. In this paper, the characteristics of spray penetration are discussed from the viewpoint of momentum theory based on the idea that air induced into fuel jet stream makes a kind of mixed gas together with fuel droplets. As the results of a series of experiments, the following conclusions have been reached : (1) Theory of momentum for the spray penetration holds good, and effects of elements which control the penetrating distance can be expressed by relatively simple relations consisting of non-dimensional numbers. (2) The distance of spray penetration is proportional to square roots of each of nozzle orifice diameter, injection velocity and time after injection begins, and also is influenced by density of gas in cylinder, but the effect of viscosity of gas on the penetrating distance which remained uncertain is very little. (3) Excess air coefficient of spray mixture increases in proportion to penetrating distance, and the ratio between cylinder bore and such a penetrating distance that excess air coefficient becomes one (1) gives a base of similarity of fuel spray distribution in cylinder. In the design, accordingly, nozzle orifice diameter may be determined only in proportion to cylinder bore.
著者
土田 将之 柴田 昌和
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2013, 2014

【はじめに,目的】人体に多数存在する骨格筋の各々には複数の線維束があり,それらは異なる機能的特徴を持ち,中枢神経制御から独立した働きをすると考えられている。中殿筋の線維束については前部線維,中部線維,後部線維の3つの線維束を持つという報告と,前部線維,後部線維の2つの線維束を持つという報告がある。しかしそれぞれの線維束の境界についての具体的な場所の記述はない。中殿筋は理学療法の治療対象となる機会が多い筋であり,その研究も多くなされている。その研究手法は表面筋電図を用いたものが主流であるが,筋線維束の境界が不明確なため,電極の貼付位置が統一されていない。そこで本研究の目的は ①複数あるといわれる中殿筋の筋線維束の境界を形態的に明らかにすること ②確認した複数の線維束上に,表面筋電電極を貼付するための適切な位置を検討すること ③中殿筋の働きについて,線維束の違いによる機能的特徴という観点から再考することとした。【方法】大学病院において,献体を用い以下の3つの実験を実施した。①中殿筋線維束の境界を観察するために,7体(男3,女4)13肢の中殿筋を剖出し,肉眼にて線維走行の異なる箇所(境界)の有無を観察し,境界に沿って中殿筋を分け,内部構造を観察した。②7体(男4,女3)14肢の中殿筋を取り出し,前部線維と後部線維に分割し,その湿重量を測定し,前後の重量比を算出した。③7体13肢の右下肢の腸脛靭帯と中殿筋,中殿筋と大殿筋の境界位置を腸骨稜上で計測し,腸骨稜長(ASISから腸骨稜を辿りPSISへ至るまでの長さ)の何%の位置にあるかを記録した。その後腸脛靭帯と大殿筋を剥離し,先行文献が示す3つの電極の貼付箇所(A:ASISと大転子を結んだ線上の50%の位置,B:腸骨稜と大転子を結んだ線上の50%の位置,C:腸骨後部と大転子を結んだ線上の33%の位置)にピンを挿し,位置の妥当性を検討した。【倫理的配慮,説明と同意】本研究は神奈川県立保健福祉大学ならびに神奈川歯科大学倫理委員会の承認を得たうえで行った。【結果】①腸骨稜長の約60%の位置と大転子を結んだ線を境にして,中殿筋は明確な筋線維走行の違いを見せており,この線を境にして中殿筋が前部線維と後部線維に分かれる様子が確認できた。その他の明瞭な境界線は確認されなかった。次に,確認された境界より中殿筋を分け,内部構造を観察したところ,後部線維の停止部が腱組織に移行しており,中殿筋はこの内部腱を境界として構造的に前部線維と後部線維に分かれていることを確認した。②平均重量は前部線維130.1±25.9g,後部線維は100.8±22.0gで,散布図の近似曲線の傾きより前部線維と後部線維の重量比は約10:8であった。③A,Bはともに中殿筋の前部線維上に,Cは後部線維上に位置することが確認できたが,翻転していた大殿筋を起始部に戻すと,Cの位置は大殿筋の線維に覆われてしまうことが確認された。【考察】後部線維の重量比の大きさから,骨盤・下肢の安定性に対する後部線維の役割は,従来考えられているものより大きいと考えた。特に,後部線維の働きが股関節の進展・外転・外旋であることを考えると,ジャンプ後の片脚着地動作などの場面で股関節の屈曲・内転・内旋を制動し,前十字靭帯損傷の危険性を軽減させる要因となっている可能性が考えられた。また電極の貼付位置については,先行文献が示す位置では,Aは腸脛靭帯の上から中殿筋の前部線維の前方筋腹上に位置し,Bは前部線維の後方筋腹上に位置していたが,Cの箇所には大殿筋の筋線維が走行していた。ASISから計測した腸骨稜長の約60%~83%の位置において,大殿筋に覆われていない中殿筋後部線維の走行が確認されたことから,後部線維の筋活動を計測するための,より適切な貼付位置の存在が示唆された。【理学療法学研究としての意義】明確にされていなかった中殿筋線維束の境界を明らかにすることで,表面筋電計を用いた理学療法研究における,研究手法確立の一助となり得ること。