著者
山口 晋一 白坂 成功
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.124-132, 2019

<p>システム開発の要件定義工程において,STAMP/STPA の適用により得られる損失シナリオから導出したコンポーネント安全制約を,開発へ直ちにフィードバックすることは,開発早期でより安全性の高いシステムを構築する上で重要である.本論文では,STAMP/STPA での解析対象となるコントロールアクションから抽出した非安全なコントロールアクションに優先順位をつけて解析を実施する手法を示した.非安全なコントロールアクションは,システムハザードに至り,そのハザードは損失を引き起こす.そのトレーサビリティを利用して,非安全なコントロールアクションに関連づくハザードの影響度から,安全解析の優先順位をつける.システム全体を構成する各要素に対して,本論文で提案する手法でSTAMP/STPA を適用し,優先順位の高い非安全なコントロールアクションから順次,解析する.その結果として得られた,損失シナリオから導出したコンポーネント安全制約を要件定義工程へ逐次的にフィードバックする.それにより,開発早期でのより安全性の高いシステム開発を目指した.そして,放射線治療装置へ適用することで,STAMP/STPA の実施における非安全なコントロールアクションへの安全解析の優先順位づけに対する課題の解決手法を提示することができた.</p>
著者
成田一也 小林優太 宮島香里 ステーブンバンダベフト 粟飯原萌 古市昌一
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.647-649, 2014-03-11

近年,勉強に対する苦手意識からモチベーションが上がらず,その結果数学等を嫌いになる生徒の増大が問題となっている.この問題を解決するために教育現場では学習者のモチベーション向上のため,様々な方法が実施されており,その一つにシリアスゲーム(以下SG)を利用する方法が知られている.しかし従来のSGでは,紙の教材を電子化しただけでモチベーション向上には繋がりにくいことや,数学的思考力の向上には役立つが,その成果を試験などで発揮できたかどうかが十分評価されていないという問題があった.そこで,本研究ではそれらの問題を解決するゲームとして,三角関数を題材とした横スクロールアクションゲームを作成し,その初期評価結果について述べる.
著者
小山 隆 佐藤 敬
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.23, pp.1-7, 1993-03-16

日常に於いて複数の代替案の中からどれか一つを選び出すという作業は、ごく自然に行われている。この様な意思決定は複数の人間で行われるケースも多々ある。この時各人は選択に際して様々な要素を考慮に入れながら判断を行う。しかし複数の人間の意見が完全に一致している事は滅多に無い。この様な場合、それぞれの人間がどのような要素をどの程度考慮したのかを定量的に表わせれば意見もまとめやすい。またそれとは別にどの人の意見を重視するかも同様である。この様なケースに対して有効な手法としてAHP(階層化意思決定法)がある。ここでは、家庭における購入車の選択という日常的なテーマを題材に、AHPを用いて夫、妻、子供の3者が6つの評価尺度を用いて総合的に車を選択するときの対話型の意思決定支援システムの構築を試みたので報告する。In our daily life, selection among several alternatives is often smoothly conducted. Such decision making is sometimes done by plural members, and in that case, each member will make his final decision considering his own evaluation indices. It is not often the case that all the members will make the completely same decision. It is desirable for the group members to reach consensus that each member can express quantiatively how heavily he takes account of each index. It is also necesary to express clearly that to which member's opinion will be most attached importance. Analytic Hierarchy Process (AHP) will be an effective approach to such a problem. In this paper, a familiar situation of decision making in automobile purchasing at home where three members (husband, wife and child) are the members is considered. An interactive decision support system using AHP is implemented to make an over-all decision from the viewpoint of six evaluation indices.

2 0 0 0 OA 射御秘伝書

出版者
巻号頁・発行日
vol.[52],
著者
阿部 新
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
巻号頁・発行日
vol.25, 2014

自動車リサイクル法は,分別後の不要物の再資源化費用等を新車購入時にプールする仕組みであり,理論的に廃棄物の不法投棄による外部費用問題と不公正取引問題を防ぐことができる。しかし,この枠組みは中古車として輸出されるものは対象外であり,輸出先では外部費用問題と不公正問題は起こりうる。本研究では,自動車を事例として,中古品貿易を考慮した場合の廃棄物処理制度における政策研究の課題を考察する。まず,実際の自動車リサイクル法の枠組みにおいて,事前に支払うリサイクル料金が中古車輸出において返還される仕組みを説明し,日本などの輸出国はそのような料金の未返還政策のインセンティブがないことを示す。次に,廃棄物と中古品の違いを示し,中古品は廃棄物ではなく,その輸出において廃棄物の排出者責任の考え方を適用できないことを示す。さらに,拡大生産者責任の考え方が国境を越えて適用できないことを示し,方向性や課題をまとめる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1511, pp.48-52, 2009-10-12

宴は短かった──。政府の新車購入支援が8月末までのわずか1カ月余りで終了した米国で、新車販売が再び減速している。2007年に約1600万台だった市場は、2009年に1000万台強にまで縮小すると予想されている。 不振の米国で健闘が目立つのが、富士重工業の「スバル」だ。2008年は、ほとんどのメーカーが前年比で10〜30%減少する中で、微増を維持し約19万台を販売した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1393, pp.96-98, 2007-05-28

国内の新車販売の低迷が続く中、カーナビゲーションシステムの出荷台数が順調に伸びている。新車購入時に搭載するユーザーが増え、普及率が高まっているためだ。その一方で、長い間改善が進まない欠点がある。 それが地図の鮮度の低下だ。従来のカーナビでは、最新版の地図データを購入しなければ新しい道路の情報が得られない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.125, pp.130-133, 2003-09

収益計画を読みにくい消費者向けWebサイトには,構築や運用のコストをかけにくい。カーコンビニ倶楽部を運営する翼システムは,新車購入を検討する人向けのポータル・サイト「eクルマさがし」(http://ekuruma.carstation.co.jp/)を構築するに当たり,既存システムをフル活用して,出費を抑えた。

2 0 0 0 OA 級長戸風 3巻

著者
沼田順義意甫 口授
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
vol.[3], 1830
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.965, pp.42-45, 2018-05-24

そこで興梠氏は最新の判断基準を探るため、社内のデータサイエンティストらと共同で面接官にヒアリングを実施。「面接官は学生時代に取り組んだ内容をまとめた自由記入欄の文章の文脈をとらえて、主体性などの有無を見極めていたと分かった」(興梠氏)。 …
著者
三宅 峰 大本 義正 西田 豊明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.72, pp.335-336, 2010-03-08
参考文献数
5

主人の代わりにスケジュール調整や交渉を行うマネージャエージェントの実現を目指している.一般に交渉の判断材料として,単に主人の実益だけでなく,丁寧さのような相手の性格や信頼性,主人の好みなどの複雑な要素があるが,人が交渉する際にどんな要素を考慮するかは状況に依存しており,詳細には検討されてこなかった.そこで本研究では,マネージャエージェント実現への第一歩として,交渉の際に丁寧さのような性格を人がどの程度考慮に入れているのか検証することを目標とする.そのために,テニスのタッグパートナーの選択交渉をタスクとし,交渉相手のエージェントに強さと丁寧さ,信頼性のパラメータを設定して実験を行い,アンケートとコンジョイント分析を用いて各パラメータの交渉への影響を検討した.その結果,丁寧さと信頼性は強さと同程度に考慮されていることがわかった.
著者
若宮 悠希 砂山 渡 畑中 裕司 小郷原 一智
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.3F1OS12a03, 2018 (Released:2018-07-30)

近年,SNSが広く普及したことにより,ネットワークを通じて様々な人間と気軽に交流を行えるようになった. 円滑な交流を行うためには,相手の性格を理解し,受け入れる必要がある. しかし,SNS上では文章のみのやり取りになるため,十分に理解することは容易ではない. そのため,文章の特徴から著者の性格を推定することができれば,その結果を元にして交流相手を理解することがより簡単となる. そこで本研究では,代表的なSNSのひとつである,Twitterユーザを対象として,ユーザがSNS上に投稿した文章集合から,ユーザの性格を深層学習を用いて推定した結果を利用者に提示するシステムを構築することを目的とする. 人間の性格を複数の構成要素から成るものとして,それぞれの要素について深層学習により分類ネットワークを構築し,推定システムを開発した. 各要素の推定結果に対して,複数人の協力により作成した正解データを元に評価を行った結果,高い適合率,再現率を示し,十分な妥当性を確認することができた.