著者
熊谷 義也
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.26-29, 2008-06-15 (Released:2013-08-02)
参考文献数
14

胆汁酸は食道炎の原因の1つとされている。筆者は,胃液カラーカードによる胆汁の簡便測定法を開発して,逆流性食道炎と胃内胆汁酸との関係を検討してきた。 当クリニックを受診し,内視鏡検査を施行した727例を対象として検討し,胃内胆汁色(-)では55.9%,胃内胆汁色高度群では63.8%のgrade Mの食道炎が認められ,後者に食道炎が有意(P<0.05)に高かった。また,逆流性食道炎(-)で胃内胆汁色(-)群(A群)23例と逆流性食道炎(+)で胃内胆汁色(+)群(B群)15例を対比し,胆汁酸はA群B群の全例で検査されたがA群の11.5±4.3μg/mlよりB群は217.0±249.0μg/mlと有意に高かった。トリプシン活性やpHには差が認められなかった。また,コール酸(CA)およびケノデオキシコール酸(CDCA)等の一次胆汁酸はA群55.3%に対しB群78.5%とB群に多かった。逆流性食道炎の発生に胆汁酸が関与していると考えられた。
著者
村上 正人 松野 俊夫 小池 一喜 佐藤 弥都子 武井 正美 松川 吉博 澤田 滋正
出版者
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.81-86, 2006-03-30 (Released:2016-12-30)
参考文献数
12

Fibromyalgia syndrome (FMS) is the most commonly encountered disorder among the extraarticular rheumatic diseases, and is characterized by long-lasting generalized pain of the fibromuscular tissue and various unidentified symptoms. However, diagnosis and treatment of FMS have not been discussed seriously in Japan, because disease-specific laboratory test findings are difficult to collect on its pathological state. Since the onset and clinical course of Fibromyalgia Syndrome (FMS) involves many psychosocial factors, its diagnosis and treatment crucially require the understanding of FMS from a psychosomatic perspective. In the past study, we reported that the experience of physical trauma or excessive stress underlay in the background of chronic pain in FMS. It is considered that chronic pain, numerous indefinite complaints and autonomic nervous symptoms are developed from physical and/or mental exhaustion, when anxiety, fear, obsession, depression, sorrow, anger or other psychosocial stresses, as well as physical or mental fatigue are combined with the above background. As for medication, NSAIDs were effective, especially in its early period of FMS treatment. However, in the chronic stage of FMS, tricyclic antidepressants, SSRI, SNRI and other antidepressants, and anticonvulsive agents such as clonazepam are sometimes effective, which may improve the serotonin-and noradrenalinmediated descending analgesic system, contraction of muscular and vascular systems, and/or bloodstream disorders. As a matter of fact, the largest number of physicians selected SSRI, SNRI as first-line drugs, indicating the standpoint of psychosomatic specialists to take into account the significance of psychotherapy. We tried to investigate the efficacy of Milnacipran, especially early effect for chronic pain, and discussed the application and indication of Milnacipran for FMS. Psychosomatic specialists often incorporates certain psychotherapy into treatment. Several psychotherapies are applied for treatment of FMS such as cognitive behavioral therapy (CBT), autogenic training, brief psychotherapy and general counseling. CBT is one of the most commonly used therapeutic methods in psychosomatic medicine, which seeks to develop the healthy conditions by the recovery of healthy way of thinking and behavior.
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1054, pp.52-55, 2015-08-25

ハウステンボス(長崎県佐世保市)は、顔認証システムや約80台のロボットなどの最新技術を使ったローコストホテルを7月17日に開業した。1泊7000円から提供する。10年以内に国内外で数百店舗の展開を目指す。
著者
黒部 泰司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション = Nikkei communications (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.642, pp.68-71, 2017-07-01

食品業を営むB社は、インターネットVPNで数百店舗をつなぐネットワークを構築していた。このネットワークのバックアップ回線にモバイル通信サービスを利用することにした。ところが、ある拠点でメイン回線のメンテナンスが発生したときに、LTEに切り替わらな…

1 0 0 0 名古屋叢書

著者
名古屋市教育委員会 編
出版者
名古屋市教育委員会
巻号頁・発行日
vol.続編 第20巻 (士林泝洄 第4), 1968
著者
和気 裕之 小見山 道
出版者
一般社団法人 日本顎関節学会
雑誌
日本顎関節学会雑誌 (ISSN:09153004)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.183-190, 2014-12-20 (Released:2015-02-20)
参考文献数
49

顎関節症診療における歯科医師と精神科医の連携について述べた。顎関節症診療では,有病率の高い精神疾患に遭遇する機会が少なくない。そして,心身症の概念は身体疾患と精神疾患の境界領域の病態を理解するうえで重要である。歯科心身症には定義がなく,臨床では狭義と広義の概念で用いられている。狭義の歯科心身症は,日本心身医学会(1991)の定義に該当する歯科領域の病態を指す。一方,広義の歯科心身症は,「臨床的に説明困難な症状」や,「心身両面からの評価と対応を要する患者」などに対して用いられているが,リエゾン診療では,その70%以上が身体表現性障害に該当する。顎関節症は多因子性の疾患であるが,そのなかの心理社会的因子には不安・抑うつなどの心理状態,性格傾向,ストレス,精神疾患などがあり,これらは診断と治療を行ううえで重要である。歯科医師は顎関節症診療で,傾聴,受容,共感,支持,保証を基本姿勢としてBio-psychosocialな評価を行い,精神科との連携を要する症例は,心身医学的な医療面接から検討する。また,特に診察と検査から他覚所見がみつからない症例,あるいは自覚症状と他覚所見に乖離のある症例では注意が必要であり,単独で診療が可能か連携して診療すべきかを判断することが重要である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.961, pp.29-31, 2018-03-29

2既存勢力の店舗削減が相次ぐ中で、新興勢が台頭し始めている。IT企業による小売業への参入だ。米アマゾン・ドット・コムをはじめ、世界のIT大手がその触手を伸ばし始めた。
著者
小田 博志
出版者
北海道大学大学院文学研究科北方研究教育センター
雑誌
北方人文研究 (ISSN:1882773X)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.73-94, 2018-03-31

139年前に札幌から一体のアイヌの遺骨がドイツへと盗み出された。なぜそのようなことが行われたのか。その遺骨のrepatriation(返還・帰還)はどうあるべきか。本論文の目的はこれらの問題について、この遺骨のストーリーを辿りつつ考察していくことである。ここでは「エスノグラフィック・アクションリサーチ」のアプローチを通して明らかになった知見を述べていく。19世紀後半から20世紀前半にかけて、「グローバル人骨流通ネットワーク」を通して植民地化された人々の遺骨が大規模に収奪され、形質人類学の研究対象とされた。そのネットワークのハブのひとつが当時のベルリンであった。その頃ドイツの人類学・民族学では「自然民族/文化民族」の二分法が浸透していた。主体としての人間が文化と歴史を作り、客体としての自然を支配し収奪するという、この非対称的な分割は植民地主義と人種主義とを正当化する役割を果たした。この植民地主義的な歴史の文脈の中で、アイヌ遺骨の盗掘も行われ、主体性が奪われ、研究の客体に仕立て上げられ、ついには“RV33”と番号がふられた。近年、植民地化された人々のコミュニティから遺骨返還を求める声が上がっている。これはrepatriationという概念で論じ実践されているが、そこには法制度的な手続き論を超えて、ポストコロニアルな責任と脱植民地化という課題への広がりがある。“RV33”と番号がふられたアイヌの遺骨の故郷は、札幌にかつてあり、北海道/アイヌモシリの植民地化によって解体されたコトニ・コタンであったことが明らかになっている。その故郷への未完の旅の行く末を、「再人間化」をキーワードに考察したい。

1 0 0 0 OA [師守記] 64巻

著者
中原師守//〔著〕
出版者
巻号頁・発行日
vol.巻4 紙背, 1339
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.961, pp.32-36, 2018-03-29

九州を本拠とするディスカウントストアのトライアルカンパニーは2018年2月14日、福岡市内のアイランドシティに開業した「スーパーセンタートライアル」で思い切った施策を導入した。3700平方メートルの店内に約700台のネットワークカメラを設置。100台は動画で顧…
著者
山下 潤
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012

ES 細胞の分化において、分化に要する時間はほぼ制御不能である。本研究は、幹細胞の分化速度を制御する新しい分子機構の解明を通して、「目的細胞への分化時間の短縮」という画期的技術開発を目的とする。ES 細胞分化途上において PKA シグナルを活性化することにより、ES細胞からの中胚葉及び血管内皮細胞分化を従来の約2倍早く誘導することに成功し、PKA がヒストンアセチル化酵素 G9a の発現を上昇させることにより分化速度を早めるという新規機構を見出した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.961, pp.24-27, 2018-03-29

品ぞろえも同様だ。今日モバイル機器からアクセスできる品ぞろえは驚くべき数だ。おそらく現在7000万を超えているだろう。私が(30年前に)店舗で働いていたとき、そんな未来があると言われたら、それは不可能だと言い切ったはずだ。

7 0 0 0 OA 独歩詩集

著者
国木田独歩 著
出版者
東雲堂書店
巻号頁・発行日
1913
著者
稲冨 明子
巻号頁・発行日
2016

筑波大学修士 (図書館情報学) 学位論文・平成28年3月25日授与 (35986号)