著者
水産講習所 編
出版者
水産講習所
巻号頁・発行日
vol.昭和17年, 1942
著者
横山 誠 蜂須賀 美羽 相奈良 律 森本 崇資
出版者
大阪国際大学
雑誌
国際研究論叢 : 大阪国際大学紀要 (ISSN:09153586)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.135-143, 2009-10-31

The aim of this study was to analyze the positive results achieved by changes instigated in the team management of the OIU women's lacrosse team. It was discovered that the attitudes of the team members improved following participation in a team-building camp. For the purpose of the study, the squad members were divided into two groups and their attitudes ascertained. There was no statistically significant difference found between the groups, which may affirm the reason for the team's success in the Kansai Student Lacrosse League. In terms of team management, it is believed that encouraging the members to focus on building awareness of their own skills and roles within the squad enables them to contribute better to the team performance.
著者
下川巌[著]
出版者
東洋文化社
巻号頁・発行日
1973
著者
鈴木 善貴 大倉 一夫 重本 修伺
出版者
Japanese Society of Stomatognathic Function
雑誌
日本顎口腔機能学会雑誌 (ISSN:13409085)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.113-124, 2010
被引用文献数
1

睡眠時ブラキシズムの治療には,一般的にオクルーザルスプリントが用いられているが,その作用機序はもちろん,付与すべき咬合挙上量の明確な指標すら未だ不明である.この理由のひとつとして,夜間睡眠中の顎運動を観察,測定することが非常に困難であることが挙げられる.本研究では著者の所属分野で開発した睡眠時6自由度顎運動測定システム(口腔内センサ方式6自由度顎運動測定器-携帯型ポリソムノグラフ-AVモニタ)を用いて,睡眠中の顎運動測定を行い,仰臥位での睡眠中の咀嚼筋安静(低緊張)状態の切歯点における垂直的顎位について解析するとともに,睡眠時ブラキシズムの発現頻度との関係についても検討を行った.被験者は睡眠障害がなく,顎口腔系に異常のない個性正常咬合を有する成人12名(男性7名,女性5名,平均年齢25.5±5.7歳)を対象とし,二夜連続測定を行って,第二夜目のデータを解析対象とした.全被験者とも良好な睡眠状態であり,本測定システムによる睡眠への影響は最小限であった.平均垂直的顎位は2.9~ 6.0 mmであった.垂直的顎位は,睡眠段階の違いによる差はなかったが,Stage 1では2.5~5.0 mmのEpochが有意に多く(<i>P</i><0.05),Stage REM,2,3&4では2.5~5.0 mm,5.0 mm以上のEpochが1.0 mm未満,1.0~2.5 mmのEpochよりも有意に多く認められた(<i>P</i><0.05).垂直的顎位が2.5 mm以上を示すEpochは84.2±16.3%であった.また睡眠時ブラキシズムと平均垂直的顎位の間には負の相関が認められた(R<sup>2</sup>=0.705,<i>P</i><0.05).本研究結果よりヒトは終夜垂直的に開口状態にあり,垂直的顎位は,オクルーザルスプリントに付与すべき咬合挙上量の指標になることが示された.
著者
朽津 信明
雑誌
保存科学 = Science for conservation
巻号頁・発行日
no.51, pp.111-120, 2012-03-31

History of shuri (repair)and shufuku (restoration)in Japan is reviewed in this paper. The word shuri is now used for recovery of a function,while shufuku is used for recovery of a state. The concept of shuri may be regarded almost as old as the use of tools by human beings. The word shuri can be found in Kojiki,the oldest history book in Japan. The word shufuku was already used with the meaning "recovery of a state"at the latest by the 9th century. From the study of old collections of ancient tales, the existence of past people whose theory of shufuku was similar to that of present people can be confirmed. Even in the middle age (13th century), those people respected authenticity. There are not a few existing cultural properties which have documents showing that they were restored in the past. If such past shuri and shufuku are studied,not only the past concept and methods but also the results can be understood. Such a study will help in predicting what will happen after examining similar shuri and shufuku in the future.
著者
小松 秀雄
雑誌
論集 = KOBE COLLEGE STUDIES
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.19-34, 2017-06-20

江戸時代後期から昭和初期にかけて農村地域では多くの神社境内に木造の農村舞台が造られ、地芝居(農村歌舞伎や人形浄瑠璃)が上演された。しかし、戦後の高度経済成長の過程でテレビが普及し娯楽が多様化するにともない、ほとんどの地芝居は行われなくなり、多数の農村舞台が取り壊された。本論文の第1章では、1960年代から30年にわたり実施され発表されてきた農村舞台の調査研究の資料を再検討してみる。第2章では高室芝居と播州歌舞伎の歴史的変遷を考察する。江戸時代後期から大正時代まで高室芝居の座 (劇団) は、播磨の国あるいは兵庫県における農村舞台で大活躍したが、昭和10年までにすべての座 (劇団) が解散してしまった。戦後になって東播磨の多可郡多可町に播州歌舞伎クラブが設立され高室芝居の伝統を受け継ぎ、兵庫県内外で活発に公演を続けている。本論文では、歴史社会学の視点から農村舞台あるいは地芝居に関する多様な郷土資料を分析し論述してみる。
著者
柴田 純
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.141, pp.109-139, 2008-03-31

柳田国男の〝七つ前は神のうち〟という主張は、後に、幼児の生まれ直り説と結びついて民俗学の通説となり、現在では、さまざまな分野で、古代からそうした観念が存在していたかのように語られている。しかし、右の表現は、近代になってごく一部地域でいわれた俗説にすぎない。本稿では、右のことを実証するため、幼児へのまなざしが古代以降どのように変化したかを、歴史学の立場から社会意識の問題として試論的に考察する。一章では、律令にある、七歳以下の幼児は絶対責任無能力者だとする規定と、幼児の死去時、親は服喪の必要なしという規定が、十世紀前半の明法家による新たな法解釈の提示によって結合され、幼児は親の死去や自身の死去いずれの場合にも「無服」として、服忌の対象から疎外されたこと、それは、神事の挙行という貴族社会にとって最重要な儀礼が円滑に実施できることを期待した措置であったことを明らかにする。二章では、古代・中世では、社会の維持にとって不可欠であった神事の挙行が、近世では、その役割を相対的に低下させることで、幼児に対する意識をも変化させ、「無服」であることがある種の特権視を生じさせたこと、武家の服忌令が本来は武士を対象にしながら、庶民にも受容されていったこと、および、幼児が近世社会でどのようにみられていたかを具体的に検証する。そのうえで、庶民の家が確立し、「子宝」意識が一般化するなかで、幼児保護の観念が地域社会に成立したことを指摘し、そうした保護観念は、一般の幼児だけでなく、捨子に対してもみられたことを、捨子禁令が整備されていく過程を検討することで具体的に明らかにする。右の考察をふまえて、最後に、〝七つ前は神のうち〟の四つの具体例を検討し、そのいずれもが、右の歴史過程をふまえたうえで、近代になってから成立した俗説にすぎないことを明らかにする。
著者
小林 哲夫
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.123, no.5, pp.309-319, 2017-05-15 (Released:2017-07-25)
参考文献数
43

口永良部島・新岳では,2014年8月と2015年5・6月に爆発的な噴火が発生した.噴出物中には新鮮な火山ガラスが含まれていたため,マグマ水蒸気噴火ないしマグマ噴火で,火砕流が発生したと報道された.しかし新鮮な物質は非発泡で,石基はほぼ結晶質であったため,マグマが火道中で固結した貫入岩体の破片と推定された.類似した噴出物の代表例は,1966年の爆発的噴火で放出された高温のジョインテッドブロックである.これら岩塊も高温の岩脈が破砕され噴出したものと判断される.爆発の原因は高温岩体と地下水が反応した蒸気爆発と推定され,噴火メカニズムは水蒸気噴火と酷似していた.新岳の歴史時代の爆発的噴火でも,今回と同じような高温の固結岩塊を噴出した事例が多いかもしれない.なお火口から斜面方向に噴出した噴煙はブラストであったと判断できる.2015年噴火のブラストは,100km/h以上の高速で海岸に達した.
著者
竹下 欣宏 桐生 和樹 花井 嘉夫 北澤 夏樹 川上 明宏
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.123, no.5, pp.291-307, 2017-05-15 (Released:2017-07-25)
参考文献数
31
被引用文献数
1 1

2014年9月27日午前11時52分ごろ,御嶽山で水蒸気噴火が発生した.我々は,この噴火による詳細な降灰範囲を明らかにすることを目的として,長野県,山梨県,群馬県,東京都においてアンケート調査を実施した.アンケート結果と既存の研究による降灰確認地点に基づき降灰域を検討した結果,長野県中南部および山梨県の北西部の広い範囲において9月27日の噴煙から1g/m2以下の微量な降灰があったことが明らかになった.27日の噴煙による微量な降灰域は,降灰軸の南側,特に木曽山脈と赤石山脈に囲まれた南北に長い伊那盆地内において広いことが明らかになった.このことは,微量な降灰域は上空の風だけでなく,地上付近の風と地形にも影響を受けることを示している.微量な降灰域に対する地上付近の風の影響は浅間山や桜島のマグマ噴火でも確認されており,細粒な火山灰が降下する際には普通に起こっているものと考えられ,2014年御嶽山の水蒸気噴火でも確認された.
著者
阪上 雅之 國友 優
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.123, no.5, pp.283-289, 2017-05-15 (Released:2017-07-25)
参考文献数
32

Once the volcano erupted, fallen ash accumulated on the ground flew easily even by slight rainfall and generated lahar, which sometimes caused disaster. Therefore, certain criteria are required to evaluate the possibility of lahar after the eruption. It is, however, not well understood under which process or conditions lahar were occurred in the past. For the purpose of future volcanic disaster prevention, we reviewed the historical records of the lahar in japan related to phreatic or phreatomagmatic eruption. Totally 60 records were investigated, and the process of the lahar could be classified into 12 patterns. The most frequent type was secondary lahar (triggered by rain) and the next was primary lahar (induced by hydrothermal water). According to the research of rainfall records on four volcanoes, initial secondary lahar may be produced particularly when the rainfall rate was approximately 11-35 mm/hour which was maximum experienced hourly rainfall after the eruption.
著者
長谷川 健 中川 光弘 宮城 磯治
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.123, no.5, pp.269-281, 2017-05-15 (Released:2017-07-25)
参考文献数
24
被引用文献数
4

北海道東部の活火山であるアトサヌプリ火山について,最近の爆発的噴火履歴,特に水蒸気噴火の発生履歴の再検討を行った.火口近傍の露頭および2本のボーリングコアを調査し,これまで未記載であった水蒸気噴火堆積物を新たに5層発見した.その結果,従来2回とされていた最新期の水蒸気噴火が,少なくとも最近2,700年間に7回を数えることができる.特に1,500~1,000年前の間は平均で100年に1回の噴火を繰り返す頻発期であり,最新の噴火は300~400年前であることも分かった.