著者
山口 歩
出版者
日本科学史学会
雑誌
科学史研究. 第II期 (ISSN:00227692)
巻号頁・発行日
vol.31, no.181, pp.9-18, 1992-03-25
参考文献数
96
被引用文献数
2

In japanese power plants, water-tube boilers had been used since the end of nineteenth century. By 1910, water-tube boilers for japanese battleships had come to be manufactured in Japan. But most of boilers in the japanese power plants were made by Babcock & Wilcox Co. in United States or England. In this paper, the author has analyzed what the most important factor was for Babcock & Wilcox boilers to be equipped in japanese power plants, and has examined the reason why few boilers made by japanese factories used in the power plants. Babcock & Wilrox Co. got the first patant for the water-tube boiler in 1867, and worked out main technical problems in their boilers before 1880. So the boilers made by Babcock & Wilcox Co. were spreaded widely in United States by the end of nineteenth century. One of the merits of the Babcock & Wilrox boiler was the good water circulation system, but some other water-tube boilers, the Heine boiler or the Miyahara boiler for example, had also the same merits. A more impotant merit peculiar to the Babcock & Wilrox boiler was the high durability during to the absence of deteriorating strains, and so the boilers seldom required repairs.
著者
MAETO Kaoru
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.295-313, 1991-06-25
被引用文献数
2

Six braconid species are dealt with as parasitoids of the gall-making Cecidomyiidae in Japan. All of them, Bracon asphondyliae (WATANABE), comb. nov. (=Ipobracon scurra FISCHER, syn. nov.), B. sunosei sp. nov., B. tamabae sp. nov. (=Ipobracon scurra auct. partim), Simplicibracon curticaudis sp. nov., Testudobracon longicaudis sp. nov., and T. pleuralis (ASHMEAD), comb. nov., belong to the tribe Braconini of the subfamily Braconinae. They are all described and keyed. B. tamabae and B. curticaudis parasitize the leaf gall midges on broad-leaved evergreen trees, while the others parasitize the fruit, pod or flower gall midges on various Dicotyledoneae.
著者
安永 愛
出版者
静岡大学
雑誌
人文論集 (ISSN:02872013)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.61-83, 2010
著者
上利 博規
出版者
静岡大学
雑誌
人文論集 (ISSN:02872013)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.29-49, 2002-07-31

Michel Foucault (1926-1984) was greatly influenced by two types of art in the twentieth century, that is contemporary music and literature. Both of them attempted to depart from the art in the nineteenth century based on humanism. This movent in art and culture is called formalism, and at the same period the structuralism appeared in France. The first section of this paper (§1 Contemporary Music) examines the relation between music as formalism in the twentieth century and the philosophy of Michel Foucault. And the second (§2 Dream as Expression, Madness, Literature) concerns literature as formalism in the twentieth century. Throughout this paper we find that Foucault wanted to remind us that we have lived in the distance from the madness.
著者
柴原 宜幸
出版者
日本橋学館大学
雑誌
紀要 (ISSN:13480154)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.89-102, 2011-03-01

そこで本研究では、大学入学直後の学生の答案が、半年間の授業(ディシプリンにおける指導)を通じて、ライティングにおいて、どのような変化をみせるのかを考えていく。その観点としては、学生が、授業内容の理解をどれだけ自分の言葉として表現できるようになるのか、さらには、異なる文脈で話された内容や、個人的な経験や一般的な言質との関わりでの知識とどのように再体制化するのか、である。またその際、教員からのフィードパックがどのような効果をもたらすのかについても考察し、今後のライティング教育を考えていく1つのヒントとしたい。
著者
硴崎賢一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.206-216, 1993-02-15

PROLOGは他の言語処理系と比較してメモリ使用量が多いという問題がある。また、PROLOGの基本操作である単一化処理はメモリのアクセス頻皮が高いために、RISC技術などによるプロセッサの高速化の一方で、キャッシュミスによるメモリアクセスの遅延が、処理速皮を抑制する大きな要因となりつつある、本論文では、PROLOG処理系においてリストの内部表現のメモリ効率を2借に高めるとともに、メモリの参照頻皮を低下させる動的CDRコーディング方武を提案し、その性能評価を示す、本方式は、CDRコーディングの可能性を動的に検査するために、リストの多くの要素をCDRコーディングすることができる。CDRコーディングのための処理項目の増加による遠度低下は、RISCプロセッサの遅延スロットを利用して抑えている、CDRコーディング方式では、従来のCONSによる方式と比較して、メモリ参照の局所性が高くなりキャッシュミスの頻度を小さく抑えられるために、データサイズの大きな倣域では従来方式を越える性能が得られることが明らかになった、
著者
勅使河原 三保子 伊藤 克亘 武田 一哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.291, pp.39-44, 2005-09-09
被引用文献数
1

本研究では日本のアニメにおける善玉と悪玉の音声の比較を行った.不快感情を表すことが多い悪玉の声は, 不快感情が持つ音声的特徴を反映するという仮説が立てられ, Laverの声質記述の枠組みを用いた受聴による分析により, 悪玉の声には咽頭部分の狭めまたは拡張が聴覚的に認められた.咽頭部分の狭めやそれに伴う調音的特徴は, 不快感情を表す音声に予測された特徴であった.日本語母語話者を対象とした聴取実験において, 咽頭部分の形状について対比させた刺激音を用い, 咽頭部分の形状が人物の印象(外見, 性格, 感情)を左右することが確認された.
著者
権藤 愛順
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 (ISSN:09150900)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.143-190, 2011-03

本稿では、明治期のわが国における感情移入美学の受容とその展開について、文学の場から論じることを目標とする。明治三一年(一八九八)~明治三二年(一八九九)に森鷗外によって翻訳されたフォルケルト(Johannes Volkelt 1848-1930)の『審美新説』は、その後の文壇の様々な分野に多大な影響を与えている。また、世紀転換期のドイツに留学した島村抱月が、明治三九年(一九〇六)すぐに日本の文壇に紹介したのも、リップス(Theodor Lipps 1851-1914)やフォルケルトの感情移入美学を理論的根拠の一つとした「新自然主義」であった。西洋では、象徴主義と深い関わりをもつ感情移入美学であるが、わが国では、自然主義の中で多様なひろがりをみせるというところに特徴がある。本論では、島村抱月を中心に、「新自然主義」の議論を追うことで、いかに、感情移入美学が機能しているのかを検討した。感情移入美学の受容とともに、<Stimmung>という、人間の知的判断、認識以前の本源的な「情調」に対する関心が作家たちの間にひろがりをもつ。そして、文学表現の場で、<Stimmung>をいかに表すかという表現の方法も盛んに議論されている。本稿では、感情移入美学がもたらした描写法の一つの展開として、印象主義的な表現のあり方に着目し当時の議論を追っている。さらに、感情移入美学と当時の「生の哲学」などの受容があいまって、<生命の象徴>ということが、自然派の作家たちの間で盛んに説かれるようになる。<生命の象徴>ということと感情移入美学は切り離せない関係にある。感情移入美学が展開していくなかで、<生命の象徴>ということにどのような価値が与えられているのかを論じている。また、感情移入美学の大きな特徴である主客融合という概念は、作家たちが近代を乗り越える際の重要な方向性を示すことになる。ドイツの<モデルネ>という概念と合わせて、明治期のわが国の流れを追っている。
著者
増原 英彦 松岡 聡 渡部 卓雄
出版者
一般社団法人日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.175-192, 1994-05-16
参考文献数
31
被引用文献数
5

並行オブジェクトの間で共有される計算資源の概念をとり入れた自己反映計算モデルであるHybrid Group Architectureと,その記述言語ABCL/R2を提案した.ABCL/R2では,オブジェクト単位の自己反映計算と,オブジェクトグループ単位での自己反映計算の両方が可能なため,スケジューリングのような,並列・分散システムにおける共有計算資源に関する制御を,本来の計算から隠蔽された形をとりつつ,言語の枠内から柔軟に記述できる.また,自己反映システムの効率的な処理系は,作成が困難とされていたが,部分コンパイル・段階的なメタレベル生成・軽量オブジェクトなどの技法による効率的な処理系の作成方法を示した.実際に共有記憶型並列計算機上に作成したABCL/R2処理系では,自己反映計算を行うことによる速度低下を,行わない場合の10倍以下に抑えられ,非自己反映計算の実行速度は,非自己反映処理系とほぼ同等であるというベンチマーク結果を得た.