著者
大場 修
出版者
京都府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本論は上海租界の都市形成過程を踏まえつつ、近代上海における日本人居住地の形成過程と空間的特徴を、英、米、中との国際関係の中で明らかにした。まず、1840年代から、イギリス人は、租界として開発された以前の上海に存在していた河川、村道を生かしながら、土地、道路を開発していたこと、及び下水道の建設過程を明確にした。次に、日本が独自の居留地を諦め、租界全域に渉る都市開発権を得た過程を辿った。日本は英米施設との立地関係、交通条件や地価等に応じた都市施設配置を進めたが、結果として上海の日本人居住地の確保は後回しにされた実態を明確にした。一方、日本人居住地では、英米が供給する里弄住宅を主体とする借家居住に終始したことを、租界外の北四川路地区の住宅遺構等の調査を通して示した。その住宅形式は洋風ではあったが、畳を持ち込む等の動向もそこに読み取った。
著者
E. Wulff-Barreiro
出版者
CODATA
雑誌
Data Science Journal (ISSN:16831470)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.13-23, 2011-11-27 (Released:2011-11-27)
参考文献数
17
被引用文献数
1

As observational data has attained new legal status, allowing their integration into open Internet systems, and experimental data continues to be assembled in common and free platforms, state of the art, easy to access data repositories have been designed in Spain. These repositories have removed many obstacles to re-utilization of GIS and other data. European legislation has also made advances in opening biodiversity data, including a European space in the Latin-American grid infrastructure. Open access biomedical repositories attract commercial attention while astronomical, meteorological, and oncological institutions promote data quality and access. This paper describes recent approaches to open access data for science in Spain.
著者
東京市 編
出版者
東京市
巻号頁・発行日
vol.昭和11年12月末日現在, 1937
著者
鈴木 英男 安岡 広志 圓岡 偉男 神野 建 新島 典子
出版者
東京情報大学
雑誌
東京情報大学研究論集 (ISSN:13432001)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.23-32, 2012-09-30

近年、Facebook、Twitter、mixi、GREE、Mobageの爆発的普及と、スマートフォンと呼ばれる携帯電話の登場により、掲示板、ブログ、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用者数が急増している。高校生の携帯電話所持率も高く(95.1%)、携帯電話による子どもたちの被害も急増している。その内容は、いじめ、詐欺、異性間トラブル(強姦、児童売春)などの深刻な被害である。他方で、利用者は、被害者になるだけでなく、ネットの匿名性により、容易に加害者にもなり得る。いったん加害者になれば、匿名性は失われ、犯罪者となることもある。携帯電話を使用することは、被害者や加害者になり得るリスクを含んでいる。筆者らは過去9年にわたり国内20校以上の高校において携帯電話の情報モラル教育を実施してきた。高校生にとって理解しやすい内容にするため、筆者らの情報モラル講演は、本人追跡性について詳説、さらにデモンストレーションも行っている。本稿は、携帯電話利用にともなって生じる社会問題の複雑さ・深刻さについて分類、解説した上で、これまでの高校教育現場での情報モラル教育の実践をふまえ、効果的な情報モラル教育の一つの考え方を示すことを目的としている。本稿が高校教育現場で日夜問題に直面している関係者各位の手助けになることを期待したい。
著者
神谷 智子 福田 由紀子 竹内 貴子 奥村 潤子 杉浦 美佐子
出版者
日本赤十字豊田看護大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

健康に良い影響があると示唆されている「笑い」について、自律神経活動やストレス指標の観点から認知症高齢者への効果を検証する研究を行った。老人保健施設に入所している認知症高齢者14名(平均年齢85.5歳)を対象に、6種類のDVD鑑賞をしてもらい、唾液コルチゾール活性値、表情の変化、脈拍値を測定した。DVDの内容は、海外コメディー、ものまね、落語、動物映像、漫談、コントの6種類である。他に、HDS-RとDBDスケールによって認知機能を評価した。結果、DVDの種類の違いによる差はみられなかった。今回の研究によって、笑いの表出および笑いによるストレス解消の明らかな効果は得られなかった。
著者
熊上 聡子 宮崎 広子
出版者
聖カタリナ大学短期大学部
雑誌
聖カタリナ女子短期大学研究紀要 (ISSN:02869748)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.97-111, 2000-03-10

愛媛県内のH小学校生徒206名およびK小学校203名を対象として生活・食生活習慣の実態把握を目的としたアンケート調査を実施し, 以下の結果が得られた。 1)ふだんの起床時間は, 両校ともに7時までに起床する小学生は約9割を占め, 女子の方が早起きの傾向を示した。 2)ふだんの就寝時間は, 10時から10時30分までに就寝する小学生が最も多く, H小学校総数30.6%, K小学校総数31.5%であった。 3)朝食を欠食する小学生は, 両校ともに男子が女子を上回った。 4)朝食を6時30分から7時までに食べ始める小学生の割合が高く, H小学校総数49.5%, K小学校総数59.1%とH小学校を9.6ポイント上回った。 5)「朝食を両親と食べる」と回答した小学生は, H小学校総数18.9%, K小学校総数24.1%に対し, 両校それぞれ62.2%, 76.8%と約過半数の小学生は「夕食を家族全員または両親と食べる」と回答し, 朝食を大きく上回った。 6)学校給食以外で牛乳・乳製品を「毎日食べる」生徒は, 両校ともに全体の約3割にすぎなかった。 7)間食として最も摂取割合の高かったのは, アイスクリーム類で, 次いで上位を占めたのはスナック菓子であった。 8)「よく運動している」と回答した小学生は, H小学校総数40.3%, K小学校総数38.4%と約4割を占め, 両校ともに男子が女子を上回った。 9)休日の過ごし方では, 両校いずれも「友達と遊ぶ」が1位を占めたが, 女子では「ゆっくり休養する」が上位にあげられ, 過ごし方の内容に男女差がみられた。 10)夕食づくりを「手伝わない」と回答したH小学校男子52.4%と女子14.9%との間に, K小学校男子46.2%と女子18.2%との間にそれぞれ有意な差が認められた(P<0.01)。 11)「ダイエットをしたことがある」と回答したH小学校男子7.6%と女子22.8%との間に, K小学校男子9.7%と女子23.6%との間にそれぞれ有意な差が認められた(P<0.01)。
著者
深谷 昭宏 浦 正広 山田 雅之 遠藤 守 宮崎 慎也 安田 孝美
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.12, pp.1-2, 2011-05-06

位置情報が付加されたつぶやきをマイニングして生成したお出かけ情報と地図から,お出かけマップを生成する手法をこれまでに提案している.本研究では,お出かけ情報の体系化,画像や動画などのテキスト以外の情報の抽出,情報のレイアウトを行うことにより,生成された情報をお出かけガイドとして提供する手法を提案する.We have proposed a generation method of Going Out Map from Going Out Information and Maps generated by mining tweets. In this study, we propose a generation method of Going Out Guide by extracting information other than text like images and movies, systematizing Going Out Information, and designing information layouts.
著者
加藤 司 石原 武政 石井 淳蔵 崔 相鐵 高室 裕史 田村 晃二 横山 斉理 柳 到亨
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、商業者の利潤動機と社会的貢献の二側面を包摂する「商人精神」という観点から、(1) 関連する「家業」、「のれん」など過去の研究蓄積を整理し、(2) 国内において商 業者と地域コミュニティの関係を東日本大震災によって被災した商店街などのケース・スタディを通じて明らかにし、(3) 東アジアにおける韓国、中国を中心に商業者、商店街組織の実態について 比較調査を実施 した。その成果として、 商業者と地域社会ならびに政策とが複雑に絡み合う関係を明らかにする枠組みが構築された。
著者
川西正鑑 著
出版者
日本評論社
巻号頁・発行日
vol.一般商品篇, 1925
著者
李 穎 劉 天攸 顧 暁光
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.56, no.12, pp.842-851, 2014-03-01 (Released:2014-03-01)
参考文献数
3

CALISは中国の大学間における文献資源の「共建共有」方針を順守した最有力総合サービスを提供しているデジタル図書館である。その成功の理由は効率的なプロジェクトの管理体制,多元化と便利なサービス,およびシステムをサポートする先端技術である。本稿は「共建共有」体制および技術システムを中心にして,CALISの全貌を紹介する。
著者
浦川 優子
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2010-02

制度:新 ; 報告番号:甲3038号 ; 学位の種類:博士(理学) ; 授与年月日:2010/3/15 ; 早大学位記番号:新5298
著者
安彦 忠彦
巻号頁・発行日
pp.1-114, 2008-03

17330171 平成17年度~平成19年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書 研究代表者安彦忠彦 早稲田大学教育・総合科学学術院教授