著者
倉賀野 志郎 高嶋 幸男 岡嶋 恒 奥山 洌 玉井 康之 諫山 邦子
出版者
北海道教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究は報告書として、第一分冊としては、『北海道教育大学・釧路校:地域学校教育専攻における地域・学校との連携による学生の主体的・体験的な学習活動を取り入れた実践的カリキュラムの活動記録』として、また第二分冊として、『北海道教育大学・釧路校のへき地教育実習』として整理されている。また、各地域等の学校への普及用にパンフレットも作成している。第一分冊に関しても、学校訪問と地域連携とのかかわりの中で、二年間に実際に実施してきた活動が含まれている。列記すると、へき地実習関係(第二分冊)を除いても、標津町(薫別小中学校、忠類小学校)、中標津(養老牛小学校)、鶴居村(幌呂小学校)、標茶(久著呂小中学校)、釧路市:元・阿寒町(阿寒湖畔小中学校)、音別小学校、浜中(姉別南小学校)の学校に加えて科学の祭典(青少年科学館、遊学館)の実行委員として、通学合宿としては3地域(浜中・標津・本別)がある。また、北海道・自由が丘月寒フリースクールとは長年にわたって継続的に実験学校としての実習を行なってきている。さらには北海道のへき地を理解するためにも、釧路校と連携している沖縄の離島の学校訪問や、海外ではアラスカ、モンゴルにも赴いてきている。これらは4年間のカリキュラム構造と特質に基づいて配置してきたものである。各々について年次進行と合わせると下記のようになる。活動内容は、年次にまたがるものも多いが、主なる学年という形で表現されている。1年次では、地域にかかわっては薫別、忠類、養老牛、幌呂、久著呂などの小学校等、また科学の祭典の参画。2年次では、地域にかかわっては幌呂、音別、姉別南、通学合宿では通学合宿(標津・本別)3年次では、通学合宿(標津・本別)に加えて、へき地実習(薫別、忠類、古多糠、植別、飛仁帯、久著呂、沼幌、幌呂の小学校等)4年次・大学院では、幌呂、久著呂、忠類、幌呂、阿寒湖畔中で研究授業を実施。また学年横断としては、北海道・自由が丘月寒フリースクールの実験学校実習、沖縄離島学校訪問、アラスカ、モンゴルでの学校訪問等。
著者
Kikuchi M. Hayashibe S. Kimura Y. Iura K. Miyatake H. Fujioka M. Ishimatsu T.
出版者
Cyclotron and Radioisotope Center, Tohoku University
雑誌
CYRIC annual report
巻号頁・発行日
vol.1982, pp.22-25, 1982 (Released:2010-09-08)

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著者
田中 耕司 斎藤 佐和
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.137-148, 2007-09-30
被引用文献数
1

聴覚障害児の書記表現力の指導の実態に関して現状を把握するため、全国の聾学校小学部・中学部を担当する教員127名を対象にアンケート調査を行った。アンケートは93名から回答があり、そのうち92名を有効回答として分析の対象とした。その結果、以下の5点が明らかになった。1)書記表現力の指導は、教科指導の一環として行われる「国語科」の時間内だけでなく、「自立活動」や「放課後・昼休み」など教科外でも指導の機会が頻繁に設けられていた。2)取り扱う教材に関しても、「日記」や「感想文」など児童生徒の書記表現力の基礎を形成するために効果的と考えられる教材が選択されていた。3)指導内容に関しては、評語による指導が中心となっており、対象者全体として児童生徒が書記表現力について抱える困難に即した指導が行われていた。4)指導に際しても、単に意欲の喚起にかかわる動機づけの側面だけでなく、語彙・文レベルの指導から文章レベルでの指導まで幅広く行われていた。5)評価方法としては、指導と合わせるかたちで評語による評価がおもに行われていた。以上の点から、聾学校においては、児童生徒の書記表現力の向上に向けた実質的な指導が展開されていることが示唆された。
著者
岩垣 守彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

小説,詩,俳句などと分類されるものは,それぞれが異なる特徴的な表現形式で提示されるのであるが,形式だけでなく「感覚情報」の提示の仕方にも相違が見られるように思われる.「言語による感覚情報の伝達」を「名詞+動詞」(事象)=「主部+述部」という文法構造でとらえるだけでなく,「主部+述部」=「主題(topic)=事例(example)」という情報構造を導入して「俳句」の仕組みを解明する.
著者
小山 良太
出版者
北海道大学
雑誌
北海道大学農經論叢 (ISSN:03855961)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.81-92, 2003-03-28

日本最大の馬産地日高地域は、軽種馬生産を中心として各関連産業の集積産地として成立しているのである。さらに、日高地域は、その集積構造の中で大規模企業的経営層が多数の家族経営層を相手に多角的な事業(種牡馬事業、産地育成、繁殖牝馬の仔分・預託など)を展開することで成立している。この意味において、現在、産地に浸透している構造不況の影響は、小規模家族経営層だけではなく、大規模企業的経営層にまで波及していくものと考えられる。このことは、日本最大の馬産地日高地域全体に壊滅的な影響を与えることを意味する。そこで、本稿では、軽種馬産業集積地における大規模企業的経営と多数の中小規模家族経営と事業的な関連性を明らかにするために、日本最大の牧場Aグループと日高の生産者との関連構造を分析し、馬産不況がもたらす産地へ影響を明らかにしていく。この馬産不況の影響をみる分析視角として、現在深刻な経営危機にある産地競馬の廃止の影響を一つの指標として用いることで構造的な関連性を明確にしていくこととする。
著者
菅澤
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
no.512, pp.869-870, 1924-10-26
著者
太田 智彦
出版者
聖マリアンナ医科大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1995

我々は培養フラスコ中でconfluentになった後、増殖を停止し、栄養飢餓状態で300日以上G0期で停止し得る癌細胞を用い、細胞増殖停止に伴うレセプター型プロテイン・チロシン・キナーゼの細胞外ドメイン糖鎖の変化について研究した。ところが、免疫沈降およびwestern blottingに用いたLRPやLARなどの抗体の条件が悪く、他にも適切な抗体を入手できなかったため、目的の蛋白が検出できず、これらについての結論はみちびきだせなかった。しかしながら、この実験の経過中、同時にこの細胞の細胞周期関連蛋白の動態を調べたところ、G0期静止に必要な条件はcdc2蛋白の消失とRb蛋白の脱燐酸化のみで、cdk2,cyclin-A,cyclin-D1,およびMAP kinaseが発現していも、細胞はG0期に移行し得ることが判明した。さらに、G0期より細胞周期に入るときのこれらの蛋白の発現を詳細に調べたところ、G1/S期のいわゆるStart pointでcdc2,cdk2,cyclin-D1の発現、Rbの燐酸化が一斉に起こるが、この変化に先行してそれまで発現していたcdk2とcyclin-D1がいったん消失し、再びRbの燐酸化と時期を一致して発現していることが分かった。これらの結果については、次項の雑誌にて発表予定である。今後の研究課題としては、このG1/Sのstart pointに先行した、cdk2とcyclin-D1の発現消失と関連する細胞周期関連因子間の相互作用があるかどうかを検証することである。すなわち、p15,p16,p21,p27 などのcdk inhibitor(CKI)の発現状況、cdk kinase活性、cdk,cyclinとCKIの結合状態を解析した後,このG0/G1移行期を通過した細胞が、S期に移行せずに再びG0期に戻ることが可能かどうかを検索する予定である。
著者
松南 千壽
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
no.520, pp.540-552, 1925-06-26

Tropacocainhydrochlorid kann eine Stunde lang auf 130° erhitzt werden, ohne dass dabei eine Veranderung (sowohl in chemische als auch in physikalischer Hinsicht) zu befurchten. Erst bei zwei stundigem Erhitzen auf 135-140° wird eine geringe Veranderung wahrnehmbar, die jedoch die Erfordernisse von Ph. Jap. nicht beeintrachigt. Sterilisirt man eine 2% ige wasserige salzsaure Tropacocainlosung nach der ublichen Methode, so bemerkt man ein Zeichen von Verseifung, indem man aus 10 g Salz 0.0004-0.0005 g Benzoesaure und 0.0006-0.0007 g Pseudotropin erhalt. Gegen Hitze ist die wasserige Losung des Pseudotropins sehr bestandig. Erst beim Erhitzen im Einschliessrohr auf 170-180° wird eine Spur Tropidins gebildet.Der Alkaligehalt des weichen Glases wirkt beforded auf die Verseifung der salzsauren Tropacocainlosung. Dem Sonnenlicht bezw. Urtraviolettstrahlen ausgesetzt zeigte das Tropacocainhydrochlorid und seine Losung eine auffallende Bestandigkeit.
著者
SMITH Ian
出版者
北海学園大学
雑誌
北海学園大学人文論集 (ISSN:09199608)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.175-234, 1995-03-31

This paper compares and contrasts aspects of identity among modern-day Ainu and Scottish Gaels. The Ainu are the native inhabitants of Hokkaido, in the north of the Japanese archipelago, who were gradually displaced by Japanese immigration from the mainland and were given Japanese citizenship (but not separate, ethnic recognition) after Hokkaido's incorporation into the Japanese nation. The Gaels are the Celtic-descended inhabitants of north-west Scotland, in the northern British Isles, who still have a knowledge of the ancient Scottish Gaelic language: once spoken throughout the Highland region of the Scottish mainland, Gaelic has largely disappeared from there, so that today most true Gaels are considered to live in the Western Isles, the island chain off Scotland's north-western coast. By 'aspects of identity', I mean the elements by which the communities view themselves as being distinctive or which have special significance in their cultures (for example, their languages and their relationships with nature); and also those elements-for example, history, tourism and symbolism-by which 'outsiders' have created popular images or stereotypes of those communities, whether or not they correspond to the 'insiders' perceptions. Finally, I will look at the common identity-or lack of one-that the Ainu and Gaels feel they share with the larger cultures around them.