著者
能登原 盛弘
雑誌
日本統計学会講演報告集
巻号頁・発行日
vol.71, pp.449-450, 2003-09-01
参考文献数
6
著者
Masahito Iioka Shiro Fukuda Norikazu Maeda Tomoaki Natsukawa Shunbun Kita Yuya Fujishima Hirotaka Sawano Hitoshi Nishizawa Iichiro Shimomura
出版者
Japan Atherosclerosis Society
雑誌
Journal of Atherosclerosis and Thrombosis (ISSN:13403478)
巻号頁・発行日
vol.29, no.12, pp.1823-1834, 2022-12-01 (Released:2022-12-01)
参考文献数
44
被引用文献数
1

Aims: T-cadherin (T-cad) is a specific binding partner of adiponectin (APN), adipocyte-specific secretory protein. APN exhibits organ protection via the T-cad-dependent accumulation onto several tissues such as the aorta, heart, and muscle. Recently, for the first time, we showed that three forms (130, 100, and 30 kDa) of soluble T-cad existed in human serum and correlated with several clinical parameters in patients with type 2 diabetes. Nevertheless, the significance of soluble T-cad has not been elucidated in the acute stage of cardiovascular diseases. We herein examined soluble T-cad concentrations and investigated their clinical significance in patients with emergency hospital admission due to ST-segment elevation myocardial infarction (STEMI).Methods: This observational study enrolled 47 patients with STEMI who were treated via primary percutaneous coronary intervention (PCI). Soluble T-cad and APN concentrations were measured by using an enzyme-linked immunosorbent assay. This study is registered with the University Hospital Medical Information Network (Number: UMIN 000014418).Results: Serum concentrations of soluble 130 and 100 kDa T-cad rapidly and significantly decreased after hospitalization and reached the bottom at 72 h after admission (p<0.001 and p<0.001, respectively). The patients with high soluble T-cad and low APN concentrations on admission showed a significantly higher area under the curve of serum creatine kinase-MB (p<0.01).Conclusion: Serum soluble T-cad concentration changed dramatically in patients with STEMI, and the high T-cad and low APN concentrations on admission were associated with the myocardial infarction size. Further study is needed to investigate the usefulness of categorizing patients with STEMI by serum T-cad and APN for the prediction of severe prognoses.
著者
近藤 滋
出版者
大阪大学
雑誌
学術変革領域研究(A)
巻号頁・発行日
2020-11-19

魚類ヒレの先端には、アクチノトリキアと呼ばれるコラーゲンの棒状結晶体を、ヒレの細胞が「建築資材」のように扱い、分業体制で、作成・整列・骨化を行うことで、ヒレ骨パターンを作り上げている。本申請研究では、その過程の完全な理解、インビトロにおける再現、計算機シミュレーションによるインシリコ再構成により、これまで不明であった後期形態形成現象の新たな概念を創出し将来の再生医療の基礎を作ることを目的とする。
著者
井上 康博 船山 典子 近藤 滋 新美 輝幸 大澤 志津江 小沼 健 秋山 正和 山崎 慎太郎 田尻 怜子 後藤 寛貴
出版者
京都大学
雑誌
学術変革領域研究(A)
巻号頁・発行日
2020-11-19

細胞は、素材によって工法を選び、組み立てることで「体」を建築する。本領域では、この素材の加工という新しいパラダイムを提示することで、後期発生以降の形態形成の原理に挑む。このパラダイムは「工業」そのものであるため、工業デザイン技術の生物への応用と、生物で得られた知見の産業応用が期待できる。この目的のために、総括班は、様々な分野の実験系と理論系の融合推進、異分野からの若手研究者の参入支援など、領域推進の司令塔としての機能を担う。
著者
塚田清市編
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
1916
著者
塚田清市編
出版者
乃木十三日会
巻号頁・発行日
1938
著者
翁 群儀
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.2_73-2_80, 2015-07-31 (Released:2015-10-25)
参考文献数
14

台湾における錫工芸は中国大陸漢民族の台湾移住とともにもたらされたもので,品目としては伝統的祭事道具,茶缶,蝋燭台,香炉などの生活用具が主である。しかし,台湾錫工芸の実態については,今日までほとんど把握されてこなかった。本稿は,現存する錫工芸工房への実地調査を通して,台湾における錫工芸師匠の技術伝承系譜を明らかにしたものである。それにより,次のことが明らかになった。1.台湾における錫工芸は,約200年前に大陸の福州ならびに泉州で展開されていた錫工芸従事者の台湾への移住によってもたらされ,以来,福州派と泉州派の様式が台湾での錫工芸の主流となった。2.かつては台湾西部の北から南の各地域に錫工芸師匠が工房を構えていたが,今日の北部ではその姿が皆無になり,地域的には中南部にわずかの工房・師匠の存在が確認できる。3.生活様式の西洋化などに伴い伝統的錫工芸は衰退の一途を辿りつつあるものの,技術伝承脈絡が明らかになったいくつかの錫工芸工房においては旧弊から脱皮した錫工芸の展開が図られている。
著者
針谷 爽 坂田 理彦 岩原 明弘 伊藤 大聡 中西 美和
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.4_59-4_66, 2020-03-31 (Released:2020-03-31)
参考文献数
10

従来,製品デザインにおいては,ユーザが製品を通してどのような価値を体験したいのかをユーザ調査等によって掴み,それに忠実に応えるよう情報伝達形態をデザインすることが重視されてきた。一方,最近では,開発者側が積極的に発信したいと意図する価値を製品デザインに反映させる試みも見られ,ユーザのニーズを超えた製品デザインに繋がる可能性が期待されている。そこで,本研究では,開発者の意図する製品価値をより的確にユーザに伝えるための情報伝達形態について,家電製品を対象として評価・検討する。まず,開発者及びユーザの両者に対して調査を行い,家電製品に備わる直接的または間接的な情報伝達形態についてパタン化した上で,各パタンに作りこまれた開発者が意図する製品価値がユーザにどの程度伝わっているのかを疎通度として定量化した。次に,この疎通度を用いて,開発者がユーザに与えたいと意図した製品価値をユーザに的確に伝えるためには,どの情報伝達形態のデザインに注力すべきかを導出した。
著者
花岡 俊仁 鈴木 宏光 中川 和彦 福原 哲治 小林 一泰 佐伯 英行 白川 敦子
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.62-66, 2010 (Released:2010-07-16)
参考文献数
16

症例は64歳,女性.糖尿病の既往がある.2002年6月血痰,喀血が出現し,当院を受診した.胸部CTにて左上葉中心に淡いスリガラス様陰影を認めた.気管支動脈造影にて2カ所血管の拡張部を認め,塞栓術を施行した.その後血痰は減少し,肺の陰影も消退したが,左上葉に8×5mm大の小結節影が残存した.経過観察となったが,2003年1月再び喀血が出現し,胸腔鏡補助下に左上葉切除術を施行した.病理組織検査にて肉芽形成を伴う気管支炎像があり,一部にムコールの菌塊が充満する像を認め,肺ムコール症と診断した.手術後6年2カ月を経過し,再発なく糖尿病外来に通院中である.肺ムコール症の頻度は稀で,免疫能低下状態で発症することの多い予後不良な疾患である.自験例は糖尿病があり二次性といえるが,左上葉の小結節影にムコールが付着・増殖した腐生性の要因も考えられた.
著者
島本慈子著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
2006

1 0 0 0 OA 日本居家秘用

著者
三宅建治
出版者
海部屋勘兵衛
巻号頁・発行日
vol.巻1-5, 1806

1 0 0 0 OA 鳥取案内記

出版者
吉田活版所
巻号頁・発行日
1909
著者
福田 朱里 内海 真生 杉浦 則夫 佐竹 隆顕
出版者
日本水処理生物学会
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.9-18, 2007 (Released:2018-03-10)
参考文献数
28

筑波大学構内の沼沢「松美池」において淡水産巻貝有肺類であるサカマキガイ(Physa acuta Draparnaud)とヒメモノアラガイ(Austropeplea ollula Gould)は同じnicheを占める競争関係にあり、ともに歯舌を用いて大型水生植物表面の付着性藻類を摂食している。同じ資源を巡る複数種においては、その体サイズの相違によって食い分けを行うことで食性を分化させ種間競争を回避する方法が知られているが、松美池では両種のサイズ分布に年間を通じてほとんど差がないことが演者らにより明らかにされている。そこで本研究では同所的に生息している両貝において、餌となる池の付着性・浮遊性ケイ藻類と両貝が摂食したケイ藻類組成の季節変動を比較することで、両個体群が共存するために食い分けの戦略をとっているのか考察した。対応分析を用いて6-12月の貝の腸管内のケイ藻類と池の付着性・浮遊性ケイ藻類の属構成を解析した結果、貝の食性は付着性・浮遊性ケイ藻類の季節変動より変化に富んでいた。選択指数の解析により、選択的に摂食したケイ藻類の属数は、サカマキガイよりヒメモノアラガイのほうが多いことが示された。本研究により、サカマキガイとヒメモノアラガイの食性にわずかに違いがあることが明らかとなった。2種間で明確な食い分けはないと考えられるが、2種間の食性の違いが松美池で2種が共存するための要因の1つとなっているかもしれない。