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著者
トルストイ 作
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1914
著者
加藤 晴美
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Series A (ISSN:18834388)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.22-43, 2011-01-01 (Released:2015-01-16)
参考文献数
56

現在,合掌造りの里として知られる飛騨白川村は,明治・大正期には山奥の別世界とみなされ,大家族制をはじめとする「奇異」な風習が残る地域として認識されていた.本稿では,このような認識が変容し,白川村が「古い文化」を有する貴重な地域として高い評価を獲得していくのはいつ頃であるか,またその背景はいかなるものであったかを検討し,山村が近代日本の中でどのように位置付けられていたのかを考察した.本稿では山村像が変容した時期を昭和戦前期と位置付け,この時期における白川村の生活変容や,当時盛んに行われた郷土研究や観光開発などが,白川村に対する認識の変容に影響を与えたことを明らかにした.白川村はブルーノ・タウトによってその価値が初めて認められたとも言われるが,実際にはタウト以前に始まった日本人郷土研究者らによる認識像の変容が,白川村に対する評価の高まりを導いたと考えられる.
著者
Takeshi Unoki Hideaki Sakuramoto Shunsuke Taito Yuki Kataoka
出版者
Society for Clinical Epidemiology
雑誌
Annals of Clinical Epidemiology (ISSN:24344338)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.78-87, 2021 (Released:2021-07-01)
参考文献数
24

BACKGROUNDAlthough the majority of medical professionals recognize unplanned extubation as a critical accident, its relationship with the clinical outcomes of ventilated patients is controversial. The purpose of this study was to understand whether unplanned extubation, including self-extubation and accidental extubation, is a prognostic factor for clinical outcomes of mechanically ventilated adult patients.METHODSA pre-specified protocol was registered on PROSPERO (CRD42019120976). EMBASE, MEDLINE, CINAHL, and the ICTRP were searched on December 25, 2018 and February 5, 2020. The primary outcome was hospital mortality, and the secondary outcomes were ICU mortality, ICU and hospital length of stay, duration of mechanical ventilation, proportion of reintubation, and cost.RESULTSOf the 3216 articles retrieved, 11 were selected for the systematic review, and 9 met the criteria for the meta-analysis. Self-extubation was significantly associated with lower hospital mortality (OR = 0.49, 95% CI 0.30–0.81; certainty of evidence: moderate) and unplanned extubation was associated with ICU mortality (OR = 0.34, 95% CI 0.17–0.69; certainty of evidence: moderate). There were no significant between-group differences in lengths of hospital or ICU stay, with mean differences of 1.71 days (95% CI −7.68 to 11.69; certainty of evidence: very low) and 1.26 days (95% CI −3.58 to 6.10; certainty of evidence: very low), respectively.CONCLUSIONSSelf-extubation is associated with lower patient mortality, but a definitive conclusion cannot be made due to methodological limitations.
著者
加藤 清司
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.309-319, 1995 (Released:2009-03-27)
参考文献数
121
被引用文献数
4 4

有機リン化合物は,合成樹脂産業での抗酸化剤や可塑剤,農業用殺虫剤あるいは神経ガス兵器として利用されてきている.一部の有機リン化合物は, acetylcholine esterase阻害作用とは異なる遅発性神経毒性(OPIDN)を有している.本総説では, OPIDN研究の現況について述べ,今後の研究の方向について考察する. OPIDNでは,化合物暴露後7日以上の潜伏期,軸索変性を伴う下肢麻痺,および加齢や動物種による感受性の相違が特徴的である.若い動物や齧歯類では感受性は低い.阻害された神経毒性エステレース(または神経障害標的エステレース: NTE)の坐骨神経での回復の早さばかりではなく, carboxylesteraseを含む解毒機構が加齢および種による感受性の相違に貢献している. OPIDNでは順行性軸索輸送には変化は認められないようであるが,逆行性軸索輸送は阻害されると報告されている. NTEの阻害,および阻害されたNTEのagingがOPIDNの発症機序と考えられてきたが,これに反対する議論もある. CaM K IIのようなkinaseによるcytoskeletal proteinのリン酸化や神経毒性物質高親和性結合部位がOPIDNの発症を引き起こすのかもしれない.亜リン酸トリフェニル(TPP)は合成樹脂産業で一般的に使われている化合物であるが, OPIDNとはいくぶん異なる遅発性神経毒性を持っている. TPP誘導性神経毒性の潜伏期はOPIDNのそれに比べ短く,齧歯類も同毒性に対して感受性を示す.軸索の障害に加え,神経細胞も障害される.ミトコンドリアのエネルギー代謝関連酵素が本毒性の標的かもしれない.今後の研究はOPIDNとcytoskeletal proteinのリン酸化および高親和性結合部位との関連の追究に向けられるとともに,齧歯類での発症モデルの開発に向けられることが望まれる.これらの研究はOPIDNについて未解明の部分に解答を与えるとともに,変性性神経疾患の病因解明にも貢献するであろう.
著者
後藤 俊夫 高橋 敞 岸 義人 平田 義正
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.85, no.8, pp.508-511,A40, 1964-08-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
11

フグ卵巣の水抽出液を加熱除タンパク後,イオン交換樹脂に吸着させることを骨子としたテトロドトキシンの新抽出法を考案した。この方法によれば少なくとも全一量の50%以上の毒を結晶状に得ることができる。また通常の再沈殿法で精製したテトロドトキシンにはアンヒドロエピテトロドトキシンが混在し,それを除去するにはピクラートを経て精製する必要がある。この精製テトロドトキシンを用いれば,臭化水素酸塩を結晶として得ることができる。
著者
松田 康子
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.132, pp.149-165, 2018-08-30

This paper attempts to consider current issues and future visions of a qualitative study on the livedexperience of people with mental health consumers/survivors/ex-patients. Note that no differenceexists between the collection of data regarding their lived experience and exploitation or plunder.Though model stories based on their lived experience, they were confined to acceptable stories in society.If lived experience explains model stories, I fear that social environment may not take diversityinto account, causing not inclusion but exclusion. In future visions, I suggested that researchersshould be cognizant of recognizing diversity, asking a primary research question."what is it"in orderto discover and give a name again. Another important point is that researchers attempt to adopta caring perspective in their studies.

10 0 0 0 日蓮辞典

著者
宮崎英修編
出版者
東京堂出版
巻号頁・発行日
1978
著者
永田 雅宜
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.203-209, 1961-05-20 (Released:2008-12-25)
参考文献数
12
著者
蓮井 千恵子 Chieko HASUI
出版者
川口短期大学
雑誌
川口短大紀要 (ISSN:09145311)
巻号頁・発行日
no.30, pp.69-81, 2016-12

心理,精神的問題を有していても精神科を利用しない人は多いが,そういう人たちの中に心理的援助,福祉,内科を利用する人がいるということが疫学調査を通じて明らかになった。しかし,なぜ精神科を利用しないのか,精神科を利用しない人の特徴について,質問紙を用いた研究では一致した見解は得られていない。本研究では,前方向視的1事例研究法を用い,精神障害を有するが精神科を利用しない人の特徴について考察した。対象者は心理療法研究に応募した女性で,SCIDの気分変調性障害に該当した。30回の心理療法の予定であったが,対象者による5回のキャンセルを含め20回で中断となった。さらに中断後2回の著者による半構造化面接を行った。心理療法過程と終了後面接の内容を解釈した結果,対象者は人に安心して依存できず,面接者や医師とも協働する援助関係を持つことができなかった。その為,自分を援助する対象を一時的に活用することしかできない人であるということが理解された。精神障害を有するが精神科を利用しない人は,質問紙で理解することは困難な複雑さを有していることが理解された。
著者
庵本 直矢 稲垣 亜紀 柏木 晴子 竹林 崇 花田 恵介
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.78-85, 2022-02-15 (Released:2022-02-15)
参考文献数
21

今回,脳出血後に上肢麻痺を呈した2症例に対し,脳卒中後の上肢麻痺に対してエビデンスが確立された介入を麻痺手の状態に合わせて行った.また,得られた上肢機能や使用行動の改善と白質のFractional Anisotropy(以下,FA)の変化の関連性を検討した.結果,2症例ともに上肢機能や使用行動の改善が得られ,FAでは鉤状束のみが両者とも向上した.そのため,上肢機能や使用行動の改善に伴って,運動機能に関わる皮質脊髄路の可塑的変化が生じる可能性は低いと思われた.一方で,報酬系に関わる鉤状束の可塑的変化が生じる可能性が示された.
著者
入野 俊夫
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.66, no.10, pp.506-512, 2010-10-01 (Released:2017-06-02)
参考文献数
15
被引用文献数
1