出版者
実業之長岡社
巻号頁・発行日
1913
著者
稀書複製会 編
出版者
米山堂
巻号頁・発行日
vol.上, 1931
著者
中沢 正隆 葛西 恵介 吉田 真人 廣岡 俊彦
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J105-C, no.11, pp.315-328, 2022-11-01

本論文では次世代RAN (Radio Access Network)の実現に向けて我々が提案してきているフルコヒーレントアクセスシステムについて述べる.最初に2010年代の4Gから2020年代の5G更に2030年代の6Gに向けての大きな変革としてD-RAN (Distributed RAN)からC-RAN (Centralized RAN)への進化について述べた後,それとともに今まで開発されてきた各種モバイルフロントホール(MFH: Mobile Fronthaul)について説明する.その中で将来に向けてのフルコヒーレント伝送の重要性を浮かび上がらせ,我々が実験を行ってきている無線・光融合型フルコヒーレント伝送方式について述べている.この方式は光信号と無線信号をIF (Intermediate Frequency)が異なる一つの電磁波伝送として捉えるものであり,構成が簡単でありかつ高性能を実現できる興味深い手法である.光と無線を一体として捉えることにより,光伝送部分で発生する誤りを無線のFEC (Forward Error Correction)で補正できるなど今まで考えられなかった特徴がある.更に,その実現のために重要な技術として,注入同期による信号光とLO (Local Oscillator)光との高精度位相同期技術について詳細に述べる.この高精度な位相同期はLD (Laser Diode)が1台という簡単な構成で実現できるため,256 QAMのような高い多値度の光伝送にも応用可能であることを示した.最後に,フルコヒーレントアクセスシステムの高度化のために重要な光・電子デバイス更にはその集積化技術について述べている.
著者
嶋岡 麻耶 山勢 博彰 田戸 朝美 向江 剛
出版者
山口大学医学会
雑誌
山口医学 (ISSN:05131731)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2+3, pp.51-63, 2022-08-31 (Released:2022-11-02)
参考文献数
22

本研究の目的は,深部静脈血栓症の理学的予防法のうち足関節底背屈他動運動を取り入れたケアが下肢血行動態及び安楽に与える影響を明らかにすることである. 方法は,20歳以上40歳未満の健常女性16名に対し単純ランダム割付クロスオーバーデザインを用いて,intermittent pneumatic compression(IPC)を75分間装着する群(IPC群),IPCを15分間装着し除去後30分に1分間足関節底背屈他動運動の介入を行い,その後30分間IPCの再装着を行わない群(足関節運動群),IPCを15分間装着し除去後60分間IPCの再装着,及び足関節底背屈他動運動の介入を行わない群(IPC除去群)の3群を行った.下肢血行動態,凝固線溶反応,自律神経活動,主観的感覚を評価した. 足関節運動群は足関節底背屈他動運動後,大腿静脈最高血流速度及び脱酸素化ヘモグロビンの濃度変化(ΔHHb)が低下した.凝固線溶反応のうちフィブリンモノマー複合体(FMC),トロンビン-アンチトロンビン複合体(TAT),プラスミン-α2プラスミンインヒビター複合体(PIC)は介入による変化はなかった.自律神経活動のうちhigh-frequency component(HF)はIPC群で15分以降,他の2群と比較して低値で推移した.主観的感覚はIPC群が最も高値であった. 足関節運動群は下肢静脈うっ滞の増悪及び凝固能の亢進を生じず,IPCを継続使用した場合に生じる不快の感覚を軽減させる介入であることが示唆された.
著者
中西 祥子 中西 員茂 藤堂 恵 久保 和雄 二瓶 宏
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.32, no.8, pp.1135-1141, 1999-08-28 (Released:2010-03-16)
参考文献数
14

28歳, 女性. 15週で妊娠判明時に血清クレアチニン4.4mg/dlを指摘され, 慢性腎不全の診断にもかかわらず患者の強い希望により妊娠継続した. 血液透析を行いながら32週で経膣分娩にて1790gの男児出産し, 産後8日目の血液透析を最後に離脱した. その後外来経過観察中徐々に腎機能低下, 産後1年10か月にて血液透析再導入となり, 週1回4時間の透析療法を行っていたが, 再び妊娠した. 透析時間延長, 回数を増やし38週にて経膣分娩にて2764gの女児を出産. 産後は週2回各4時間の血液透析となる. その後徐々に高窒素血症進行し, 週3回各4時間の血液透析を行っているが, 大きな合併症なく今日に至っている.2児とも奇形なく, 発育については第1子のみ生後8か月までは標準を下回ったがそれ以後は支障なく, それぞれ10歳, 8歳となり日常および学校生活を順調に過ごしている.
著者
柴田 早苗 寺西 裕美子 藤井 千惠子 長濱 勝治 村田 桃代 山本 明弘
雑誌
明治国際医療大学誌 = The Bulletin of Meiji University of Integrative Medicine (ISSN:18841414)
巻号頁・発行日
no.11, pp.9-13, 2014-09-30

多くの女性にとって化粧は,精神的満足や自尊感情を高めるための重要な行為だといわれるが,入院が長期化しがちな精神科病院においては,社会生活から遠ざかる中で,化粧に対する関心や欲求そのものが希薄になり,それがまた,医療者側の化粧への配慮を失わせて行くという負の循環を生み出してきた.しかしながら,化粧には,陰性症状,協調性,自発性等の改善効果があることや,「自・他の関心」や「女性としての生き方を考える」などの変化をもたらすという報告がある.そこで本研究では,統合失調症により精神科閉鎖病棟に入院する女性10名(希望者)を対象に化粧会を実施し,化粧による日常生活行動(ADL:activity of daily living)への影響について検討した.その結果,化粧は,ADL評価点を向上させ,さらにその効果は化粧会実施後も持続することが認められた.化粧には統合失調症を持つ女性の現実感覚を回復させ,ADLを改善する効果のあることが示唆された.(著者抄録)
著者
若山 正隆
出版者
日本電気泳動学会
雑誌
電気泳動 (ISSN:21892628)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.91-95, 2022 (Released:2022-11-02)
参考文献数
8

様々な物質を一斉に分析するメタボローム解析のうち,極性低分子(アミノ酸類,有機酸類,核酸類)についてはキャピラリー電気泳動質量分析(CE-MS)法がしばしば用いられる.食品・農産物は多種多様であり,分析ターゲットなる極性低分子は呈味性,栄養・機能性等に関与することも多く,品質の維持,向上に重要な役割を持っている.しかしながら多種多様の材料を安定的に測定するには適切な前処理および分析の工夫が必要である.本報では生材料に対して固定溶媒添加および未添加条件下での破砕,および凍結乾燥材料の安定的な破砕および抽出手法を紹介し,さらにCEにおいてキャリーオーバーが少なく,電流降下が少ない試料導入並びに検量性の高い質量分析法を用いたメタボローム手法を紹介する.これらの安定的な分析手法を用いて食品,農産物に対しての品質の維持,向上に貢献できうる実験系の提示と将来像について考察する.
著者
小松 徹
出版者
日本電気泳動学会
雑誌
電気泳動 (ISSN:21892628)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.87-90, 2022 (Released:2022-11-02)
参考文献数
8

生体内には常に数千種類を超える酵素が発現しており,特定の酵素のはたらきの異常が病気の進行と関連する例が数多く報告されている.特定の疾患と関わる酵素の機能を理解することは,病気の診断,薬の開発に直結する非常に重要なものであるが,その機能は生体内の種々の要因によって動的に制御されており,いまだに,疾患との関わりが見出されていない酵素も数多く存在している.著者らは,酵素の有する活性に着目し,生体内の様々な酵素の活性を網羅的に評価する研究手法と,見出された活性の責任タンパク質を非変性電気泳動を用いた活性評価によりプロテオーム中から高精度に発見する研究手法(diced electrophoresis gel法)を組み合わせることで,生体内の様々な酵素の機能異常を活性レベルの解析から発見し,新たな創薬標的,バイオマーカーの候補タンパク質を見出す方法論(enzymeのomics = enzymomics法)の開発を進めてきた.本論文では,酵素の活性を高感度に検出する蛍光性分子を用いた解析を中心として,その方法論と展望について紹介させていただく.
著者
木下 恵美子 木下 英司 小池 透
出版者
日本電気泳動学会
雑誌
電気泳動 (ISSN:21892628)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.71-79, 2022 (Released:2022-11-02)
参考文献数
40

外来タンパク質を発現には,細胞あるいは無細胞系のタンパク質発現系を利用できる.目的のタンパク質がリン酸化などの翻訳後修飾を要する場合には系の選択が重要である.私たちは,ヒトSrcファミリーキナーゼ(SFKs) 8種類を,2種類の細胞ベースのタンパク質発現系と4種類の無細胞タンパク質発現系で合成し,それらのリン酸化状態をリン酸基親和性電気泳動法Phos-tag SDS-PAGEで解析した.真核細胞由来の系では,発現したキナーゼに翻訳後修飾に基づく複数のリン酸化状態が存在した.それぞれのキナーゼのリン酸化状態は,発現系によって明らかに異なった.キナーゼ活性の有無は,キナーゼと発現系の両方の特性に依存していた.これらの結果は,無細胞タンパク質合成系を利用したプロテオーム解析,特に翻訳後修飾を必要とするタンパク質の解析に対して重要な情報である.
著者
黒木 勝久 秋山 克樹 榊原 陽一
出版者
日本電気泳動学会
雑誌
電気泳動 (ISSN:21892628)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.97-102, 2022 (Released:2022-11-02)
参考文献数
12

黒毛和牛やブランド豚肉を始めとした高付加価値食肉は系統種の交配と飼育条件の工夫により開発される.食肉偽装などの問題もあり,遺伝的・環境的要因を一度に解析できる手法を確立することで,効率的な優良育種とブランド肉の偽装鑑定への応用に期待できる.その一つとして,我々はプロテオミクス基盤技術を活用した解析を行っている.本稿では,豚肉に焦点を当てブランド肉鑑定および優良種豚選抜法への可能性を二次元電気泳動と質量分析計を用いて検討した結果を報告する.プロテオーム解析の結果,ブランド豚肉では解糖系に関するタンパク発現が大きく変動しており,環境要因が糖代謝に与える影響を見出すことが出来たと共に,ブランド豚肉を判別できるマーカータンパク質・ペプチドの候補を見出すことが出来た.さらに,優良育種に用いられるデュロック種と大ヨークシャー種の血清サンプルを用いた解析より,従来の系統的な選抜方法とは異なる新たな個体識別方法への可能性が示された.

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著者
浜銀総合研究所 [編]
出版者
浜銀総合研究所
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, 1989-04