著者
井奥 陽子
雑誌
弁論術から美学へ : 美学成立における古典弁論術の影響
巻号頁・発行日
pp.48-58, 2014-03-31

平成23年度-平成25年度 科学研究費補助金 基盤研究(C) 研究成果報告書 課題番号 23520121
著者
Ryota Hikiami Hodaka Yamakado Shinsui Tatsumi Takashi Ayaki Yuichiro Hashi Hirofumi Yamashita Nobukatsu Sawamoto Teruyuki Tsuji Makoto Urushitani Ryosuke Takahashi
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
pp.0285-17, (Released:2018-02-09)
参考文献数
10
被引用文献数
7

We herein report a 15-year-old girl who developed rapid progressive muscle weakness soon after the third injection of a bivalent human papilloma virus (HPV) vaccine. Although immunotherapies were performed for possible vaccine-related disorders, she died of respiratory failure 14 months after the onset of the disease. A genetic analysis identified a heterozygous p.P525L mutation of the fused in sarcoma (FUS) gene, and a histopathological analysis was also consistent with FUS-associated amyotrophic lateral sclerosis (ALS) without any evidence of neuroinflammation. We concluded the diagnosis to be FUS-ALS, although we cannot completely rule out the possibility that the vaccination worked as a trigger.
著者
川島 亜紀子 眞榮城 和美 菅原 ますみ 酒井 厚 伊藤 教子
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.353-363, 2008-09-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
34
被引用文献数
5 8

本研究は, 青年期の子どもがいる家族を対象に, 両親の夫婦間葛藤が子どもによる両親間葛藤認知を媒介として子どもの抑うつ傾向と関連するかどうかを検討することを目的として実施された。父親, 母親, および子どもを対象に, 質問紙調査を実施し, 両親回答による夫婦間葛藤の深刻さ評価と子ども回答による両親間葛藤認知, 父母への情緒的つながり, および抑うつ傾向を測定した。その結果, 男女ともに両親間葛藤が深刻なほど葛藤への巻き込まれ感が強まり, さらに両親の夫婦間葛藤に対する自己非難や恐れの認知につながっていた。男子については, こうした自己非難や恐れの認知が抑うつに関連していたが, 女子についてはこうした相関は見られなかった。一方, 両親間葛藤の深刻さは両親への情緒的つながり, 特に, 父親への情緒的つながりにより強い関連が見られた。抑うつとの関連では, 同性の親との情緒的つながりが重要であることが明らかになった。母親による夫婦間葛藤認知は子どもの葛藤認知に有意に関連していたが, 父親のそれは有意ではなく, いずれも子どもの抑うつ傾向とは直接関連しなかった。
著者
阿部 学
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 (ISSN:18817165)
巻号頁・発行日
vol.237, pp.25-35, 2011-02-28

千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第237集『起業家教育に関する実践的研究』 藤川 大祐 編"A Practical Study About Entrepreneurship education" Report on Research Project No.237本稿は、大澤真幸・宮台真司『大澤真幸 THINKING「O」第8 号-「正義」について論じます-』(左右社、2010)で取り上げられるミメーシス(「感染的模倣」)の概念をたよりに、キャリア教育の教育方法について考察するものである。とくに宮台と大澤のミメーシス概念は、次のように分類できる。まず、「感染」する対象には、共同体的な存在と脱共同体的な存在のふたつがあり、それらの利他的行為によって「感染」が惹き起こされる。また、他者への「感染」を可能にするのは、「感染」する人A と、対象となる他者と、その他者を理想的なモデルとして肯定する第三者の視点の3 点が必要になる。さらにまた別の構造として、共同体で共生するにあたっての課題を抱える人から「感染」が惹き起こされることもある。以上のミメーシス概念とキャリア教育との関連ついて、職場体験、「間接的なキャリア教育」、起業家教育を例として考察した。
著者
中山 泰一 坂東 宏和 鈴木 貢 Yasuichi Nakayama Hirokazu Bandoh Mitsugu Suzuki
出版者
情報処理学会
雑誌
2017年度情報処理学会関西支部.支部大会講演論文集 (ISSN:1884197X)
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.E-06, 2017-09-15

2017年度 情報処理学会関西支部.支部大会 2016年9月25日(月) 大阪大学中之島センター
著者
岡本 健
巻号頁・発行日
2018-03-02

2018年3月2日に、国際文化学研究推進センター2017年度研究プロジェクト「映像メディアにおける注意と情動に関する領域横断的研究」第2回研究会において発表した際に配布した資料
著者
深見 泰孝
出版者
日本保険学会
雑誌
保険学雑誌 (ISSN:03872939)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.613, pp.613_129-613_148, 2011-06-30 (Released:2013-04-17)
参考文献数
46

明治期に我が国では,仏教系生命保険会社と呼ばれる生命保険会社が設立される。この会社は,教団や僧侶が直接,間接的に関与したことが特徴である。保険思想が十分に普及していなかったとされる当時,多くの門信徒を抱える教団を活用した保険募集は,募集を優位にすすめる方策と考えられた。ところが,多くの会社が明治期に破綻や合併,支配権異動などで仏教系生命保険会社としての営業活動を終えている。そこで,本稿では,これまで明らかにされていなかった仏教系生命保険会社の支援形態の差異に注目し,この違いが経営に与えた影響,破綻要因に与えた影響を分析し,また,仏教系生命保険会社が保険業史上に果たした役割について検討した。
著者
白崎 圭亮 北内 義弘
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.137, no.4, pp.265-273, 2017-04-01 (Released:2017-04-01)
参考文献数
16
被引用文献数
7

It is difficult to assess how transient stability of trunk transmission power systems may be affected by a system fault under the conditions created by the widespread use of renewable energy (RE) because it may greatly differ depending on power system conditions such as the operation statuses of generators and RE, and also on whether or not any RE is tripped after the fault, for example. Then we developed photovoltaics (PV) generation model for transient stability analysis and defined a scenario for the widespread use of RE in order to perform an analysis using this power system model. We confirmed that this made it easy to identify the impacts on transient stability and their causes even when different power system conditions contribute in a complex manner.
著者
竹ヶ原 靖子 安保 英勇
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
pp.1510, (Released:2017-09-29)
参考文献数
35

援助要請者は,援助要請の際に,自身のコストだけでなく,潜在的援助者のコストにも注目していることが示されているが,援助要請者が何から潜在的援助者のコストを予測するのかについてはあまり検討されていない。そこで,本研究では援助要請者と潜在的援助者の二者間におけるコミュニケーション・パターンに着目し,それが援助要請者の潜在的援助者コスト予測と援助要請意図に与える影響を検討した。大学生の同性友人ペア15組にそれぞれ10分間の日常会話をさせた後,潜在的援助者のコストを予測し,自身の援助要請意図について回答させた。その結果,相補的コミュニケーション(↑↓)と潜在的援助者の憂うつな感情との間に負の相関,相称的・競争的なコミュニケーション(↑↑)と援助要請意図の間には負の関連が示されるなど,日常会話におけるコミュニケーション・パターンと潜在的援助者のコスト予測,援助要請意図との間にいくつか有意な関連が示された。このことから,日常場面におけるコミュニケーションは,援助要請者が潜在的援助者のコストを予測する手がかりのひとつであることが示唆された。