著者
杉韻居士 著
出版者
鈴木書店
巻号頁・発行日
1914
著者
田井 郁久雄
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.56-75, 2001-07-01

岡山市の中心地域に位置する地区図書館である岡山市立幸町図書館では,2000年4月から,火曜日〜金曜日の開館時間を2時間延長した。本稿では,1999年度と2000年度の利用統計を比較して,開館時間延長のサービス効果を検証した。開館時間は長ければよいというものではない。延長に見合うだけの一定の効果がなければ成功したとはいえない。幸町図書館の場合はどうだったか,期待したほどの効果がなかったとすれば何が問題なのか,サービスの向上のための方策として開館時間の延長の優先度をどう考えるべきか等の問題について考察した。
著者
喜多村 浩
出版者
日本経営者団体連盟出版部
雑誌
経営者
巻号頁・発行日
vol.21, no.9, pp.10-15, 1967-09
著者
夏目 達也 大塚 雄作 中島 英博 丸山 和昭 林 篤裕 吉永 契一郎 齋藤 芳子
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

入試改革に伴う入試・高大接続業務の高度化・多様化に対応するための方策として、入試担当専門職(アドミッション・オフィサー)の設置が考えられる。本研究の目的は、同専門職設置の可能性・必要性を検証すること、同専門職を養成するためのプログラムを開発することである。目的を達成するため、研究2年目にあたる平成29年度には、以下の課題を設定し取り組んだ。①国内主要大学における高大接続や大学入試改革の実施状況について、聞き取り調査や各種資料の入手を通じて調査を行うこと、②主要大学における入試・高大接続業務、当該職員の職務遂行能力に関する調査を引き続き行うこと、③当該専門職員の能力開発の制度・プログラム等のあり方を検討すること、④入試担当専門職員を設置・養成の先進事例をもつ諸外国との比較研究を行うこと。その結果、以下のような成果をあげることができた。①北海道大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、早稲田大学、追手門大学について、入試改革の現状や担当教職員の役割・能力開発等について知見を得た。②「アドミッション担当教職員支援セミナー」として、入試業務に携わる教職員向けに、業務遂行を支援するために基礎的な知識を提供した。これを通じて、同教職員の間では、業務遂行に必要な知識に対するニーズが高い現状を把握できた。③フランスの主要大学にて、担当部署責任者に対して、以下の項目についてインタビュー調査を行った。a.入試業務担当組織の業務内容、b.専門職(進路指導カウンセラー)の職務内容、c.専門職の募集・処遇・キャリア形成支援方策等。これらを通じて、フランスでは、大学により事情は異なるものの、進路カウンセラーが高大接続で専門的知識を活用して、学生の高大接続・移行を支援している実態の理解に努めた。
著者
大森 不二雄 杉本 和弘 立石 慎治
出版者
東北大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

1.インターネット調査の実施準備を完了した。現在の職場や職務内容、現職の任期、現職の雇用条件、在籍した博士後期課程等、キャリア・経験等を調査項目とし、項目ごとに詳細に設問した調査票を完成した。大学と他組織(企業等)との間の差異や同等性をも把握するため、博士課程出身の非正規労働者全体を調査対象とすることとし、調査対象は「博士課程出身者(博士号取得者、ならびに、単位取得後退学した満期退学者)かつ非正規労働者(大学・短期大学、公的研究機関等、民間企業、非営利団体、官公庁、その他の組織に任期付で雇用されている者。職務内容を問わない。)」と定義した。所属部局の研究倫理委員会による承認を得た。同承認が3月となり、年度内の発注・納品というスケジュールでは十分な回収数が得られない可能性もあったため、次年度の早期に調査を実施することにした。2.シンポジウム「エビデンスに基づく科学教育」(4月)に参加し、ポスドクが科学教育専門家としてのトレーニングを受けて活躍する北米の知見を得るとともに、講師のカール・ワイマン氏(ノーベル物理学賞受賞者、科学教育研究者)等と協力関係を構築した。また、シンポジウム「博士の選択2017~これからの博士・ポスドクのキャリアを考える~」(10月)に参加し、大学における博士人材のキャリア等に関する情報を収集した。さらに、文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)主催「第10回政策研究レビューセミナー」(12月)に参加し、「博士人材のキャリアパス把握と分析」を含む諸発表を聴き、情報収集を行った。3.上記2のワイマン氏等が大きな役割を果たしたDBER(discipline-based education research)の発展及び博士のDBER人材としての育成・活用等に関する論考を刊行するとともに、学会シンポジウムにて日本固有の課題の一つとして博士の活用を論じた。
著者
中林 幸子 Yukiko Nakabayashi 千里金蘭大学 現代社会学部 現代社会学科
出版者
千里金蘭大学
雑誌
千里金蘭大学紀要 (ISSN:13496859)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.16-27,

血液型性格分類は「科学的根拠がない」という枕詞を冠しながら、人びとに広まっている。「科学的根拠がない」にもかかわらず、なぜ血液型性格分類の話を夢中になってしたり、本気で信じたする人がいるのだろうか。本稿では、マス・コミュニケーション効果論の観点から小学4年生の児童(東京都、茨城県の計343名)にアンケート調査を行い、彼らが、血液型性格分類を採用していく過程で、何から(もしくは誰から)影響を受けているのかを探った。具体的には、血液型性格分類についての情報をどこから入手して自らの知識としたのか、何(あるいは誰)の影響で血液型性格分類を信じるに至ったのか 、血液型性格分類を応用した行動を実際にとったことがあるかである。 結果、以下の4点が明らかになった。1児童は血液型性格分類に関する情報を、マス・メディアと人(パーソナル・メディア)の双方から得ている。2行動レベルにおいて、マス・メディアよりもパーソナル・メディアの影響の方が強い。3準拠集団へ強い帰属意識を持つ者は、その集団の持つ血液型性格分類への信念と自身の信念が強く相関している。4血液型性格分類を信じていないがそれに基づいた行動をとる者が存在する。