著者
玉川 奨 香川 宏介 森田 武史 山口 高平
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.386-395, 2014-07-01 (Released:2014-06-18)
参考文献数
8
被引用文献数
2

Here is discussed how to build up Japanese vocabulary for Japanese Linked Open Data. The vocabulary is constructed by mapping properties of the Japanese Wikipedia Ontology to the Linked Open Vocabularies. The Japanese Wikipedia Ontology is a large scale ontology learned from the Japanese Wikipedia. It includes many properties and property relations (property domains and property ranges). The Linked Open Vocabularies is a large cloud for vocabularies of Linked Open Data. We construct a Japanese vocabulary semi-automatically by mapping properties to vocabularies. Experimental case studies show us that we can use the built Japanese vocabulary as a general vocabulary for building Japanese Linked Open Data.

1 0 0 0 OA 侠客伝

著者
博文館編集局 編
出版者
博文館
巻号頁・発行日
1910
著者
石井 由香理
出版者
首都大学東京
巻号頁・発行日
2015-02-19

首都大学東京, 2015-02-19, 博士(社会学)
著者
大田 正文
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.8, no.15, pp.44-47, 2009-07-21

大手IT企業に勤める大田正文さんは、数多くの勉強会に参加し、自らも6つの勉強会を主宰する。その数、年間300超。いくつかの勉強会に参加したことがある読者なら、どこかで大田さんに出会っているかもしれない。勉強会を知り尽くした大田さんに、その魅力や上手な使い方を聞いた。◆Q 大田さんは、年間で300回以上の勉強会に参加されているそうですね。
著者
飯田 卓
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.60-80, 2010-06-30 (Released:2017-08-14)
被引用文献数
1

グローバリゼーションが日常化していくなか、個人と世界を媒介する共同体の役割があらためて見なおされつつある。本稿では、マダガスカル南西部ヴェズ漁師の漁法開発と漁撈実践をとりあげ、閉鎖的でも脆弱でもない共同体のありかたを考察した。ヴェズ漁師たちは、手もちの素材や道具、技能、実践経験を適宜組み合わせながら漁法開発をおこなう。こうしたブリコラージュは、不断の状況変化のなかでくり広げられる漁撈実践の延長である。つまりヴェズ漁師の漁法開発は、ルーティンの図式とともに状況対処能力を習得できるような正統的周辺参加にもとづいているのである。このように実践をとおして状況対処能力が得られるような共同体を、本稿では「ブリコラージュ実践の共同体(CBP)」と呼ぶ。CBPは、グローバリゼーションという状況のもとで、通常の実践共同体よりも柔軟に変化するが、実践共同体の性格を有するがゆえの限界もある。その限界をふまえつつ、グローバリゼーションという流動的な状況のなかで共同性を創出していく試みは、文化人類学の重要な主題となろう。
著者
加藤 真紀 竹田 恵子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.4_685-4_694, 2017-09-07 (Released:2017-10-21)
参考文献数
34

本研究は,高齢者の終末期にかかる家族の意思決定について国内外の文献をレビューし,研究の動向とともに高齢者の終末期にかかる家族の意思決定の特徴を明らかにすることを目的とした。2015年までの国内外における高齢者の終末期にかかる家族の意思決定に関する研究を,「高齢者」「家族」「意思決定」「終末期 or 緩和ケア」などのキーワードで検索を行った。家族の意思決定の特徴は,高齢者の希望や心情を理解しようと努め,高齢者のライフストーリーから推定を行っていることが示された。しかし,家族であっても高齢者の意思を推定することはむずかしく,困難や不確かさがあり,意思決定後もその決断内容の問い直しをして揺れを伴う体験であることも明らかとなった。今後は,家族が手がかりとしている高齢者のライフストーリーの要素や,家族の判断基準,判断材料,決定への影響要因などを明らかにし,困難を緩和できる効果的な支援を検討していく必要がある。
著者
石崎 直人 矢野 忠 山村 義治
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.159-166, 2003-05-01 (Released:2011-03-18)
参考文献数
27

糖尿病は、一旦発症すると治癒が困難であり、血糖コントロールの状態によってはさまざまな合併症を伴い、患者のQOLを著しく損なうのみでなく、医療費の増加にも大きく関わっている。しかし糖尿病発症前段階といわれる耐糖能異常では食事療法や運動療法などによる積極的な改善が可能であり、未病治としての鍼灸治療の適用によくあてはまる段階であると考えられる。糖尿病患者における鍼灸治療は症例報告や症例集積の形で報告されてきたが、糖尿病患者の性質上、インスリンや経口糖尿病薬など通常の医療を併用せざるを得ない場合が多く、鍼灸治療の付加的価値を明確にするには至っていない。動物やヒトにおける実験的研究も一部で報告され鍼刺激によりインスリン分泌が亢進する可能性が示されているが、経穴や対象の相違からさらなる検討の余地がある。一方、糖尿病発症予防における鍼灸治療のアプローチとして肥満の是正、あるいはインスリン抵抗性の是正などが考えられるが、最近のいくつかの報告は、鍼刺激によるインスリン抵抗性の改善の可能性を明確に示したものがあり、未病治としての鍼灸の適用の可能性を拡大するものである。
著者
安川 康介 William Stauffer
出版者
日本国際保健医療学会
雑誌
国際保健医療 (ISSN:09176543)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.101-109, 2013-06-20 (Released:2013-07-30)
参考文献数
25
被引用文献数
1

第三国定住の過程において、難民の健康診断は人道的及び公衆衛生学的な観点から重要である。2010年より、日本はアジアで初の第三国定住の試験的プログラムを開始し、今後受け入れる難民の数が増加する可能性がある。日本でのより充実した難民受入医療体制を整備していくための有用な資料となるように、本稿では、多くの難民を受け入れてきた実績を有する米国の難民受入体制の概要及び難民の健康診断についてまとめた。米国への難民の審査及び受け入れはUnited States Refugees Admission Programを通して、国連難民高等弁務官事務所や国際移住機関などの国際機関、米国の関係省庁、非政府組織の密な連携のもとで実施されている。入国前の健康診断では、米国疾病予防管理センターの作成するマニュアルに基づいて、活動性肺結核や未治療の性感染症などの公衆衛生学的に問題となりうる疾患、危険な行為を伴う身体疾患・精神疾患、薬物依存・乱用等の有無が診断される。2007年以降、従来の胸部X線と喀痰塗抹による結核検査に加え 培養検査と感受性試験が追加されたことにより、米国内での難民結核症例数は減少傾向にある。米国に定住した難民には、90日以内の健康診断が推奨されており、検査項目は入国前の推定治療の有無や難民の出身地を考慮したものとなっている。Voluntary agenciesによる支援や医療通訳サービスが、難民の医療受診に重要な役割を果たしている。難民の健康診断ガイドラインの存在や医療通訳制度など、様々な長所を有する米国の難民受入医療体制だが今後の課題として、国内外の医療従事者間のコミュニケーションの向上、各州における受入医療体制の標準化、精神疾患の診断・治療の向上などが必要である。
著者
山下 勝
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.92, no.5, pp.310-321, 1997-05-15 (Released:2011-09-20)

清酒及びビール等の穀物を原料とした酒が, どのように発生・発展して現在の姿となったかについて, 著者が自称される「実験考古学」により明らかとなった興味ある種々の事実に基づいて, 本号と次号で解説していただくことにした。
著者
奥村太一
雑誌
日本教育心理学会第60回総会
巻号頁・発行日
2018-08-31

問題と目的 縦断研究は,個人の成長や発達といった時間経過に伴う変化を記述するだけでなく,何らかの働きかけとそれがもたらす効果との間の因果関係を検証する上でも有用である。一言で縦断的にデータを収集するといっても,その期間や頻度は目的に応じて様々であり,短いものでは1週間程度,長いものでは数十年に及ぶ場合もある。 データ収集の期間や頻度に関わらず,同じ対象者や集団から繰り返しデータを得ようとすると様々な手間や困難に直面することになる。調査が紙媒体で行われる場合には,アンケート用紙の印刷や封入の手間に加え,用紙の郵送や未回答者への督促状の送付に係る経費がかさむ上,データ入力や紐付け情報の整理も煩雑であり,個人情報の管理にも多大な注意を払う必要がある。 一方,近年インターネットの普及に伴い,Web上で研究協力者の募集から調査フォームのメール配信,結果の集計までの行程を一括して行えるようになった。Webアンケートの実施をサービスとして展開する企業が数多く進出してきた一方で,Googleフォームに代表される無料のアンケートツールも心理学研究に広く用いられるようになってきている(豊田, 2015他)。 Webアンケートシステムを利用することで,紙媒体の調査では不可避であった様々な手間や経費が圧倒的に節約されるようになった。しかし,これを縦断研究に利用するにはまだ十分な環境が整っているとはいえない。限られた期間において集中的にデータを集める経験サンプリング(experience sampling)や生態学的即時的アセスメント(ecological momentary assessment)を可能にするようなサービスは海外を中心に広く展開されているが(Thai & Page-Gould, 2017他),多くの縦断研究はそこまでの時間分解能を必要とするわけではない。このような研究に無償で利用できるWebアンケートシステムがあれば,縦断研究の幅はより広がると考えられる。 本研究では,Googleによって提供されているサービスを用いることで,縦断研究に利用できるWebアンケートシステムを構築することを試みる。方 法 Googleによって提供されているアプリケーションのうちDrive, Forms, Gmail, Spreadsheetを用い,Google Apps Script(GAS)によってこれらを制御する。Googleアカウントを利用することで,利用者は個人でサーバを立ち上げたり管理したりすることなく,容易にWebアンケートシステムの環境を整えることができる。また,GASはJavaScriptをベースとしたスクリプト言語であり,習得が比較的容易であるとされていることから,ユーザーがより発展的なシステムにカスタマイズすることも決して困難ではない。結果と考察 今回構築したシステムは,以下の要素から成っている。()内は対応するアプリケーションである。 1.参加登録フォーム(Forms) 2.調査フォーム(Forms) 3.参加者メールアドレス(Spreadsheet) 4.スケジュール(メール配信,リマインダー配信,回答締め切り,集計)(Spreadsheet) 5.調査フォームコピー先フォルダ(Drive) 参加者は参加登録フォームからメールアドレスをフェイスシート項目を登録する。このメールアドレスに調査フォームをスケジュールに従って配信するのだが,データ紐付けのためのIDやパスワードを発行せずともすむよう,参加者ごとに調査フォームをコピーしたものの個別URLをメールにて送信するようになっている(Google Driveでは同名のファイルコピーが許される)。回答期間締め切り前に未回答の参加者にリマインダーが送信され,回答を締め切った後に個々のフォームに記録された回答が1つのスプレッドシートに参加者識別番号やフェイスシート項目とあわせてロングフォーマットで集約されることになる。これらはイベントトリガーによって全て自動的に処理される。引用文献高橋宣成 (2018). Google Apps Script 完全入門 秀和システムThai, S., & Page-Gould, E. (2017). ExperienceSampler: An open-source scaffold for building smartphone apps for experience sampling. Psychological Methods. Advance online publication. 豊田秀樹 (2015). 紙を使わないアンケート調査入門 ―卒業論文,高校生にも使える 東京図書
著者
加藤 麦 吉本 寛司 福田 文彦 石崎 直人 山村 義治 矢野 忠
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.442-445, 2002-08-01 (Released:2011-03-18)
参考文献数
5

インスリン非依存型糖尿病自然発症モデルラットであるOLETFラットのインスリン抵抗性に対する頭頂部への透熱灸の4週間連続施灸の効果について検討した。灸刺激によりGIRは無刺激群に比べ有意に高値を示し、インスリン抵抗性を改善する可能性が示唆された。