著者
崔 在佑
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要 言語・文化・コミュニケーション (ISSN:09117229)
巻号頁・発行日
no.33, pp.51-73, 2004

1.問題提起2.異本的性格の探索1)話素段落2)『一説春香傳』の異本的性格3.形象化技法上の特性1)近代的技法の冒頭2)月梅の役割強化と名前の命名4.結論
著者
白川 春子
出版者
熊本学園大学
雑誌
熊本商大論集 (ISSN:04510585)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.p483-502, 1990-05
著者
三枝 寿勝
出版者
朝鮮学会
雑誌
朝鮮学報 (ISSN:05779766)
巻号頁・発行日
no.137, pp.p47-113, 1990-10
著者
波田野 節子
出版者
朝鮮学会
雑誌
朝鮮学報 (ISSN:05779766)
巻号頁・発行日
no.139, pp.p71-101, 1991-04

この小論で考察するのは、李光洙の中学時代を中心とするごく初期の作品である。現在まで李光洙の初期創作については多くの研究がなされているが、それらはすべて中学と大学の二度にわたる留学時代を一括して論じており、中学時代だけを別に扱ったものはみあたらない。しかしながら、あいだに五山学校と大陸放浪をはさみ、思想的な変転のきわめて激しい、いわば李光洙の「疾風怒涛」ともいうべきこの時代は、もっと詳しい時期区分による考察を要すると思われる。とりわけ李光洙が自我に目覚め、文章行為を開始した明治学院中学時代は、作家の原点としてもっとも変更な時期であるにもかかわらず、従来軽視されてきたと言わざるをえない。本稿では全集に未収の作品も含めて李光洙のこの時代の著作を検討し、それらを通して現れてくる自我覚醒の様相から、李光洙の作家としての出発点の世界観を明らかにしていきたい。本稿で対象とする作品は、一九〇八年五月から一九一〇年八月までの二年三ケ月のあいだ、すなわち李光洙が明治学院中学四年生と五年生、および中学卒業後に五山学校で合邦を迎えるまでに発表した作品である。
著者
波田野 節子
出版者
朝鮮学会
雑誌
朝鮮学報 (ISSN:05779766)
巻号頁・発行日
no.143, pp.p57-107, 1992-04

李光洙は自分が明治学院中学時代にどのような奮物に接したか、どの作家のどの作品に感銘をうけたかを、いくつかの回想録に書きのこしている。本稿ではそれらの作品を具体的に調査し、その中で李光洙にもっとも強い印象を与えたと思われる作家と作品を明らかにし、それらが李光洙の最初期作品にどのような形であらわれているかを考察することで、中学時代の李光洙の世界観に近づこうと試みた。李光洙が中学時代の終わりころもっとも心酔していたのは、先輩の洪命憙のすすめで読んだ詩人バイロンであるが、その受容は日本主義者木村鷹太郎の日本語翻訳と解釈を媒介としていた。日清・日露戦争のはざまの明治三〇年代に日本がおかれていた状況を反映する木村の危機意識は、李光洙の祖国が直面していた独立の危機と重なりあって李光洙に深い感銘をあたえ、それはやがて五山で合併をむかえたときに、李光洙が生存競争の非情を痛感して進化論を真理として受け入れる下地を準備することになった。一方、木村のバイロン解釈は、日本留学中の魯迅にも強い印象をあたえた。バイロンがうたった強大な意志力を、国民に独立の気概をあたえる詩人の叫びとして功利的に考えた点は、木村も李光洙も魯迅も共通している。しかし、日露戦争の勝利で列強に並んだと自認した日本では「バイロン熱」は急速に色褪せ、進化論の「力の論理」を受け入れた李光洙が祖国を強者にするための準備論へと進んだのに反し、日本留学以前すでに進化論にであっていた魯迅は、人間の絶対的な意志による進化論克服の道を模索していった。
著者
〔栗本丹州//著〕
出版者

本資料は、栗本丹洲(1756-1834)の原本を伊藤圭介が転写させたらしい。10冊に原本15巻分を収める。他館本と比較しやすいように、以下に巻表示の順で大要を記すが、巻6・8・16・18・19は欠、「タイ」は「鯛」の名がつく魚類である。1:大型魚(カジキなど)、2:オコゼ・ハゼ・タイ、3:タイ、4:貝類・エビ・カニ、5:クラゲ・イカ・タコ、7:淡水魚・雑多な海産魚、9:タイ、10:オコゼ・カサゴなど雑多な海産魚、11:ヨウジウオなど雑多な海産魚、12:サメ、13:タイ、14:雑多な海産魚、15:異魚(トクヒレ・ハナオコゼ・ウミテング・シビレエイなど、異様な魚類)、17:エイ、20:貝・マンボウなど。この巻構成は、国立史料館(2004年に国文学研究資料館に統合)の旧祭魚洞文庫本『栗氏魚譜』(転写本、12冊)と似ているが、杏雨書屋蔵『栗氏魚譜』(自筆本、22軸)とはかなりの違いがある。(磯野直秀)
著者
大槻 勤 菊永 英寿
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

軌道電子捕獲崩壊[EC崩壊]は,核位置に存在する軌道電子を核内核子に取り込んで崩壊する現象で,その確率は核位置での電子密度に比例する.本研究の目的は加速器による量子ビーム(陽子や電子)を用いてBe-7を製造し,温度・化学形・結晶形等の因子を変えて,半減期を大きく変化させることである.Be-7@C60の温度変化(室温と5K)で半減期変化をみる実験をおこなった.その結果,室温のベリリウム金属中Be-7と5Kに冷却されたC60 内のBe-7の半減期を比較すると1.5%以上も短くなることを見出した.C60,C70を特殊な環境下でのBe-7の半減期測定を行い,大きな半減期変化を実現させるに至った.
著者
笹木幸子 著
出版者
北文館
巻号頁・発行日
1914
著者
鳥井 信一郎 小林 収
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1067, pp.76-78, 2000-11-20

問 バブル崩壊後の長引く消費不況の中で、飲料、ビールなど様々な分野でヒット商品を連発しています。その秘訣は何でしょう。 答 新製品は我々が考えるのではなく、常日頃から市場を回っている若い社員に開発を完全に任せています。「なっちゃん」とか「ダカラ」といった商品が出てくるのも、若い人に任せているからです。ああいうのは我々では絶対思いつかない。

1 0 0 0 OA ロボット技術

著者
吉川 恒夫
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測と制御 (ISSN:04534662)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.17-21, 2002-01-10 (Released:2009-11-26)
参考文献数
48
被引用文献数
1
著者
越智 秀樹 片山 憲史 池内 隆治 行待 寿紀 河窪 紳介 堀口 正剛 三船 哲郎 伴 眞二郎
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.247-253, 1990-09-01 (Released:2011-05-30)
参考文献数
23

変形性膝関節症の初期の患者 (20名, 平均年令61歳) に対して鍼治療, Silver Spike Point (以下SSPと略す) 療法および運動療法を併用した治療を行った。効果判定はわれわれが考案した変形性膝関節症評価表のスコアと, 変形性膝関節症の主徴の1つである大腿四頭筋の萎縮に対する客観的効果の指標として膝伸展筋力の測定を用いた。その結果初診時の平均スコアは23.4点であったが最終治療 (平均治療回数6回, 平均治療期間42日) の後では8.2点とスコアが減少し症状が改善した。また初診時の膝伸展筋力に比較し, 最終治療時では平均38.5%の筋力の増強がみられた。