1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1927年12月01日, 1927-12-01
著者
髙栁 明子 三品 美夏 堀江 和香 渡邊 俊文
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.73, no.11, pp.657-664, 2020-11-20 (Released:2020-12-20)
参考文献数
26

麻布大学附属動物病院腎泌尿器科において,尿管結石による尿管閉塞と診断された猫117例(143尿管)に対して行われた外科手術における合併症について検討を行った.術後再手術を要する合併症が最も少なかったのは尿管切開術の4.0%であり,その他尿管膀胱吻術27.1%,尿管ステント設置術34.6%,SUB設置術37.5%であった.いずれの手技においても術後クレアチニン値は有意に低下した.周術期死亡率は1.8%であり,過去の報告と比較して低かった.術前に実施した腎瘻設置術は,高窒素血症が重度で長時間の麻酔リスクの高い症例の安定化や閉塞解除後の腎機能を推測するうえで有用であった.猫の尿管結石は個々の病態がさまざまであり,外科療法における明確な治療方針は確立していないことから,治療にはすべての手技を選択できる熟練した外科医による対応が望ましいと考えられた.
著者
Yayoi OTSUKA-YAMASAKI Osamu INANAMI Haruka SHINO Reeko SATO Masahiro YAMASAKI
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.20-0390, (Released:2020-12-21)
被引用文献数
2

Hereditary methemoglobinemia associated with nicotinamide adenine dinucleotide-cytochrome b5 reductase (b5R) deficiency is a rare autosomal recessive disorder in animals. Recently, nonsynonymous b5R gene (CYB5R3) variants have been reported to be associated with canine and feline hereditary methemoglobinemia. However, the underlying molecular mechanisms of canine and feline methemoglobinemia caused by these nonsynonymous variants have not yet been reported. Previously, we reported a Pomeranian dog family with hereditary methemoglobinemia, carrying CYB5R3 mutation of an A>C transition at codon 194 in exon 7, replacing an isoleucine residue with leucine (p.Ile194Leu). In this study, we investigated the enzymatic and structural properties of the soluble form of wild-type and Ile194Leu canine b5Rs to characterize the effects of this missense mutation. Our results showed that the kinetic properties of the mutant enzyme were not affected by this amino acid substitution. The secondary structure of the wild-type and Ile194Leu b5Rs detected by circular dichroism showed a similar pattern. However, the mutant enzyme exhibited decreased heat stability and increased susceptibility to trypsin hydrolysis. Moreover, the thermostability and unfolding measurements indicated that the mutant enzyme was more sensitive to temperature-dependent denaturation than the wild-type b5R. We conclude from these results that unstable mutant enzyme properties with normal enzymatic activity would be associated with hereditary methemoglobinemia in the Pomeranian dog family.
著者
下嶋哲朗著
出版者
講談社
巻号頁・発行日
1993
著者
藤井 陽子 大倉 睦美 上森 栄和 谷口 充孝 大井 元晴
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.88-92, 2018
被引用文献数
1

<p>レム期睡眠行動異常症(rapid eye movement sleep behavior disorder; RBD)は筋活動の抑制が欠如し夢内容と一致した行動が出現し,終夜睡眠ポリグラフ(polysomnography; PSG)にて筋活動の抑制を伴わないレム睡眠の出現を認めることで診断される.病歴上RBDが強く疑われた51歳男性において常時監視下ビデオ同時記録によるPSGによりノンレム睡眠,レム睡眠期に関わらず呼吸イベントに伴う覚醒中に発声,発語を認め,閉塞性睡眠時無呼吸が原因であると判明した1例を報告する.持続陽圧呼吸療法導入後,呼吸イベントは消失し発声,発語は認められなかった.常時監視下ビデオ同時記録PSGの重要性を示した1例である.</p>
著者
和田 玲子 中村 栄
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.7, pp.366-372, 2020

<p>経営層に戦略的IP情報を資するIPランドスケープを遂行する知財アナリストには,調査・解析ツールの機能を使いこなすデータ解析能力と,経営層にインパクトを与える事業課題を浮き彫りにし,その解決手段の候補を導き出す解析シナリオ構築力が特に求められる。AI時代は,データ解析がAIによってレベルアップし,それを用いる解析シナリオに広がりや深みを出せる,アナリストにとって追い風の時代である。本稿では,旭化成における戦略的な知財情報の活動の歴史を振り返りながら,最近のIPランドスケープの活動を紹介し,AI時代のアナリストに求められる解析シナリオ構築力とそのレベルアップについて述べる。</p>
出版者
学習研究社
巻号頁・発行日
1991

1 0 0 0 江戸会誌

出版者
博文館
巻号頁・発行日
vol.2, no.10, 1890-10

1 0 0 0 掃苔

出版者
東京名墓顕彰会
巻号頁・発行日
vol.3, no.7, 1934-07

1 0 0 0 IR 睡眠時随伴症

著者
千葉 茂
出版者
最新医学社
雑誌
最新医学 (ISSN:03708241)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.129-143, 2008-08
被引用文献数
1

雑誌掲載版要旨睡眠時随伴症とは睡眠障害の1型である。本症は、睡眠中だけでなく、睡眠から覚醒へ、あるいは覚醒から睡眠への移行期にも起こりうる。これらの異常現象の発現機序として、ノンレム睡眠からの覚醒障害(睡眠時遊行症など)、レム睡眠に関連するもの(レム睡眠行動障害など)、てんかん発作、睡眠関連運動障害、睡眠関連呼吸障害、せん妄、その他(泌尿器科的異常、心理社会的要因、遺伝的要因など)などがある。鑑別診断においては、睡眠ポリグラフ検査を積極的に施行すべきである。
著者
宮本 政子
出版者
日本母性衛生学会
雑誌
母性衛生 = Maternal health (ISSN:03881512)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.554-562, 2012-01-01
参考文献数
14

本研究は妊娠期に生じる抑うつ的な気分が,妊娠経過中の出来事や妊婦が生育過程で得た抑うつスキーマとどのように関連するかを明らかにする目的で,128名の妊婦に調査を行った。そのうち19名はエディンバラ産後うつ病自己調査票(EPDS)の測定値が9点以上の抑うつが疑われる妊婦であった。この19名を高群とし,妊婦全体やEPDS1点以下の低群20名との比較を事例検討も含めて行った。その結果,高群の妊婦には次の特徴がみられた。1.胎児発育が悪く身体的合併症や産科的異常を複合して発症する妊婦や,精神科などの既往歴を有する妊婦が多い,2.抑うつスキーマが低群や妊婦全体に比べて高く,なかでも他者依存的評価得点が高い,3.妊娠期間中に日常生活や家族関係の問題が発生し,負担度の大きな問題が発生した妊婦では抑うつスキーマが低い場合も抑うつ気分が強い。以上の結果から,妊娠期からEPDSを測定し,9点以上の抑うつが疑われる妊婦や上記1に該当する妊婦は抑うつスキーマを測定することが望ましい。そして,妊婦の心身の状態や抑うつスキーマを継続的に把握し,妊娠経過中必要な精神的ケアや生活指導を行い,適切な時期に専門的治療につなげられる支援体制を整える必要がある。
著者
松坂 文憲
出版者
岩手大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
岩手大学大学院人文社会科学研究科研究紀要
巻号頁・発行日
no.19, pp.39-56, 2010-06

不登校状態は,児童生徒個人と環境との相互作用から生じた欲求不和を処理する過程において,欲求不和の表現の一形態として生起するものであり,個人の心身の健康や成長,所属する家族・学級・学校・地域社会等に不利益をもたらす"問題"として捉えられている。現在,不登校人口は平成10年度より12万人以上の数を推移しており(文部科学省,2008),社会問題としての様相を色濃くする中で様々な立場の人々によって問題解決の営みが行われるようになった。とりわけ1980年代後半,フリースクール的立場より,不登校を一つの人生選択,生き方として積極的に肯定する主張がなされてからは,文部科学省による認識転換が起こるなどし(貴戸,2004),「不登校は問題か否か」という,個々の不登校事例から分離した水準の不登校問題へと移行したと考えられる。貴戸(2004)は,そのような不登校の肯定・否定に関わる論争の過熱化は"不登校は問題である"との認識だけを反復し,不登校の当事者に対する否定的評価として還元される問題意識や危機感を再生産する土壌となっている点を指摘している。不登校が本人の問題から,学校制度の問題,家族関係の問題,社会構造の問題・・・と問題の所在を拡大させていく中で,不登校という行為の主体者である本人は,行為主体であるが故にいずれの問題をも自身の中に引き入れ,自己評価を低下させる材料に変えてしまうリスクを抱える存在であると考えられる。そのような児童生徒本人の視点に立つならば,著しい身体的・精神的変化を伴う発達段階において,自己評価の低下や生活リズムの崩れなどにより心身の安定性を欠き,その中で不登校状態の原因となる環境との相互作用関係を客観的に捉えることは困難であるため,その時点における本人の力のみでは事態の解決は望めないのである。
著者
菊地 紗耶 佐野 ゆり 小澤 千恵 平野 秀人 小林 奈津子 本多 奈美 松岡 洋夫
出版者
日本精神保健・予防学会
雑誌
予防精神医学
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.102-113, 2016

周産期におけるメンタルヘルス支援は、妊娠期および産後の母親のメンタルヘルス支援だけでなく、子どもの健全な身体的情緒的発達や、夫婦や親子といった家族関係の問題まで幅広い支援が求められている。地域母子保健や産科医療機関におけるスクリーニングは全国的に浸透してきているが、今後はそのスクリーニングを生かすために、その後のアセスメントと支援の質の向上がより重要になる。母子保健担当者や助産師等によるアセスメント能力の向上、支援技術の充実、更に必要な妊産婦に適切な精神科医療を提供するという一連の流れを全国的に実施できるような体制が必要である。各地域で積極的に取り組んでいる母子のメンタルヘルス支援の実践を生かし、今後は日本の医療保健福祉の資源に見合った、体系だった支援体制の構築という次の段階に進む時期である。