著者
柴田 史子 杉浦 久嗣 上原 正巳
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
雑誌
皮膚の科学 (ISSN:13471813)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.150-155, 2004 (Released:2011-07-13)
参考文献数
10
被引用文献数
1

アトピー性皮膚炎患者でしばしばみられる冬季の皮膚の乾燥が洗濯洗剤の使用を避けることで改善されるかを検討した。対象:冬季に肩周囲の皮膚の乾燥状態が増強するアトピー性皮膚炎軽症例26名。方法:電解水洗浄型洗濯機(SANYO ASW-HB700)の洗剤ゼロコースで洗濯した衣類を2週間着用し,その前後で皮膚症状の変化を調べた。結果:洗濯洗剤の使用中止により皮膚の乾燥は26名中24名(約90%),乾燥性湿疹は26例中16例(約60%)で改善した。衣類に残留する洗濯洗剤が冬季に被服部にみられるアトピー性皮膚炎の乾燥皮膚の一因であることが示唆された。
出版者
日経BP
雑誌
日経ビジネス = Nikkei business (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.2055, pp.38-41, 2020-08-31

「この年齢で上場企業に雇ってもらえただけでもありがたい。しかも今までと同じ、好きな仕事を続けられる」。エクレアやシュークリーム、ケーキなど、さまざまな洋菓子が所狭しと並ぶ店内を眺めながら、35歳の鶴谷哲也さんはうれしそうに話す。
著者
木下 秀明
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.99_1, 2019

<p> 『体育・スポーツ書解題』は、1981年発行後38年を経過した。この間に確認した掲載漏れ図書は7冊である。この事実は、他にも掲載漏れがあることを示唆する。それは、どの程度であろうか。</p><p> 編集中の『稀覯体育スポーツ書集成:解説』には、新たに「体育スポーツ書発行年表」の掲載を意図し、上記7冊を加えるのは当然であるが、未見でも、かつて発行された可能性のある図書をも掲載することとした。</p><p> そこで、1883(明治16)年から発行された官報の「広告」欄に不定期で1899年まで掲載された「版権届/登録」欄の書名、編著者名、発行年を調査して『体育・スポーツ書解題』掲載書と照合した。其の結果について報告し、掲載漏れの原因について検討する他、官報掲載の書名通りに発行されたか否かについての疑義の論拠を提示する。</p>
著者
高橋 いず美 青山 誠 佐々木 亮介 小林 万里子 中山 紀子 山崎 彰久 天満 美希
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.31 Suppl. No.2 (第39回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.A0892, 2004 (Released:2004-04-23)

【はじめに】我々、理学療法士(以下PT)が臨床場面で筋力を測定する方法として、現在では徒手筋力検査法(以下MMT)が使用されることが多い。MMTの判定には主観的要素が含まれているため、的確な判断には熟練を要するとされている。これまでMMTの検者間信頼性を検討した研究がなされ、高い信頼性が得られたとする報告も多い。しかし、足関節底屈(腓腹筋)の測定は徒手による抵抗ではないうえに、上肢による免荷がどれだけか、どこまでバランスの崩れを許すのかといった判断が検者の主観的なものであり、純粋に腓腹筋筋力を検査しているとは言い難く、特に3(fair)以上の判定においての信頼性に疑問が残る。そこで今回は、MMTにおける足関節底屈筋力(腓腹筋筋力)の測定について、検者間信頼性を検討することを目的に調査した。【対象と方法】被検者は下肢に既往歴のない成人14名(男性6名、女性8名)、平均年齢59.3±9.8(50~87)歳とした。検者は経験年数5年以上の理学療法士(以下PT)3名(男性2名、女性1名)、平均経験年数9.6年とした。3名の検者は各被検者に対し、MMT第6版で規定された方法に準じ、左右の腓腹筋の筋力を測定した。測定した結果は3名の検者間では知らせず、3回の測定は少なくとも30分間以上の間隔をあけて実施した。検者間信頼性は分散分析を用い、危険率5%を有意水準とした。【結果】被検者全員の足関節底屈筋力はすべてMMTで3以上であった。3名のPT間で、MMTの結果が左右とも一致した人数は14名中3名(21.4%)で、左右のどちらかだけ結果が一致したのは28脚中8脚(28.6%)であった。また結果が一致していたのは、すべてMMTで5レベルと判断された被検者(脚)であった。95%信頼区間による検定では、右足がF1=3.36、左足はF1=8.32となり、左右ともに検者間信頼性はなかった。【考察】今回の研究では検者3名、被検者14名と少数であったが、一般に経験があるとされる経験年数5年以上のPTにおいても、検者による測定結果のばらつきがみられたことは、腓腹筋に対してのMMTの測定は、検討の余地がある事項であると考えられる。今回ばらつきがみられた要因としては、踵を持ち上げる高さ、バランスをとる程度とされる上肢による支持、正しい形を崩さずに行える、という点についての判断が検者により差がみられたことが挙げられる。しかし現在、MMTは簡便で誰もが行える理学療法評価の手技として、最も頻繁に実施されている検査の一つであることも事実であり、今後はより客観的で簡便な足関節底屈の測定方法の検討が必要と思われた。
著者
加藤 孝宏 本多 一行
出版者
日経BP社
雑誌
日経systems (ISSN:18811620)
巻号頁・発行日
no.190, pp.92-97, 2009-02

情報漏洩や不正アクセスなどのニュースが世間を騒がせる昨今,企業や消費者のセキュリティに対する関心が高まってきています。セキュリティに関連する事件を起こすと,顧客からの信用を損なうだけでなく,売り上げの減少や問題に対応するための追加経費の発生などによって,企業の業績にも大きく影響します。セキュリティ対策は,企業全体で取り組むべき問題となってきています。
著者
北 克一
雑誌
情報学 (ISSN:13494511)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.89, 2015

本書は著者、クレイグ・モドのサイト(http://craigmod.com)に、2010年から2012年にかけて掲載されたエッセイを翻訳出版した書である。……
著者
多田 千佳 柳田 高志 佐賀 清崇 ベスピャトコ リュドミラ バティスタ エルマー 藤本 真司 美濃輪 智朗
出版者
The Japan Institute of Energy
雑誌
日本エネルギー学会誌 (ISSN:09168753)
巻号頁・発行日
vol.88, no.10, pp.869-876, 2009

The economic impacts, CO<SUB>2</SUB> emission, and change in industrial structures using rice husk power plant in Japan were investigated using input-output table of Japan. The direct and second economic impacts by investment to the rice husk power plant sector were 1.5 times higher than that to the power sector. The flow of money shifted to the agriculture, forestry and fisheries sector during introduction rice husk power plant. Increasing rate of using rice husk power plant induce the high-value added and the low CO<SUB>2</SUB> emission society with a very little change in industrial structure.
出版者
日経BP社
雑誌
日経Windows 2000 (ISSN:13452835)
巻号頁・発行日
no.45, pp.258-263, 2000-12

sこんなとき便利!ssハードウエアの問題でなければ,システムを修復できる。NTFS*ディスク上のファイルの読み書きも可能。s設定は?ssセットアップ・ディスクやWindows 2000のCD-ROMから実行する。ハードディスクへのインストールも可能。s注意点は?ss実際の修復にはシステムの専門知識が必要。管理者アカウント(Administrator)でログオンできるユーザーのみ使える。
著者
伊藤 崇 関根 和生
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.141-153, 2011-09-30 (Released:2017-05-02)
被引用文献数
2

言語表現のみならず,参与者の身体的表現に着目することは,授業の実際の展開を理解する上で重要である.特に視線は,参与者が聞き手としてその場に参与する仕方を明らかにする上で有効な行動指標である.本研究では,小学1,3,5年生による一斉授業を対象に,教師と児童による視線配布行動を検討した.3学年各2学級,1時間ずつの国語の授業の映像・音声資料から抽出した3分間ずつのシークエンスについて,教師と児童の視線の向き先について1秒ごとのタイムサンプリングを実施し,コーディングを行った.その結果,次の3点が明らかになった.(1)教師の視線配布行動は,発言する児童を頻繁に見る,発言していない児童を頻繁に見る,黒板を頻繁に見るという3つのスタイルに分けられた.(2)児童の視線配布行動には,同学年内で一貫して共通する側面と,同学年内でも学級間で一貫しない側面とがあった.(3)教師と児童の視線配布行動の相互行為的な関連については,教師を見ていた児童が教師の見る対象に視線を向け直すという連鎖と,教師を見ることなく自律的に視線を動かすという連鎖の,少なくとも2つの連鎖パターンがあった.これらより,児童が授業に参与する上で教師の視線は有効な手がかりとなる可能性と,学年が上がるにつれて児童が参与構造を自律的に組織化する可能性を論じた.最後に,これらの結果の教育実践への示唆,および結果を解釈する上での限界について議論した.