著者
今井 利一
出版者
Japanese Dermatological Association
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.6, 1962

本症の詳細なる記載は,Kuznitzky und Grabisch(1921)の"Uber myxomatose Fibrosarcome dervordere Brustwand",およびDarier and Ferrand(1924)の"Dermatofibromes progressifs et recidivants ou fibrosarcomes de la peau",更にはHoffmann(1925)の"Uver das knollentreibende Fibrosarcom der Haut"(Dermatofibrosarcoma protuberans)の標題の下に発表された論文を以て嚆矢とし,以後一般には"Dermatofibrosarcoma protuberans"乃至"Dermatofibrome von Darier und Ferrand"の名称が汎用されている.しかし,これに相当すると思われる最初の症例報告として,Hoffmann(1925),Senear,Andrews and Wills(1928)らはCoenen(1909)の2例を,Binkley(1939)はNew York Dermatological Societyに供覧したScherwell(1890)の1例を挙げているが,更にJohnston(1901),Taylor(1890)の報告例もこの疾患に該当するものと考えられる.爾後,外国文献には多数の報告例が散見され,Hoffert and Bronx(1952)は文献的に187例を集め記述したが,著者はその後の外国文献に78例を蒐集したので,今日迄に記述されている外国文献は約250例余と推定される.これに比して,本邦における記載は極めて少なく,山﨑(昭13)の2症例を以て嚆矢とし,以後,田中・林(昭15),畑(昭22),渡辺(昭28),前田・藤井(昭29),寺田・山本(昭81),有森(昭81),池田・青木(昭35)の各1例,計9例を見るに過ぎない.著者は最近,本症例の1例を経験したのでその概要を記すと共に,併せて聊かの考察を行つた.
著者
F. W. FOONG
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.50, no.10, pp.1009-1011, 2014 (Released:2016-09-30)
参考文献数
1
被引用文献数
1

前回は科学的思考および概念を表現するために,Qualitative,Quantitative,Specific,Objectiveが重要であることを概説した.そこで今回より2回にわたり,科学英語を「書く」際に必要とされる文法の基本を習得することの重要性に焦点を当てて解説する.
著者
ををしまひろし 著
出版者
時事研究會
巻号頁・発行日
1935
著者
石井 一久 高島 三幸
出版者
日経BP社 ; 2002-
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.14, no.10, pp.70-72, 2015-09

第15回日米通算182勝の大記録を成し遂げた元メジャーリーガーの石井一久さん。世界の舞台で臆することなく、実力を100%発揮するための思考法を聞いた。text by 高島三幸 + photographs by 一井りょう──前回、石井さんは22年間の野球生活で、挫折を感じたこと…
著者
Yuji SANO Kotaro SHIRAI Naoto TAKAHATA Takafumi HIRATA Neil C. STURCHIO
出版者
The Japan Society for Analytical Chemistry
雑誌
Analytical Sciences (ISSN:09106340)
巻号頁・発行日
vol.21, no.9, pp.1091-1097, 2005 (Released:2006-01-10)
参考文献数
34
被引用文献数
43 45

Concentrations of minor (Mg and Sr) and trace (Ba and U) elements in four natural calcium carbonate samples were first analyzed by inductively coupled plasma mass spectrometry (ICP-MS) after chemical dissolution and calibrated against a standard dolomite. Their homogeneities were checked by in situ laser ablation (LA) ICP-MS with 10 - 20 spots. The carbonate samples were measured by using a high lateral resolution secondary ion mass spectrometer (Nano-SIMS NS50). A ∼4 nA O- primary beam was used to sputter a 5 - 6-µm diameter crater on the sample surface, and secondary positive ions were extracted for mass analysis using an accelerating voltage of 8 kV and a Mattauch-Herzog geometry. A multi-collector system was adjusted to detect 26Mg+, 43Ca+, 88Sr+, 138Ba+, 238U16O+ and 238U16O2+ ions at the same time. A resolving power of 2500 - 5000 at 10% peak height was attained by an entrance slit set at 40 µm, and each exit slit at 50 µm with adequate flat-topped peaks. The observed 26Mg/43Ca, 88Sr/43Ca, 138Ba/43Ca and 238U16O2/43Ca ratios agreed well with those measured by LA-ICP-MS. Foraminifera shells were analyzed at 5 - 6 µm scale by Nano-SIMS. There was a large variation of the Mg/Ca ratios, up to ±38%, even in a single fragment of the shell, suggesting that although the ratios provide a useful paleoceanographic proxy at bulk scale, they may reflect a more complex pattern at <10 µm scale.
著者
浅見 徹
出版者
神戸松蔭女子学院大学
雑誌
文林 (ISSN:02886170)
巻号頁・発行日
no.36, pp.1-19, 2002-03
著者
入谷 誠 山嵜 勉 大野 範夫 山口 光国 内田 俊彦 筒井 廣明 黒木 良克
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.35-40, 1991-01-10 (Released:2018-10-25)
被引用文献数
3

今回,我々は足位,すなわちFOOT ANGLEの変化が,骨盤の側方安定性に関与する中殿筋活動の動態と距骨下関節の内外反角度にどの様に影響をするかをX線学的及び筋電図学的に検索した。その結果,X線学的には,TOE-OUTで距骨下関節は内反し,TOE-INで距骨下関節は外反した。筋電図学的分析では,中殿筋の活動はTOE-OUTからTOE-INに向かって,明らかに増加した。さらに中殿筋の活動量が最も大きかったTOE-IN 30°でアーチサポートを挿入すると,中殿筋の活動量が明らかに低下したことから,中殿筋の活動量はFOOT ANGLEの変化のみならず,足部アーチの状態も大きく影響を及ぼしていることを示唆した。
著者
中西 清香 吉崎 智一
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.11-14, 2019 (Released:2020-03-31)
参考文献数
13

IgG4関連疾患は本邦より提唱されて以来,全身多種多様にわたる病態の報告がなされている.耳鼻咽喉科領域では特に,唾液腺炎に関する病態が確立されているが,頭頸部全体でも様々な病態がある.今回我々は嗅覚障害に着目し調査を行ったところ,IgG4関連疾患患者における嗅覚障害は全体の52%に中等度以上の嗅覚障害を認め,健常人よりも多いことが明らかになった.さらに,治療経過で嗅覚障害が改善した症例もあり,可逆的な症状として我々耳鼻咽喉科医師が認識しておくべきものと言える.
著者
浅野 紘臣
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.13-18, 2001-03-30 (Released:2009-12-17)
参考文献数
14
被引用文献数
6 6

神奈川県愛川町において1994-1996年の3年間にわたってアイガモ農法田と慣行農法田における表層土壌からの雑草の発生数を調査した。発生した雑草はヒエ類, コナギ, アゼナ類, ミゾハコベ, キカシグサ, カヤツリグサ類 (主としてタマガヤツリとコゴメガヤツリ), チョウジタデ, ヒメミソハギ, アブノメ, イヌホタルイ, ダネツケバナ, マツバイ, オモダカ, セリの14草種であった。雑草の発生総数をみると, アイガモ農法では土壌表層0-2cm層では少なく, 慣行農法は0-2cm層で多かった。この理由として, アイガモ農法は, アイガモによる抑草期間が8月上旬 (放飼日数50-70日) に及び除草剤のそれよりも2-3倍長く, アイガモ農法田はアイガモを引き上げた後に発生する雑草が少ないことによると考えられた。土壌表層2-10cm層では, 両農法間で発生総数に差がみられなかった (第2表)。アイガモ農法を連用することによりコナギ, キカシグサなどは減少したが, チョウジタデ, ヒメミソハギおよびカヤツリグサ類は減少しなかった (第2表, 第1, 2図)。1994年と1995年の調査では, 慣行農法に比べてアイガモ農法は発生総数が少なかった。アイガモ農法田は, カヤツリグサ類とアブノメが増加する一方, チョウジタデとヒメミソハギは減少しなかったため, 慣行農法田に比べて発生総数が増加した (第3図)。
著者
三枝 匡 小林 喜光 東 昌樹
出版者
日経BP
雑誌
日経ビジネス = Nikkei business (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.2002, pp.68-71, 2019-08-05

経済界の論客2人に、日本が再成長する道筋を聞く「目覚めるニッポン」特別対談。危機感の直視と共有に続き、後半は、企業や組織がどう変わるべきかに力点を置いた。両氏とも変えるべき慣習と攻める領域は残っていると強調した。