著者
樋口 大輔 新谷 和文 内山 靖
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.533-539, 2007 (Released:2008-01-31)
参考文献数
15
被引用文献数
1

頚髄症に対する理学療法評価項目とその判定基準を提示することを目的とした。頚髄症者55人を対象に,代表的な評価指標の中から下位項目ごとの度数分布を示し,下位項目間の関連性を検証した。その結果,手指巧緻運動障害および歩行障害は,自立度のみではなく,動作の円滑性や困難度を含めた機能・能力を評価することが適切であった。また,感覚障害は体幹の感覚障害の有無や日常生活活動への影響を考慮することが必要であることが示された。膀胱直腸障害は,排尿の開始遅延や頻尿の有無をまず聴取すべきである。今後は,これらの評価項目に基づき,頚髄症に対する効果的な理学療法を実践していくための障害構造および介入課題の検証を進める必要がある。
著者
杉浦 義典 杉浦 知子
出版者
信州大学高等教育システムセンター
雑誌
信州大学高等教育システムセンター紀要
巻号頁・発行日
vol.2, pp.75-81, 2006-03-31

近年,個人的な経験や直感ではなく,科学的・客観的な研究知見の蓄積をもとに介入を行うエビデンス(実証)に基づいた臨床心理学が盛んである.臨床心理学やカウンセリングは多くの学生が興味をもつテーマであるが,エビデンス・ベイストの考えを導入することで,臨床心理学を手掛かりに,統計的思考法,批判的思考力,自己観察のスキルなどを磨く機会になると期待できる.臨床心理学教育というと,大学院レベルでの専門職の養成に焦点がおかれる場合が多い,それに対して,筆者の所属する信州大学の人文学部では,(専門職の養成を直接には目指さない)学部レベルの教育と,教養教育レベルが中心になる.そこで,幅広い学生を対象とした一般教養レベルにおける筆者の実践を紹介したい.
著者
谷塚 光典 東原 義訓 喜多 敏博 戸田 真志 鈴木 克明
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.235-248, 2015-12-25 (Released:2015-12-28)
参考文献数
26
被引用文献数
2

自己評価機能と学生間の相互コメント機能を有する教職eポートフォリオ・システムを開発した.そして,開発した教職eポートフォリオ活用の効果を明らかにするために,教育実習を終えた大学生を対象にアンケート調査を行った.その結果,教育実習生は,教職eポートフォリオを活用して自己評価することを通して,教育実習を客観的に振り返ることができることを感じたり,自己課題を明確にしたりしていた.また,教育実習生間の相互コメントを通して,教育実習を改めて振り返り,教育実習生間で相互コメントすることの意義を実感していることがわかった.そして,教職eポートフォリオの効果について尋ねたところ,自分の受けた教育の振り返り,目指すべき教師像の明確化,自らの資質・力量の現状理解等には効果がある一方で,これからの教職課程の見通しを持つことには寄与していないことが明らかになった.
著者
小川 美奈恵 森本 康彦 北澤 武 宮寺 庸造
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.265-275, 2017-02-20 (Released:2017-03-23)
参考文献数
28
被引用文献数
1

本研究の目的は,ICT活用指導力の向上のための学習モデルを開発することである.教育の情報化の進展に伴い,求められているICT活用指導力の向上のために,多様なICT活用について気づきを与えられる「間違い探し」動画教材の作成と閲覧による学習モデルを開発し,その効果を明らかにするために,教員養成課程に在籍する学生と,教職大学院の現職教員に対して実践,評価を行った.評価の結果,「間違い探し」動画教材作成・閲覧前後でICT活用に関するマインドマップの有意な上昇,ICT活用指導力チェックリストの領域Bの全項目で得点の有意な上昇が認められた.また,自由記述から,教員養成課程の学生における「間違い探し」動画教材作成・閲覧だけでなく,現職教員においても「間違い探し」動画教材の閲覧を行うことで,客観的に指導について考察でき,ICT活用に関する知識を身につけさせることが可能であることが示唆された.
著者
北澤 秋司
出版者
一般社団法人 日本治山治水協会
雑誌
水利科学 (ISSN:00394858)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.1-29, 1992-10-01 (Released:2019-05-29)
参考文献数
17
被引用文献数
1
著者
祐成 保志
出版者
関東社会学会
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.15, pp.105-116, 2002

This paper, as part of study that aims at understanding the characteristics of the modern homes, discusses about urban housing surveys in Japan in the 1910-40s, using a method of historical sociology. Housing surveys can be read as discourses on homes. This paper stresses the fact that those surveys described not only the properties of houses but also the relationship between homes and inhabitants. Those surveyors' perspectives were linked to contemporary discourses on homes. The numerous attempts at housing surveys suggest that the process of formation of modern homes was based on ideas and technologies refined at every moment.
著者
上原 巌
出版者
日本森林学会
雑誌
森林科学 (ISSN:09171908)
巻号頁・発行日
vol.86, pp.49-53, 2019-06-01 (Released:2019-07-09)
参考文献数
7
著者
石渕 久生 半田 久志
出版者
進化計算学会
雑誌
進化計算学会論文誌 (ISSN:21857385)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.15-22, 2011-09-30 (Released:2011-09-30)
参考文献数
94
被引用文献数
1

Evolutionary Computation (EC) has been receiving growing attention in the last two decades. EC has been utilized practically not only in computer science but also in other areas. This paper introduces recent advances in EC by referring to the impact factors of EC journals, the acceptance rates of three major EC conferences, and the most cited Japanese papers at CiNii. In addition, active research areas in EC such as evolutionary multi-objective optimization, swarm intelligence and real-world applications are briefly described.
著者
有井 治
出版者
駒澤大学
雑誌
駒沢大学経済学部研究紀要 (ISSN:03899861)
巻号頁・発行日
no.32, pp.1-57, 1974-03
著者
伊藤 修
出版者
神奈川大学
雑誌
経済貿易研究 (ISSN:03865193)
巻号頁・発行日
no.12, pp.p41-50, 1987