著者
奥田 智樹
出版者
名古屋大学オープンコースウェア委員会
巻号頁・発行日
2014-10-27

日本語の形式名詞や複合動詞の特質を観察することにより、日本語における語彙と文法の接点、さらには意味論と統語論の接点について、受講者の方たちと議論を深めたいと思います。
著者
後藤 聡
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 26 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.405-406, 2002-09-12 (Released:2018-05-16)
参考文献数
2

短乗法(筆算の計算過程で部分積を書かない方法)、長乗法(部分積を書く方法)における計算処理速度の違いが、一桁たし算の繰り上がりの有無とどのように関係しているかについて、処理速度(1問の回答に要した時間を称する。)を測定して発達的に検討した。その結果、繰り上がりのない問題は6年生で短乗法が、繰り上がりのある問題では3年生で長乗法が処理速度は速かった。
著者
淺野 雅則 鎌田 敏郎 国枝 稔 六郷 恵哲
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.760, pp.213-222, 2004-05-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

本研究では, 打撃により生じるコンクリート部材の共振現象と, 打撃音として計測される波動現象の関係について検討を行った. 検討に際しては, 曲げ試験用供試体 (棒部材) と実構造物レベルのスラブ供試体 (板部材) を用いて, たわみ共振現象と縦波共振現象に着目した実験を行った. 打撃音とともに, 供試体表面の振動も同時に計測し, 打撃音と表面振動の関係を周波数特性を用いて詳細に検討した. これらの結果より, 棒部材では, 打撃音によってたわみ・縦波の両共振現象が評価できるが, 板部材ではたわみ共振現象が卓越して評価できることが示された. この違いは, 共振特性に関係しており, たわみ共振現象が縦波共振現象に比べて十分大きな振幅となるためであることがわかった.
著者
引野 亨輔
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.90, no.1, pp.1-26, 2016

<p>明治期の日本社会に活版印刷をはじめとする西洋流印刷術が伝播すると、江戸時代以来の伝統的な印刷術は急速に衰退したとされる。しかし、仏教書のように専門性の高い本の場合、江戸時代から続く老舗出版社が、熱心な講読層をがっちり掌握していた。売れる部数だけ出版するという戦略にのっとる限り、老舗出版社が急いで活版印刷を導入し、大量複製や高速印刷の技術を身につける必要はなかった。もっとも、東京の仏教系出版社に注目すると、明治二〇年代にはいち早く西洋流印刷術を導入していく。それは、明治期の啓蒙思想家たちが自ら出版社を創業し、広く一般人にまで仏教教理を説き聞かせようとしたためである。他方、京都の仏教系出版社は、修行中の僧侶に向けて仏教経典の註釈書などを販売する必要があったため、木版印刷や和装製本を根強く使用し続けた。しかし、活版印刷や洋装製本によって大部の著作が縮刷印刷され始めると、その利便性が認められ、明治三〇年代を境として日本の伝統的な印刷術は衰退していった。</p>
著者
後藤 由和
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.11, pp.861-870, 2009-11-15 (Released:2010-02-06)
参考文献数
20

目的:自殺行為に関する研究では,主に3つの自殺企図手段分類方法が用いられている。すなわち,国際疾病分類第9版(以下International Classification of Diseases, Ninth Revision; ICD-9),飛鳥井分類(相対的危険群,絶対的危険群),そして侵襲度分類法(Non-violent群,Violent群)である。本研究は,これらの分類方法の違いが自殺企図手段と精神障害の関係に影響を与えるかを明らかにすることにある。対象と方法:救急搬送例のうち主要5精神障害(うつ病,双極性障害,統合失調症,適応障害,人格障害)と診断された169名を研究対象とした。3つの分類方法に準じた自殺企図手段と精神障害の関連について,対応分析法を用いて解析した。結果:ICD-9分類においては,E953(縊首,絞首,窒息)とうつ病およびE950(固体または液体による中毒)と適応障害は,それぞれ強い関連性があった。E957(高所墜落)は,統合失調症と弱い関係にあった。飛鳥井分類上の相対危険群は精神障害との関連性は弱かったが,絶対危険群は統合失調症と強い関係にあった。侵襲度分類においては,Non-violent群は双極性障害とViolent群は統合失調症とそれぞれ強い関係にあった。結語:自殺企図手段と精神障害の関係は手段分類法によりかなり異なっていた。
著者
三輪 博樹
出版者
日本選挙学会
雑誌
選挙研究 (ISSN:09123512)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.97-108, 2015 (Released:2018-04-06)
参考文献数
20

インドにおける選挙制度改革をめぐる議論は,わが国におけるそれとは異なり,選挙の公正性や透明性の確保,政治腐敗の防止といった観点からのものが中心となっている。1970年代以降,さまざまな政府機関や政府任命の委員会によって選挙制度改革に関する提言がまとめられてきたが,そうした提言が実際の政策決定に反映された例は少ない。この背景として,選挙制度改革をめぐる議論自体が,社会政策を行う上での制約や政党政治の影響などを受けてきたことがあると思われる。しかしその一方で最近では,「ガバナンス」 に対する有権者の意識の高まりによって,市民団体による盛んな選挙監視活動など,選挙制度改革をめぐる議論に新たな要素が加わっている。こうした市民団体の活動は,インドにおいて選挙制度改革を進めていく上で,今後さらに重要になるものと思われる。
著者
大垣 正信 小杉 健一 奥山 圭一 中村 達三郎
出版者
日本熱物性学会
雑誌
熱物性 (ISSN:0913946X)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.86-91, 1991-04-20 (Released:2010-03-16)
参考文献数
3

宇宙往還機では空力的問題や構造的問題に加え、 熱的問題も大きな課題である。 ここでは、 宇宙往還機の開発時に想定される種々の熱的問題について述べている。