著者
渡邉 鉄也 伊藤 淳二 田中 基八郎 細矢 直基
出版者
日本感性工学会
雑誌
感性工学研究論文集 (ISSN:13461958)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.43-48, 2002-08-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
6

A human being laughs in every day life when happy, and a facial expression changes unconsciously. It is thought that the facial expression has close relation to feelings and Kansei. The facial expression is more intelligibly than the expression by word, and can convey a delicate nuance when introducing feelings. Intention communication with a different foreigner is possible by a facial expression and a gesture. In this way, the role that a facial expression serves as by communication is very big. The aim of this study is to control a mind state by the intentionally modified facial expression. The final aim is the application to a field of the medical welfare. In this study, measuring the behavior of each muscle of a face using electromyogram in order to evaluate the expression quantitatively elucidates the mechanism of a facial expression. Six facial expressions is paid attention. When a human being made a facial expression intentionally, it is thought that a mind state changes by the facial expression. For example, it is said that a mind state is stable unconsciously when making a smile intentionally. On the other hand, it is thought that a mind state becomes unstable when a partner makes a facial expression of anger. In this way it is thought that a mind state is closely related to a facial expression, but there are many subjects that have not been elucidated. So the relation of a facial expression and a mind state is cleared from bio-information such as electromyogram or brain waves as an engineering approach and will be applied to the medical welfare.
著者
横田 雅実 桐野 靖子 小林 司 小林 雅文
出版者
日本歯科心身医学会
雑誌
日本歯科心身医学会雑誌 (ISSN:09136681)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.85-89, 2000

今回の症例は, 数か所の身体症状が病理学的に認められ, それにうつ状態がかさなっているものである.<BR>患者は, 1996年の初診時において78歳の女性である.彼女は20年以前から, 半身不随の夫の看病を続けており, 彼女自身も動脈硬化症, 高血圧, 狭心症, 脳梗塞等の身体症状に加えて, 不定愁訴, 悪夢, 不眠等で苦しんでいた.さらに娘の結婚による別居後, それらの症状に加えて, 自殺念慮, 発癌恐怖もおきてきた.かかりつけの内科医から, 末梢の治療薬に加えて, 抗不安薬も投与されて来たが, 充分な効果が得られないので投与量が増加されていた.<BR>彼女の下顎切歯 (21112) の金属冠は, 破損していたが, 近くの歯科医に不信感を持っているため, 7~8年放置したままで, 治療を受けようとしなかった.今般, 彼女の娘に連れられて筆者らを訪れた時にはdrowsinessのため歯科治療を行える状態ではなかった.筆者らはこのdrowsineSSは, 現在服用中のアルプラゾラムのためと考え, その服用を中止させ, その代わりに心身症性の臓器および循環障害に著効を示し, しかもアルプラゾラムよりも依存性の低いクロキサゾラムを処方した所, 小量投与にもかかわらず, 3週間の服用で身体症状を含めて精神症状に際だった改善が認められた.勿論この間に心身医学的療法として, 臨床心理学的アプローチによりカウンセリングを定期的に行った.約1か月経過時から口腔内治療を始めた.まず21112の破損金属冠を撤去し, 根管充填物を除去した.X線診査によれば, 21112の根尖端に病変はみられなかったので, ただちに根管充填を行い, その数日後にメタルコアーを合着し, 印象を採得した.翌月には金銀パラジウム裏装の硬質レジン前装冠を合着した.現在まで経過は良好である.<BR>クロキサゾラムの投与は1年間で中止した.それは患者が消化管障害の再発を訴えたためで, このため1997年10月から, 心身症性の消化管障害に著効を示し, 依存性の心配の少ないフルトプラゼパムの投与を開始し, 現在まで順調である.

1 0 0 0 OA 孝義録

出版者
巻号頁・発行日
vol.[13], 1801
著者
酒井 紅
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.55-58, 2018 (Released:2018-04-01)
参考文献数
4
被引用文献数
2

環境問題への意識の高まりから,木質バイオマスの有効活用が注目を集めており,その中でも特に近年,その応用展開が期待される素材として,セルロースナノファイバー(CNF)の研究が世界各国で活発になっている。一般的にCNFは,木質パルプに機械処理を加えることで得られるが,セルロース同士の強固な水素結合によって,機械処理のみで完全ナノ化(幅3-4nm)したCNFを得ることは困難であった。木質パルプから効率的にCNFを得る方法として,当社では機械処理の前に「リン酸エステル化」という前処理を行い,パルプ中のセルロース分子にリン酸基を導入し,水の浸透圧効果とイオンの静電的反発力の発現により,①微細化時のエネルギーの大幅削減,②ほぼ100%の収率で完全ナノ化可能,③高い透明性と粘性とを発現する,といった特徴を持つCNF水分散液を得ることに成功した。この水分散液は,汎用の天然系増粘剤と比較して透明性に優れ,かつ10倍以上の高粘度を持つため,工業用,化粧品用増粘剤としての利用を検討している。また,当社では他にも,パウダー状,シート状のCNFを開発しており,パウダーでは疎水化パウダーの開発による,塗料,インキ等新たな分野への応用,シートでは高透明性,高強度,熱安定性,フレキシブル性を生かした,フレキシブル電子基板材料やディスプレイ材料への利用が期待される。2016 年のCNF 分散液の実証設備導入を皮切りに,2017 年下期にはシートの実証設備も導入し,更に当社CNF の普及,事業化を加速していく考えである。

1 0 0 0 OA 宗家記録

巻号頁・発行日
vol.[22], 1000

1 0 0 0 OA 毎日記

出版者
巻号頁・発行日
vol.[347],
著者
Jeong-Woo Lee Jong-Min Song Jong Pil Park Jae Won Lee Duk-Hyun Kang Jae-Kwan Song
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
vol.74, no.2, pp.375-380, 2010 (Released:2010-01-25)
参考文献数
25
被引用文献数
52 138

Background: The prognostic implications and surgical benefit of isolated significant tricuspid regurgitation (TR) and prognostic factors in patients with TR were investigated. Methods and Results: In 870 consecutive patients with significant isolated TR, all-cause mortality was analyzed over 4.9±2.9 years. It was found that the survival rate tended to be higher in the 57 patients who underwent tricuspid valve (TV) surgery than the 813 patients who did not by using propensity-score matching (P=0.068), although it was not significant. Of the 813 patients that did not undergo TV surgery, the 5-year survival rate was 74%. According to the Cox proportional hazards model, the initial TR jet area (hazard ratio [HR], 1.044; 95% confidence interval [CI], 1.016-1.073), pulmonary artery systolic pressure (HR, 1.024; 95%CI, 1.017-1.032) and presence of right ventricular (RV) dysfunction (HR, 2.256; 95% CI, 1.329-3.828) were predictors of mortality independent of patient age and presence of diabetes mellitus and renal failure in medically managed patients. Conclusions: In patients with isolated significant TR, there was a tendency, although not significant, towards a higher survival rate after TV surgery. The severity of TR and pulmonary hypertension, and the presence of RV dysfunction are independent prognostic factors in medically managed patients. Further prospective randomized studies are necessary to demonstrate the benefit of TV surgery in these poor prognostic populations. (Circ J 2010; 74: 375-380)
著者
山本 明史 藤原 孝幸 橋本 学 舟橋 琢磨 輿水 大和
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.34, pp.73-76, 2009-08-27

本稿では、画像をブロック分割し、それぞれのブロックの画像中における独自性の高さを画素値とするレア度画像を提案する。レア度の計算は局所特徴量の発生頻度分布を基として行い、算出に用いる特徴はディジタル画像におけるもっとも原始的なものとして輝度値、勾配強度、最大勾配方向とした。また、レア度情報を用いることによるパターン情報等の教師を必要としない領域分割手法を提案し、3種のレア度画像それぞれにおける領域分割結果について考察する。
著者
藤井 一枝 花田 嘉代子 三平 和雄
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.37, no.9, pp.777-784, 1986

被服設計に役立つ資料を得ることを目的として, 熱的に重要な下半身のスカートに着目し, スカートの形態および丈を変化させた36種のスカートについて, 素材は薄布地のポリエステルデシンを用いて, 立位および椅坐位での局所別熱抵抗およびクロー値を求めた.結果は以下に示すとおりである.<BR>1) 立位では, 一般にスカートの形態に関係なく, スカート丈が長くなるにつれて大腿部の熱抵抗が増大する傾向をもつが, フレアーやギャザーをもつスカートは腹腰部にヒダを有するので, そこに下方から上昇した熱気流が停滞するため, 腹腰部と大腿部の熱抵抗の差はノーマル丈を境として大小関係が逆転する.その傾向はフレアー度やギャザー量が増すほど顕著であった.<BR>2) 椅坐位では, 腹腰部の熱抵抗は立位にくらべて大きくなり, 大腿前面で小さくなるため, 大腿前面と後面との差が立位にくらべて大きい.これは椅坐位により大腿前面の衣服間隙が小さくなるためと考えられた.<BR>3) 立位のクロー値はフレアースカートでは64°フレアーが最大となり, ギャザースカートではギャザー量1倍が最小のクロー値を示した.しかし, 椅坐位ではフレアー度, ギャザー量の増加とともにクロー値は大きくなる傾向がある.<BR>4) 立位と椅坐位のクロー値を比較すると, フレアー度およびギャザー量の小さいとき, 椅坐位のクロー値は立位にくらべて小さいが, フレアー度およびギャザー量を増すと増加する.また, 立位スカートのクロー値はフレアー度やギャザー量の相違よりもスカート丈の影響を強く受ける.しかし, この傾向は椅坐位では明らかではない.<BR>5) 同一被服材料のものでも, スカートの種類を形態別にしないと, クロー値と衣服重量との関係は直線的関係を示さないことがわかった.
著者
[聖聡] [著]
巻号頁・発行日
vol.[2], 1600