著者
豊国
出版者
魚栄
雑誌
古今名婦伝
巻号頁・発行日
1861
著者
ラウアー ジョー
出版者
広島大学
雑誌
広島外国語教育研究 (ISSN:13470892)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.125-138, 2001-03-31

32種類の英語学習用コンピュータソフトに関し,広島大学の学生39人を対象にアンケートを試みた。その結果,テレビ番組に基づいて作られたソフトはとりわけ最も人気が高く,その反対に教育用ドキュメンタリーに基づいて作られたものは人気がないということがわかった。TOEIC関連のソフトはかなり人気があった。また,日本語と英語の両方の説明を有するソフトの方が,英語だけのものより統計的に見て明らかに高く評価されていた(p<.05)。最も人気のある会話および聞き取り用のソフトは,Listen! (Heinemann). The Rosetta Stone(Fairfield Language Technologies), Quick English (INS)などであることがわかった。また,学生に人気のある受験対策用ソフトは,「TOEIC実践模擬テスト」(アルク),「CD-ROM版TOEICテストスーパー模試600問」(アルク),「TOEIC(R)テストパーフェクト730点」(アルク)であり,最も人気の高いビジネス英語のソフトは, Dynamic Business English (DynEd)であった。よく好まれた物語ソフトは, Murder She Wrote アスキ-), Beverly 90210 (Sourcenext),Columbo(アスキー)などであり,一番良いと評価されたフィクションもののソフトは,「ジェシカおばさんの事件簿シリーズ」,「英語上達ビバリーヒルズ高校白書」,「刑事コロンボ」(以上すべてアスキー)であった。 NEC International/NHK の「日本文化を英語で語ろう」もかなり高く評価された。
著者
大島 浩英 Hirohide OSHIMA
出版者
大手前大学
雑誌
大手前大学論集 = Otemae Journal (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.1-16, 2018-07-31

1494年にアルザスの人文主義者・詩人のゼバスティアン・ブラントによって風刺詩集 Das Narrenschiff(『阿呆船』)がバーゼルで発行された。ドイツ語の時代区分では1350年〜1650年頃の初期新高(地)ドイツ語に分類される言語で書かれた韻文の詩(クニッテル詩句)である。言語的にはまだ不統一な言語状況の中で書かれ、ブラントによってある程度は標準化されたこの詩集のうち、前回の考察に続いて「傲慢」を扱った詩[92]„Vberhebung der hochfart" の39〜80行目(全124行)までを取り上げ、語学的な分析を行った。キリスト教(カトリック)的倫理観に基づいた風刺詩集のため、道徳的罪への戒めが基本的テーマとなっている。今回の考察でも中世高地ドイツ語から新高ドイツ語へ向かう途中の中間段階の状況が音韻、語彙、統語の側面でそれぞれ確認できたが、今回読んだ詩行では、不安定ながらも副文内で定動詞の後置が行われ、それによって枠構造が形成されている例が比較的多く認められた。韻律が優先される韻文詩ではあるが、韻律の条件を整えつつも文法規範をある程度意識しようとする傾向が見られる。
著者
渡会 昌広 林 謙司 柳田 俊次
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.A0148, 2004

【目的】<BR>変形性膝関節症症例では足部・下腿の矢状面上回転運動が正常歩行と比較して,立脚相初期の回転運動が減少し,障害の一因となりうることを報告した(2002,日本理学療法学術大会).歩行における回転運動とは,足部・下腿の矢状面上での回転運動で,踵を中心とする回転運動(Heel Rocker:HR),足関節を中心とする回転運動(Ankle Rocker:AR),前足部を中心とする回転運動(Forefoot Rocker:FR),の機能的な連鎖運動をいう(Perry,1992).この回転軸による運動が停滞したり,運動連鎖が破綻したりすることで異常運動が生じ,支持性の低下や速度の減少といった歩行障害の原因となることが考えられる.本研究では,代表的な歩行障害例である片麻痺症例の歩行分析を行うことで,歩行障害に共通した歩行異常を指摘し,歩行分析・観察の着目点を探ることを目的とした.<BR>【対象と方法】<BR>被験者は変形性膝関節症患者2名,右片麻痺症例2名とした.比較する正常歩行例として,下肢に特に既往のない健常成人2名を選んだ.測定課題は自由速度による裸足歩行とし,側方から矢状面上の下肢の運動をデジタルカメラにより撮影した.あらかじめ下肢各標点(腓骨頭:F,外果:LM,踵骨隆起:C,第5中足骨底:M5,第5趾末節骨:DP5)にマーカを貼付し,立脚相のLM―C間線分の水平線とのなす角度(HR角),F―LM間線分とLM―M5間線分とのなす角度(AR角),LM―M5間線分とM5―DP5間線分とのなす角度(FR角)の時間的変化を計測した.デジタルビデオで撮影した映像をPCに取り込み,Scion Image(画像解析ソフト,Scion corporation)を使用して角度の測定を行った.<BR>【結果】<BR>歩行立脚相において,健常者ではHR角,AR角,FR角という順序で連鎖的に回転運動見られた.一方,変形性膝関節症症例と片麻痺症例では共通した特徴として次の2点がみられた.<BR>(1)踵接地後のHR角の回転運動が減少していた.(すなわち全足底接地に近い状態で接地している)<BR>(2)踵接地後からAR角が大きく,回転運動の減少がみられた.(すなわち下腿が直立し,膝屈曲位の状態で接地している)<BR>【考察】<BR>支持性と推進性を同時に獲得すべき立脚相初期において,回転運動の減少は推進性を阻害する.しかし疼痛や麻痺といった障害を有する場合,支持性の獲得を優先させるための方略を取る.全足底接地と膝屈曲位での接地はその結果であることが推測される.しかし,膝屈曲位での接地は関節の力学的支持性の低下を招くと推察される.今回の結果でも,星野ら(2001)が報告した加齢に伴う回転運動の減少と同様の変化がみられ,加齢や障害に伴う異常運動が歩行の推進性や支持性の低下に影響を与えていると示唆される.
著者
中嶋(坂口) 名菜 高野 優 福島 英生 北野 直子 森 政博
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.70, no.6, pp.331-336, 2012

【目的】マゲイシロップは血糖指数(GI: glycemic index)が低い甘味料として注目されている。そこでグラニュー糖の代わりにマゲイシロップを配合した食品を摂取してもらい,マゲイシロップの食後高血糖抑制効果について検討した。<br>【方法】疾患を認めない若年成人女性7名を対象に,2006年4~9月の間に実施した。約12時間の絶飲・絶食後,早朝空腹時の血糖値を測定した。WoleverとJenkinsの方法に基づき,基準食の血糖曲線下面積(AUC: areas under the curve)を算出し,糖質量を基準食と同量に調整した8種類の試験食(ロールケーキ,アイスクリーム,ジャム,糖尿病食にグラニュー糖もしくはマゲイシロップを配合)を基準食と同じ方法で摂取させ,同一被験者による基準食,グラニュー糖配合,マゲイシロップ配合の3群比較を4食品ごとに行った。基準食のAUCを100として各試験食のAUCの割合を求めGIを算出した。<br>【結果・結論】一般的に用いられるグラニュー糖を使用した食品(対照食)に比べ,マゲイシロップを配合した食品(ロールケーキ,アイスクリーム,ジャム)においてAUC,GIの有意な低下が示された(<i>p</i><0.05)。本研究により一定量以上のグラニュー糖と置換したマゲイシロップ含有食品3種類(ロールケーキ,アイスクリーム,ジャム)において食後高血糖抑制効果が確認された。
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.428-438, 2002-10-31 (Released:2009-02-13)
著者
原根 俊二
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1477, pp.89-91, 2009-02-09

当社の前身は中川無線電機という大阪の老舗の家電量販店です。大阪の人なら誰でも知っているような会社で、大阪証券取引所(大証)第2部に上場していました。 しかし、長年赤字が続いていたため、2005年8月に経営陣と事業を大きく入れ替え、不動産投資や経営コンサルティングなどを中心とする「シグマ・ゲイン」として再スタートしました。
著者
渡邊 智子
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.4-12, 2019-02-01 (Released:2019-03-05)
参考文献数
39
被引用文献数
1

「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」(以下,成分表2015)を補完する成分表として,文部科学省は2016年に「成分表2015追補2016年(以下,追補2016)」,2017年に「成分表2015追補2017年(以下,追補2017)」を公表した。そこで,成分表2015,組成表(アミノ酸,脂肪酸,炭水化物),追補2016及び2017を基に検討し,追補成分表の留意点と課題を明らかにした。食品成分表は公表された時点の日本の食生活を反映したものであるため,現時点の食品成分表の収載食品数は成分表2015に追補2016及び2017の収載食品を加え,本編2,236,アミノ酸編1,627,脂肪酸編1,817,炭水化物編945となった。追補成分表の食品選択を適切に行うためには,備考欄及び資料や付表が役立つ。追補2016では,大根おろしとその汁,生姜おろしとその汁などが追加され,追補2017では成分表2015のでんぶが,でんぶしょうゆ入りに名称変更された。ナイアシン当量が追加され,日本人の食事摂取基準のナイアイシン量に対応する栄養計算が可能になった。今後の課題は,炭水化物やエネルギーに関する事項などである。 これらのことから,追補2016及び2017を成分表2015と合わせて利用すると,日本人の食生活をより正確に調査・研究でき,献立作成や栄養指導,栄養行政などを充実させ日本人の健康づくりに寄与できる。
著者
町田 大輔 長井 祐子 吉田 亨
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.13-18, 2019-02-01 (Released:2019-03-05)
参考文献数
15

【目的】子ども食堂スタッフの活動主体性と関連する要因を明らかにし,近年広がりをみせている地域活動である子ども食堂での食育を推進するための示唆を得る。【方法】2017年3~5月に自記式質問票による横断調査を行った。対象者は,全国の子ども食堂スタッフのうち本調査への同意が得られた者である。273ヵ所の子ども食堂に5部ずつの調査票を郵送した。調査項目は,基本属性(性,年齢,世帯構成,就労状況,居住年数),活動状況(家族の協力,活動期間,活動頻度),ならびに活動主体性4項目,活動満足感9項目,活動負担感14項目とした。活動主体性,活動満足感,活動負担感は,それぞれの合計得点を中央値未満と以上の2値に分けて分析に用いた。活動主体性と各調査項目との関連を二項ロジスティック回帰分析で検討した。【結果】117ヵ所,386人から回答があったうち,活動主体性,活動満足感,活動負担感のいずれかの回答が欠損していた52人と,20歳未満で保護者の同意が得られていない6人を除き,328人の回答を分析に用いた。二項ロジスティック回帰分析の結果,活動主体性と有意な関連がみられたのは,年齢(60歳以上:調整オッズ比=2.61),就労状況(自営業・農林水産業:調整オッズ比=3.32),活動満足感(中央値以上:調整オッズ比=2.79),であった。活動主体性と活動負担感との関連はみられなかった。【結論】子ども食堂スタッフの活動主体性と活動満足感との有意な正の関連が確認された。
著者
菊地 友則 諏訪部 真友子 辻 和希
出版者
日本土壌動物学会
雑誌
Edaphologia (ISSN:03891445)
巻号頁・発行日
vol.85, pp.59-73, 2009
参考文献数
54

本稿では琉球列島産アリ4種の生態について概説した.ツヤオオハリアリの巣仲間認識行動は,非巣仲間ワーカーに比べ女王に対してより攻撃的になるカースト依存的な発現パターンを示した.これは,産卵能力に関係した女王とワーカー間の受け入れコストの違いによるものと推測された.また,女王とワーカーの形態比較から,ワーカーは女王に比べ相対的に大きな頭部をもつことが明らかになった.ワーカーの形態は,繁殖に係わる個体選択と生産性などに関係したコロニーレベルの選択のバランスによって影響をうけることから,ワーカーの卵巣が完全に退化しもはや個体選択がかからないッヤオオハリアリでは,コロニーレベルの選択によってワーカーの形態が特殊化したと考えられた.二次的に消失した女王カーストの代わりに,受精したワーカー(ガマゲイト)が産卵者として存在するトゲオオハリアリでは,ガマゲイト存在情報は直接接触によってのみワーカーへと伝達される.このような情報伝達システム下で,伝達効率がコロニーサイズとともにどのように変化するのか明らかにするために,ガマゲイトとワーカーの接触確率とコロニーサイズの関係を調査した.その結果,コロニーサイズが大きくなるほどガマゲイトとワーカーの接触確率が低下することが明らかになった.このことは,接触確率が低下する大きなコロニーでは,ガマゲイトが存在しているにもかかわらず,ワーカーは誤ってガマゲイト不在と認識している可能性を示唆している.琉球列島には,ツヤオオズアリとアシナガキアリの2種の侵略的外来アリが侵入,定着している.この2種の外来アリと在来アリの季節的活動性を調査したところ,外来アリは秋から冬にかけて,逆に在来アリでは春から夏にかけて活動性が高くなる傾向が見られた.この様な活動性の違いが,琉球列島において外来アリが在来アリを駆逐し優占化しない理由の一つと考えられた.

1 0 0 0 OA 平家物語 12巻

出版者
巻号頁・発行日
vol.[3],
著者
横須賀市 編
出版者
横須賀市
巻号頁・発行日
vol.昭和8年, 1935
著者
大木 裕子
出版者
文化経済学会〈日本〉
雑誌
文化経済学 (ISSN:13441442)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.87-96, 2002

日本の文化交流は、芸術家・文化人の派遣、招聘など人的交流を中心に始められ、その後オーケストラや歌舞伎の公演、日本古美術展など単発の催し物事業、近年では次第に大規模な文化事業として展開されるようになった。「フジヤマ・ゲイシャ」に代表された日本の姿から、現在の世界に認められる日本文化は、歌舞伎をはじめとした日本伝統文化に留まらず、文学からマンガ・アニメといつた大衆文化にまで拡大の一途をたどっている。
著者
PAPADOGIANNIS Dimitris TOLIDIS Kosmas LAKES Roderic PAPADOGIANNIS Yiannis
出版者
日本歯科理工学会
雑誌
Dental Materials Journal (ISSN:02874547)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.350-357, 2011
被引用文献数
21

The aim of this study was to evaluate the viscoelastic properties of novel low-shrinking composites and compare them to those of packable composites. Six materials were tested: Clearfil Majesty Posterior (CM), ELS Extra Low Shrinkage (EL), Filtek P60 (FP), Filtek Silorane (FS), Prodigy (PR) and Surefil (SU). Static and dynamic testing was performed and materials were tested dry and wet at different temperatures (21&deg;C to 50&deg;C). Shear and flexural modulus, loss tangent, dynamic viscosity, Poisson&rsquo;s ratio and creep recovery were calculated among others. Significant differences were found both between the two groups and between materials belonging to the same group. CM presented the highest shear and flexural modulus and EL the lowest. All materials were softened by an increase of temperature, while FS was the least affected by water and PR showed to be the most susceptible. Different approaches used to overcome polymerization shrinkage lead to materials with different properties.