著者
伊澤 純
雑誌
成城法学
巻号頁・発行日
no.52, pp.243-256, 1996-07
著者
四野見 悠喜男
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.73-79, 2010-01

住民主体の農村開発と農民グループの育成。ボリビア国は南米大陸の中央部に位置する内陸国で、国土面積は日本の約3倍(110万km2)、人口は983万人である。一人当たりGNIは1,260米ドル、人間開発指数は0.695で南米では最も貧しい国である。ボリビアの農業農村分野におけるこれまでのわが国の援助はJICA個別専門家の派遣、開発調査、無償資金協力、技術協力(プロ技)、本邦研修等を通じて行われ、ボリビアの農業分野の発展とそれを担う人材の育成に大きな貢献をしてきている。援助の重点は主として低地湿潤地帯に注がれてきていたが、それはこの地域が国内の農業先進地域であることに加え、サンファンおよびオキナワという日本人移住地があることが大きな要因となっている。技術協力分野ではボリビアにおける農業技術開発・普及の拠点となっているボリビア農業総合試験場への専門家派遣から始まり、熱帯農業研究センターへの専門家派遣、プロ技「小規模農家向け稲種子普及改善計画」が実施され、国立家畜改良センターへの専門家派遣、プロ技「家畜繁殖改善計画」および「肉用牛改善計画」などが実施されてきている。これらの技術協力はいわゆるセンター方式技術協力と呼ばれていたもので、ボリビア側の技術者に対して日本の優れた技術を移転し、それを通じてボリビアの将来の農業発展に貢献しようとするものであり、これらの技術協力を通じたボリビア側の技術力向上への我が国の貢献は高く評価されているということができる。
著者
西尾 正英 近藤 敬介 小倉 克規 山下 正弘 蛯沢 勝三
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集 2007年秋の大会
巻号頁・発行日
pp.410, 2007 (Released:2007-10-29)

原子力発電所に津波が到来し海水が敷地内に浸入すると、建屋外部に設置されている非常用冷却海水系の海水ポンプ等が機能喪失する可能性が生じる。同様に、津波による波力によって取水塔が損傷する可能性もある。これらの機器の機能が喪失すると、サポート系の機能が失われフロントライン系の機能も喪失する。この状況において起因事象発生により原子炉が冷温停止へのプロセスの途中にある場合、多くの緩和系が使えなくなる可能性があり、炉心損傷に至る可能性が出てくる。これらの事故進展について検討し、炉心損傷に至る事故シナリオを作成した。

1 0 0 0 OA エマルソン

著者
北村門太郎 著
出版者
民友社
巻号頁・発行日
1894
著者
小松原 明哲
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.148-154, 2003-06-15
参考文献数
23
被引用文献数
1

<p><tt><b>多くの産業においては,技術的に未知の事象による事故は急激に減少してきているが,人間のさまざまな不適切行為による事故はなかなか減少しない。より一層の安全を確保するために,ヒューマンファクターへの関心が高まっている.しかしヒューマンファクターと一口に言ってもつかみどころがなく,なににどこから手をつけてよいのかわからない場合も多い.本稿ではヒューマンファクターとヒューマンエラーの関係について整理する.っぎに近年問題となっている違反にっいて,その発生メカニズムと </b></tt><tt><b>対策について考察する. </b></tt></p>
出版者
RIKKYO UNIVERSITY (立教大学)
巻号頁・発行日
2018

元資料の権利情報 : CC BY-NC-ND
著者
中島 利勝 吉川 満雄 塚本 真也 竹原 健一
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.893-897, 1999-06-05
参考文献数
10

The purpose of this study is to analyze the requisite conditions of grinding wheel topography for improving surface finish. In this report, a wide variety of wheel surface topography is examined with the previously developed simulation in which measured distribution of mounting spring constant, dimensional position and shape of abrasive grains are considered. The simulation makes clear that the necessity of wheel surface topography for the fine ground surface profile are to have the extremely small spring constant of grain mounting in a very top surface and its higher average and variation in the inner position from the wheel surface. In addition, to true up the grain edge position and to make a pointed edge of grains flat are necessary. The knowledge obtained from these analysis may be an important guideline in manufacturing, dressing and truing a grinding wheel.
著者
野村 哲志
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.343-348, 2017-07-25 (Released:2017-08-29)
参考文献数
11

高齢者は加齢と共に身体機能の変化が起こり,種々の病気を合併し,薬剤の使用などの影響も受けやすい状況です.それらの影響で,昼夜逆転を含んだ睡眠障害を起こしやすい状況にあります.特異のものとしてレム睡眠行動障害があり,せん妄と鑑別の上で内服加療の必要があります.せん妄には背景因子があり,認知症患者で見られる周辺症状も含めた対応としては,病態の背景を理解し,生活指導の上少量の薬剤で対応する必要があります.
著者
中島 利勝 塚本 真也 吉川 満雄 竹原 健一 横溝 精一
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.1490-1494, 1994-10-05
被引用文献数
2 4

In previous report [J. Japan Soc. Prec. Eng., 59, 3, (1993) 491.] under considering wheel surface topography and ground surface profile, it is theoretically predicted that a spring constant of grain mounting is extremely small in a very top surface of grinding wheel, and that the average of the spring constant and its variation become higher in the inner position from the wheel surface. In this report in order to make clear the displacement behaviors of abrasive grains during grinding process, the spring constant of individual abrasive grain mounting on the vitrified wheel surface are experimentally determined from the load-displacement curve of an abrasive grain measured by micro-Vickers hardness tester. The distribution of spring constant of abrasive grain is first analyzed and then it is made clear that the spring constant mentioned above can be predicted theoretically. And it is also made clear that the spring constant becomes to increase or decrease by steps as the elastic deformation or breakage takes place in the bond material.
著者
大石 潔 間下 知紀
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. D, A publication of Industry Applications Society (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.119, no.1, pp.88-96, 1999-01
参考文献数
9
被引用文献数
20 29

When a robust servo system having an integral element has a large error input, it often has the windup phenomena caused by output saturation. It is very difficult for a strictly proper and high order controller to avoid having the windup phenomena caused by output saturation. This paper newly proposes the digital robust speed servo system with the complete consideration algorithm of output saturation. The proposed algorithm completely considers the output saturation of robust speed controller connected to PI current controller in series. Moreover, this method can apply to both PI speed controller and <i>H</i><sup>&infin;</sup> speed controller. The experimental results show that the robust speed servo system having the proposed algorithm has a good and stable response for a large step speed command.
著者
藤居 勇貴 蔵谷 勇樹 下國 達志 中川 隆公 佐々木 文章 中西 勝也
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.79, no.4, pp.932-937, 2018 (Released:2018-10-31)
参考文献数
26
被引用文献数
2

症例は83歳の男性で,発熱と腹部違和感を主訴に来院した.造影CT検査で,右腹腔内に脂肪濃度を呈する13cm大の腫瘤性病変,および周囲脂肪濃度の上昇を認めた.大網原発脂肪肉腫や大網捻転の可能性が考えられ,準緊急的に手術の方針となった.手術は大網腫瘍摘出,腹壁・回盲部合併切除術を行った.術後は創離開を生じたが保存的治療により改善し,術後47日目に退院となった.病理所見は大網原発の高分化型脂肪肉腫であった.脂肪肉腫は大腿,臀部,後腹膜に発生することが多く,大網原発のものは極めて稀である.脂肪肉腫は高分化型・粘液型・円形細胞型・多形型・脱分化型に分けられ,高分化型は比較的予後が良いとされる.しかし,腹腔内発症の脂肪肉腫は,腫瘍の完全切除が難しい,十分量の放射線照射ができないなどの理由により,他部位発症のものより予後不良である.本症例では拡大腫瘍切除が奏効し,11カ月間の無再発生存が得られた.
著者
金川 哲也
出版者
筑波大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

ポンプの中を流れる水中において、しばしば、衝撃波という「危険な」波が形成される。これを、ソリトンという「安全な」波に変換できれば、ポンプの損傷を抑制することが可能となる。本研究の目的は、この革新的技術開発のための理論的基盤の創成にある。気泡流中において、水中音速1,500 m/sを超えて伝播するという、水の圧縮性の効果が招く高速伝播圧力波を用いて、ソリトン遷移した衝撃波をポンプ内から速やかに逃がすという着想に基づき、高速伝播圧力波の非線形伝播の理論解析および数値解析を行った。今後、本理論の実験的検証研究や、次世代のポンプへの実装を目指した産学連携研究といった、さらなる進展が期待されるだろう。
著者
松村 剛志 山田 順志 吉田 英雄 楯 人士
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.48101744, 2013

【はじめに、目的】 近年、高齢者の世帯構造は大きく変化しており、夫婦のみ世帯、単独世帯が増加している。夫婦のみ世帯で要介護者が生じた場合、「今後も二人の生活を継続したい」との希望から、配偶者が介護者になることが多いと報告されている。通所リハビリテーション(通所リハ)利用者においても、夫婦間介護形態は多く認められ、リハ・サービスの提供だけでなく、介護負担軽減も期待されている。しかし、リハ機能に特化している1時間以上2時間未満(短時間)の通所リハの場合、要介護者と介護者が物理的に離れている時間が短く、介護負担の軽減効果は小さいことが想定される。そこで今回、夫婦間介護における介護者から見た短時間通所リハ利用の意味付けの変化を明らかにし、短時間通所リハ・サービスが要介護者の生活機能を介してどのように夫婦間介護生活の安定に寄与できるのかを検討した。【方法】 対象は、夫婦間介護における要介護者がA短時間通所リハ事業所(定員20名/日)を6カ月以上利用しており、かつ2度の対面調査(平成23年9~10月と平成24年8月)が可能であった10名の介護者(うち女性6名、平均年齢73.8歳)である。利用者本人の要介護度は「3」が5名、「2」が2名、他の要介護度は1名ずつであった。 対面調査においては、録音の許可を取った後に半構成的インタビューを20~60分実施した。インタビュー終了後に、録音内容の逐語録を作成した。逐語録の中から短時間通所リハ利用に関係する語りを抽出し、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を参考に質的分析を試みた。M-GTAは、逐語録の注目箇所を抽出した分析ワークシートを用いて概念生成およびカテゴリー生成を行い、得られた概念やカテゴリーから事象の説明モデルを構築する分析手法である。研究内容の質の確保には信頼性や妥当性という概念を適用できないため、複数の地域リハ従事者に分析結果を開示し、信用可能性の確保に努めた。【倫理的配慮、説明と同意】 本研究は浜松大学研究倫理委員会の承認を得た上で、対象者に対して研究者が書面での説明を行い、同意書への署名を得た。【結果】 分析の結果、16個の概念が生成され、それを9個のカテゴリーにまとめることが出来た。これらのカテゴリー名(「 」内)を用いて構築された説明モデルは以下の通りである。 夫婦間介護における介護者からみた短時間通所リハの意味付けには、「短時間通所リハ限定の利用希望」から「サービス効果の認識」を経て、「不安の相対的増加」、そして「悪くならないように個別リハを続けたい」と考えるようになるプロセスが認められた。同時に、介護者は短時間通所リハを利用することによる生活全般の肯定的変化を認識出来ているものの、家庭と施設の間におけるパフォーマンスギャップといった「要介護者の心身状況に対する不満」や「介護者自身の健康問題」の影響で、「不安の相対的増加」が生じ、個別リハの利用継続を希望するようになる様子が明確化された。サービス利用の継続は、要介護者の「状態は変わらない」という認知や「新たな身体的トラブルの発生」を招く。要介護者の「状態は変わらない」状況にあっても、「介護者の健康問題」から「不安の相対的増加」が生じる。一方、新たなトラブルの発生は直接的に「不安の相対的増加」を招くが、通所介護の追加や生活環境調整の実施等による「リハ・サービス以外の対処法を追加」することで、ニーズを個別リハの継続に留めておくことを可能にしている。【考察】 今回、短時間通所リハを利用している夫婦間介護の介護者という範囲に限定される結果ではあるが、介護者が個別リハの提供という短時間通所リハの特徴を理解した上で、将来に対する不安へ対処するために個別リハの利用継続を希望している様子が明確となった。同時に、アクシデントが発生し、個別リハで対応しきれないニーズが生じた場合、リハ・サービス以外の対処法を追加するという現実的対応を行っている様子も明らかとなった。一方で介護者がサービスの効果を認識しても、介護者自身の健康問題や要介護者への不満によって将来への不安は増加していた。このことは、要介護者のADL能力向上を働きかけるだけでは、夫婦間介護の安定は難しいことを示している。今回明らかとなった説明モデルに基づけば、要介護者のパフォーマンスギャップを埋める働き掛けや安定的な個別リハの提供に努めることが、介護者の不安感の軽減に役立つものと想定された。【理学療法学研究としての意義】 本研究は、夫婦間介護における介護者が短時間通所リハに個別リハの継続を求めている様子を明らかとした。さらに、他のサービスとの連携によって介護者の抱く不安感を軽減し得るという説明モデルを提示することが出来た。
出版者
改造社
巻号頁・発行日
vol.第18篇 (国枝史郎・渡辺温集), 1929