著者
村井 淳 Jun Murai
出版者
関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部
雑誌
研究論集 = Journal of Inquiry and Research (ISSN:03881067)
巻号頁・発行日
vol.91, pp.117-135, 2010-03

ロシア革命後、ソヴェト当局は反革命勢力などを弾圧するために、収容所を設けた。その後、ソ連邦が成立すると、白海に浮かぶソロヴェツキー島に本格的な強制労働収容所が建設された。1930年代のスターリン時代には、インフラ整備などで労働力が必要なことから、強制労働収容所とそれを管理運営するグラーグ(収容所管理総局)システムが必要に応じて構築されていった。その切っ掛けを提案したのは、自らも最初は囚人であったフレンケリであった。30年代の大粛清などにより無実の人が逮捕され、新しく建設された強制労働収容所で過酷な無賃労働を強いられた。また、第二次世界大戦期には、ドイツ軍や日本軍などの捕虜も同様の労働を強いられた。その結果、スターリン時代に、数百万もの人々が死亡した。1953年スターリンの死とともに、この強制労働システムは急速に崩壊し、囚人や捕虜は釈放されていった。しかし、これらの強制労働はソ連の産業に貢献したが、長い目で見るとソ連崩壊の一因になった。

1 0 0 0 OA 六家文選60卷

著者
梁蕭統撰
出版者
袁氏嘉趣堂刊
巻号頁・発行日
vol.[8], 1549
著者
Marta DEC Anna NOWACZEK Renata URBAN-CHMIEL Dagmara STĘPIEŃ-PYŚNIAK Andrzej WERNICKI
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.18-0092, (Released:2018-06-06)
被引用文献数
22

Campylobacteriosis is currently the most frequent zoonosis in humans and the main source of infection is contaminated poultry meat. As chickens are a natural host for Campylobacter species, one strategy to prevent infection in humans is to eliminate these bacteria on poultry farms. A study was conducted to evaluate the probiotic potential of 46 Lactobacillus isolates from chickens faeces or cloacae. All lactobacilli were able to produce active compounds on solid media with antagonistic properties against C. jejuni and C. coli, with L. salivarius and L. reuteri exhibiting particularly strong antagonism. The cell-free culture supernatants had a much weaker inhibitory effect on the growth of Campylobacter, and the neutralization of organic acids caused them to completely lose their inhibitory properties. The ability to produce H2O2 was exhibited by 93% of isolates; most of isolates had a hydrophobic surface, showed excellent survival at pH 2.0 or 1.5, and displayed tolerance to bile; 50% isolates displayed the ability to biofilm formation. Determination of MICs of various antibiotics showed that as much as 80.4% of Lactobacillus isolates were resistant to at least one antimicrobial agent. Seven ultimately selected isolates that met all the basic criteria for probiotics may have potential application in reducing Camylobacter spp. in chickens and thus prevent infections in both birds and humans.
著者
塚田 悟之 高田 邦道
出版者
経済地理学会
雑誌
経済地理学年報 (ISSN:00045683)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.157-175, 2000
被引用文献数
1

航空機の高速化, 大型化は, 滑走路延長による空港規模の拡大とともに, 騒音や振動による公害問題を生じさせた.その結果, 空港は都心から離れて立地するようになった.そして今日, 都市と空港間のアクセス整備が重要な課題となってきている.本稿は, 時間距離を用いた等時線図を評価尺度に, 空港の有するアクセシビリティを, 時間的・空間的に評価することを目的としている.本稿では, 空港を起点とし, 軌道系交通機関と道路交通を利用した等時線図を作図し, この図から読みとったデータをもとに定量分析を行っている.前半部では, まず, 羽田, 成田, 新千歳, 福岡, 関西の拠点空港におけるアクセシビリティの比較分析をとおして, 各空港のアクセシビリティを評価した.また, 地方空港として初めて空港内に鉄道(空港連絡線)が乗り入れした宮崎空港に着目し, 空港連絡線の乗り入れ効果と自家用車によるアクセシビリティの把握を行った.その結果, 空港アクセスを整備していく際の課題を整理することができた.後半部では, 特に, 羽田空港に焦点を絞り, 等時線図の分析結果と, 旅客へのアンケート調査ならびに空港周辺高速道路の旅行速度調査の両分析結果を併用して, アクセシビリティのあり方について考察することができた.
著者
尼岡 邦夫 岡村 収 吉野 哲夫
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:18847374)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.259-264, 1992

2種のダルマガレイ科魚類, ミツメダルマガレイ<I>Grammatobothuspolyophthalmus</I>とニテンナガダルマガレイ (新称) <I>Arnoglossustopeinosoma</I>が日本から採集された.<BR>前種は沖縄本島近海で刺網によって捕獲され, 知念魚市場から7個体得られた.本種は体側に3個の明瞭な眼状斑があること, 両眼間隔域は狭くくぼむが, その幅は雌雄で差が無いこと, 背鰭の前10軟条は伸長し, それらの軟条の鰭膜が深く切れ込み翼状を呈することなどによって特徴づけられる.本種には胸鰭の長さ (雄では雌よりも長い) 以外にも, 二次性徴が存在することが判明した.雄では背鰭伸長軟条は雌よりも長く, それらの後縁の鰭膜 (翼) は雌よりも広い.また, 雄には上眼の上方に2個の染色体状の暗色斑紋がある.インド洋からマレイ半島を経てオーストラリアや南シナ海までの分布が知られていた.<BR>後種の5個体は高知人学調査船「豊旗丸」のビームトロールによって土佐湾の水深45-75mから採集された.本種は背鰭と臀鰭の後部の基底にそれぞれ1個の大きな黒色斑があること, 背鰭の前4軟条がよく伸長することなどによって特徴づけられる.本種にも二次性徴が存在し, 雄の背鰭伸長軟条は雌や未成魚よりも長い.本種の分布はペルシャ湾から南シナ海までであった.<BR>今回の両種の記録は分布の北限であり, 日本から初めてである.

1 0 0 0 OA 日本大辞書

著者
山田美妙 編
出版者
日本大辞書発行所
巻号頁・発行日
vol.第6巻 く,け,こ, 1893
著者
田村 実
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育学部紀要. 自然科学 (ISSN:04546148)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.39-45, 1992-09-30
被引用文献数
1
著者
萩野 恭子 堀口 健雄 高野 義人 松岡 裕美
出版者
日本プランクトン学会
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.73-80, 2011 (Released:2012-12-03)