著者
大森康正 若麻績裕子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.4, pp.1-8, 2013-06-29

我々は,タブレット端末を 1 人 1 台利用する幼児教育の在り方につて検討を行なっている.平成 25 年 10 月から 12 月の間に信学会佐久幼稚園において実践されたタブレット端末を活用した幼児教育の実証講座を対象として,幼児教育におけるタブレット端末の活用の可能性について検討を行った.その実証講座に参加した園児の保護者アンケートと保育者 (授業者) の体験から得られた知見から,タブレット端末は,幼児の学びに対する興味・関心を引き出す機器として有効であり幼児の直接体験を広げる教材であることがわかった.本報告では,まず,実証講座の様子及びアンケート結果等に基づきタブレット端末の有効性について考察する.その後,幼児,保育者,保護者の 3 者が関与し,直接体験において活用可能な教材の基本的な考え方と,教材の仕組みなどについて述べる.
著者
三田村 理恵子 三田村 保
出版者
藤女子大学QOL研究所
雑誌
藤女子大学QOL研究所紀要 (ISSN:18816274)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.37-43, 2017-03

本研究は、保育園園児用のタブレット端末による食育アプリ教材の開発と実践を目的として行った。食育アプリは、小学校でも活用が促されている三色食品群をもとに開発を行った。このアプリは、アンケートのような文字を入力することなく、タッチ操作で解答ができ、保育園児の食品分類の知識を調査することができる。この食育アプリを、保育園での食育支援活動の中で使用した。対象者は⚕、⚖歳の保育園児(男児10 名、女児10 名)とし、2015 年⚗月から11 月に調査を実施した。⚗月、⚘月の調査結果より、食べ物の色で誤分類しているケースが多く、三色食品群の色についての説明が不十分であったと判断できたため、⚙月の食育では食材の色と分類で使用している色の違いについて説明を行った。その結果食育アプリの正答率が高値になり、特にロールパンやトマト、イチゴの正解率が上昇した。食育アプリを活用して食育内容の理解度を評価することは、食育内容の見直しや次回への課題発見につながり有用であると思われる。
著者
佐藤 雅彦
出版者
The Japanese Society for Hygiene
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.317-325, 2004-07-15 (Released:2009-02-17)
参考文献数
73
被引用文献数
4 3

In many research groups including our laboratory, metallothionein (MT)-I/II null mice have been used to clarify the biological function and physiological role of MT. Recent studies with MT-I/II null mice concerning the role of MT in the toxicity and distribution of metal, oxidative stress and chemical carcinogenesis were reviewed. Some reports, including our findings, showed that MT-I/II null mice have an increased sensitivity to harmful metals such as cadmium, mercury, zinc and arsenic. Moreover, it was clarified using MT-I/II null mice that MT plays a major role in the retention of cadmium, mercury and zinc in target tissues. MT-I/II null mice were found to be much more sensitive than wild-type mice to the toxicity caused by free radical-inducing factors, which include paraquat, acetaminophen, ethanol, X-ray, ultraviolet B, carbon tetrachloride, cisplatin, doxorubicin, cerulein and streptozotocin. In addition, MT-I/II null mice were highly susceptible to skin carcinogenesis induced by 7, 12-dimethylbenz[a]anthracene and bladder carcinogenesis caused by N-butyl-N-(4-hydroxybutyl) nitrosamine. These results suggest that MT is an important protective factor against metal toxicity, oxidative stress and chemical carcinogenesis.
著者
酒井 孝
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.237, pp.34-37, 1999-08-13

建設省が直轄工事へのISO9000シリーズ(品質管理・保証の国際規格)の導入を決めた。2000年4月からだ。どういう形になるかは未定だが,北陸地方建設局長を最後に建設省を退官後,ISO9000の導入を積極的に推進してきた酒井氏は「公共工事に携わる会社はISO9000を運用している会社だという方向に持っていくべきだろう」と語る。

1 0 0 0 OA 日本樹木録

著者
白井光太郎 [著]
出版者
白井光太郎
巻号頁・発行日
vol.附録, 1800
著者
李 璟媛 山下 亜紀子 津村 美穂
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.379-390, 2012-07-15 (Released:2013-10-15)
参考文献数
31
被引用文献数
1

The purpose of this research is to reveal the recognition and the actual conditions of discipline and abuse.We received 832 effectual responses from questionnaires given to 1266 guardians of preschoolers between November 2010 and February 2011. 709 of these guardians were the mothers of preschoolers.The findings are as follows: 1. Over 80% of mothers recognize 10 actions as abuse: these include torturing children by burning them, not serving meals, and preventing children from going to school. 2. About 60% of mothers recognize the following actions as means of disciplining children: scolding their children loudly, spanking them, and slapping their children’s hands. 3. In fact, over 70% of mothers have scolded their children loudly, spanked them, and slapped their children’s hands as a way of disciplining them and over40% of mothers performed other actions in order to discipline their children. 4. Mothers who have not used childcare support services, or who are not part of an informal childcare network show a marked tendency toward recognizing scolding, spanking and slapping children as forms of discipline, rather than abuse.
著者
浅沼 アサ子
出版者
東京家政学院大学
雑誌
東京家政学院大学紀要 (ISSN:02866277)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.1-11, 1977-05-01

酒井氏考案の家庭管理能力測定問題により女子高校生,教学生,家政学部学生,主婦を対象として調査した。その結果を家庭科教育との関連から考察し,家庭管理能力の形成の状態をとらえ,能力養成のための学習指導のあり方を求めた。6項目の管理行為別得点は年齢順に高く,合計得点では四者間の母集団平均における有意差はなかった。行為別では<計画>は高校生等に指導効果がみられ,主婦は6項目の行為能力中最低であった。<調整,制御>は四者とも得点が高く早期から形成される能力と思われる。<教示,指導,評価>は主婦と高校生等との間に有意差があり,比較的おそく形成される能力と思われる。10項目の管理客体別得点は年齢順に高く,合計得点では四者間の母集団平均における有意差はなかった。客体別では<愛情,気質,知識・技能>は主婦の得点が高く高校生との間に有意差があった。この能力は20歳前後から形成されると思われるが,学校での指導によって高められる可能性が多い。<衣服,食物,住居>は高校生等の得点が高く早期から形成される能力と思われる。家庭科の指導効果によるところが大きいと考えられる。<体力>は四者とも得点は中位であり,体力の制御に優れていた。<時間>は主婦の得点が10客体中最低であり,高校生等も得点が低い。<金銭>は主婦の得点が10客体中最高であり,高校生等も比較的に得点が高い。主婦と高校生間に有意差があった。<家庭設備・公共施設>は四者とも得点が低く主婦との問に有意差があった。余暇の増大に伴ってこの能力の養成がのぞまれる。以上のことから家庭科において家庭管理能力を養うには,できるだけ実技や経験を通して指導し,その指導過程において6項目の管理行為の能力を高めること,部分管理から総合管理への具体的な指導をすること,精神的,人的な管理能力の養成にさらにつとめること等が,学習効果を高めるうえに必要と考えられるのである。終りに本調査にご協力いただいた皆様に厚く謝意を表する。

1 0 0 0 OA 捕者帳 8巻

出版者
巻号頁・発行日
vol.[2] 壱ノ中寛文拾三年丑正月日,
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.669, pp.100-102, 2007-01-08

静岡県の地方銀行であるスルガ銀行は、2008年1月を予定していた新勘定系システムの全面刷新を延期する。国内で稼働実績がなかったパッケージを採用したが、設計・開発作業が難航した。開発を担当する日本IBMと共同で、プロジェクト・チームを再編。要件定義を見直して再度開発を進めている。
著者
吉見 信
出版者
The Japan Society of Applied Physics
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.165-168, 2001

SOI技術の各種LSIにおける最近の研究開発動向が述べられる.高速MPUにおいては,基板浮遊効果を回避しながら,バルクシリコン素子に比べて20~30% の高速化が達成されている. DRAM 応用においてはソフトエラ一フリー,ビット線容量低下などの利点とともに,ダイナミックリテンション特性の劣化問題などが指摘されている.通信用LSIでは,支持基板に高抵抗シリコンを用いることによりインダクターの性能改善とクロストーク改善が可能となる.そのほか,動作電圧0.5V 以下で動作するLSIへの応用,SOIを用いたポストスケーリング素子構造,および今後のSoCに向けた開発の方向性などが述べられる.

1 0 0 0 OA 廣博物志50卷

著者
明董斯張撰
巻号頁・発行日
vol.[21], 1000
著者
清道 亜都子
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.31-40, 2010-03-30 (Released:2018-05-08)

本研究の目的は,作文を書いてから一定期間後に推敲すると,書いた直後に推敲するよりも,高校生の作文の質が高まるか,について検討することである,実践1では,高校1年生27名が,作文を書いてから1日後と1ヶ月後に推敲を行った,その結果,1日後の推敲では総文字数や作文の評価にほぼ変化がなかったが,1ヶ月後の推敲では大幅に向上し,内容に関する推敲も多く見られた。また,その効果は,作文の評価が低い者においても確認できた。実践2では,高校3年生30名(うち28名は書くことが苦手と自己評価した者)が1ヶ月後の推敲を行い,総文字数や内容の評価に向上が見られた。以上より,作文を書いてから一定期間後に推敲すると,書いた直後に推敲するよりも高校生の作文の質が高まること,さらに,一定期間後の推敲は,書くことが苦手な者にも有効な指導法であることが示された。
著者
一寸木 肇
出版者
一般社団法人 日本甲殻類学会
雑誌
甲殻類の研究 (ISSN:24330108)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.177-182a, 1976 (Released:2017-09-08)
被引用文献数
6

日本のサワガニ属GeothelphusaなかでサワガニGeothelphusa dehaani(WHITE)の体色変異を神奈川県を中心に茨城県,千葉県,東京都,静岡県,山梨県,愛知県の各県にわたり調べ,次のような結果が得られた。サワガニの体色変異を調べたところ8型にわけることができ,それらの個体はBL型,RE型,DA型の3系統にまとめることができる。そしてそれぞれ一定の広がりをもって分布するように思われる。すなわち1)BL型地域(千葉県房総半島,神奈川県南部,静岡県東南部),2)RE型地域(静岡県西部,愛知県東部),3)DA型地域(茨城県中部,東京都西部,神奈川県北部・静岡県北東部・山梨県南部・長野県南部),4)BL・DA型混棲地域(神奈川県中部),5)RE・DA型混棲地域(静岡県北西部)の5つの地域にわけられる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.990, pp.49-51, 2012-12-25

1つの貸室を複数人で利用するシェアオフィス。働き方の変化に合わせて中小ビルを改修する試みが注目されている。場所貸しにとどまらず、利用者同士の交流によって満足度を高める仕掛けが重要だ。 国土交通省が2012年3月に発表した「2011年度テレワーク人口実態調査」によると、オフィス以外の場所で仕事を行う労働者の割合は、10年度比3.2ポイント増の19.7%に達した。