著者
編輯人不詳
出版者
駸々堂
巻号頁・発行日
1886
著者
坂口 貴弘
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国文学研究資料館紀要 アーカイブズ研究篇 (ISSN:18802249)
巻号頁・発行日
no.4, pp.21-38, 2008-01

アーカイブズ情報の共有化は、アーカイブズの保存と利用をめぐる一般の理解を広げるのに大きな効果があるという点で重要であり、全国のアーカイブズ機関による協同の成功を期すにあたっては、その方法論を綿密に検討する必要がある。そこで、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本において構築されている全国的アーカイブズ情報共有化データベースを対象に、共有化の仕組みとメタデータ標準類の活用方法について調査を行った。調査項目は「記述作成機関」「記述レベル」「記述項目」「検索項目」「記述規則」「シソーラス」「EADの活用」である。その結果、次のような点が明らかになった。1)データの記述は基本的にアーカイブズ資料を所蔵している各所蔵機関の役割とされていた。2)記述のレベルはフォンドに相当する単位を基本としていた。3)ISAD(G)で記述が必須とされている項目に加え、いくつかの項目が記述項目とされていることが多かった。4)作成者名称は、すべての国で検索項目となっていた。5)記述規則、シソーラス、EADの活用といった発展的な課題については、データベースによる相違が大きかった。Sharing of archival metadata is crucial in order to expand people's understanding of Management of and access to archival resources. Because the collaboration project between various archival institutions would be difficult, it is necessary to consider carefully about its strategy and methodology to develop archival union database successfully. This article is on an international survey of 5 national online union catalogs: A2A(UK), NUCMC(USA), Archives Canada, RAAM (Australia), and National Archival Information Database and Network (Japan). This survey focused on the system for collaboration and the use of metadata standards, especially on who create archival descriptions, levels of description contained, metadata elements, elements used for search, content standards, thesaurus,and use of EAD. The main findings are: 1)Basically, data creation is the role of each institution with archival holdings: 2) All databases contain fonds level description: 3) In addition to the elements identified as mandatory in ISAD(G), some elements are used. 4) Name of creator (s) is used as search elements in all databases. 5) There are wide variations on the use of content standards, thesaurus and EAD.
著者
草野 拓司
出版者
農林水産省農林水産政策研究所
雑誌
農林水産政策研究 (ISSN:1346700X)
巻号頁・発行日
no.21, pp.71-90, 2014-02

本稿は,インド農村金融の中心的存在である単位信用農協が,政府の債務帳消し政策により金融規律の欠如した借り手を相手にして低返済率を強いられている現状を踏まえ,多大な費用を要さずに高返済率を達成するための方法を明らかにしようとしたものである。このために,近隣の製糖協同組合との協同組合間連携により,多大な費用をかけずに高返済率を達成している一単位信用農協を事例とし,実証的に分析を行った。その結果,連携先である製糖協同組合が事例単位信用農協に対して,組合員の甘蔗出荷額から天引きして返済することに加え,組合員の情報を提供し情報の非対称性を緩和させることが,高返済率達成の主要因であることが明らかになった。ただし,そのような天引きが強制される融資契約に組合員が参加するためのインセンティブが必要であり,連携のメカニズムの中にそれをもたらす機能が内在されていることが重要であることもわかった。また,協同組合間連携を行う場合,特に,追加的な事務コストが発生するなど,製糖協同組合にデメリットが生じるため,なぜそのようなシステムが長年にわたって維持されてきたのかという疑問が生じる。そこで,製糖協同組合がこのシステムに参加するインセンティブについての分析を試みた。その結果,製糖協同組合の場合,組合員が農業資金を獲得して安定した甘蔗生産を行うことが製糖協同組合の経営を安定させるために不可欠であるため,組合員の農業資金獲得が製糖協同組合にとってのメリットとなり,デメリットを上回ることが,参加のインセンティブになっていることが明らかになった。
著者
大山 恵弘
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.482-482, 2018-04-15
著者
Gab-Chol CHOI Md. Mahbubur RAHMAN Hwangmin KIM Sehoon KIM In-Seong JEONG
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.80, no.6, pp.1001-1006, 2018 (Released:2018-06-29)
参考文献数
19
被引用文献数
5

The aim of this paper is to report two cases of sternal dislocation (SD) in cats and the long-term outcomes with and without surgery. In a cat with poly-traumatized SD (Case 1), mandibular, radial, and ulnar fractures were corrected first, and the SD was allowed to heal without intervention for 14 months. However, normal healing did not occur and sternal instability remained. Therefore, the SD was corrected surgically, and the cat recovered fully within 4 weeks. In a cat with isolated SD (Case 2), surgery was performed, and normal posture and gait were regained after 5 weeks. Furthermore, in both cases, no postoperative complications were observed during follow-up. Therefore, surgical correction of SD in cats is recommended.
著者
富山大学国際交流センター
出版者
富山大学国際交流センター
雑誌
富山大学国際交流センターニュース = CIER NEWS
巻号頁・発行日
vol.9, pp.1-4, 2018

Page1:思い出 Page2-3:学生からのメッセージ(SIRIPORN PHUTTHATIRAPHAP「初めての富山で」,竹内勝哉「留学後の生活」,松田靖子「国際線ターミナルにいます」,CHULASATIT SAKONH「富山での留学生生活Page4:国際交流センター掲示板(五福キャンパス)
著者
岡村 秀昭
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.626, pp.83-86, 2011-05-23

法定休日用の時給を入力/曜日番号「5以下」で平日と判定/SUMIF関数で曜日別に合計/対応する時給を掛けて給与計算
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1420, pp.56-60, 2007-12-10

「競合他社がいなくなっちゃった。みんな骨折したけど、幸いなことにうちだけはダメージが軽い」。こう言って不敵な笑みを浮かべるのは、クレディセゾン社長の林野(りんの)宏。クレジットカード業界で最も注目される人物だ。業界全体が傾くような制度変更の荒波をくぐり抜け、大手では"唯一の生き残り"になりつつあるからだ。 2006年12月、カード業界に激震が走った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.9, no.7, pp.100-106, 2000-08

「僕のメインバンクはソニー銀行。口座を持っていれば、インターネットでソニー製品を買う時に支払いが楽なんだ」。「私はイトーヨーカ堂銀行よ。セブン─イレブンにあるATM(現金自動預け払い機)を24時間、手数料なしで使えるのが便利」—。 あと1年も経たないうちに、こんな会話が若者たちの間でごく普通に交わされるようになるだろう。
著者
清王鴻緒等奉敕撰
出版者
敬愼堂刊
巻号頁・発行日
vol.[44], 1000
著者
星野 裕司 萩原 健志 小林 一郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.339-348, 2001-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
14

本研究では、事象を含めた景観を考察するためには、事象の想起とそれへの参画を主要な機構とする場所論的把握が必要であると考え、そのモデル化のための1つのサンプルとして明治期につくられた沿岸砲台から得られる眺望景観に着目した。九州内の3要塞 (下関・佐世保・長崎) を対象に、各砲台から得られる眺望景観を事象パターンの相違に着目し、4パターンに分類した。それらのパターンに対して、場所論的な考察を行い、現在公園化が進んでいない「疾走型」、「斜行型」は、観察者・事象・眺めの関係の中で何れかに不備があり、公園化の進んでいる「擦過型」、「周流型」は、事象の想起あるいは参画の何れかが優れていることを明らかとした。
著者
羽田野 稔 平野 祥子 宮島 いずみ 深川 新市 浜辺 政晴
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会
巻号頁・発行日
vol.31, 2012

【目的】<BR>当院では平成23年4月より365日リハビリテーション体制に移行し日,祝日に休日リハビリテーション(以下休日リハ)を開始した.そこで職員意識調査を通して当院における休日リハに関わる職員の現状を把握し,職員の意識の変化や看護部・リハ科間の連携等の点での影響を知ることで今後の更なるサービスの向上や業務改善に役立てることを目的とした.なお本研究は当院倫理委員会の承認を得た.<BR>【方法】<BR>調査方法はアンケートとし対象は当院回復期病棟に所属しているリハビリテーション科職員55名.配布期間は平成23年10月24日から11月20日.調査内容は,1.患者家族との関わりについて2.病棟職員との関わりについて3.患者への対応について4.患者の治療効果について5.リスク管理について6.休日リハの今後について7.休日出勤の負担についての7項目とした.回答方法は,無記名自記式とし4段階選択・二者択一・自由記載を併用した.<BR>【結果】<BR>55名に配布し54名から回答を得た.1.患者家族との関わりは「変わらない」が72%で最も多かった.2.病棟職員との関わりは「変化があった」が56%で以前と比べてADL場面の情報収集が行ないやすいとの回答がみられた.3.患者への対応は「変化があった」が70%で患者の訴えを傾聴できるとの回答が多かった.4.患者の治療効果は「どちらともいえない」が57%であった.患者の身体能力に対しては一定の効果があると思う一方で患者の精神的・身体的への負担を考えるとどちらともいえないとの回答や、休日リハ実施による治療効果の判定が難しいとの回答が多かった.5.リスク管理は「とても不安」「不安」「少し不安」が67%で人員的に手薄な休日の急変時対応に自信がないという回答が多かった.6.休日リハの今後は継続した方がいいという回答が89%と多かった.7.休日出勤の負担は「変わらない」が59%であったが一方「負担が大きい」「負担である」が30%で家庭との時間調整に苦慮するとの回答もあった.<BR>【考察】<BR>今回の意識調査より患者家族・病棟職員との関わりに変化はなかったものの患者への対応には著明な変化があった.また,職員が休日の患者の急変時対応に自信がない,休日リハ実施による患者の治療効果が主観的にはあまり感じ取れない,休日リハの継続にあたり今以上の休日出勤回数になった際,職員が負担と感じる等の問題点が示唆された.対策は,回復期病棟に所属している職員は定期的に急変時対応を確認する機会をつくる,休日リハ実施後の患者の治療効果を客観的数値に示し職員間で認識を共有する.また,更なる充実した休日リハを実施していく上での休日出勤者の人員確保が今後の課題となると考える.
出版者
日経BP社
雑誌
日経systems (ISSN:18811620)
巻号頁・発行日
no.233, pp.24-26, 2012-09

中堅ベンダーでプロジェクトマネジャー(PM)を務める小山公一氏(仮名)はかつて、スケジュール遅延をめぐって苦い経験をしたことがある。販売管理システムの刷新プロジェクトを率いたときだった。 要件定義の調整に手間取り、基本設計は1カ月後に開始。メンバーには遅れを挽回させようと、残業や休日出勤を命じた。ところが連日の長時間労働でメンバーは疲弊。
著者
長谷川 裕彦 高橋 伸幸 山縣 耕太郎 水野 一晴
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

ボリビアアンデス,チャルキニ峰西カールにおいて地形調査を実施した。その結果,先行研究により明らかにされていたM1~M10の小氷期堆石の分布を追認し,M10以降に形成されたM11・M12・M13の分布を確認した。M13の形成期は,構成層の特徴などから1980年代の初頭であると考えられる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1289, pp.40-42, 2005-04-25

1998年から2003年までの5年間、日本の情報サービス産業の売上高は9兆8000億円から14兆2000億円に増え45%成長した。一方、2003年の同産業の就業者数は56万7000人で、5年前に比べて3万1000人、わずか6%しか増えていない。 仕事は増えるが人手は増えず、あふれる仕事は深夜残業や休日出勤でこなすしかない。
著者
長谷川 裕彦 山縣 耕太郎
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2015, 2015

ボリビアアンデス,チャルキニ峰(5392m)西カールに分布する小氷期堆石群は,構成物質の特徴,堆積構造,微地形等の観察結果から,その大部分がプッシュモレーンとして形成されたことが明らかとなった。
著者
高橋 伸幸 水野 一晴
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2014, 2014

<u>1.</u><u>はじめに</u>&nbsp; 低緯度高山帯でも氷河の後退・縮小は進んでおり、氷河から解放された地域には植生の侵入・拡大がみられる。また、氷河からの解放後、周氷河環境下に置かれることから、植生の侵入・拡大過程を考える上で、周氷河環境を考慮する必要がある。本研究では、南米ボリビアアンデスのレアル山脈に位置するチャルキニ峰西カール、南カール、ワイナポトシ南斜面などにおいて周氷河現象の観察、気温・地温測定を行い、低緯度高山帯における周氷河環境の一端を明らかにした。<br><u>2.</u><u>調査地</u>&nbsp; ボリビアの首都ラパスの北方約25kmに位置するチャルキニ峰(標高5392m)の西カールおよび南カールが主な調査地である。チャルキニ峰でも氷河の後退が認められるが、南斜面と北斜面には現在でも顕著な氷河が残されている。一方、西斜面では、カール壁基部にわずかに氷河が残されているのみである。また、西カール内と南カール内には完新世の氷河後退に伴って形成された複数のモレーンがみられる。チャルキニ峰周辺の地質は、主に花崗岩類と堆積岩類によって構成されているが、西カール内に分布する氷河性堆積物は、花崗岩類が主体である。<br><u>3.</u><u>気温・地温観測</u> 表1にチャルキニ峰西カールと南カール内における2012年9月~2013年8月の気温観測結果に基づく値を示した。これによると、氷河の縮小が著しい西カールにおいて気温は高目であり、その結果、融解指数も大きくなっている。凍結融解日数は、両地点ともに300日を超えており、特に氷河末端近くに位置する南カール観測点では351日に及んだ。西カール内における地温観測結果によると、土壌凍結は4月~10月の期間ほぼ毎日生じているが、その凍結深は10cm程度である。これに伴い、同期間中、表層部での日周期的凍結融解が頻出しており、標高4800mの観測点では、その回数が161回(図1)、標高4822m観測点では244回に及んだ。<br><u>4.</u><u>周氷河環境</u>&nbsp; 年平均気温および凍結指数、融解指数から見る限り、チャルキニ峰周辺は周氷河地域に属するが、永久凍土が存在する可能性は小さい。表層付近での凍結融解頻度は、4月~10月(秋季~春季)にかけて非常に高いが、この期間は乾季に相当し(図1)、表層部の含水量が低い。一方、湿潤な雨季には凍結融解頻度が極めて低い。さらに凍結深度が浅いことから、ジェリフラクションやソリフラクションなど、周氷河作用が効果的に働かない。このことは氷河後退後の植生侵入にとって有利であると考えられる。
著者
山縣 耕太郎 長谷川 裕彦
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2014, 2014

本研究では,ボリビアアンデス,チャルキニ峰において,完新世以降の温暖化に伴い縮小した氷河前面における土壌の生成過程を検討する.氷河前面では,氷河から解放された時点から土壌の生成が開始する.このため異なる時代に解放された地点の土壌を比較することによって,土壌の発達過程を検討することができる.また,土壌は,その生成過程において,気候ばかりではなく,地形や地質,植生,水分条件など,様々な環境因子の影響を受ける.こうした地表面環境と土壌発達過程の関係について検討する.<br> チャルキニ峰(5392m)は,東コルディレラ山系レアル山脈の南部に位置し,山頂周辺には5つの小規模な氷河とカール地形が確認される.このうち,西カールを調査対象地とした.調査地域の年降水量は800~1000mmで,植生は,高山草原から高山荒原となっている. 西カールは,長さ約5㎞,幅約3㎞の広がりを持ち,カール底には,複数列のモレーン群が発達している.これらのモレーンは,完新世初頭のモレーン(OM),小氷期のモレーン(M1~M10)および,1980年代初頭に形成されたモレーン(M11)に区分される(Rabatel&nbsp;<i>et.al.</i><i>,</i>2005;長谷川ほか,2013).&nbsp;<br> チャルキニ峰西氷河の前面において,地形単位ごとにピットを作成して,土壌断面の観察を行った.モレーン間の平坦部分は,地表面の形態と構成物から,さらに氷河底ティル堆積面,氷河上ティル堆積面,氷河底流路,氷河前面アウトウォッシュに区分し,各地形単位毎に断面を観察した.&nbsp;<br>その結果,ほぼ同じ時代に形成されたと考えられる隣接した地形単位間でも土壌発達の違いが認められた.特に,凸状の部分に比べて,凹状の部分で土壌の発達が良い.その要因として,凸状地においては,より物質移動が活発で浸食が生じていることが考えられる.浸食作用としては,霜柱の影響が大きいようである.また,リャマおよびアルパカの放牧も影響していると予想される.一方で凹部では,物質移動で細粒物が集積して土壌の成長が進んでいるものと思われる.<br> 各地形単位について,異なる時代に形成された地点の土壌断面を比較すると,完新世初頭に形成された地点と小氷期の地点の間では明瞭な土壌層厚の違いが認められる.小氷期モレーンの中でも,モレーン間の平坦部では,時代とともに土壌層厚が厚くなる傾向が認められた.一方で,ターミナルモレーンの頂部ではこうした傾向が認められない.これは,先述したように凸部では侵食の影響が大きいからであろう.