著者
古仲 素子
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.29-38, 2016-03-31

The purpose of this paper is to clarify how activities of music club were carried out in Japanese junior high schools between 1920-1930, focusing on influence of the popularization of harmonica. In the 1920s, product development and advertisement by musical instrument maker, for making harmonica popularized and raising the position, enabled most people including students to get harmonica. The popularization of harmonica made musical activities in schools activated. Also, it drastically changed quality of students' musical performance and relationships between teachers and students, between course of studies and extra-curricular activities.
著者
西山 秀人
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.A77-A92, 1994-03-31
著者
川上 隆 中井 満 下平 博 嵯峨山 茂樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.627, pp.25-32, 2000-02-18
参考文献数
14
被引用文献数
2

本稿では、隠れマルコフモデル(HMM)を用いて与えられた旋律に自動で和声付けを行なう手法を提案し、実験的検討結果を報告する。旋律は背後に隠れた和声進行から生成される、とする旋律生成の隠れマルコフモデルを提唱し、その逆問題として、与えられた旋律から背後の和声進行を最尤推定する。2種類の和声進行のモデル、いくつかの旋律生成のモデル、さらにN-bestアルゴリズムによる和声付け複数候補抽出や、与えられた旋律の調性推定及び転調検出についても論じる。童謡や歌曲及びバッハのコラールから学習した和声進行確率モデルを用いた、実際に和声付け実験を行なった結果についても述べる。
著者
下條 隆嗣 小田切 淳一
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.31-35, 1985-03-30 (Released:2017-02-10)

振動系のパラメーターを,その周期に比較して十分ゆっくり変化させるとき,近似的ではあるが時間的に不変に保たれる量がある.これは断熱不変量と呼ばれ,物理学においては重要な概念である.本論文では振動系として,滑車を支点として振動しながらゆっくり引き上げられる単振子を取り上げ,マイコンによるシミュレーションの結果について報告する.この例では,振子のエネルギーと振動数の比が断熱不変量となるが,シミュレーションによって,断熱不変量の存在や断熱的変化と非断熱的変化の差異などを明瞭に示すことができる.
著者
小村 弘 茂本 友貴枝 河原 亥一郎 松田 健一 阿野 理恵子 村山 洋子 森脇 俊哉 吉田 長弘
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 = Journal of the Pharmaceutical Society of Japan (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.125, no.1, pp.141-147, 2005-01-01
参考文献数
27
被引用文献数
1 2

コンビナトリアルケミストリーの発展により化合物ライブラリーの数は百万を越え, 週に何十万もの化合物が多くの生物学的ターゲットに対してスクリーニングされている. これに伴い多くのリード化合物が見出されている. さらに開発候補品のディベロッパビリティにおいて動態代謝特性が重要な要因の1つであるとの認識が深まり,優れた薬物動態プロファイルを伴った開発候補品を見出すため探索動態グループに対する要求が年々高まってきている.このような状況下において, 溶解性, Caco-2膜透過性及び代謝安定性試験などについてハイスループットスクリーニング(HTS)への取り組みが行われてきた. しかしながら, 探索動態試験におけるHTSは時間と労力を必要とし, 評価できる化合物の数は最大でも生物学的ターゲットに対するHTSの1/100から1/10000と限られている. 近年, 合成化合物の体内動態特性を予測するためのin silicoモデルが検討されている.特にpolar surface area(PSA), molecular weight(MW), 脂溶性(logP)及びhydrogen bonding(HB)の数などの種々のパラメータが用いられ, 薬物の膜透過性又は経口吸収性の予測が試みられている.
著者
小村 弘 松田 健一 茂本 友貴枝 河原 亥一郎 阿野 理恵子 村山 洋子 森脇 俊哉 吉田 長弘
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 = Journal of the Pharmaceutical Society of Japan (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.125, no.1, pp.131-139, 2005-01-01
参考文献数
25
被引用文献数
1 3

肝臓での代謝安定性は経口吸収性とともに生体内利用率に影響する重要な因子であり, その最適化は多くのプロジェクトにおける最重要課題の1つである. 一般に代謝試験には肝ミクロソーム系又は単離肝細胞系が用いられている. 肝細胞系はphaseI及びII代謝活性, さらに肝取り込みや胆汁排泄に関与する膜輸送系を有しており, 開発候補品を初め薬物の詳細な代謝検討に使用されている.しかし非凍結及び凍結ヒト肝細胞の場合コストが高く付くこと, またロット間の代謝活性の個体差が大きいこと, そしてロボットへの適応が難しいことから, 創薬の初期スクリーニングには適していないものと考えられる. 一方, 肝ミクロソーム系では細胞質の酵素によるphaseI及び硫酸抱合活性などのphaseII代謝を測定することができないが, 主代謝酵素であるcytochromeP450(CYP)活性が存在し,いずれの種についてもミクロソームを容易に入手できる. 特にヒトではハイスループットスクリーニング用として多くのドナーから調製されたミクロソームが市販されている.
著者
三木 理史
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Series A (ISSN:18834388)
巻号頁・発行日
vol.89, no.5, pp.234-251, 2016

<p>本稿の目的は,1920年代における漢人の満洲への出稼移動に着目し,満鉄旅客輸送の特徴を明らかにすることにある.その具体的課題は,満鉄の鉄道旅客輸送の実態と,旅客の中心であった出稼者の移動の2点の解明で,本稿の分析結果は以下の4点にまとめられる.1. 出稼地は次第に南満から北満へと移行し,出稼者が満鉄線と中東鉄道線の利用増加を促進した.2. 出稼者の入満経路は大連経由が増加して京奉鉄路経由が減少した.3. 出稼者は三等や貨車搭乗(四等)で割引運賃や無賃による利用が多く,輸送人員も非常に大量であった.4. 北満への出稼者誘致は当初吉林省が積極的で中東鉄道東部線沿線を中心に進み,中ソ国境での紛争や自動車輸送の進展などの事情によって,次第に未開発地の多い西部線沿線へと移った.鉄道にとって無料や低運賃の出稼者輸送の意義は,大量性に加えて,穀物輸送貨車の空車回送の間合い運用が可能な点にあった.</p>
著者
小村 弘 河原 亥一郎 茂本 友貴枝 松田 健一 阿野 理恵子 村山 洋子 森脇 俊哉 吉田 長弘
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 = Journal of the Pharmaceutical Society of Japan (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.125, no.1, pp.121-130, 2005-01-01
参考文献数
27
被引用文献数
2 5

経口吸収性は生体内利用率に影響する重要なファクターの1つであり, ヒトでの低い吸収率さらにはその個体間の大きなバラツキは, 開発候補品のディベロッパビリティーを大きく低下させる. 近年コンビナトリアルケミストリー及びハイスループットスクリーニング(HTS)の導入は幅広い生物学的ターゲットに対して効率的にリード化合物の創出を可能にしてきたが, リード化合物の経口吸収性を初め体内動態に関わる物性を悪化させた. したがって, 創薬において吸収性に優れた開発候補品を創製するためにはリード化合物の最適化が必要となる. 吸収性は主に水に対する溶解性と膜透過性が大きく関わっており, これらのスクリーニング系が開発されてきた.近年その処理能力を上げるため, より簡便な比濁分析法や溶液沈殿法を用いた溶解性試験, さらにはCaco-2細胞の短期間培養法, N in one 及び96 well formatを用いた透過性試験系が採用されている.
著者
金谷 良夫 Kanaya Yoshio
出版者
神奈川大学
雑誌
麒麟 (ISSN:09186964)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.31-38, 1997-02-01