著者
内海 愛子
出版者
青木書店
巻号頁・発行日
2016-10-17

制度:新 ; 文部省報告番号:乙1932号 ; 学位の種類:博士(学術) ; 授与年月日:2005-01-24 ; 早大学位記番号:新3950
著者
三沢 英一
出版者
THE MAMMAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
哺乳動物学雑誌: The Journal of the Mammalogical Society of Japan (ISSN:05460670)
巻号頁・発行日
vol.7, no.5, pp.311-320, 1979
被引用文献数
7

環境の異なった, 北海道大学農学部付属苫小牧地方演習林, 札幌市羊ケ丘, 札幌市盤渓の3地域においてキタキツネのフン分析による食性の比較を行った。<BR>1) 各地域ともエゾヤチネズミがキツネの主要な餌であった。<BR>2) 苫小牧演習林, 羊ケ丘では春, 秋にエゾヤチネズミの採食率は増加し, 冬に減少した。それらの地域で昆虫類, 野生果実の採食率は夏と秋に増加した。<BR>3) 冬にエゾヤチネズミの採食率の低下を補うキツネの餌は苫小牧演習林ではノウサギ, 羊ケ丘ではニワトリとトウモロコシがそうであった。<BR>4) 盤渓では冬にエゾヤチネズミの採食率の低下は見られなかった。また年間を通じて人為的食物への依存が見られた。<BR>5) 各地域とも冬に野鳥の採食率は増加した。<BR>6) 人為的影響の強い環境ほどキツネの人為的食物への依存は強かった。
著者
犬山 征夫 浅岡 一之 中島 康夫 甲能 直幸 小津 雷助 増野 精二 堀内 正敏
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.72, no.12, pp.1613-1620, 1979-12-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
15
被引用文献数
1

We gave OK-432, a preparation made from a low virulent strain of streptococcus hemolyticus, to 68 patients with head and neck cancer by intramuscular injection and 2 patients were treated with local application. Anatomical site of the tumor in 70 cases was as follows; nose and paranasal sinus 22, nasopharynx 17, base of oral cavity and tongue 14, mesopharynx 8, larynx 6 and miscellaneous 3. We administered OK-432 mainly as an adjuvant immunotherapy after radical surgery or radiotherapy. The daily dose of OK-432 was 0.2KE, then the dose was gradually augmented and the maintenance dose was 3-5KE. The longest duration of OK-432 administration was 3 years and 6 months. We evaluated OK-432 from the point of view of the immunological parameters and the recurrence rate. Complement level (CH50) and tuberculin reactivity were measured as possible indices of the humoral and cell-mediated immune status. “The six stage classification after CH50 and tuberculin reaction” as suggested by Nishioka was employed and an analysis carried out.The results obtained were as follows:1. OK-432 had no tumor-reducing effects in advanced or recurrent cases.2. Immunological findings suggested that OK-432 had prophylactic effects against recurrence and metastasis.3. The recurrence rate of OK-432-treated group was almost the same as that in the control group, however, the recurrence rate of OK-432 and FT-207 treated groups was 26%, this rate being considerably lower than that in the control group. We concluded that adjuvant chemo-immunotherapy was more effective than adjuvant immunotherapy alone for prevention of recurrence and metastasis.
著者
上野 加代子
出版者
社会学研究会
雑誌
ソシオロジ (ISSN:05841380)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.121-126, 2004-02-29 (Released:2016-05-25)
著者
田中 香澄
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大紀要 (ISSN:03854566)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.51-68, 2005-03-31

ドイツの詩人リルケの50年余の生涯のなかで彼の優れた詩の世界の解明にあたって,当時の多くの優れた精神の持ち主たちとの彼独特の心豊かな出会いと西の世界の各地の特色ある自然や町々との出会いの数々が絶えず重要な核心を形成し,その詩的精神の展開を極めて多彩なものにしていることを抜きにしては何事も語れない。その中でもフランスの彫刻家ロダンとの出会いと豊かな心の交流はリルケの"事物詩"という概念を理解するためには避けて通れないものである。この研究はリルケの「ロダン論」の一端に触れながら,今後のリルケ研究の第一段階としてまとめたものである。最終的にはリルケの最高にして最後の作品「ドゥイノの悲歌」の豊かな解明へ向けて,各局面におけるリルケと人々や町々との出会いを克明に追いながらリルケの詩の本質の今後の研究を推し進めてゆきたい。

1 0 0 0 OA 薬舗心得草

著者
太田雄寧 著
出版者
太田雄寧
巻号頁・発行日
vol.[初編], 1876
著者
斎藤 耕一
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.65-66, 2016-03-10

都市部の地域住民の生活様式は多様化し,また,近隣との繋がりを持っている人は少ない.このため,繋がりの少ない地域住民のリスクの情報の共有化により,より具体的な地域住民の自助,共助1)の防災対策を提供する.本研究では,地域住民のリスク情報共有化過程での複雑な意識のモデル化の問題を取りあげる.一人の住民を合理的意志決定者として捉え,住民の防災の自由意見データに基づいて様々な意見をくみ取ることのできる自主防災組織の新たなエージャントモデルの構築の第一歩として,自主防災活動に関する地域住民の意志決定がどのようになっているかをアンケートの自由意見から解明する.

1 0 0 0 OA 戦争と自由

著者
淡徳三郎 著
出版者
改造社
巻号頁・発行日
1941
著者
田中 祐次 西原 陽子
出版者
東京女子医科大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

いくつかの患者、家族そして医師の間の会話文を解析した。そして、データを分析するためのいくつかのデータマイニングを組み合わせることができる統合環境のプロトタイプを完成させた。
著者
永尾 晃治 柳田 晃良
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.105-109, 2004-04-10 (Released:2009-12-10)
参考文献数
34
被引用文献数
2 1

共役リノール酸 (CLA) は, 反芻動物由来の食肉や乳製品中に含有する微量脂質成分で, リノール酸の位置・幾何異性体の総称である。これまでにCLAには抗がん作用, 抗肥満作用, 抗動脈硬化作用, 抗糖尿病作用などの生理作用が報告されているが, ごく最近, 抗高血圧作用も見いだされている。すでにCLA異性体の違いによる生理作用の違いについても報告されており, 10t, 12c型は抗がん作用, 抗肥満作用, 抗糖尿病作用を, 9c, 11t型は抗がん作用をもつことが示唆されている。また動物種による応答の違いも一部認められている。ヒトにおけるCLAの生理作用に関しては, ポジティブな効果も報告されているが, 信頼のおける評価を得るにはさらなる臨床研究が望まれる。