著者
野池 賢二 橋田 光代 片寄 晴弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.16, pp.25-29, 2003-02-21
参考文献数
7
被引用文献数
3

二つの演奏の表情パラメータ値をモーフィングするツールMortonのWeb版を実装した.Web版MortonであるWebMortonは,演奏表情パラメータ値をモーフィングする機能に加えて,二つの演奏に対するユーザの識別境界を示す機能が組み込まれている.この機能とWeb版になったことにより,誰でも自分の識別境界を知ることができる.演奏表情パラメータ値のモーフィングという新しい考えによるこれまでにない演奏の生成は,単に実験ツールというだけではなく,音楽教育の現場,エンターテイメントの分野での活用が期待できる.
著者
海保 博之
出版者
筑波大学心理学系
雑誌
筑波大学心理学研究 (ISSN:09158952)
巻号頁・発行日
no.23, pp.53-57, 2001-03-01

The learning of Chinese characters (Kanji) is one of the most difficult problems for learners from non-Kanji backgrounds. In this study, the difficuties are examined from a cognitive perspective and several promising proposals for learning Kanji are offered with respect to cognitive perspective and several promising proposals for learning ...
著者
奥村 明俊 星野 隆道 半田 享 西山 雄吾 田淵 仁浩
雑誌
研究報告コンシューマ・デバイス&システム(CDS) (ISSN:21888604)
巻号頁・発行日
vol.2017-CDS-19, no.19, pp.1-8, 2017-05-18

近年,転売を目的としたイベントのチケット購入やダフ屋行為が増加しており,本人確認が今まで以上に重要となっている.チケットの本人確認の課題は,大規模イベントにおいて入場者のなりすまし防止と確認作業の効率化を両立することである.我々は,この課題の解決に向けて顔認証による本人確認システムを開発し実用化してきた.本人確認システムは,20 以上の大規模コンサートで活用され,なりすまし防止に効果を発揮している.このシステムは,チケット購入時に登録された購入者の顔画像とイベント入場時の入場者の顔画像を照合し,購入者と入場者が同一であることを確認する.顔認証による本人確認システムでは,イベント係員が入場者を静止させてチェックインや顔認証を実行し,一人あたり平均 7 秒で本人確認を行っていた.本論文では,より効率的な本人確認を実現するために,入場者が顔認証のために立ち止まることなく歩行したまま本人確認を行うノンストップ顔認証システムを提案する.歩行中の入場者は,横を向いたり目を閉じたりするなど顔認証に不向きな状態で撮影されることが多い.提案システムは,入場者を 2 つの異なるカメラで撮影し 2 種類の画像と登録画像を照合して顔認証を行うことで,歩行中の入場者の高精度な顔認証を実現した.提案システムは,アイドルグループのコンサート入場者 4226 名の本人確認に活用され,顔認証精度は 91% である.本人確認から入場までの時間は,顔認証に成功した場合一人あたり平均 2.5 秒,顔認証が成功せずに係員が目視で確認した場合も含めて一人あたり平均 2.8 秒である.従来の顔認証システムによる本人確認と比べて確認時間を 60% 削減した.
著者
岸 清 西村 隆司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.307, pp.30-33, 2002-07-12

5月31日,第90代土木学会会長に就任して打ち出したのが,「公共事業に対する不信感の払しょく」。特にマスコミの報道によって誤ったイメージが先行しているとし,「批判するのならもっと冷静に建設的な視点で」と訴える。東京電力で原子力発電所の建設に長年携わってきた経験も踏まえ,広報がいかに重要かを強調。一般社会に向けた「土木の広報」を,学会活動の主要な柱として挙げる。
著者
ホッペ グンナー 岩田 修二
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.90, no.2, pp.62-72, 1981-04-25 (Released:2010-11-18)

ヴァイクゼル氷期 (最終氷期) に広く氷床におおわれたスカンジナビアや北極海の島じまのなかに, 氷におおわれることからまぬがれた地域があったかどうかは, 生物学と地球科学における重要な問題になっている。この問題に加えて, 氷床の大きさと海面変化との関係, 過去の気候条件などの問題を解決するために, ストックホルム大学の自然地理学教室では, 過去25年間にわたって数多くの探険・調査をおこなってきた。氷河擦痕からみて, シェットランド島は, ヴァイクゼル氷期には東側から拡大してきた氷床 (スカンジナビア氷床) によって完全におおわれたことがあった。その後一時期, 島は, スカンジナビア氷床から分離した孤立アイスキャップにおおわれていた。スバールバード周辺では, 隆起汀線から知られた解氷後の地盤隆起と, 氷河の擦痕から, 次のような氷河の変遷があきらかになった。まず, 氷河が拡大し, それぞれの島ごとにアイスキャップをつくり, 次にそれらが合体して大きな氷床になった。最大拡張期には, バレンツ海に氷床の中心があった。その後, 氷河の拡大とは逆の変遷をへて氷河は現在の状態にまで縮小したヴァイクゼル氷期のアイスランドは, 小さなヌナタックをのぞいて, 大陸だなのへりまで氷床におおわれていたことがあきらかになった。これらをまとめると, ノルウェー海をとりまく地域では, ヴァイクゼル氷期には, 現在の海岸線までは確実に, おそらくは大陸だなのへりまで氷床におおわれていたといえる。しかし, バレンツ海の氷床の範囲はまだよくわかっておらず, 1980年におこなわれるイーメル80の調査に大きな期待がかけられている。
著者
早川 巌
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.435-436, 1994-03-07

最近、マスコミの報道する電算機の不正操作等による窃盗及びタイムリー記録により財産変動を起こさせるコンピュウタ.ウイルス等による犯罪が顕著に現れ、社会人の標的になっている。コンピュータプログラムに著作権を認め、知的所有権等の侵害行為を権利義務の民事法的侵害として損害賠償の対象とする傾向が現代の高度情報化社会の特徴となっていることは、社会人の知るところである。そこで、電算機に関連して発生する刑事法問題と併せて電算機を使用して行われるプログラム著作権等の知的財産権、企業秘密の窃盗、不正操作による権利侵害等に関する電算機関連犯罪の理論的体系化、即ち(1),電算機使用詐欺による個人の財産的利益の侵害、(2)情報処理過程における業務妨害に対する犯罪、(3)電磁的記録不正作出の罪、(4)電算機の機密保持機能(機密性)に対する侵害、(5)記録化された情報資源の故意窃盗による侵害行為、(6)システムの暇疵担保責任について検討しようと思う。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.929, pp.104-111, 2006-07-03

ユーザーが鑑賞する映像のキレイさを最終的に決める表示装置。2006年後半から,「ポスト24ビット・カラー」に向けた動きが加速しそうだ。パネルの性能向上に伴い高まっていた多階調化の機運を,新たな入出力インタフェースの登場がダメ押しする格好である。液晶パネルはまず,テレビ向けが先行して各色10ビットになる。そして,パソコン用ディスプレイや携帯機器などさまざまな用途へ波及する。PDPやプロジェクターなども,さらなる多階調へと歩みを進める。
著者
貝塚 悠祐 津村 幸治
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第51回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.288, 2008 (Released:2009-04-14)

量子系の制御法の研究が活発に行われているが,量子スピン系を量子情報技術へ応用する際には,情報を表現するq-bitに対応した原子のスピンの向きを自由に制御する必要がある.特に純粋状態の中でも特別な状態である固有状態への収束が重要になる.本論文では,連続測定下におけるN次元スピン量子系を対象に,状態の純度が時間とともに減少する領域が2次形式で書けることを示し,この領域と測定効率の関係を明らかにする.
著者
小笹 芳央 田臥 勇太 和田 一成
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.118-122, 2011-01-04

小笹 今日が初めてです。それにしても田臥選手、ウチのチームによく来てくれたよね。冗談で球団社長と「来てくれないかな」とは話していたんだけど、まさか強豪のトヨタやアイシンじゃなくて、ウチに来てくれるとは(田臥選手が入団した当時、リンク栃木ブレックスは発足2年目だった)。
著者
安冨 歩
出版者
アジア経済研究所
雑誌
アジア経済 (ISSN:00022942)
巻号頁・発行日
vol.44, no.10, pp.27-54, 2003-10
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1485, pp.8-9, 2015-10-19

現在、NHKは公共放送の役割や受信料制度の意義などを理解してもらったうえで対象世帯と受信契約を締結し、その後契約に基づいて受信料を徴収するという2段階の手順を踏んでいる。今後、検討会での取りまとめにNHK受信料支払いの義務化が盛り込まれ、放送法改…
著者
太田 高裕 河野 亮 小﨑 貴史
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.849, pp.16-00451-16-00451, 2017 (Released:2017-05-25)
参考文献数
12
被引用文献数
2

Peen forming has been widely used in the aerospace industry for forming complex components of large thin wings. The conventional peen forming using spherical shots shows a tendency to form the spherical surface because of its axisymmetric plastic strain. In this study, a new peen forming method using rectangular solid pins is developed. It is possible to produce the different distribution between x direction (short side of pin) plastic strain and z direction (long side of pin) plastic strain. The anisotropic plastic strain distribution causes smaller curvature radius of x direction section than that of z direction section. In order to verify the anisotropic plastic strain distribution in this method, the effects of pin tip shape are analyzed by dynamic explicit finite element method. The ratios of x direction plastic strain to z direction plastic strain increase with decreasing pin tip radius. It is confirmed that anisotropic double-curved surfaces are produced by drop tests using multi- rectangular-solid pins.
著者
岡田 涼
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.84-86, 2012-07-31 (Released:2012-09-07)
参考文献数
11
被引用文献数
1

This study examined the relationships between daily acceptance and rejection experiences and self-esteem and aggression. The participants were 251 undergraduate students. The results showed that rejection experiences predicted lower levels of self-esteem and higher levels of anger and hostility, and acceptance experiences predicted lower levels of physical aggression and hostility. These results were consistent with the findings of an experimental study of acceptance and rejection. The application of experimental findings of acceptance and rejection to daily events is discussed.
著者
鈴木 喬
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1745, pp.61-64, 2014-06-16

私たちの世代は戦後、学校の先生から民主主義の大切さを学びました。ですが、戦中に「鬼畜米英」と叫んでいた大人たちが、いきなり民主主義をあがめるようになったことに、子供ながら違和感を覚えました。大体、日本に民主主義を根付かせようとしていた連合…